【鬼滅の刃】累の母蜘蛛がかわいいと人気のワケは?悲しい過去と最期、強さやセリフを徹底考察

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【鬼滅の刃】累の母蜘蛛がかわいいと人気のワケは?悲しい過去と最期、強さやセリフを徹底考察

 

『鬼滅の刃』に登場する鬼たちは、それぞれが抱える深い過去や悲しみによって、単なる敵役ではない魅力を持っています。

その中でも、主人公・竈門炭治郎が初めて十二鬼月と対峙した那田蜘蛛山編に登場した、累の「母蜘蛛」は特に多くの読者の心に強烈な印象を残しました。

今回は、かわいい見た目とは裏腹に、累や父蜘蛛に虐げられ続けた母蜘蛛の悲しい過去と、その強さや能力、そして安らかに迎えた最期について、読者の声も交えながら徹底的に考察していきます。

 

『鬼滅の刃』累の母蜘蛛とは

累の母蜘蛛は、下弦の伍・累が作り上げた偽りの「家族」の一員です。

本来、鬼は群れることを嫌いますが、累は「家族の絆」を求めて、自分の血と力を分け与え、無理やり家族を形成していました。

母蜘蛛は、累に似た白い肌と髪、幼い顔立ちに反した豊かな体つきという、ユニークな容姿から「かわいい」とファンに親しまれています。

彼女は累に与えられた能力で、鬼殺隊の隊士たちを操り人形のように操る血鬼術を使いました。

その一方で、累の家族の中でも立場が弱く、父蜘蛛からは常に暴力を振るわれるなど、精神的に追い詰められていました。

 

累の母蜘蛛のプロフィール

種族
立場累の偽りの「家族」における「母」
容姿幼い顔立ち、白い肌と髪、豊かな体つき
能力血鬼術「呪いの糸」
最期竈門炭治郎に頚を斬られ消滅

 

かわいいと人気の母蜘蛛、その強さと能力

母蜘蛛がかわいいと人気を集める最大の理由は、その容姿にあります。

累に似せられた白い肌と髪、ぱっちりとした瞳は、どこかいたいけな少女のようで、読者の保護欲をくすぐります。

また、セクシーなスタイルも相まって、多くのファンが魅力を感じています。

アニメでは声優の白石涼子さんが、怯えた少女のような声で母蜘蛛を演じたことも、彼女のキャラクター性を際立たせ、人気を後押ししたと考える読者が多いようです。

しかし、見た目のかわいらしさとは裏腹に、彼女が使う血鬼術は非常に恐ろしいものです。

 

人を操る血鬼術「呪いの糸」

母蜘蛛が使う血鬼術は、対象を糸で操る「呪いの糸」です。

この糸は累の糸のように強靭ではありませんが、鬼殺隊の隊士を操り人形のように自由に動かし、仲間同士で殺し合いをさせることができました。

特に彼女の近くにいるほど糸の威力が増すという性質があり、もし正面から戦えば、最強クラスの攪乱能力を持つ鬼だったと考えられます。

実際に、彼女の糸によって操られた隊士たちは、体に異常な負荷がかかり、関節が外れてしまうほど激しく動かされていました。

この能力を駆使し、母蜘蛛は那田蜘蛛山に侵入した炭治郎たちを苦しめました。

 

母蜘蛛の悲しい過去と最後の願い

母蜘蛛の悲劇は、累の「家族」になる前から始まっています。

彼女が鬼になる前の詳しい過去は語られていませんが、最期を迎える際、走馬灯の中で自分を大切に想ってくれた人物の姿を思い出します。

その人物の腕からは血が流れており、多くの読者は、母蜘蛛が鬼になったことで、その人物を殺してしまったのではないかと考察しています。

また、幼い見た目をしていることから、鬼になってからの年数が浅く、それゆえに累の「家族」の中で一番弱い立場に置かれていた、という見方もできます。

こうした悲しい過去が、彼女を極度に臆病で、常に強者の顔色をうかがう性格に変えてしまったのかもしれません。

そして、彼女をさらに苦しめたのが、累の「家族」内での虐待でした。

 

累と父蜘蛛からの絶え間ない暴力

累の家族は、あくまで「家族ごっこ」です。

累の期待に応えられない者は、容赦なく罰せられました。

母蜘蛛も、累に十分な戦力として認められず、父蜘蛛からは度々暴力を振るわれていました。

彼女は常に累の機嫌を損ねないようにおびえながら生きており、その恐怖心から炭治郎たちを襲撃する際にも、焦りから乱暴に血鬼術を使っていました。

読者からは、「かわいそう」「母親としてではなく、ただの弱い鬼として扱われている」といった感想が多く寄せられており、母蜘蛛の悲劇的な状況が強く伝わってきます。

 

炭治郎の「慈悲の剣撃」と安らかな最期

炭治郎に居場所を特定された母蜘蛛は、自らの死を悟ります。

長年にわたる恐怖と暴力から解放されたいという思いから、彼女は一切抵抗せず、静かに頚を差し出しました。

このとき、炭治郎は彼女の悲しみと心の解放を願い、鬼を斬る際に痛みを伴わない「水の呼吸・伍ノ型 干天の慈雨」を放ちます。

干天の慈雨は、慈悲の心を持った者しか使えない技であり、炭治郎の優しさが彼女の心を救いました。

頚を斬られた母蜘蛛は、忘れていた人間だった頃の記憶、自分を大切に想ってくれた人の記憶を思い出し、安らかに消滅しました。

この一連のシーンは、鬼滅の刃という作品が持つ「鬼にも救いを与える」というテーマを象徴しており、多くの読者が涙を流した名場面です。

 

母蜘蛛が残した心に残るセリフ

母蜘蛛のセリフは、その多くが恐怖と悲しみからくるものでした。

以下に、彼女の心情が伝わる代表的なセリフをいくつかご紹介します。

 

「さぁ、私の可愛いお人形たち」

鬼殺隊の隊士たちを操り、仲間同士で殺し合いをさせようとした際に発したセリフです。

このセリフは、彼女の残忍な一面を垣間見せると同時に、累からのプレッシャーに必死に応えようとする焦りも感じられます。

 

「でないと私がひどい目に遭う…!」

炭治郎たちを襲撃する際、彼女が心の中で叫んだ言葉です。

このセリフは、彼女の行動のすべてが、累からの暴力に対する恐怖心からきていることを示しています。

決して悪意からではなく、ただ自分の身を守るために必死だった、彼女の悲痛な叫びとして読者に響きます。

 

「死ねば解放される…楽になれる…」

炭治郎に追い詰められ、自らの最期を悟ったときに発したセリフです。

彼女にとって、死は恐怖ではなく、累たちからの虐待や恐怖から解放される唯一の手段でした。

このセリフは、彼女がいかに過酷な日々を送っていたかを物語っており、読者の同情を誘いました。

 

鬼滅の刃が描く「鬼の悲しみ」

今回は、累の母蜘蛛について、その強さや能力、そして悲しい過去と最期を考察しました。

彼女は、鬼でありながらも、人間だった頃の温かい記憶と、鬼になってからの苦しい日々との間で葛藤していました。

最終的に、炭治郎の優しさによって、安らかな最期を迎えることができましたが、その生涯は非常に悲しいものでした。

母蜘蛛の物語は、鬼滅の刃がただの勧善懲悪の物語ではないことを示しており、敵である鬼たちにも感情移入してしまう、この作品の大きな魅力の一つと言えるでしょう。

まだ『鬼滅の刃』を読んだことがない方も、ぜひ母蜘蛛の物語に注目して、作品の深さを感じてみてはいかがでしょうか。

 

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