
ワンピースとは?
世界中で絶大な人気を誇る冒険漫画『ONE PIECE(ワンピース)』は、尾田栄一郎による作品です。
1997年から週刊少年ジャンプで連載が続いており、大人も涙する熱いストーリーとして、長きにわたって高い人気を誇っています。
その人気は漫画にとどまらず、アニメやアニメ映画化もされています。
特に2022年公開の「ONE PIECE FILM RED」は、様々なアーティストとのコラボも実現し、ワンピース史上最大のヒットとなりました。
また、2023年にはハリウッドで実写ドラマ化もされ、世界的な注目を集めています。
ワンピースの概要
ワンピースは、海賊王を目指すモンキー・D・ルフィと、ロロノア・ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、トニートニー・チョッパー、ニコ・ロビン、フランキー、ブルック、ジンベエといった個性豊かな仲間たち(麦わらの海賊団)が、「ひとつなぎの財宝(ワンピース)」とそれぞれの夢の達成を目指し、冒険を繰り広げる物語です。
彼らは世界中の様々な島や国を巡り、数々の事件や苦難に遭遇しながらも、仲間との絆を胸に次々と乗り越えていきます。
ワンピースのあらすじ
ルフィたちは偉大なる航路(グランドライン)を航海する中で、アラバスタ王国の王女であるネフェルタリ・ビビと出会います。
ビビは、秘密犯罪会社であるバロックワークスの陰謀によって危機に陥っている祖国アラバスタを救うため、一時的に麦わらの一味と行動を共にしました。
アラバスタ編は、王下七武海のクロコダイルとの死闘や、ビビと仲間たちの別れのシーンなど、ファンの間で特に「泣ける」と評価される名エピソードが詰まっています。
そしてこのアラバスタ編で、ルフィたちの重要な移動手段として大活躍したのが、超カルガモ部隊です。
ワンピースのカウボーイは超カルガモ部隊の一人
カウボーイは、ワンピースのアラバスタ編に登場する王族直属の部隊、「超カルガモ部隊」の一羽です。
超カルガモ部隊と聞いて、最初に思い浮かぶのはビビのお供であるカルーかもしれませんが、他のメンバーも重要な場面で大いに活躍をしています。
特にカウボーイは、カウボーイハットがトレードマークのカルガモとして、短い登場回数ながらも強い存在感を放っています。
カウボーイのプロフィール
カウボーイの基本的な情報は、公式の設定として公開されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | カウボーイ |
| 種族 | 超カルガモ |
| 出身地 | アラバスタ王国 |
| 年齢 | 16歳 |
| 誕生日 | 4月12日 |
| 身長 | 155cm |
| 好きなもの | カルカデ |
| トレードマーク | カウボーイハット |
カウボーイの特長:カウボーイハットとキザなポーズ
カウボーイの外見上の最大の特長は、名前の通りのカウボーイハットです。
さらにサングラスや首に巻いたスカーフも身に着けており、非常におしゃれで個性的な装いをしています。
また、何かの折につけてはポーズをとり、背景に星が輝くという「キザ」な演出が入るのも、カウボーイならではの特徴としてファンの間で語り草となっています。
アラバスタの砂漠という環境の中で、このキザな姿は強い印象を残しました。
ビビの超カルガモ部隊とは?
