
西暦2086年、かつての「人外魔境新宿決戦」から68年後の呪術界。日本人が持つ「呪力」が新たなエネルギー源として国際的に注目される中、平和は未だ訪れず、呪力を持つ子供たちを狙う危険な時代が続いていました。
そんな中、ネバダ州上空に現れた巨大な宇宙船、そして地球外生命体「シムリア星人」の潜入により、日本の呪術界は未曾有の特級事案に直面します。
本記事では、『呪術廻戦≡モジュロ』の第1話から第15話までの物語を徹底解説します。乙骨憂太の孫である乙骨真剣・憂花兄妹と、シムリア星人のマル・クロス兄弟、そして故郷を追われたシムリア人たちの間で繰り広げられる、「共存」と「対立」という重いテーマを巡る戦い。
呪霊とシムリア星人の聖獣「カリヤン」との関連性、そして行方不明となっていた虎杖悠仁や釘崎野薔薇の現在が明らかになる中、物語は東京の運命をかけた決闘へと進展します。
呪術の常識を超える異星の技術と術式、そして命を懸けた兄妹と戦士たちの覚悟。物語の核心に迫る衝撃的な展開を追っていきましょう。
- 呪術廻戦≡ ネタバレあらすじ!
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第1話『特級事案』:未来の呪術界を揺るがす宇宙人襲来
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第2話『抑止力』:宿儺級の脅威と共存への模索
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第3話『森を泳ぐ』:共生か駆除か、虎之助とマルが背負うテーマ
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第4話『繰り返す子供』:偽りの世界と呪詛師の陰謀
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第5話『老耄』:乙骨兄妹の連携とマルの覚醒
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第6話『暴走』:マル、制御不能の力と虎杖悠仁の回想
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第7話『奪われた者達』:憂花の余命と真人の幻影
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第8話『ドゥーラ・ヴァル・ボビディ・メチカ(前編)』:共生の師ドゥーラと故郷の悲劇
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第9話『ドゥーラ・ヴァル・ボビディ・メチカ(後編)』:決闘と星を離れた理由
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第10話『賛成多数』:虎杖悠仁の生存と共生決定
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第11話『文化交流』:タコパの裏に潜む呪霊=カリヤン疑惑
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第12話『人外魔境』:呪霊討伐と誤解による発砲事件
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第13話『受諾』:東京をかけた決闘と虎杖、釘崎の現在
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第14話『兄として』:真剣とマルの衝突、憂花の命を懸けた「縛り」
- 【呪術廻戦≡モジュロ】第15話『禁術解禁』:魔虚羅顕現とダブラの「質量をもった殺意」
- まとめ
呪術廻戦≡ ネタバレあらすじ!
【呪術廻戦≡モジュロ】第1話『特級事案』:未来の呪術界を揺るがす宇宙人襲来
物語は西暦2086年、本編の最終決戦「人外魔境新宿決戦」から68年後の未来から始まります。
ネバダ州上空に浮かぶ巨大な宇宙船内で、地球外生命体「シムリア星人」による会議が開かれています。
