【ネタバレ注意】藤原竜也、松山ケンイチ…実写映画『デスノート』シリーズ3作のあらすじ、キャスト、

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【ネタバレ注意】藤原竜也、松山ケンイチ…実写映画『デスノート』シリーズ3作のあらすじ、キャスト、

 

2003年から「週刊少年ジャンプ」で連載が始まり、社会現象を巻き起こした大人気漫画『デスノート』。名前を書かれた人間が死んでしまう「デスノート」を巡る、天才的な頭脳を持つ夜神月とLの戦いは、多くの読者を熱狂させました。

『デスノート』は様々なメディアで展開されましたが、中でも大きな注目を集めたのが実写映画シリーズです。原作第1部・第2部をベースにした前編・後編、Lを主人公としたスピンオフ、そして10年後の世界を描いた続編と、計3作が公開されました。

今回の記事では、この実写映画『デスノート』シリーズ3作に注目し、それぞれのネタバレありのあらすじ、豪華出演キャスト、そして公開後の評価までを詳しく解説します!

これからご紹介する内容には、物語の結末や重要な伏線に関するネタバレが多分に含まれます。映画をまだ見たことがない方や、結末を知りたくないという方は十分にご注意ください。

 

実写映画『デスノート』(2006年公開 前後編)

原作の連載終了を前に公開され、大きな話題となった実写映画版『デスノート』。原作のストーリーをベースにしつつ、映画独自の改変やオリジナル要素が加えられています。

 

映画版『デスノート』(2006年版)の基本情報

・公開年:2006年
・前編『デスノート』:2006年6月17日公開
・後編『デスノート the Last name』:2006年11月3日公開
・主演:藤原竜也(夜神月役)、松山ケンイチ(L役)

邦画史上初の前後編連続公開という形式も話題になりました。夜神月役の藤原竜也、L役の松山ケンイチをはじめ、豪華キャストが勢揃いし、その再現度の高さも公開前から注目を集めていました。

 

映画版『デスノート』(2006年版)あらすじ(ネタバレ込み)

普通の高校生、夜神月が通学路で黒いノート「デスノート」を拾うところから物語は始まります。名前を書かれた人間が死ぬというノートの力を知った月は、退屈しのぎでデスノートを落とした死神リュークと出会い、犯罪者のいない新世界を作ることを決意。

次々と犯罪者を裁き始め、「キラ」と呼ばれるようになります。

一方、世界中で起こる不審な連続死に注目したICPOは、謎多き世界一の名探偵Lに事件の調査を依頼。Lは優れた推理力でキラが日本の関東にいる学生である可能性にたどり着き、FBI捜査官レイ・イワマツ(原作のレイ・ペンバー)を日本に潜入させます。

しかし、月はデスノートの力と自らの頭脳を使い、バスジャック事件を利用してレイ・イワマツの正体を暴き、彼とその仲間のFBI捜査官たちをデスノートで殺害します。

さらに、レイ・イワマツの婚約者、南空ナオミも月の策略にかかり、悲劇的な最期を迎えます。この南空ナオミのエピソードは、原作とは異なる展開で描かれ、映画版の大きな見どころの一つとなりました。

Lは、キラが捜査情報にアクセスできる立場にいると推測し、月を含む警察関係者の身辺を調査。月はLの監視の目をかいくぐりながら、キラとして活動を続けます。そして、Lは月と対面し、直接的な探り合いが始まります。

後編『デスノート the Last name』では、キラを崇拝するアイドル、弥海砂が「第二のキラ」として登場します。死神の目を持つミサは、夜神月の寿命が見えないことから彼がキラだと見抜き、月に接触。月はミサの「死神の目」を利用してLを殺害することを画策します。

月はミサを利用しつつ、彼女をLに近づけますが、Lはミサを第二のキラ容疑で拘束します。ミサを愛する死神レムは、ミサがデスノートの記憶を失うように仕向け、彼女を助け出します。

レムに脅迫された月は、自らデスノートの所有権を放棄してLに監禁されるなど、巧みな策略を展開。第三のキラを出現させ、Lの目を欺こうとします。

一度は記憶を失った月ですが、デスノートに再び触れることで記憶を取り戻し、計画を再開。

そして物語はクライマックスへ。レムはミサを守るため、死神界の掟を破ってLとワタリの名前をデスノートに書き込み、消滅します。

月は自身の勝利を確信しますが、死んだはずのLが現れます。Lは、デスノートをすり替えていたこと、そして自身の名前と「23日後に心不全で死亡」という死因をあらかじめデスノートに書き込んでいたことを明かします。

追い詰められた月はリュークに周囲の人間を殺すよう命じますが、リュークがデスノートに書き込んだのは夜神月の名前でした。

リュークに見限られた月は「計画通り」の言葉を残し絶命。Lもまた、自ら定めた期日に静かに息を引き取ります。原作とは大きく異なる結末は、公開当時賛否両論を巻き起こしました。

 