超カルガモ部隊は、アラバスタ王国の王族直属の部隊であり、アラバスタ王国最速の集団です。
主には王族の移動手段として活躍しますが、その役割は単なる乗り物ではありません。
アラバスタ王国最速集団としての役割
超カルガモ部隊は、足場の悪い砂漠や、危険な戦場の中を驚異的な俊敏な脚力で駆け抜けることができます。
一見するとかわいらしいカルガモたちですが、与えられた使命のためには勇敢に立ち向かい、敵に頭突きをお見舞いするなど、戦闘力も持ち合わせていることが描写されています。
特に、アラバスタ編ではビビを王都アルバーナへ送り届けるという極めて重要な任務を果たしました。
カルー隊長と7羽のカルガモ、そしてマツゲ
超カルガモ部隊の隊長は、幼いころからビビと共に過ごしてきた、カルーです。
部隊はカルーを含む、7羽の超カルガモで構成されています。
アラバスタ編の終盤では、麦わらの一味と共に行動したラクダのマツゲも、超カルガモ部隊に入隊を志願していました。
マツゲは超カルガモではありませんが、仲間を思いやるその心意気は部隊の精神を受け継ぐものと言えるでしょう。
尾田栄一郎による裏設定としての超カルガモ部隊のメンバー名
超カルガモ部隊は、一羽一羽に名前が付けられていますが、実は、作中でカルー以外の名前が直接のセリフとして出てくることは一度もありませんでした。
ワンピースの作者の尾田栄一郎は、読者の混乱を避けるため、あえて作中には名前を出さなかったとのことです。
しかし、単行本の読者からの質問コーナー(SBS)で、正式に7羽全員の名前を答えています。
超カルガモ部隊メンバー全員の名前
カウボーイを含む、超カルガモ部隊のメンバー全員の名前は以下の通りです。
1. カルー(隊長)
2. ストンプ(キャップを後ろ向きに被っている)
3. イワンX(角の生えたヘルメットを被っている)
4. バーボンJr.(酒樽を提げている)
5. ヒコイチ(編笠を被っている)
6. ケンタウロス(葉巻を咥えている)
7. カウボーイ(カウボーイハットを被っている)
ファンは、それぞれのカルガモが個性的な「かぶり物」をしていることから、名前と見た目を一致させて楽しんでいます。
ワンピースのカウボーイの登場回や性格・特徴
カウボーイの登場回数は多くはありませんが、アラバスタ編の要所で確実に印象的な役割を果たしています。
カウボーイのアラバスタ編での登場回
カウボーイが登場する主な回を振り返ります。
初登場:単行本20巻 第180話「アラバスタ動物ランド」
カウボーイの初登場は、ワンピースの単行本20巻の第180話「アラバスタ動物ランド」です。
麦わらの一味たちは、反乱を止めるためにアラバスタ王国首都「アルバーナ」へ急いでいましたが、移動手段がなく焦っていました。
そこへ、ビビを迎えにやってきたのがカルー隊長率いる超カルガモ部隊であり、カウボーイもその中にいました。
ビビたちを乗せて、アルバーナへ向かうという重要なシーンでした。
活躍回:第183話でサンジと共にビビとカルーを援護
カウボーイの登場回は他にもあります。
単行本20巻の第183話「カルー隊長」では、Mr.2・ボン・クレーに追い詰められたビビとカルーを助けるために、サンジと共に登場し、キックをお見舞いするなど大活躍をしました。
このシーンでのカウボーイの活躍は、彼の勇敢さとビビへの忠誠心を示すものでした。
最後の任務:麦わらの一味を船まで送り届ける(単行本23巻 第214話)
単行本23巻の第214話では、ビビの指示で超カルガモ部隊が麦わらの一味を船のある所まで送り届けています。
もちろんカウボーイもこの任務をこなし、一味の無事の出航を支えるという、物語の終わりにふさわしい役割を担いました。
カウボーイの性格
カウボーイは、そのおしゃれな外見と行動から、独特の性格が推測できます。
カウボーイハットをかぶり、スカーフを巻くという姿からは、おしゃれを楽しむという性格が推測できます。
常に星が輝くようなキザな一面を見せる反面、前述の第183話でビビを助けるためにMr.2に果敢に立ち向かい、キックをお見舞いしている場面からは、ビビに対する揺るぎない忠誠心と、勇敢で漢気のある熱い性格が見て取れます。
カウボーイの種族やカウボーイハット
カウボーイが属する「超カルガモ」という種族は、アラバスタ王国の中で最速の鳥です。
半面、空を飛ぶことは難しいようで、隊長のカルーがかろうじて飛べたときにビビが驚いている場面が描かれています。
超カルガモの存在が確認できているのは、今のところアラバスタ王国のみであり、その希少性も際立っています。
カウボーイハットの色は、漫画では黒で描かれ、アニメでは濃い紺色と、メディアによって若干の違いがあります。
彼がハットの上に乗せているサングラスのような物と、自身がかけているサングラスの関係が、単なるおしゃれなのか、予備なのかは、ファンの間でちょっとした謎として残っています。
カウボーイに乗っていたのは?