彼らは地球、特に日本人に多く見られる「呪力」という特異なエネルギーの調査を進めており、監査役のマルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ(通称マル)が、調査のため日本の京都へと潜入しました。
この時代、かつて羂索が引き起こした混乱の余波は未だ残っており、日本人が持つ呪力は新たなエネルギー源として世界中から注目され、呪力の高い子供たちが狙われる「人身売買」が横行する危険な世の中になっていました。
マルが京都で出会ったのは、本作の主人公である乙骨真剣と乙骨憂花の兄妹です。
彼らは亡き祖父・乙骨憂太の形見である指輪を巡って対立しており、妹を心配する兄・真剣の行動は、妹・憂花の反発を招いていました。
そんな中、彼らは呪詛師が仕掛けた「決まった道順で通ると転送される」という術式によって少年が攫われる現場に遭遇します。
真剣は妹を遠ざけようとしますが、逆に真剣自身が呪詛師に捕らえられてしまいます。
一部始終を見ていたマルは、憂花に助けに行くよう促しますが、憂花は兄への複雑な想いとマルの言葉に突き動かされ、「殴りに行く」と決意し、兄を救うため呪詛師のアジトへ乗り込みます。
アジトで、真剣は呪詛師から宇宙人のことや日本の情勢について聞かされ、挑発したことから一方的に殴られてしまいます。
そこに憂花とマルが到着し、憂花の呪力操作「狗顎爪(くがくそう)」、真剣の呪具「火之夜藝(ほのやぎ)」から繰り出される「シン・陰流」による、兄妹の息の合った連携で呪詛師を圧倒しました。
しかし、呪詛師の最後の足掻きで結界術が発動し、攫った子供たちだけを別の場所に転送しようとしたその瞬間、マルは額に隠し持っていた「第三の目」のような力を使い、呪詛師を一睨みで気絶させました。
その派手な力を見て、真剣はマルが宇宙人かもしれないと気づいたところで第1話は幕を閉じます。
【呪術廻戦≡モジュロ】第2話『抑止力』:宿儺級の脅威と共存への模索
第2話は、マルと真剣たちの出会いから少し遡り、京都未来科学館で行われたシムリア星人との外交から始まります。
日本からは外務大臣臨時代理の宇佐美と部下の美野が、シムリア星人側からは外交特使のジャバロマと派遣員のクロスが会談を行います。
この対談で、シムリア星人が難民として地球に訪れたこと、そして彼らが連れてきた二本のツノを持つ宇宙人が「両面宿儺」と同等の強大な力を有していることが明かされます。
シムリア星人が本気を出せば容易に国を落とせるほどの力を持つにもかかわらず、あえて融和の道を目指しているという事実に、日本側は緊張感を高めました。
一方、真剣たちは、マルが本当に宇宙人かもしれないことを確かめるため、先の事件で捕らえた呪詛師から情報を聞き出します。
呪詛師の口から、帳のような結界術で姿を隠した5万人のシムリア星人を乗せた宇宙船「ナウナクス」が飛んでいること、そして明日の20時に物資搬入のため長野県車山高原に接近するという情報を聞き出し、真剣たちは現地へ向かうことを決意します。
車山高原で宇宙船を発見した真剣たちは、シムリア星人と何があっても呪術師だけで対処しなければならないという、祖父母のように責任を背負う覚悟を固めました。
その頃、シムリア星人の内部では、地球と「対立」するか「共生」するかで意見が割れており、マルは対立を防ごうと奔走していることが、マルとクロスの会話から示唆されます。
しかし、物語の終盤で、ビルの上で突っ立っているクロスに対し、マルと勘違いして話しかけた真剣は、クロスから冷たくあしらわれて怒りを覚えます。
このシーンで、第1話から真剣たちと行動を共にしていたのが兄のマルであり、外交官として登場したのが双子の弟クロスであることが判明しました。
マルとクロスの見分け方として、頬のマーク(クロスは角ばっている、マルは丸みを帯びている)が示され、シムリア星人内部の複雑な状況と、乙骨兄妹とマル・クロス兄弟の関係性が物語の鍵を握ることが示唆されたところで第2話は終了しました。
【呪術廻戦≡モジュロ】第3話『森を泳ぐ』:共生か駆除か、虎之助とマルが背負うテーマ
第3話は、海なし県である岐阜の田舎を舞台に、「森を泳ぐサメ」の退治任務が描かれます。
