
『デスノート』は、その緻密な頭脳戦で多くのファンを魅了してきました。
しかし、物語の根幹をなす「デスノート」を巡る所有者の移り変わりや、膨大な数のルールについては、複雑に感じている読者もいるかもしれません。
本記事では、夜神月を含めたデスノートの所有権がどのように変動したのかを大まかな流れでまとめます。
さらに、作中に登場するノートの正確な冊数や、死神に関連する知られざるルールまで、作品をより深く楽しむための情報を徹底的に解説します。
これを読めば、『デスノート』の奥深い世界を再発見できるかもしれません。
『デスノート』とは?作品の基礎知識
まずは、『デスノート』という作品の基礎情報から確認していきましょう。
複雑なルールが絡み合う物語の背景を理解することで、より深く作品の世界に没入できるはずです。
作者:謎多き「大場つぐみ」
デスノートに関するルールが複雑な『デスノート』の作者は、大場つぐみです。
同氏の性別や経歴に関する詳細は不明で、名前がペンネームであること以外はほとんど明かされていません。
本作連載当時は「新人漫画家」と紹介されていましたが、『とっても!ラッキーマン』などの作品で知られるガモウひろしの変名ではないかとする説もあり、ファンの間で様々な考察がなされています。
大場つぐみのほかの作品としては、作画・小畑健とタッグを組んだ『バクマン。』や『プラチナエンド』などがあり、いずれも高い評価を得ています。
作品概要:異色の「ピカレスク・サスペンス」
ノートの所有者が複数登場する『デスノート』は、「週刊少年ジャンプ」で連載されていたサスペンス漫画です。
連載期間は2003年12月から2006年5月までと比較的短いものの、その密度の濃い内容で絶大な人気を博しました。
ジャンプ作品では珍しいピカレスク(悪漢)ものとして、夜神月という主人公が悪役的な立ち位置で物語を進める点が斬新だと評価する読者も多いです。
天才たちによる激しい頭脳戦が見どころとなっており、その緊迫感あるストーリーは多くの読者を引きつけました。
何度も映像化されており、特に最初の映画2部作は合計80億円以上を稼ぎ出す大ヒット作品となりました。
あらすじ:正義と悪が交錯する頭脳戦
本作の主人公である夜神月は、鋭敏な頭脳を持つ高校生です。
ある日、月は学校の構内で奇妙な一冊のノートを拾います。
それは、死神リュークがわざと人間界に落とした「デスノート」でした。
「名前を書かれた者は死ぬ」というそのノートを使い、月は自らの信念に従って次々に犯罪者たちを粛清し、新世界の神を目指します。
そんな月の活動を阻止すべく、世界一の名探偵Lが立ち上がる――というのが本作のストーリーです。
ここから、正義と悪、それぞれの視点から繰り広げられる、予測不能な頭脳戦が展開されていきます。
デスノートの所有者とノートの数:複雑な変遷を追う
『デスノート』でもっとも複雑に感じられるポイントは、やはりノートをめぐる所有者の変遷でしょう。
ここでは作中での大まかなノートの移動の経緯や、登場するノートの冊数などについて解説します。
デスノートの所有者の流れ:夜神月からの始まり
『デスノート』に最初に登場するノート(A)は、死神リュークが所有していたもので、それが夜神月の手に渡ります。
続いて2冊目のノート(B)が登場しますが、これは死神レム(元は死神ジェラス所有)が弥海砂に贈ったものでした。
弥海砂はその所有権を放棄し、代わりに夜神月が手に入れます。
月は一旦2冊の所有権を放棄し、ノートAは火口卿介を経由して再び月へ、ノートBも弥海砂の元へ戻りました。
その後、一方のノートは弥海砂が、もう一方は日本政府が所有する流れとなります。
後者(ノートA)のノートはメロの組織に奪われ、最終的に本来の持ち主である死神シドウの元へ戻りました。
残った一冊は魅上照が持ち、夜神月が管理する形を取ります。
しかし、ニアによる巧妙なすり替えが行われた結果、月は死亡し、最後は政府に処分されることとなりました。
このように、デスノートの所有権は目まぐるしく変化しており、物語の展開に大きく影響を与えていたことが分かります。
デスノートは何冊ある?意外と少ないその数
『デスノート』内ではノートが多数あるように見えて混乱しがちですが、実際のところ登場するのは、全部で4冊のみです。
死神リュークとレムがそれぞれ2冊ずつ持っていて、作中ではその中の2冊が主に人間界で使われます。
つまり、人間界に出回るノートは、実質2冊のみということになります。
この限られたノートが、物語を複雑かつスリリングにしている要因の一つと考えることもできます。
デスノートの消しゴム「デスイレイザー」の存在
あまり知られていませんが、『デスノート』の設定には、死を帳消しにできる消しゴムが存在しています。
これは本編に先立つ読み切り内で登場した「デスイレイザー」というもので、ノートに名前を書かれて死んだ人物を、名前を消すことで生き返らせられるというルールです。
死体の焼却前という条件付きですが、死後2日以上経っていても効果があるという驚きの設定でした。
本編に登場しなかったため、知らない読者も多いかもしれませんが、もし登場していれば物語は大きく変わっていたかもしれません。
デスノートのルールは全て英語表記?
