
ゴールデンカムイ第24巻:クライマックス突入!札幌へ集結する猛者たち
| 野田サトル | 著者 |
| 石狩川の蒸気船、札幌市街 | 主な舞台 |
| 海賊房太郎(ボートリ・クズネツォフ) | 主要キャラクター |
| 残る刺青人皮はわずか | 物語の進捗 |
アニメ第3期も完結し、物語はいよいよ最終盤の熱を帯び始めたゴールデンカムイ第24巻。
刺青人皮の残数もいよいよ数枚となり、脱獄囚の中でも最大級の大物・海賊房太郎、そして札幌を震撼させる連続猟奇殺人鬼を巡り、杉元一派、第七師団、土方一派の思惑が激しく火花を散らします。
前巻で見せた谷垣源次郎とインカラマッの感動的な別れを経て、物語は再び血生臭くも知的な、そして時に「変態的」な争奪戦へと舵を切ります。
本巻は、石狩川を下る蒸気船でのスペクタクルな戦闘と、札幌に潜む闇を暴く奇妙な捜査劇という、二つの大きなうねりが一つに収束していく構成となっています。
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海賊房太郎の理想:自らの国を築くという壮大な野望
| 本名 | ボートリ・クズネツォフ |
| 特徴 | 驚異的な潜水能力と長い髪 |
| 過去 | 疱瘡(天然痘)で家族と故郷を失う |
| 目的 | 自分の国民(家族)を集め、国を創ること |
雨竜川で平太師匠が遺した砂金を手がかりに、杉元佐一一行は新たな刺青囚人、海賊房太郎を追います。
外輪式蒸気船での移動中、偶然にも船の金品を狙って現れた海賊房太郎一味と遭遇した杉元佐一は、船上での派手な立ち回りを繰り広げることになります。
海賊房太郎は、これまでの私利私欲に走る脱獄囚たちとは一線を画す「大きな理想」を掲げています。
海賊房太郎は、かつて疱瘡によって家族と故郷を根こそぎ奪われた孤独な過去を持っていました。
海賊房太郎が黄金を求める理由は、自分だけの家族、自分だけの国民が集う「国」をゼロから創り出すためであり、その根源的な飢えは、家族を失った杉元佐一とも共鳴する部分があります。
海賊房太郎は、単なる敵役ではなく、土方歳三にも近い高潔な野心を持つ男として描かれており、物語に新たな緊張感をもたらします。
水中戦の恐怖と白石由竹の「笑撃」の救援
海賊房太郎と顔見知りの白石由竹の仲裁により、一時的に協力関係を築くかと思われた両者ですが、杉元佐一が自分を執拗に追っていたことを海賊房太郎が悟ったことで、乱戦が再開されます。
戦いの舞台は海賊房太郎のホームグラウンドである水中へと移り、杉元佐一は生命の危機に晒されます。
圧倒的な潜水能力を誇る海賊房太郎に対し、苦戦を強いられる杉元佐一。そこに救援に現れた白石由竹の「あまりにも白石らしい」救出シーンは、緊迫した展開の中にあって読者の爆笑を誘いました。
この戦いを通じて、海賊房太郎は杉元佐一に対し、黄金争奪戦に加わる「真の理由」を問い直すような存在として立ちはだかります。
札幌連続娼婦殺人事件:宇佐美上等兵の異色捜査
| 宇佐美時重 | 鶴見一派の先遣隊 |
| 菊田特務曹長 | 宇佐美の相棒 |
| ジャック・ザ・リッパー | 模倣された殺人事件 |
| 精通 | 宇佐美の特殊な捜査手段 |
物語の舞台は、連続娼婦殺人事件に沸く札幌へと移ります。
鶴見篤四郎から先遣隊の命を受けた菊田特務曹長と宇佐美時重の異色コンビは、調査のために札幌の街を奔走します。
ここで宇佐美時重が展開する捜査方法は、もはやプロファイリングという言葉では片付けられない、本作史上屈指の「ナニっぷり」を見せます。
前巻で読者をドン引きさせた宇佐美時重の異常な性癖が、まさか犯人を特定するための実戦的な手がかりになるとは、誰が想像したでしょうか。
菊田特務曹長が「とんだ精通探偵だ」と呆れる通り、その捜査風景はアニメ化の際に地上波放送が危ぶまれるほどに過激でシュールなものでした。
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菊田特務曹長の秘密と有古との絆
| 菊田特務曹長 | 中央(参謀本部)のスパイ |
| 有古一等卒 | 菊田の協力者 |
| 二重スパイ | 複雑な関係性 |
宇佐美時重の影に隠れて比較的地味な印象であった菊田特務曹長ですが、本巻でとんでもない秘密が明らかになります。
菊田特務曹長は、鶴見篤四郎の腹心でありながら、実は中央の参謀本部から送り込まれたスパイであったことが示唆されます。
なぜこのタイミングで彼が物語に深く関わることになったのか、その理由が「組織間の対立」という大きな視点で描かれます。
また、有古一等卒との間に芽生えた奇妙な「絆」も描かれ、冷徹な軍人たちの間に流れる人間的な信頼が、物語の先をさらに読みづらくさせます。
菊田特務曹長の真の目的は何なのか、そして第七師団内部の亀裂がどのように黄金争奪戦に影響するのか、期待が高まります。
札幌集結:見え隠れする謎の飴売りと尾形百之助の変装
| 謎の飴売り(上原勇作?) | 子供行方不明事件の容疑者 |
| 尾形百之助 | 驚愕の変装で潜入 |
| 土方一派 | 札幌で杉元一派とニアミス |
札幌ではもう一つ、子供たちの行方不明事件という不気味な事件が進行しており、その背後には謎の飴売りの存在が見え隠れします。
全ての勢力が磁石に吸い寄せられるように札幌へと向かい、街には一触即発の緊張感が漂います。
そして本巻のラストで読者を最も驚かせたのは、尾形百之助の再登場でした。
尾形百之助は、あまりにも意外で、かつ皮肉の効いた凄まじい変装を施しており、最後の最後まで誰だかわからなかった読者も多かったはずです。
尾形百之助が狙うのは黄金か、それとも鶴見篤四郎への復讐か。その不気味な暗躍は、札幌決戦の行方をますます混沌とさせます。
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第24巻のまとめ:全勢力が激突する「最終決戦」の舞台へ
| 項目 | 内容 |
| 海賊房太郎との邂逅 | 新たな刺青囚人の確保と理想の共有 |
| 札幌連続殺人鬼の正体 | 宇佐美時重による異常な特定と接触 |
| 菊田特務曹長の裏の顔 | 中央政府の介入と第七師団の不和 |
| 尾形百之助の再来 | 札幌に潜入した孤高の狙撃手 |
ゴールデンカムイ第24巻は、これまで点在していた伏線とキャラクターたちが、札幌という巨大な渦に一気に飲み込まれていく、興奮の嵐のような一冊でした。
海賊房太郎という魅力的なライバルの出現により、杉元佐一は自らの戦う意味を再認識し、アシリパとの絆をより強固なものにします。
一方で、宇佐美時重や菊田特務曹長といった第七師団の面々が見せる底知れない闇と秘密は、物語を単なる勧善懲悪に留めません。
次巻、第25巻では、ついに札幌を舞台とした三つ巴の「大決戦」が火蓋を切って落とされることでしょう。
誰が生き残り、誰が黄金を掴むのか。各勢力が入り乱れた、もはや後戻りできない闘いの幕が上がります。
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