東京付近でしか確認されていなかった呪霊が宇宙人の襲来を契機に岐阜にも出現したという背景のもと、真剣たちは二手に分かれて調査を開始しました。
憂花が聞き込み、真剣とマルが森の中での現地調査を担当しますが、お互いの腹の内をさらけ出せない二人は言い争いになってしまいます。
ここでマルは、真剣に対し、自分がシムリア星人の「共生」を判断するための情報収集担当であること、そして双子の弟クロスと術式を共有しており、術式を使うとクロスに伝わって心象が悪くなるため躊躇していたという秘密を打ち明けました。
これにより真剣は、前回ラストでクロスが見せた冷たい態度の理由を理解し、マルに対する誤解が解消されます。
言い争いの最中、突然現れたサメにマルが飛びかかり捕まえようとしますが、サメの正体は46歳の元呪術師「長田」でした。
長田は、動物の着ぐるみを着用することでその動物の力を降ろす「降霊術」の使い手であり、彼が追っていたのは「人喰い虎」の「虎之助」でした。
虎之助は幼い頃から長田と心を通わせる賢い虎でしたが、メガソーラーのせいで川が枯れて生態系が崩れた結果、山を降りてきて人を襲うようになってしまいました。
長田は虎之助を助けたいと願いますが、真剣は駆除すべきだと主張し、そこに虎之助が現れます。
虎之助は長田に一撃を与えますが、真剣の鉄山靠を食らい追い詰められます。
長田は、もう過去の虎之助はいないと覚悟を決め、真剣に駆除を頼みました。
虎之助の駆除後、茂みから虎之助の子供が現れますが、真剣は「ソイツがどうなるかはまだ誰にも分からねえ 俺達もな」という言葉とともに見逃し、長田に託しました。
この事件は、マルが地球人とシムリア星人の共生問題に重ねて考えていたように、「共生」と「殺処分」という重いテーマを投げかけるものとなり、マルと真剣の関係性にも大きな変化をもたらしたところで第3話は幕を閉じました。
【呪術廻戦≡モジュロ】第4話『繰り返す子供』:偽りの世界と呪詛師の陰謀
第4話では、乙骨真剣、禪院憂花、マル、美野の4人が、東京都内にある集英小学校で発生した奇妙な事件の調査に向かいます。
事件の発端は、同じ生徒が名前を変えながら3年間も1年生として入学し続けているという情報でした。
宇佐美からマルの情報を引き出すよう依頼された真剣でしたが、マルから双子の弟との術式共有という秘密を打ち明けられていたため、真剣はマルの秘密を守ることを決意し、二人の間に信頼関係が築かれつつあります。
調査に向かった真剣とマルは、対象の生徒「武田正樹」と接触を試みますが、彼はすぐに逃走します。
追いついた真剣たちの前に、正樹の背後から母親をイメージした裁縫道具で構成された「守護霊」が出現し、攻撃を仕掛けました。
正樹は、3年前に母親が死去したことがきっかけで呪術が暴走し、「ずっと1年生でいたい」という願望から、家族の存在も含めて全て自身の守護霊が作り出したものであり、彼の本名が「武田マサヨシ」であると告白します。
マサヨシの家の庭からは、母親の遺骨が発見され、事件は解決に向かうかと思われました。
しかし、別行動で生徒の自宅を捜索していた憂花から真剣に電話が入り、憂花がいる家(本当の武田邸)の庭からは、なんと5体以上の死体が埋められていることが明かされます。
この情報により、真剣とマルが接触していた「武田正樹」の家は、呪詛師による「偽りの領域」である可能性が浮上し、真剣が接触していた生徒も本物ではない可能性が示唆されます。
真剣は「武田正樹と接触したら問答無用で拘束しろ」との指示を受けますが、その背後では偽りの領域の生徒「武田正樹」が「仲間がいたのか」と不穏な表情を見せたところで第4話は幕を閉じました。
【呪術廻戦≡モジュロ】第5話『老耄』:乙骨兄妹の連携とマルの覚醒
第5話は、第4話で不穏な表情を見せた老呪詛師が正体を現すところから始まります。
老呪詛師は、外見上は小学生の少年「武田正樹」の姿をしていますが、その中身は老年の男性であり、彼が使う術式「母霊度暴威(ママレード・ボーイ)」の猛威を真剣に振るいました。
一級術師相当の強さを持つ呪詛師に対し、真剣は苦戦を強いられつつも、シン・陰流の進化系である簡易領域「斑(まだら)」を展開して反撃を試みます。
「斑」は、円と円が線で繋がったような領域であり、別の円に入った敵にも自動で反応するという進化を遂げていました。