『デスノート』に登場するノートには、使用に関するルール一覧が書き込まれています。
このルールの表記は、基本的にすべて英語によるものです。
と言っても英語しか使えないわけではなく、何語で記入しても発揮される効果は変わりません。
この点は、デスノートが世界共通の法則に基づいていることを示唆している、と考えることもできます。
デスノートの使い方とルールを徹底解説
『デスノート』で中心的な役割を果たすノートには、いくつかのルールが設けられています。
それらのルールや使い方をしっかりと把握しておくことで、物語の味わいがさらに深まるはずです。
デスノートの使い方:顔の認識と死因
デスノートは、名前を書き込むことによって対象となる者を殺すことができます。
しかし、その時に対象の顔が分かっていないと効果はありません。
顔が判別できていることにより、同姓同名の他人は死なずに済みます。
また、通用するのは本名のみです。
名前に続けて40秒以内に死因を書けばその通りのことが起こり、死因が書かれなければ、一律に心臓麻痺で処理されます。
死因を書いた場合、詳しい死の状況を書く時間がさらに6分40秒間与えられます。
この詳細な設定が、月の巧妙な殺害計画を可能にしていたと言えるでしょう。
デスノートの基本ルール:知られざる細則
デスノートには、ノート自体には書かれていない基本ルールが多数存在します。
夜神月は、それらを死神から聞くなどして学んでいきました。
かなり数が多いので一例を挙げると、以下のものがあります。
・名前を4回書き間違えると、以降その人間にはデスノートは効かない(わざと間違えれば書いた人間が死ぬ)。
・切り取ったページや切れ端でも効果がある。
・どれだけ使ってもページはなくならない。
・文字は認識できるなら何を使って書いてもよい(名前のシールを貼るなどは効果がない)。
また、ノートを使った人間は天国にも地獄にも行けなくなるというルールもあります。
このほか特殊なところでは、「124歳以上の者などには効果がない」、「同じ人間の名前が2冊以上のノートに書かれた場合、先に記入された方が効果を発揮する」、「ノートの記憶を取り戻せるのは6度まで」、「ノートをなくしてから490日以上経過すると、その所有権を失う」といったものもあります。
これらの細かいルールが、月の行動を制限し、Lとの頭脳戦をさらに複雑にしていたと言えるでしょう。
デスノートに死因を書いた場合:操作の自由度
デスノートに死因を書き込むと、相手はその通りに死亡します。
死因の記入後、6分40秒以内に死までの詳細な状況を書き加えれば、物理的に可能な範囲で思い通りのことを起こせます。
死因や死に至る詳細を先に書いておいて、後からその前に名前を書き込んでも、約19日以内なら有効です。
「事故死」とだけ書いた場合は、そこから6分40秒後に、不自然でなくかつ最も短い時間での事故に遭遇して死亡することとなります。
このほかにも、さらにいくつかのルールが存在します。
「病死」と書いて病名を指定せず、時間のみ指定した場合、23日以内ならその期間に見合う病気で死亡します。
殺しの対象者が知り得ない情報を使ったり、行い得ないことをさせることはできません。
ただ、自殺は有効です。
第三者を直接死に至らしめる死因などは効力を持たず、その場合は第三者に死が及ばない形の心臓麻痺での死亡となります。
月の「計画通り」という言葉が示すように、デスノートの死因操作は、彼の犯罪を完璧に遂行するための重要な要素でした。
デスノートの所有権:死神と人間の関係
デスノートは人間界の地に着くと、その時点で人間界のものとなります。
ノートの所有者となった者は、元々の所有者であった死神に憑かれるのがルールです。
所有者が所有権をすべて放棄した場合、一部を除きノートに関する記憶を失います。
ただし、名前を書かず誰も殺さなかった場合その限りではありません(本人が望んだ場合は別です)。
所有権を失った者が再びその記憶を取り戻すには、使用歴のあるノートに触れることが唯一の方法です。
やはりこのほかにもルールが存在し、死神と人間の関係性を複雑にしています。
デスノートの複数所有権:複雑な連動
