『ダズハント』ネタバレあらすじ!衝撃のラスト!「エクサム」の正体と悲しい復讐劇

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duds-hunt 『ダズハント』ネタバレあらすじ!衝撃のラスト!「エクサム」の正体と悲しい復讐劇

 

今回は、筒井哲也先生の漫画作品「ダズハント」の記事を書いて行きたいと思います。

様々な社会問題を描いた作品を世に出してきた筒井先生が「ダズハント」で描いたのは、欲望と暴力が渦巻くサバイバルゲームの世界です。

今作の主人公の少年院上がりで冴えないセールスマンのナカニシは、、チャットで知り合った謎の人物に誘われ、危険なゲームに足を踏み入れていきます。

賞金稼ぎのゲームと言えば、どこにでもありそうな話ではありますが、ダズハントは予想を超えた過激な内容で参加者たちを翻弄します。

自身の命を守りながら、相手の持つ「マーキー」を奪い合う。そこでは暴力も裏切りも当たり前、誰にも邪魔されない、究極の弱肉強食の世界。しかし、現実はそう甘くありませんでした。

ゲーム内での激しい争い、謎の主催者の存在、そして、復讐に燃える少女の影。ナカニシの刺激的なゲーム生活は、次第に現実と虚構の境界線を曖昧にしながら、予想もしない結末へと向かっていくのです…

表紙絵、突如切り替わる意味不明なシーン、タイトルなど、読み進めるうちに、それら全てがラストで鮮やかに繋がり、鳥肌が立つほどの伏線回収が待っています。

 

その他筒井哲也先生の作品もまとめています。

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ダズハントあらすじ

少年院上がりで老人介護サービスのセールスマンとして働くナカニシは、成績不振で上司から叱責を受ける日々を送っておりました。鬱屈した毎日を送る中、チャットで知り合った「エクサム」という人物に愚痴をこぼしたところ、「エクサム」からストレス解消と金儲けになるという謎のゲーム「DUDS HUNT」を紹介されます。

「DUDS HUNT」は、参加者がそれぞれ「マーキー」と呼ばれるプリペイド式携帯電話と、位置情報を示す「ブラウザ」というPDAを与えられ、指定された時間と場所で他の参加者の「マーキー」を奪い合うというシンプルなルールでした。

ゲーム終了時に自身の「マーキー」を奪われず、ホストアンテナの範囲内にいれば、所持している「マーキー」1つにつき10万円の賞金が手に入ります。暴力的なルールながらも、ナカニシは次第にゲームの持つ高揚感と金銭に溺れていくのでした。

ゲームに慣れてきた頃、「エクサム」はナカニシに、より高額な賞金が手に入るが危険な「エクストラゲーム」の存在を教えます。場所と時間が事前に決められたそのゲームに、ナカニシは迷わず参加いたします。

そこでナカニシは、かつて自身が暴行し自殺に追い込んだ夏樹祐介の娘である夏樹ちひろと出会います。彼女こそが「エクサム」であり、復讐のためにナカニシをゲームに誘い込んだのでございました。

「エクストラゲーム」で順調に「マーキー」を集めていたナカニシは、かつての仲間であるヨシキから「エクサム」にハメられたことを聞かされます。警戒するナカニシでしたが、現れたのは多数の「マーキー」が入った袋を持つ少女・ちひろでした。

ちひろはナカニシの「マーキー」に電話をかけ、自身が「エクサム」であり、復讐の時を待っていたことを告げます。そして、ちひろが訓練した犬「エクサム」によって、ナカニシは命を奪われるのです。

 

ダズハントの戦略

チキン

延々と逃げ回り、最低金額の10万円を稼ごうとします。ナカニシは、戦う意志のない「チキン」を狙う「チキン狩り」というスタンダードな手法でダズハントを戦い抜きます。

 

アンブッシュ

「マーキー」を囮にして、遠隔攻撃を行います。

 

