【ENNEAD(エネアド)】ネタバレあらすじ!神々の愛憎が織りなす壮大なBL叙事詩!エジプト神話が彩る禁断の関係の深淵へ

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【ENNEAD(エネアド)】ネタバレあらすじ!神々の愛憎が織りなす壮大なBL叙事詩!エジプト神話が彩る禁断の関係の深淵へ

 

話題沸騰!【ENNEAD(エネアド)】とは?エジプト神話とBLが融合した壮大な物語

韓国発のウェブコミック「ENNEAD(エネアド)」は、古代エジプト神話を大胆に再構築し、神々が織りなす激しい愛憎劇とBL(ボーイズラブ)要素を融合させたことで、日本でも大きな注目を集めている作品です。

MOJITO先生が描くこの物語は、その幻想的な世界観と、神々の間に渦巻く複雑な感情、そして息をのむようなBL展開が見どころとされており、多くの読者を熱狂させています。

特に、主要キャラクターである戦争と砂漠の神セト、その甥である隼の神ホルス、そして冥界の神オシリスの三柱が中心となり、禁断の三角関係が深く描かれています。

ただのBL作品としてだけでなく、エジプト神話への深い洞察と、登場人物たちの葛藤や成長を丁寧に描くことで、ジャンルの枠を超えた「神話の叙事詩」として評価する声も少なくありません。

韓国での連載では、最新話が更新されるたびにサーバーがダウンするほどの人気ぶりで、その熱狂は日本にも伝播しています。

日本語版の単行本も第1部全6巻が2024年4月から順次刊行されており、さらに深く物語に没入できる機会が提供されています。

この作品の魅力は、美しいアートワークと縦読み漫画ならではのダイナミックな演出にあり、読者は神々の世界へと一瞬で引き込まれてしまうことでしょう。

本記事では、「ENNEAD(エネアド)」のあらすじや登場人物たちの関係性を深く掘り下げ、その見どころや読者の反応、そして最新の物語展開までを詳細にご紹介していきます。

 

【ENNEAD(エネアド)】を彩る主要な神々たち

「ENNEAD(エネアド)」の物語を深く理解するためには、主要な神々の役割と関係性を把握することが不可欠です。

ここでは、特に物語の中心となる神々のプロフィールをまとめました。

 

セト

戦争と砂漠の神。もとはオシリスの弟で、妻ネフティスと息子アヌビスを大切にしていたが、ある出来事をきっかけに兄オシリスを殺害し、最高神の座を奪う。

傲慢で口は悪いが、その美貌は群を抜いている。ホルスとは宿敵でありながらも、複雑な感情を抱き合っている。

ホルス オシリスとイシスの息子で、エジプトの最高神となる隼の神。

セトの甥にあたる。まだ完全な神ではない「半神」であり、セトの暴政を終わらせるべく王座をかけた戦いを挑む。普段は表情を見せないが、セトに対し強い執着心を見せることがあります。

 

オシリス

生命の神であり、エジプトを統治していたが、弟セトに殺害され遺体をナイル川にばらまかれる。その後、冥界の神となる。セトに対して歪んだ執着を抱き、死後もなおその存在に影響を与え続けます。

 

イシス

魔法の神であり、オシリスの妹であり妻。セトの暴政から息子ホルスを守るため身を隠すが、後にホルスと共に姿を現し、セトとの戦いを支えます。

 

アヌビス

セトとネフティスの息子。呪いによって完全な神になることができず、少年のような姿をしている。暴君である父セトに絶望しつつも、監禁された母ネフティスを救おうと奔走する心優しい青年。槍術や弓術に優れています。

ネフティス

調和の神であり、セトの妻。セトの所業に心を痛めながらも、妻としての責任を背負い、長らく牢獄に閉じ込められていました。

 

ラー

太陽神。エジプト神話における最高神であり、九柱神「エネアド」の祖。神々の争いを見守り、時に介入して裁定を下します。

 