真剣が窮地に陥ったその時、別行動をしていた憂花が新技「咬捻(こうねん)」を繰り出して加勢に現れます。
真剣と憂花は、流れるような対象切替と連撃を叩き込む見事なコンビネーションを発揮し、老呪詛師をして「足し算ではなく掛け算になるタイプの相棒!!」と言わしめるほどの連携を見せつけました。
呪詛師は、真剣の「シン・陰流」を見て、「旧御三家か?」と疑問を抱くなど、この時代の呪術界の状況を垣間見せます。
しかし、呪詛師は、攻撃を受けていたのは守護霊の体を中に詰めて擬態していた偽物の体であることを明かし、自身は守護霊の糸のカーテンに身を隠していました。
油断した真剣と憂花は、呪詛師の矢の攻撃により刺され、再び形勢は逆転してしまいます。
真剣は、呪詛師が「ずっと小学1年生でいたい」と繰り返す様子から、彼の認知機能低下による暴走が事件の発端であることを察しました。
真剣と憂花が窮地に陥る中、気絶していたマルの周囲の物体が浮き上がり、彼の額の「第三の目」が開き、呪詛師をじっと睨んだところで第5話は幕を閉じます。
マルの秘められた強大な力が覚醒の兆しを見せ、次話以降の展開に大きな期待を抱かせる結末となりました。
【呪術廻戦≡モジュロ】第6話『暴走』:マル、制御不能の力と虎杖悠仁の回想
第5話で意識を失いながら「第三の目」を開眼させたマルは、そのまま制御不能な「暴走状態」に突入し、呪詛師との戦いが始まります。
マルの術式は「理の攪拌」と表現され、当初物を浮かせる反重力的なものに見えましたが、実際には呪詛師を錯乱させて守護霊を維持できなくさせたり、投げた瓦礫があり得ない軌道を描いたり、プールの水の温度を上下させたりと、物質の持つさまざまな数値を操作する「何でもありな能力」として展開されました。
この暴走状態のマルを、弟のクロスは冷静に見下ろしていました。
クロスは、マルと老呪詛師の戦いを利用し、どちらかが負傷または死亡することで地球とシムリア星人が戦わざるを得ない状況に持ち込み、侵略戦争を勃発させようと画策していました。
彼はシムリア星人最強の「ダブラ」の存在により、シムリア星人の勝利は確実だと考えていました。
マルが呪詛師にとどめを刺そうとしたその瞬間、真剣が呪詛師をかばい、マルに「隣人になろう」と語りかけます。
この真剣の言葉は、クロスが兄マルから教えられた「隣人」という観念を想起させ、戦争勃発を望んでいたクロスも思わず心を動かされます。
クロスはマルの暴走を抑える行動を取り、真剣とマルの戦いは収束しました。
一方、マルとの激しい戦いの最中、老呪詛師は自身の過去の記憶を呼び覚まします。
それは、彼の人生で「唯一命がけの敗走」を経験した瞬間でした。
その回想の中には、フードを被った人物の目元が明確に描かれており、右眉毛の上の傷が前作『呪術廻戦』の主人公である虎杖悠仁の傷と完全に一致していました。
これにより、虎杖が宿儺との戦いの後も存命しており、特定の呪詛師と協力関係にあった可能性が強く示唆されるという衝撃的な展開で第6話は幕を閉じました。
【呪術廻戦≡モジュロ】第7話『奪われた者達』:憂花の余命と真人の幻影
第7話は、老呪詛師が宇佐美の強力な「呪言」によって一方的に追い詰められる場面から始まります。
宇佐美の呪言の強さは、彼の正体が本編未登場の宇佐美の子孫と狗巻家の血縁者である可能性を強く示唆しました。
マルを抑えたクロスは真剣に対し、「隣人とは何か」を問いかけます。
そして、「人間が人間でいるためになくてはならないものは、生まれた時からすべて揃っているものと隣人にはなりたくない」と、奪われた者としての複雑な感情を露わにしました。
傷ついたマルはシムリア人側で治療されることになり、クロスは第三の目の部分のガーゼを剥がして去っていきました。
病院に運ばれた真剣と憂花のもとに、マルがお見舞いに訪れますが、実はこのマルは弟のクロスでした。
真剣、憂花、クロスの三人は、元々約束していた遊園地へと行くことになります。
遊園地で、迷子の男の子に対し、クロスと憂花は宙返りで楽しませるなど交流を深めます。
ハロウィンの飾りを見て、クロスは日本人に信仰する神がいないのかと問いますが、憂花は「少なくとも自分にはいない」と答えます。
クロスはこれに対し、「奪われた者には奪うという選択肢が強く残る」と憂花に伝えました。