映画『デスノート』(2006年版)主要キャスト

・夜神月:藤原竜也
演技力と存在感で、正義を執行する内に歪んでいく月の狂気を熱演。多くのファンから「まさに月」と評されました。

・L:松山ケンイチ
独特の仕草や話し方、猫背など、Lの特徴を見事に再現。原作ファンからも絶賛され、一躍ブレイクするきっかけとなりました。

・弥海砂:戸田恵梨香
可愛らしいルックスと、キラへの狂信的な愛情、そしてデスノートを使う無邪気な残酷さを演じ分けました。本作が本格的な映画デビュー作です。

・リューク(声):中村獅童
・レム(声):池畑慎之介☆
死神たちの声にはベテランが起用され、不気味さとどこか人間味を感じさせる魅力を加えていました。

その他、夜神総一郎役に鹿賀丈史、ワタリ役に藤村俊二、南空ナオミ役に瀬戸朝香、レイ・イワマツ役に細川茂樹、高田清美役に片瀬那奈、映画オリジナルキャラクター秋野詩織役に香椎由宇など、豪華な顔ぶれが揃っていました。

 

映画『デスノート』(2006年版)の評価・反響

実写映画『デスノート』前後編は合わせて観客動員数653万人を記録し、興行収入80億円を超える大ヒットとなりました。特に『the Last name』は第25回ゴールデンクロス賞を受賞、松山ケンイチは日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど、高い評価を得ました。

公開から10年以上経った今もなお、「藤原竜也と松山ケンイチのデスノートが最高だった」「原作とは違うけど、映画の結末も好き」といった意見が多く聞かれ、根強い人気を誇っています。

主要キャストの再現度の高さや熱演、そして映画独自のエンターテイメント性が評価されたと言えるでしょう。

 

実写映画『L change the WorLd』(2008年公開 スピンオフ)

2006年版『デスノート the Last name』で描かれたLの最期から派生したスピンオフ作品です。Lに与えられた最期の23日間を描いています。

 

映画『L change the WorLd』の基本情報

・公開年:2008年
・主演:松山ケンイチ(L役)

L役の松山ケンイチが主演を務め、ワタリ役の藤村俊二も続投。夜神月役の藤原竜也や弥海砂役の戸田恵梨香もカメオ出演しており、ファンには嬉しいサプライズとなりました。

 

映画『L change the WorLd』あらすじ(ネタバレ込み)

Lはデスノートに自身の名前を書き込み、余命が23日となりました。その限られた時間の中で、Lはデスノート事件とは異なる新たな事件に巻き込まれます。

タイで発生した謎の奇病。それは、環境保護を過激な手段で行う秘密結社「ブルーシップ」が開発したウイルス兵器でした。

ウイルス開発に関わった研究者の娘・真希と、奇病から生き残った少年BOY(ニア)がLのもとに助けを求めに現れます。

Lは真希とBOY、そして協力者たちと共に、ウイルスの脅威とブルーシップの企みに立ち向かいます。自身の余命が迫る中、Lは真希とBOYを守り、ウイルスを無効化するために奔走。

彼らとの交流を通して、人間的な一面や優しさを見せるLの姿が描かれます。

ウイルスのエネルギー源が糖であることや、ワクチン開発に必要な物質を突き止めたLたちは、ブルーシップとの最後の対決へ。Lはブルーシップの中心人物であり、かつてLの協力者でもあったK、九條希実子と対峙します。

九條の凶行を止め、ウイルスを無効化することに成功したL。彼は自身の最期が近づいていることを悟りつつ、保護した少年BOYを養護施設に預け、「ニア」という名前を与えます。

そして、残された短い時間を静かに過ごし、「L Lawliet 安らかに眠る」という一文とともに永遠の眠りにつきます。

 

映画『L change the WorLd』主要キャスト

・L:松山ケンイチ
デスノート事件の時とは異なり、より人間的な苦悩や優しさを見せるLを演じました。

・ワタリ:藤村俊二
Lを支える老紳士。本作では序盤で物語から退場しますが、Lとの強い絆が描かれました。

その他、新たなキャラクターとして真希役を福田麻由子、BOY役を福田響志、九條希実子役を工藤夕貴が演じています。夜神月役の藤原竜也、弥海砂役の戸田恵梨香もカメオ出演し、話題となりました。

 

映画『L change the WorLd』の評価・反響

『L change the WorLd』は興行収入31億円を記録し、商業的には成功を収めました。しかし、作品の評価に関しては賛否両論が分かれています。

Lという人気キャラクターを主人公としたスピンオフであることから、Lのファンからは「Lの新たな一面が見られて嬉しい」「人間らしいLに感動した」といった肯定的な意見が多く聞かれました。

その一方で、「デスノートの要素が薄く、無理やり関連付けたように感じる」「Lがデスノートを使わないので、スピンオフにする必要があったのか疑問」といった批判的な評価もあり、作品として『デスノート』の世界観から離れすぎていると感じるファンもいたようです。

その年度の最低映画を選ぶ「蛇いちご賞」を受賞してしまったこともあり、評価が分かれる作品と言えます。

 

実写映画『デスノート Light up the NEW world』(2016年公開 続編)