【ENNEAD(エネアド)】第一部あらすじ:神々の宿命と愛憎の序曲

「ENNEAD(エネアド)」の物語は、壮大なエジプト神話の背景を基に、神々の誕生から激しい権力闘争、そして禁断の愛へと発展していく様子が描かれています。

第一部では、主にセトとホルスの王座を巡る争いと、彼らを取り巻く神々の思惑が複雑に絡み合っていく様子が描かれ、読者はその濃密なドラマに引き込まれていきます。

 

神々の誕生とオシリスの悲劇(1話~10話)

物語は、太陽神ラーがこの世に誕生し、そこからテフヌト、シュー、ゲブ、ヌトといった神々が次々と生み出される創世の時代から幕を開けます。

特にゲブとヌトの間に生まれた子供たちがエジプトの支配者となるという予言は、後の悲劇を予感させる重要な伏線となります。

ラーの呪いにより子供を産めなくなったヌトが知恵の神トトの助けを借り、ラーの目を欺いてオシリス、イシス、セト、ネフティスの四柱を生み出すという経緯は、神話的なロマンと同時に、禁断の香りを漂わせるものとして多くの読者を惹きつけました。

これらの九柱の神々が「エネアド」と呼ばれる存在となるのです。

やがて、エジプトの王となったオシリスは、人々に繁栄と長寿をもたらしますが、その影響力は太陽神ラーをも凌ぐほどとなり、これがセトの嫉妬を招くことになります。

セトは、兄オシリスを殺害し、その遺体をバラバラにしてナイル川に捨て去るという残忍な行為に及び、物語は一気に血生臭い愛憎劇へと突入するのです。

イシスはネフティスの助けを借りてオシリスの遺体を集め、一時的に復活させ、その間に息子ホルスを身ごもります。

しかし、オシリスは再び死を迎え、イシスはホルスを守るために身を隠さざるを得なくなります。

この序盤の展開は、神話の壮大さと、セトの抱える暗い感情が物語の原動力となっていることを強く印象付けるものとして、読者の心に深く刻み込まれたのではないでしょうか。

セトのオシリスに対する嫉妬は、単なる権力欲だけでなく、オシリスへの複雑な感情が背景にあると考える読者も多く、今後の関係性の変化に期待が集まっていました。

 

セトの暴政とホルスの覚醒(11話~20話)

数百年後、エジプトは戦争の神セトによる暴政の時代を迎えます。

無意味な殺生が横行し、人々は苦しみに喘いでいました。

そんな中、成長したホルスは、母イシスと共にセトに反旗を翻します。

特に、アヌビスがセトからホルスを殺すよう命じられるも、その心優しさゆえに果たせない場面は、アヌビスが抱える葛藤と、セトへの複雑な愛情を垣間見せる重要なシーンとして描かれています。

オシリスの復活を知らないホルスは、セトの前に現れたイシスとその主張を信じられず、混乱に陥ります。

セトに捕らえられたイシスを救い出し、セトと対峙するホルスには、ゲブとヌト、さらにはマアトが加勢し、神々の間に新たな戦いの火蓋が切って落とされます。

オシリスの突然の法廷への登場は、セトだけでなく読者をも驚かせました。

自身の潔白とホルスの出自を証明するため、心臓を天秤にかけるという命がけの行動は、オシリスの深い覚悟を示すとともに、物語にさらなる緊張感をもたらします。

しかし、オシリスがセトにあっけなく殺されたという事実の不自然さが浮上し、「オシリスはわざと殺されたのではないか」という考察が読者の間で巻き起こり、神々の思惑がさらに深まっていると考える声も多く聞かれました。