その後、憂花はクロスに一緒についてきてほしい場所があると頼みます。
それが「京都総合医療センター」でした。
そこで憂花は、自身が脳の悪性腫瘍により「余命半年」であると宣告されていることをクロスに打ち明けます。
余命半年という状況に直面した憂花は、クロスの「奪うという選択肢」に対して、「奪われた人から更に奪うの?」と問いかけます。
クロスは「それは綺麗事だ」と返しますが、憂花は「そんな簡単なことじゃなくて、私達で終わりにしよう」と、綺麗事を貫き通す覚悟を示したところで第7話は幕を閉じます。
また、この回では、気絶していた真剣が目覚める際に、顔にツギハギがある人物の幻影を見ています。
この特徴から、それが本編の特級呪霊「真人」である可能性が高く、真人が「アイツ」を未だに待ち続けている描写は、虎杖悠仁がまだ存命である可能性を強く示唆する重要な伏線となりました。
【呪術廻戦≡モジュロ】第8話『ドゥーラ・ヴァル・ボビディ・メチカ(前編)』:共生の師ドゥーラと故郷の悲劇
第8話は、マルとクロスの過去回想の前編が描かれ、彼らの故郷シムリア星での悲劇の背景が明かされます。
故郷と親を亡くし、盗みを働いて牢に入れられていた幼いマルとクロスは、ドゥーラという大人に出会います。
ドゥーラは彼らに「運河を作る手伝いをしろ」と頼みました。
運河建設の目的は、マルとクロスたち「ルメル族」と他の部族「デスクンテ族」との交易のためでした。
ルメル族は神聖視する動物「カリヤン」が他の部族を襲うにもかかわらず、その滅亡を拒否したために故郷を追われ、両親は殺されていました。
運河の場所はカリヤンの棲家であり、ルメル族が運河を作らなければならない状況に、クロスはなぜ他の部族のためにそんなことをしなければならないのかと憤ります。
しかし、ドゥーラは「やられてもやり返しちゃ駄目なんだ」と教え、共存共栄を目指す「よき隣人」としての努力を続けます。
ドゥーラの教えと彼の力に惹かれたマルとクロスは、運河建設を手伝い始め、次第に村をあげての計画へと発展し、運河は順調に完成しました。
運河の完成により、ルメル族とデスクンテ族は繋がり、デスクンテから港湾施設を作ってほしいと依頼が来るなど、これから這い上がろうという矢先、悲劇が起こります。
運河開通の宴の最中、デスクンテ族長の娘がカリヤンに喰い殺されてしまったという衝撃的な事件が伝えられ、ドゥーラが説いた「よき隣人」の教えが、残酷な現実によって試されるところで第8話は幕を閉じました。
この回想では、クロスとマルがドゥーラから「共生」の理念を学んだ経緯が描かれ、これが現在のクロスの複雑な感情や、マルが地球人に語る「隣人」観念の源流となっていることが明らかになりました。
また、マルとクロスの父が死ぬまで握りしめていた「ムル」という石の伏線も提示され、故郷を襲った悲劇の裏に隠された真実が示唆されています。
【呪術廻戦≡モジュロ】第9話『ドゥーラ・ヴァル・ボビディ・メチカ(後編)』:決闘と星を離れた理由
第9話は、デスクンテ族長の娘の死によって親交が破綻したシムリア星での状況が、ドゥーラとダブラの決闘を中心に展開されます。
娘の殺害の直接的な真相は不明ですが、ルメル族のカリヤン信仰が明かされます。
シムリア人の力の源である「ロロルカ」は第3の目から涙となって現れ、それが脳への大きな負担となり命を落としかねないため、ルメル族はカリヤンが死ぬと第3の目から涙を流すという信仰から、カリヤンを危険視しつつも保護対象としていたのです。
ルメル族を守るため、ドゥーラはかつてクロスが「戦いになればダブラがいる」と語った人物、ダブラとの決闘に臨みます。
この決闘は、強さが権力に直結するシムリアの文化における重要な問題解決手段でした。
しかし、決闘の裏には、デスクンテ長老によるダブラの妹の人質という卑劣な策略が隠されていました。
ドゥーラは、この状況下でルメル族を守るため、自らの過去の勝利の償いとして、あえて敗北を受け入れようとします。
激しい決闘中に、ダブラがドゥーラを蹂躙したように見えたことでマルは激怒しますが、後にダブラの真意は「ドゥーラの顔を傷つけたくなかった」というものであったことが判明します。