超カルガモ部隊がルフィたちを乗せて走った第181話「超カルガモクイズ」の場面は、ファンにとっての名シーンの一つです。
単行本20巻 第181話「超カルガモクイズ」の場面
この回では、麦わらの一味5人とラクダのマツゲがマントを羽織った状態で超カルガモ部隊にまたがり、ビビを狙うバロックワークスをかく乱するという作戦が実行されました。
作中では誰がどのカルガモに乗っているかは直接は描かれていませんが、読者の考察の的となり、「超カルガモクイズ」という形で親しまれました。
カウボーイとサンジの組み合わせの確定理由
この作戦の際、カウボーイに乗っていたのは、サンジであると確定しています。
作中ではマントをかぶっていますが、サンジの言動や、他のキャラクターとの組み合わせの消去法によって特定されました。
以前にはカウボーイの上にサンジを乗せて走らせるおもちゃが販売されていたこともあり、この組み合わせは公式的にも認められていると考えられます。
キザで熱い「似た者同士」の組み合わせ
サンジもカウボーイも、キザな場面を見せる時がある一方で、仲間の為にはとても漢気を見せるという熱い一面を持っています。
必殺技としてキックを使うサンジと、Mr.2にキックをお見舞いしたカウボーイは、そのキャラクター性や行動パターンからしても「似た者同士」での組み合わせと言えるでしょう。
ワンピースのカウボーイに関する感想や評価
超カルガモ部隊はワンピースの動物キャラクターの中でも、非常に高い人気を誇ります。
彼らの存在は、アラバスタ編のシリアスな展開に癒しとコミカルさをもたらしました。
「かわいい」より「かっこいい」という声
超カルガモ部隊の多くは「かわいい」という声が寄せられる中で、カウボーイはそのキザな装いや勇敢な行動から「かわいい」というよりは「かっこいい」という評価が多く挙がっています。
麦わらの一味との別れの場面など、脇役ながら物語の感動を支えた存在として、ファンの記憶に深く刻まれています。
ちなみに、カウボーイと同じ誕生日のミス・バッキン(自称白ひげの愛人)と一緒に話題になることもありますが、キャラクターの方向性は全く異なります。
ネット上での超カルガモクイズの流行
作中にも「超カルガモクイズ」という回がありましたが、ネット上でも実際に超カルガモクイズが作成され、出題されています。
名前を答えさせるものや、カウボーイに乗っているのは誰かという組み合わせを答える問題など、難易度がかなり高いものもあります。
これは、超カルガモ部隊のメンバーが、作中の脇役ながらも、熱心なファンに細部まで愛され、記憶されていることの証と言えるでしょう。
アラバスタ動物図鑑での高い人気
超カルガモ部隊だけではなく、アラバスタ王国にはたくさんの動物たちが登場します。
麦わらストアで開催されたアラバスタフェアで配布された「アラバスタ動物図鑑」は、カウボーイを含む超カルガモ部隊7羽が掲載されており、ファンの間で大変話題になりました。
この図鑑が欲しいという声が多く挙がったことからも、いかにアラバスタの動物たちが単なる背景ではなく、人気の高い「名脇役」として愛されているかがわかります。
まとめ
今回は、カウボーイハットがトレードマークの超カルガモ、カウボーイに関してお送りしました。
カウボーイは超カルガモ部隊の一員として、アラバスタ編でビビを助けるという極めての重要な役割を果たしました。
登場回は決して多くありませんが、キザな外見と裏腹の漢気溢れる勇敢さ、そしてマスコットのようなかわいさが魅力です。
サンジとのコンビも含め、カウボーイがファンの心を掴み、初登場から10年以上たった今でも人気を保っている理由でしょう。
物語が最終章に向かう中、今後、再び超カルガモ部隊がルフィたちの冒険に登場し、活躍する機会があるか、ファンの期待は高まります。
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