ハイエナ

ダズハントではチームを組んで戦う人もいますが、ネット上で知り合っただけの脆弱な関係であるため高い確率で仲間割れが起きます。

そこを狙って攻撃するのが一度の戦闘で高配当を得ることが出来るハイエナとなります。

 

主要登場人物

ナカニシ

本作の主人公。過去に窃盗・傷害罪で少年院に送られた経験を持つ短気な青年。現在は老人介護サービス会社「ひなた生命」に勤務しているが、営業成績は芳しくない。ストレスを抱える中で「エクサム」に誘われ、賞金と刺激を求めて「DUDS HUNT」に参加する。

ゲーム内でのハンドルネームは「K坊」。過去に特殊警棒で「おやじ狩り」をしていたことに由来する。好戦的な性格で、「チキン狩り」を得意とする。ゲームを進めるうちに金髪に染め、多数のピアスを身につける。最終的に「エクストラゲーム」で夏樹ちひろの操る犬「エクサム」によって命を落とす。

 

エクサム

ナカニシを「DUDS HUNT」に誘ったチャットの相手。その後、電話番号を教え、ゲーム中に何度か連絡を取り合う。その正体は、かつてナカニシとその仲間によって重傷を負わされ、後に自殺した会社員・夏樹祐介の娘である夏樹ちひろ。

ハンドルネームの由来は飼っている犬の名前から。父親の復讐のために「DUDS HUNT」を考案し、ナカニシを「エクストラゲーム」へと導き、自らの手で復讐を果たす。

 

夏樹ちひろ

元々は明るい性格だったが、父親である夏樹祐介がナカニシたちによって重傷を負わされ自殺したことで引きこもりになった少女。

父親を深く敬愛している。実は「エクサム」として「DUDS HUNT」を考案した人物の一人。成長後、復讐のためにナカニシを「エクストラゲーム」に誘い込み、飼い犬の「エクサム」を使って彼を殺害する。

 

夏樹祐介

ちひろの父親。享年38歳。正義感の強いサラリーマンだったが、ナカニシとその仲間のヨシキたちによる「おやじ狩り」に遭い、半殺しの重傷を負う。自身のせいで家族に迷惑をかけていると思い悩み、ちひろにメールを送った後、入院先の病院で首を吊って自殺する。

 

ナカニシの上司

ナカニシが勤務する老人介護サービス会社の上司。業績不振のナカニシに対して厳しく叱責し、パワハラを行う。ナカニシが突然退職したことを不審に思い、彼のパソコンを調べたことから「DUDS HUNT」の存在を知り、自身もゲームに参加する。

武器として竹刀や木刀を使用する。ゲーム内でナカニシに頭部を負傷させるが、最終的に消火器で殴られ返り討ちに遭う。

 

ヨシキ

ナカニシの旧友で、かつて共に「おやじ狩り」に参加した過去を持つ。エクサムに誘われて「エクストラゲーム」に参加するが、重傷を負いゲームから脱落する。脱落前にナカニシにエクサムから逃げるよう警告する。

 

夏樹由美

祐介の妻であり、ちひろの母親。引きこもりがちな娘のちひろを心配している。

 

犬のエクサム

夏樹ちひろが飼っている犬。ちひろによって確実に相手を殺すように訓練されており、「エクストラゲーム」でナカニシを襲い、致命傷を与える。

 

まとめ

筒井哲也先生が描く『ダズハント』は、現代社会の闇を鋭く切り取った、まさに目が離せない作品です。

現実世界で繰り広げられる、欲望と暴力が渦巻くサバイバルゲームは、読者をスリリングな展開へと誘います。

主人公ナカニシの予測不能な運命、そして復讐に燃える少女の存在が織りなす物語は、単なるゲームという枠を超え、人間の心の奥底に潜む光と影を深く描き出します。

現実と虚構が交錯する中で、一体どのような結末を迎えるのか。ぜひ皆様も『ダズハント』の世界に飛び込み、その衝撃的な結末をご体験ください。

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