ダブラのこの行動は、彼がドゥーラとの友情を深く尊重していたことを示し、冷徹な戦闘兵器のような印象から一変させました。
この一連の出来事を通じて、シムリア人が星を離れた理由が明かされます。
ドゥーラがデスクンテに隠していた、マルとクロスが触れると光を放った「ムル」という石がありました。
ドゥーラはこのムルの力を集め、マルとクロスはこの石の力を利用して、故郷を離れ隣人を探しに行くための星渡りの船「ナウナクス」を建造したのです。
ドゥーラとダブラの関係性は、五条悟と夏油傑の関係性と重なるような形で描かれ、マルとクロスは故郷を離れるという過酷な旅を経験し、現在の複雑な感情を抱えるに至ったところで第9話は幕を閉じました。
【呪術廻戦≡モジュロ】第10話『賛成多数』:虎杖悠仁の生存と共生決定
第10話は、現代パートに戻り、老呪詛師との戦いの報告会から始まります。
この報告では、マルが暴走したことが問題視され、シムリア星人と「対立」すべきか「共生」すべきかという論調が中心となります。
話し合いは、過去に興行化が計画された「秤規定」を練り直した新たな「呪術規定」に則って進められました。
最終的に、宇佐美が説得に成功し、マルは潜在術師として「一般警護」の枠で雇うという理屈で問題は解決しました。
しかし、この話し合いの中で、シムリア星人のダブラという抑止力に対抗するため、地球側も抑止力として「虎杖悠仁」を捜索すべきだと主張されました。
これにより、現在84歳でありながら存命する呪術師の中では「日本最強」と目されている虎杖悠仁が、まだ生存しており、外交を有利に進めるためにその行方を追うことが最優先事項になったという衝撃的な事実が判明しました。
虎杖は84歳という高齢であるにもかかわらず、過去の描写からほとんど老けていないという不穏な状況も示唆されています。
一方、シムリア星人側でも、地球との共生か侵略かの最終方針を決定するための「統裁合議制」会議が行われていました。
決裁者であるダブラを前に、マル、クロス、ジャバロマを含む10名が投票を行います。
これまで方針が未定であったクロスが「共生」を選択したことで、賛成多数となり、シムリア人全体の方針は地球との共生に決定しました。
このクロスの選択は、乙骨兄妹との交流と、過去のドゥーラとの経験が彼の心を動かした結果と言えるでしょう。
共生に向けての第一歩として、シムリア星人が故郷を追われた理由を真剣たちに説明した後、文化交流の一環として食事会が開催されることになります。
地球人は真剣と憂花、シムリア星人はマルとクロスが準備を進めることになりました。
シムリア星人側のアレルギーや宗教上のタブーがないかを確認する中で、憂花が日本の文化である「たこ焼きパーティー」、通称「タコパ」を提案。
マルがタコ焼きの美味しさを思い出した結果、文化交流は「タコパ」することに決定したところで、第10話は幕を閉じました。
この回は、虎杖悠仁の生存とシムリア人の共生決定という、物語の根幹に関わる重要な転換点となり、今後の展開に大きな期待が寄せられる内容となりました。
【呪術廻戦≡モジュロ】第11話『文化交流』:タコパの裏に潜む呪霊=カリヤン疑惑
シムリア人の宇宙船が「呪力をエネルギー源として運用されている」という衝撃的な事実が日本政府に伝達されました。
この情報は、呪術がエネルギーとして実用化される可能性を示唆する一方で、再び呪力を持つ日本人への「日本人狩り」が再開される国際的な緊迫感を高めます。
政府は情報を隠蔽し、シムリア人との強固な友好関係構築が急務となります。
友好関係を深めるため、日本とシムリア人の間で「タコパ」(たこ焼きパーティー)が開催されました。
この和やかな文化交流の場では、謎の一本足のタコ「ワンチャダコ」が登場したり、ジャバロマがタコ焼きを頬張る意外な一面が描かれたりしました。
特に注目されたのは、ダブラと巴恭子(栄養教諭)の急接近です。
二人は一目で恋に落ちたかのような描写がされ、シムリア人との間で政略結婚の可能性も現実味を帯びてきました。
しかし、和やかな交流の裏で不穏な兆候が見え始めます。
ルメルの開戦派であるボロ爺から、「日本人はカリヤンを惨殺している」という衝撃的な情報が明かされました。
カリヤンはルメルの人々にとって力を授ける聖獣であり、その死はルメルの人々の死、そして「第三の目の落涙」につながることもあるとされています。
