
盾の勇者の成り上がりとは?
「盾の勇者の成り上がり」は、ごく普通の大学生・岩谷尚文が異世界に召喚され、絶望の淵から這い上がり成長していく物語です。
2012年から「小説家になろう」で連載が始まり、その人気から漫画やアニメなど様々なメディアミックスが展開されています。
物語は、尚文が召喚された直後、この作品で最も悪名高いキャラクター、マイン・スフィアの策略によって全てを失うところから始まります。
今回は、この稀代の悪女マインが物語に与えた影響と、彼女がたどった因果応報の結末について詳しく見ていきましょう。
マイン・スフィア(マルティ)とはどんなキャラクター?
マイン・スフィアは、メルロマルク王国の第一王女であり、国王オルトクレイを父に持つ王族です。
美しい容姿を持っていますが、その内面は非常に腹黒く、自己中心的で欲深い性格の持ち主です。
その性格ゆえに、王位継承権は第二位となっており、第一位である妹のメルティを常に敵視し、裏で暗躍していました。
物語の序盤で、マルティという偽名を使い尚文に近づき、彼を貶めるための数々の悪事を働きます。
マインと父の関係
マインの父であるオルトクレイ国王もまた、彼女と同じく盾の勇者を嫌う人物であり、尚文を陥れるためにマインと共謀していました。
二人は当初、非常に親密な関係でしたが、最終的に悪事が露見し、尚文から「ビッチ」と「クズ」という不名誉な名を付けられ、その地位を追われてしまいます。
この一件を境に、二人の関係は破綻します。
オルトクレイは反省の色を見せますが、マインは反省することなく、父からも見放されることになります。
そして、自らも破滅に向かっていきました。
マインが盾の勇者を嫌う理由
マインが盾の勇者を嫌うのは、個人的な感情だけでなく、その世界の歴史的な背景が大きく影響しています。
その昔、この世界では人間と亜人が対立していました。
その時召喚された過去の盾の勇者が、人間の敵である亜人に味方したという話が、長きにわたって語り継がれてきたのです。
そのため、盾の勇者は「裏切り者」として忌み嫌われる存在となっており、マインもその影響を強く受けていました。
彼女は盾の勇者である尚文を陥れることで、自分の地位を固めようと画策していたのです。
マインの悪事
ここからは、マインが物語の中で行った主な悪事について詳しく見ていきましょう。
彼女の行動は、尚文の人生を大きく狂わせ、彼の人間不信の大きな原因となりました。
悪事①:尚文を人間不信に陥れる
尚文が異世界に召喚された初日、マインはマルティと名乗り、彼の初めての仲間になります。
しかし、翌日には尚文にレイプされたと虚偽の告発を行い、彼から金銭や信頼を全て奪い、路頭に迷わせます。
この事件は、尚文が全ての人間に疑心暗鬼になるきっかけとなり、物語のシリアスな導入部分を作り出しました。
マインのこの行動は、読者や視聴者から最も嫌悪感を抱かれた悪事の一つです。
悪事②:盾と槍の一騎打ちで妨害
尚文が奴隷のラフタリアを仲間に加えると、槍の勇者・元康がそれを知って怒り、尚文と一騎打ちをすることになります。
この戦いの最中、マインは密かに尚文を妨害し、元康に勝利させようとします。
これにより、ラフタリアは元康に奪われそうになりますが、ラフタリアは尚文への忠誠心から元康を拒絶し、尚文のもとへと戻りました。
この一件は、マインの卑劣な性格を改めて浮き彫りにしました。
悪事③:妹メルティ殺害未遂
王位継承権を狙うマインは、尚文を犯人に仕立て上げ、妹のメルティを殺害しようと画策します。
騎士にメルティ殺害を命じ、同時に尚文を罠に嵌め、メルティ殺害の罪を彼に着せようとします。
この悪事によって、尚文は世界中から追われる身となり、逃亡生活を余儀なくされました。
マインのこの行動は、自己の利益のためなら肉親さえも平気で裏切る冷酷な性格を示しています。
悪事④:嘘泣きと高笑いで人々を欺く
マインは、自身の悪事がばれそうになると、巧みな嘘泣きで周囲の同情を誘い、尚文をさらに悪者に仕立て上げます。
また、悪事が成功すると、非常にうざい高笑いを見せることも多々ありました。