2006年版『デスノート the Last name』の正統な続編として、10年後の世界を描いた作品です。原作にはなかった「人間界に同時に存在していいデスノートは6冊まで」というルールが物語の核となります。

 

映画『Light up the NEW world』の基本情報

・公開年:2016年
・主演:東出昌大、池松壮亮、菅田将暉

主要キャストを一新し、新たなデスノート争奪戦が描かれます。夜神月の後を継ぐ三島創役を東出昌大、Lの後継者である竜崎役を池松壮亮、キラの信奉者である紫苑優輝役を菅田将暉が演じました。

 

映画『Light up the NEW world』あらすじ(ネタバレ込み)

夜神月とLの最後の戦いから10年。デスノートは全て焼却されたと思われていましたが、再び人間界にデスノートが出現し、世界中でデスノートによるものと思われる事件が発生します。

日本警察はデスノート対策本部を設立し、デスノート対策のエキスパートである三島創、Lの遺伝子を受け継ぐ正統な後継者である竜崎を中心に捜査を開始します。

デスノートは人間界に同時に6冊までしか存在できないという「6冊ルール」が判明し、対策本部は残りのデスノートの確保を目指します。

そんな中、かつて第二のキラであった弥海砂が記憶を失ったまま女優として活動している姿が描かれますが、デスノートに触れたことで記憶を取り戻します。

そして、天才的なハッカーでありキラの信奉者である紫苑優輝が現れます。紫苑の目的は、6冊のデスノート全てを手に入れ、キラを復活させることでした。

紫苑はミサをも利用し、他のデスノート所有者たちを排除してノートを奪い取っていきます。

残るデスノートは、対策本部が所有するものと、Lの後継者である竜崎が隠し持つものでした。紫苑は竜崎との接触を試み、デスノートを巡る激しい争奪戦が繰り広げられます。

物語が進むにつれて、驚きの真実が明らかになります。新生キラの正体は、デスノート対策本部のメンバーであり、夜神月の思想を受け継いだ三島創でした。

そして、竜崎がLの遺伝子を受け継いでいることや、弥海砂の悲しい結末(自らデスノートに名前を書いて自殺)も描かれます。

最終的に6冊のデスノートを巡る戦いは決着し、三島はキラとして、竜崎は新たなLとして、それぞれの道を歩むことになります。

夜神月役の藤原竜也とL役の松山ケンイチも特別出演という形で登場し、ファンを喜ばせました。

 

映画『Light up the NEW world』主要キャスト

・三島創:東出昌大
デスノート対策のエキスパートでありながら、裏では新生キラとして活動する複雑な役どころを演じました。

・竜崎:池松壮亮
Lの後継者として、Lの意志と癖を受け継いだキャラクターを演じ、新たなL像を確立しました。

・紫苑優輝:菅田将暉
狂信的なキラ信者であり、サイバーテロリストという二面性を持つ難役を演じ、その存在感を示しました。

・弥海砂:戸田恵梨香
前作から引き続き出演。10年の時を経て大人の女性になったミサを演じ、その悲しい運命が描かれました。

特別出演として、夜神月役の藤原竜也、L役の松山ケンイチも過去の映像や新たな撮影シーンで登場し、ファンを沸かせました。

 

映画『Light up the NEW world』の評価・反響

主要キャストに注目の若手俳優を起用し、人気シリーズの続編として話題を集めた『Light up the NEW world』ですが、作品の評価に関しては厳しい意見が多く聞かれました。

特に、登場人物たちの知的な描写が原作や前作と比べて不十分に感じられるという声が多く、「バカノート」という不名誉なあだ名で呼ばれてしまうこともありました。

ストーリーの展開やキャラクターの言動に、デスノートらしい緻密さや論理性が不足していると感じたファンが多かったようです。

一方で、「ツッコミどころは多いけど、逆に面白かった」「怖いもの見たさで楽しめた」といった意見もあり、ある種のエンターテイメントとして受け止める観客もいました。

また、主要キャストの演技力の高さは評価されており、特に菅田将暉が演じた紫苑優輝の存在感は印象に残ったという声も聞かれます。

 

まとめ:映画版『デスノート』シリーズの多様な魅力

今回は、実写映画版『デスノート』シリーズ3作のあらすじ、キャスト、そして評価をネタバレありで詳しくご紹介しました。

原作第1部・第2部を巧みに再構成し、映画独自の展開を加えた2006年版前後編、人気キャラLの人間的な一面を描いたスピンオフ『L change the WorLd』、そして原作の「6冊ルール」を核に新たな物語を描いた続編『Light up the NEW world』。それぞれの作品が異なるアプローチで『デスノート』の世界を描いています。

特に、2006年版で藤原竜也が演じた月と松山ケンイチが演じたLは多くの観客に強烈な印象を残し、今も語り草となっています。映画版独自のLの最期や、続編での新たなキラとLの登場など、原作ファンにとっても見どころの多いシリーズと言えるでしょう。

賛否両論ある作品も含め、実写映画シリーズは『デスノート』という作品の多様な可能性を示しています。まだ見たことがない方も、改めて見返したい方も、この記事で触れたポイントを参考に、それぞれの映画版『デスノート』を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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