1人の人間にデスノートの所有権が複数存在する場合のルールは、次のようなものです。
1冊を放棄したとしても、ほかの所有権がそのままであれば記憶が消えることはありません。
所有権を放棄したノートに憑いている死神の姿や声は、認知できなくなります。
1人の人間の名前をノートの1冊に書き、後から別の1冊に死因などを書いた場合でも効果は現れます(その逆も同様です)。
また、こうした行動を、2人の所有者が互いのノートに触れ合って共有した場合も同じ結果が得られます。
このルールは、月の巧妙な策略の根幹をなすものでした。
デスノートの嘘のルール:月による巧妙な欺瞞
『デスノート』作中では、夜神月はわざと嘘のルールを加えて敵の目を欺こうとしました。
そのルールとは、以下の2つです。
1. ノートに名前を記入した場合、そこから13日以内に次の名前を書かなければ、記入者が死亡する。
2. ノートを焼くなどして使えなくした場合、それまでにノートに触れたことのある者全員が死ぬ。
これらの嘘のルールは、Lを欺く上で非常に効果的であり、月の天才的な頭脳を示すエピソードとして記憶されています。
デスノートの追加ルール:現代社会への警鐘
2020年版の特別編『デスノート』では、新たなルールとして以下が追加されました。
「ノートを売買した者は死ぬ。販売した者は金銭の受け取り時に、購入した者はノートの受け取り時に死ぬものの、受け取らない場合その限りではない」というものです。
これは、ノートがオークションにかけられたことに怒った死神大王によって加えられたものになります。
現代社会における「お金」という概念がデスノートに影響を与えた、という点で、この追加ルールは多くの議論を呼びました。
死神のルールと死神の目:命の代償
上では『デスノート』におけるノートの使い方やルールについて説明しましたが、作中に登場する死神にも関連するさまざまなルールが存在します。
ここからは、それらについて紹介していきましょう。
死神とは?命を操る存在
『デスノート』における死神とは、人間界とは別次元に棲んでいる存在です。
1人1冊ずつデスノートを持っており、それを使って人間の命を奪うことで自らの命に換え、生存しています。
通常は人間の眼には見えず、触れることもできません。
現在はほとんどが怠惰で退廃的な暮らしをしており、それに飽きたリュークが1冊のノートを人間界に流したことが、物語の発端となりました。
死神は生きる上でさまざまな掟を課されており、基本的にそれに従い行動しています。
抹殺の危険があるので掟を破ることはめったにありませんが、すべての掟を把握している死神はごくわずかです。
死神はデスノートへの記入を怠ることで死に至りますが、最大の禁忌である「人間の命を救う」行為をした場合は、即座に命を奪われます。
また、デスノート以外の方法で人間を殺すことも禁じられています。
これらのルールが、死神と人間の関係、そして物語の展開に深い影響を与えています。
死神のルール:人間界との関わり
死神に関するルールもかなりの数があるので、一部のみ紹介しましょう。
死神は最低1冊のノートを持っていなければならず、それを人間に譲ったり使わせることはできません(死神同士なら可能です)。
死神がノートで人間を殺した場合、その人間の本来の残り寿命を自分の寿命に加えられます。
また死神は、ノートの所有者とそれに触れた者の名前や寿命を他の人間には告げられません。
人間がノートを使った場合、死神は初めての使用時から39日以内に姿を現すことになります。
デスノートを所有する人間を人間界でデスノートによって殺すことは問題ありませんが、そのためだけに人間界へ降りることはできません。
人間界でノートを人間に譲った死神のみ、殺すことが可能です。
自分のノートが不本意な形で人間界で使われていた場合、それを取り戻すために降りることは許可されます。
ただし、他のノートの所在などについて別の人間に話すことはできません。
人間界に同時に存在可能な死神は、6人までとなっています(ノートの冊数も同様です)。
これらのルールは、死神が人間界に介入する際の制約となり、物語のバランスを保つ上で重要な役割を果たしています。