セトとホルスはアマトの提案により三番勝負で王座を争うことになり、ホルスは敗れた際にはセトへの忠誠を誓うと約束します。

この誓いは、単なる勝負を超えた、二人の間に芽生え始める特別な感情を予感させるものであり、今後の関係性の変化に期待が高まる瞬間でもありました。

水中息止め対決という一見滑稽な勝負が、ハトホルの加護やイシスの介入によって予期せぬ展開を見せる場面は、神々の策略と運命の複雑さを象徴していると言えるでしょう。

ホルスがセトに口づけされ、大気の神の加護を見破られるシーンは、二人の間に流れる禁断の空気感と、セトの優れた洞察力を印象付け、読者の間で大きな反響を呼びました。

セトが第一試合で勝利を収めた後、ホルスがセトに口づけされた記憶を反芻し、かつての優しい叔父の面影を思い出す場面は、彼らの関係が単なる敵対者ではないことを示唆し、読者の想像を掻き立てました。

ハトホルがホルスに贈った銅鏡を巡るセトとの攻防や、鏡の中に閉じ込められていたネフティスとの出会いは、物語の謎を深め、今後の展開への期待感を一層高めます。

特に、ネフティスが「外の世界の自分は偽物」だと語る場面は、読者に大きな衝撃を与え、真実がどこにあるのかという問いを投げかけました。

アヌビスがオシリスに救いの手を差し伸べられ、父セトを裏切りオシリスをエジプト王に戻すことを決意する一方で、ネフティスが夫セトを裏切れないと葛藤する姿は、神々の複雑な人間関係と愛の形を鮮やかに描き出しています。

この時期、ホルスやアヌビスが神になれず成長が止まっていたのは呪いによるものという推測が浮上し、その犯人が誰なのかという新たな謎が読者の間で議論を呼びました。

 

石船競争とセクメトの暗躍(21話~30話)

イシスはアヌビスと協力し、ホルスと共に呪いを解き、神となる道を探ります。

アヌビスがオシリスから託された種をイシスに渡し、それが後の石船競争でホルスを助ける重要なアイテムとなる展開は、物語の緻密な伏線回収として読者の間で高く評価されました。

第二試合の石船競争では、砂漠の神であるセトが有利な状況で始まりますが、ホルスはオシリスの種が芽吹いた船で対抗します。

空中戦へと移行した二人の戦いは、ホルスの翼やセトの砂の巨人がぶつかり合う迫力満点の描写で、読者を魅了しました。

しかし、セトはホルスの船が木造であることを見抜き、反則負けに持ち込もうと画策します。

アヌビスがホルスに木造の船を貸し出し、石灰で偽装するという巧妙な策略は、アヌビスのホルスへの深い協力と、セトに対する複雑な感情が入り混じっていることを示唆し、読者の間で様々な考察がなされました。

セトはホルスの不正を見抜くものの、神々の前で証明しきれず、怒りに身を任せて暴れる中で、ホルスの協力者がアヌビスではないかと疑念を抱きます。

この疑念が的中し、厄災の神セクメトが現れることで、物語は新たな局面を迎えることになります。

ホルスに協力するアヌビスの真の目的が、自身とホルスが神になれない理由を知るためであるという告白は、彼の深い苦悩と、自己の存在意義を探る旅路を明らかにし、多くの読者の共感を呼びました。

イシスはセトへの激しい憎悪を抱き、ホルスの勝利を強く願う一方で、ホルスは自身の力不足を感じ、誰かの助けがなければセトには勝てないという情けなさを感じていました。

セクメトは、オシリスの遺体をナイル川に流すことを提案したのが自分であると明かし、その目的がオシリスの復活と、いつか自滅するセトに刺激を与えるためであったと語ります。

さらに、セクメトがセトの胸の内を読み取り、ホルスが現れたことを内心では喜んでいること、そしてホルスがネフティスやアヌビスを逃がし、全てを収束に向かわせてくれると見ていると核心を突く場面は、セトの複雑な心理と、セクメトの狡猾さを鮮やかに描き出しています。

セクメトに全てを見抜かれ、図星をさされたセトが負の感情を糧にするセクメトに唆され、オシリスへの復讐としてホルスの寝室に忍び込むという衝撃的な展開は、読者の予想を大きく裏切り、物語の行方をさらに混沌へと導きました。