この情報が嘘である可能性は低いと見られ、共存は不可能であるという開戦派の主張が強まります。
また、過去にマルが呪詛師の式神を見て「カリヤン」と驚いていた描写や、日本での「呪霊」が祓われるべき対象であるという認識から、カリヤンが呪霊、あるいはそれに類する存在である可能性が濃厚となりました。
【呪術廻戦≡モジュロ】第12話『人外魔境』:呪霊討伐と誤解による発砲事件
前話で浮上した「カリヤン惨殺疑惑」は、日本の呪霊討伐活動に起因していることが明らかになります。
宇佐美はジャバロマとの会話を通じて、シムリア人が「カリヤン」と呼ぶ聖獣が、東京に溢れる「呪霊」に酷似していることを悟ります。
一方、真剣、憂花、マルの三人は、京都で東京以外での呪霊発生を防ぐための結界のメンテナンスを行っていました。
東京では、呪霊が溢れないように駆除する「大祓」という行事が行われており、呪霊が溢れる「人外魔境」と化した東京の状況が改めて示されました。
東京で「大祓」を行っていた術師「薬丸」は、シムリア星人のオスキたちに待ち伏せされ襲撃されます。
宇佐美とジャバロマが現場に駆けつけ、カリヤンと呪霊は完全に同じではないことが判明したため、宇佐美は「大祓」の中止を命令し、事態の収拾を図ります。
宇佐美は、日本側が呪術に関連することをシムリア星人に開示しなかった落ち度を認め、説得を試みます。
オスキは、呪霊とカリヤンは違うこと、呪霊は日本人の無意識の呪術の集合体であることをクロスから聞かされ、一旦は落ち着きを見せます。
しかし、緊迫した状況下でクロスが懐に手を伸ばす仕草を見せたため、地球側の術師である薬丸はこれを攻撃の意思と判断し、クロスに向けて発砲してしまいます。
薬丸は心臓と肝臓を的確に撃ち抜き、クロスの殺意の高さが示唆されました。
この発砲により、事態は再び悪化し、和解への道は閉ざされたかに見えます。
その瞬間、作中最強クラスの存在であるダブラが登場し、第12話は幕を閉じました。
クロスを傷つけられたダブラの行動が、今後の地球とシムリアの関係を決定づけることになります。
【呪術廻戦≡モジュロ】第13話『受諾』:東京をかけた決闘と虎杖、釘崎の現在
薬丸による発砲事件でクロスが致命傷を負ったことにより、地球とシムリア星人の関係は決定的に悪化し、事態は東京の命運をかけた「決闘」へと発展します。
クロスを撃たれたケジメとして、ダブラは人々の命を奪おうとしますが、宇佐美が呪詛返しにより体中がボロボロになるほどのダメージを負いながらも毅然とした態度で立ちはだかり、その命を賭した行動によりダブラは攻撃を止めます。
この一件でルメル人側と日本側の関係は決裂しました。
ルメル人側は、呪霊保護を目的とした新しい国「ルメル国」を東京に創設することを日本に通達。
これを拒否する場合、デスクンテ式の決闘を申し入れることを決定します。
日本側は決闘の相手に「虎杖悠仁」を望むものの、その行方を見つけることができず、決闘代理人として乙骨憂花を推挙します。
憂花はこれを受諾し、決闘に臨む覚悟を固めたところで第13話は幕を閉じます。
この回では、行方不明の虎杖悠仁の現状が、驚くべきことに生存が判明した釘崎女史の言葉によって示唆されました。
虎杖は老いることのない体質となっており、周囲の人の死を見届ける辛さから、極力人との関わりを避けて姿を消したことが判明します。
釘崎は悪態をつきながらも虎杖への強い友愛の情を見せ、また、虎杖が最後に会ったのが「来栖華」のお葬式であったことが語られ、伏黒恵の現在の動向についても憶測を呼びました。
一方、ダブラはルメル人の主張に振り回され、「またカリヤンか……」と疲労感を漂わせ、ルメル人からも孤立感を深めていました。
死を覚悟した憂花と、最強の力を持つダブラの決闘の行方が、今後の物語の焦点となります。
【呪術廻戦≡モジュロ】第14話『兄として』:真剣とマルの衝突、憂花の命を懸けた「縛り」
シムリア人と日本人との決闘が避けられない状況となり、物語はさらなる緊迫感を増します。
決闘に選ばれた憂花は、自身の病気による余命のこともあり、「もうすぐ死ぬなら、せめて誰かのために」という想いから、命を懸けた「縛り」を課すことで、呪力や術式を強化し、ダブラとの決闘に臨むことを決意します。