これらの行動は、多くの読者や視聴者の反感を買い、彼女が「嫌われ者」として定着する大きな要因となりました。
マインのこれらの行動は、彼女が単なる悪役ではなく、物語を盛り上げるための重要な「ヘイト役」として機能していることを示唆しています。
マインが受けた罰と悪事の顛末
数々の悪事を働いてきたマインですが、最終的には全ての悪事が露見し、因果応報の報いを受けることになります。
受けた罰①:奴隷紋を刻まれる
マインの悪事は、メルロマルク王国の女王ミレリアの帰還によって終止符が打たれます。
ミレリアは全ての悪事を知っており、罰としてマインの身体に奴隷の証である奴隷紋を刻みました。
これにより、マインは王女としての地位を全て剥奪され、尚文に逆らうたびに激しい痛みに苦しむことになります。
それでも懲りないマインは、尚文を毒で殺害しようとしますが、その悪事もバレてしまい、王宮から完全に追放されました。
受けた罰②:ヴィッチと命名される
ミレリア女王は、マインに更なる罰を与えるため、尚文に彼女の名前を改名する権利を与えます。
尚文はマインに「ビッチ」という屈辱的な名前を命名し、さらに「アバズレ」という冒険者名や、魔女を意味する「ヴィッチ」という名前も与えました。
これにより、マインは王女としての地位だけでなく、名前さえも失い、没落の一途をたどります。
悪事の結末:ライノに殺される
王宮から追放されたマインは、それでも反省することなく、復讐のために他の勇者に近づき、裏で悪事を働き続けます。
しかし、最終的にはかつて酷い扱いを受けた女性冒険者ライノによって裏切られ、殺害されるという無残な最期を遂げてしまいます。
この結末は、彼女が行ってきた悪事の報いであり、まさに自業自得と言えるでしょう。
マインの死は、彼女の悪行が完全に清算されたことを示しています。
マイン役の声優
アニメ版でマインという強烈なキャラクターを演じたのは、声優のブリドカットセーラ恵美です。
彼女の演技は、マインの憎らしいほどの腹黒さと、滑稽な高笑いを完璧に表現し、キャラクターの魅力を引き立てました。
ブリドカットセーラ恵美のプロフィール
| 名前 | ブリドカットセーラ恵美 |
| デビュー | 2011年 |
| 所属 | プロダクション・エース |
ブリドカットセーラ恵美の主な出演作品
ブリドカットセーラ恵美は、若手声優として様々な作品に出演しています。
「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の久遠飛鳥役や、「デートアライブ」の八舞夕弦役などで知られています。
彼女が演じるマインの演技は、その若手らしからぬ高い表現力で多くの視聴者を驚かせ、作品の評価をさらに高める一因となりました。
マインに関する感想や評価
マインは、その悪役としての完成度の高さから、多くの読者や視聴者から様々な感想が寄せられています。
SNSなどでは、「うざい」「ゲスい」「見ていて不快」といった、ネガティブな意見が多数見受けられます。
しかし、これは制作側の意図通りであり、マインが「完璧な悪役」として機能している証拠でもあります。
また、アニメ版で描かれた彼女の最後のシーンは、多くの視聴者にカタルシスを与え、「すっきりした」という感想も多く寄せられました。
マインは、物語の憎まれ役として、作品を面白くする上で欠かせない存在だと言えるでしょう。
まとめ
マイン・スフィアは、その美貌の裏に醜い心を持つ、物語をかき乱す稀代の悪女でした。
彼女の悪行は、尚文をどん底に突き落とし、彼が成り上がっていく原動力となりました。
最終的に、彼女は自らの悪事の報いを受け、その地位と名前を失い、無残な最期を遂げます。
マインは、物語を語る上で欠かせない存在であり、その存在があったからこそ、尚文の成長と復讐がよりドラマチックに描かれたのです。
彼女の存在は、物語の面白さを引き出す上で、非常に重要な役割を果たしたと言えるでしょう。
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