セトがホルスに襲い掛かるも、逆にホルスに押し倒されるという意外な結末は、二人の関係が単なる敵対者ではないことを強く示唆し、禁断のBL展開への期待を最高潮に高めました。

 

禁断の愛と神々の過去(30話以降~73話)

ホルスに犯されてしまうという屈辱的な体験をしたセトは、オシリスの掌で転がされていたことに気づき、オシリスへの憎悪を一層深めていきます。

イシスから、オシリスの真の興味はイシスではなくセト自身にあり、他の者ともただならぬ関係にあったと聞かされる場面は、オシリスのセトに対する歪んだ執着を決定づけるものとして描かれています。

セトがオシリスに詰め寄るも、常に穏やかな態度で接するオシリスに切ない感情を抱き、胸の内を吐露するシーンは、セトの人間らしい弱さと、彼の抱える孤独を際立たせ、多くの読者の同情を誘いました。

アヌビスがオシリスの子であったという衝撃の事実が明らかになり、同時にオシリスに犯されるセトの姿は、神々の間で交錯する愛と裏切りの複雑さを象徴しています。

セトがオシリスの執着から逃れるため、彼を冥界へと追いやるという行動は、セト自身の苦悩と、自らの運命を切り開こうとする強い意志を感じさせます。

三番勝負の最後の試合である怪獣狩りでは、セトとホルスがお互いに戦いたくないという感情を抱きながらも、運命に翻弄される姿が描かれます。

あの夜以来、ホルスがセトに魅了されていく様子は、二人の関係が敵対から禁断の愛へと確実に変化していることを示しており、読者の間で大きな話題となりました。

セトと同様にホルスにもセトへの特別な感情が芽生え始めるものの、同時に自身がアヌビスの代わりでしかないことを知り、アヌビスへの憎悪を募らせるホルス。

この複雑な心理描写は、キャラクターたちの内面的な葛藤を深く掘り下げ、物語に重厚な深みを与えています。

そして、エジプトの王の座をかけた三番勝負は、ホルスの勝利で幕を閉じます。

敗北したセトは裁きを受けることとなり、イシスからは魂も共に消滅することを命じられますが、その時、妻ネフティスが法廷に現れ、夫の減刑を訴え、さらにアヌビスの父親がオシリスであるという衝撃の事実を明かします。

この告白は法廷を騒然とさせ、太陽神ラーが介入する事態に発展しました。

セトに下された刑は、アヌビスや人間たちの呪いを解くこと、そして太陽の船行きとなり、物語の第一部はここで完結を迎えます。

この第一部の結末は、セトのこれまでの行いに対する報いであると同時に、彼に新たな使命が与えられ、物語が次なるステージへと進むことを予感させるものであり、多くの読者が第二部への期待を膨らませました。

 

【ENNEAD(エネアド)】第二部あらすじ:半神となったセトの贖罪の旅路

「ENNEAD(エネアド)」は、第一部の壮絶な結末を経て、第二部へと突入しています。

第一部がセトとホルスの王座を巡る激しい戦いと、神々の愛憎劇を中心に描かれたのに対し、第二部では、神の力を失い人間界に降ろされたセトの「贖罪の旅路」が深く掘り下げられています。