妹の命を無駄に使わせたくない真剣は、マルに地球から出ていくよう懇願します。
しかし、マルはこれを拒否し、柔和な態度から一転して真剣に地球からの退去を要求。
これにより、マルと真剣の関係は完全に破綻したかのように描かれます。
マルは好戦的と思われていたクロスから見ても「おかしい」と感じられるほど、「戦士」としての使命に異常なまでの執着を見せていました。
父の遺した石やダブラとドゥーラの決闘での出来事が、彼の戦士としての使命に囚われる原因となっていました。
また、マルはシムリア人全体が「このまま何処にもたどり着けず 暗い宇宙の塵になるんじゃないか」という根源的な恐怖を抱いていることを示唆します。
その上で、地球の呪霊を彼らの信仰対象である「カリヤン」と同一視し、その駆除に強く反対する姿勢を見せました。
妹の命を最優先する「兄」としての真剣と、シムリアの女子供を守る「戦士」としての使命に囚われる「兄」としてのマル。
二人の兄としての主張が真っ向からぶつかり合い、憂花とダブラの決闘が裏で控える中、真剣とマルの戦いが始まるところで第14話は幕を閉じました。
【呪術廻戦≡モジュロ】第15話『禁術解禁』:魔虚羅顕現とダブラの「質量をもった殺意」
憂花とダブラの決闘の火蓋が切って落とされます。
決戦の場へと向かう憂花は、病の進行により視界にも影響が出始め、付き添いの美野を兄の真剣と誤認してしまうほど体が衰弱していました。
しかし、彼女は「次、生まれ変わっても、また妹がいいな」と、真剣への深い想いを再確認し、決意を固めます。
決戦前、ダブラの元には、シン・陰流当主である憂憂が、孫らしき3人の少年少女を連れて現れました。
憂憂はダブラに対し「アナタの孤独もきっと癒える」と告げ、強すぎるがゆえに孤独を抱えるダブラに、この戦いが変化をもたらすことを示唆しました。
決戦の場に到着した憂花は、上空から投下され、着地直前に呪詞「布瑠部由良由良」を唱え、最強の式神「八握剣異戒神将魔虚羅」を顕現させました。
これにより、憂花の術式が禪院家相伝の「十種影法術」であることが判明します。
憂花は影に隠れながら、車椅子に乗ったままボロボロの体で、魔虚羅を囮や時間稼ぎとして利用するクレバーな戦術を見せます。
対するダブラは、自身の術式である「■■■」と「光」を用いて魔虚羅に攻撃を開始しました。
「■■■」は地球人には発話不可能な、デスクンテに伝わる「質量をもった殺意」であり、光速の攻撃は顕現直後の魔虚羅を串刺しにするほどの威力を見せつけました。
魔虚羅は史上初となる地球外の術式への適応をスタートさせたところで、第15話は幕を閉じました。
この展開は、魔虚羅がダブラの術式に適応できるのか、そして憂花の命が尽きる前に戦いがどう決着するのか、さらに憂憂の発言から虎杖悠仁がこの決闘に介入する可能性が高まるなど、今後の物語から目が離せない状況となりました。
まとめ
『呪術廻戦≡モジュロ』の序盤から中盤にかけて、物語は「共存」への希望と、それを打ち砕く「誤解」と「対立」の現実を鮮烈に描きました。
シムリア星人側が地球人との共生を決定したにもかかわらず、日本の呪霊討伐がシムリアの聖獣「カリヤン」の虐殺と誤解されたこと、そして薬丸によるクロスへの発砲事件が決定的な亀裂を生みました。
特に、カリヤンが呪霊と酷似しているという事実は、両者の間に横たわる文化的・術式的な溝の深さを象徴しています。
ルメル族の王であるダブラ、死を覚悟した憂花、そして妹を守ろうとする真剣とシムリアの未来を案じるマル。
それぞれのキャラクターが持つ「兄」としての覚悟や「奪われた者」としての苦悩がぶつかり合い、物語は東京の土地割譲をかけた憂花とダブラの決闘へと突き進みます。
憂花は命を懸けた「縛り」を設定し、禪院家相伝の「十種影法術」と最強の式神「魔虚羅」を顕現。対するダブラは、地球外の術式「質量をもった殺意」で魔虚羅を圧倒します。
虎杖悠仁の生存が示唆され、孤独を抱えるダブラを救うために虎杖が戦いに介入する可能性も浮上する中、この異種族間の争いがどのような着地を迎えるのか、今後の展開から目が離せません。



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