死神の目:寿命と引き換えの力
「死神の目の取引」は、自分の残り寿命の半分を引き換えることで、「死神の目」を手にできるという取引になります。
死神の目を得ると、人間の顔を見ればその者の名前と寿命を一度に知ることができます。
ただし、死んでいる者に対しては効果がありません。
また、自分を含めたノート所有者について見えるのは、名前のみです(死神はどちらも見ることができます)。
死神の目で名前と寿命を知るには、顔の左右半分以上を見る必要があります(上下であれば頭から鼻にかけてを見なくてはなりません)。
顔の全体が分かれば、一部が隠れていても名前・寿命の双方を知れます。
死神の目の力はノートの所有権を失うと消えますが、交換した寿命は戻りません。
一度所有権を手放したら、取り戻したとしてもまた取引しない限り、死神の目は得られないルールです。
取引を複数回重ねる場合、都度ごとにその時点での寿命の半分を支払う必要があります。
目の取引をすると、本来の程度がどうであれ、視力は3.6以上となります。
この「死神の目」は、月の計画を強力に後押しする一方で、その代償として「寿命の半分」を差し出すという重い選択を迫る、物語の重要な要素となっています。
『デスノート』への世間での評判と人気
ここまで『デスノート』に登場するノートの所有者の流れや使い方、死神関連のルールなどについて紹介してきました。
ここで目先を変えて、「世間の見方」を中心に据えた考察をしてみましょう。
デスノートという特殊なノートは、世の中からどのような目で見られているのでしょうか。
「デスノートほしい」という欲求
まずは、多くの読者が一度は抱くであろう「デスノートほしい」という意見です。
言うまでもなく、実際にこのようなノートがあれば使うのは絶対にNGですが、本来タブーなことも自由に想像できるのがフィクションの強みです。
頭の中だけでとどめておくならば、デスノートの使い方についてあれこれ考えるのは、ストレス解消法としてなかなか有効かもしれません。
しかし、くれぐれもやり過ぎは禁物です、と考えるファンもいるようです。
「死神に憑りつかれるのは嫌」という現実的な意見
こちらはデスノート使用のリスクや倫理上の難点うんぬんよりも、単に死神に憑りつかれるのが嫌だという意見です。
この点に賛同する人は、意外に多いのではないでしょうか。
死神に四六時中プライベートを覗かれるのでは、ノートを所有することのメリットも帳消しになりそうだと考える読者もいます。
夜神月のようなある種図抜けた人間でない限り、その点に目をつぶれる者は少ないのかもしれません。
「使いこなす自信がない」という率直な感想
最後の意見は、「デスノートを手に入れても使いこなす自信がない」というものです。
紹介してきたように、デスノートにはさまざまな細かいルールが存在しています。
これらを頭に入れた上で最大限効果的に使うことは、夜神月級でなくても相当の頭脳がないと難しいように思えます。
ましてLのような名探偵が立ちはだかった場合、尻尾を出さずにいられるかはかなり怪しいところです。
これらの意見からは、デスノートが単なる道具ではなく、使用者自身の倫理観や知性、そして覚悟が問われる存在であることが伺えます。
まとめ:デスノートの魅力は「複雑さ」にあり
『デスノート』に登場するノートについて紹介してきました。
このように、『デスノート』には計4冊のノートが登場し、そのうち2冊が主に使われます。
その2冊も筋の展開に合わせて目まぐるしく移動し、所有者が手放したり戻ったりを繰り返すため、全体の流れを把握するのは容易ではありません。
混乱してしまう人が出るのも当然の複雑さと言えるでしょう。
また、ノートに設定されているルールや死神関連のルールもかなり緻密で、全部を覚え込むのは至難の業です。
しかし、大体の内容をつかんでおくだけでも、作品の読みやすさは格段に変わってくるでしょう。
『デスノート』を一通り読んだけど細かい点が分からなかったという方は、この記事を参考にぜひもう一度作品の世界に触れてみてください。
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