読者の間では、セトが自身の罪と向き合い、人間との交流を通じてどのように変化していくのか、大きな関心が寄せられています。

セトは、神としての力を失い、人間と同じような脆弱な存在としてエジプトの地を彷徨います。

この新たな環境での生活は、彼がこれまでに犯してきた罪の重さを自覚させ、傲慢だった彼が人間らしい感情を取り戻していく過程が丁寧に描かれています。

例えば、第二部では、セトが町で自身の子孫と間違われ、火あぶりにされそうになる場面から物語が始まります。

この経験は、彼がかつて絶対的な力を持っていた神であったこととの強烈な対比を生み出し、読者にセトの新たな苦悩を印象付けました。

また、道中で出会う様々な人間たちとの交流は、セトがこれまで見向きもしなかった「弱き者たち」の視点から世界を捉え直すきっかけとなります。

特に印象的なのは、セトがキャラバンの中で男たちに犯され、精神的にも肉体的にも深く傷つけられる場面です。

この描写は、かつて多くの人々を苦しめてきたセトが、その苦しみを自ら味わうという、ある種のカルマの清算として描かれ、読者に大きな衝撃を与えました。

この経験を通じて、セトは自身が犯した罪の重さを痛感し、贖罪への意識を一層強めていくことになります。

同時に、クエンターメンという人物がオシリスの使いであり、セトの大神官であった過去を持つことが明かされ、彼もまたセトに恋焦がれていたという事実が浮上します。

これにより、セトを巡る愛憎劇は、神々だけでなく人間界のキャラクターをも巻き込み、さらに複雑な様相を呈していくのです。

ホルスもまた、セトを怨念から救うために砂漠に降り立ち、セトを巡って謎の髭の男と戦いを繰り広げるなど、二人の関係は第二部でも引き続き物語の重要な軸となっています。

セトが気を失った後、ホルスが彼に対する本心を語る場面は、ホルスがセトに抱く感情が単なる復讐心ではなく、深い愛と執着に満ちていることを改めて示し、多くの読者の心を揺さぶりました。

セクメトも引き続き暗躍し、イシスに悪夢を見せるなど、神々の介入は人間界に降りたセトの運命を一層翻弄します。

月の神殿にたどり着いたセトたちの新たな展開や、アヌビスとネフティスがセクメトの協力を得て救出活動を行う様子など、第二部では様々なキャラクターの思惑が絡み合いながら、壮大な物語が進行中です。

MOJITO先生は最終回についてハッピーエンドになると宣言しており、この愛憎渦巻く神々の物語がどのような結末を迎えるのか、多くの読者が固唾を飲んで見守っています。

現在、韓国版では161話(通算)を超えるエピソードが配信されており、第一部を凌ぐほどの濃密なドラマが展開されていると考える読者が多いです。

セトが自らの罪と向き合い、真の愛を見つけることができるのか、そしてホルスやオシリスとの関係が最終的にどのような形に落ち着くのか、今後の展開から目が離せません。

 

【ENNEAD(エネアド)】が読者を惹きつける唯一無二の魅力

「ENNEAD(エネアド)」がこれほどまでに多くの読者を惹きつけ、熱狂させているのには、いくつかの明確な理由があります。

単なるBL漫画としてだけでなく、その多層的な魅力が読者の心を掴んで離さないのです。

 

神話の再構築と深く描かれた心理描写

本作の最大の魅力の一つは、エジプト神話をベースにしながらも、登場人物たちの感情や関係性を現代的な視点で深く掘り下げている点にあります。

神々が抱える嫉妬、執着、欲望、そして愛といった人間的な感情が、壮大な神話の世界観の中で鮮やかに描かれているため、読者は「まるで自分たちの感情を見ているようだ」と感じることが少なくありません。

特に、セトの内面的な葛藤は多くの読者の心を掴んでいます。

戦争と砂漠の神としての傲慢さや残忍さが強調される一方で、イシスへの禁断の愛や家族からの裏切りがフラッシュバックとして挿入されることで、彼の行動の背景にある悲しみや孤独が浮かび上がり、読者の同情を誘うという見方もあります。

ホルスもまた、復讐心を燃やしながらもセトの魅力に抗えず、次第に彼に惹かれていく心理が細やかに描かれており、この複雑な心理戦がBL要素を豊かに彩っていると評判です。

「BL作品として読み始めたけれど、子どもの頃に読んでいた神話がどの国もカオスだったので、神話として楽しんでいます」といった読者の声にもあるように、神話本来の持つ混沌とした魅力と、神々が織りなす濃厚な人間ドラマが絶妙に融合している点が、多くの読者を惹きつけていると考えられます。

 

美麗なアートとタテヨミの没入感

MOJITO先生が描く美麗なアートワークも、「ENNEAD(エネアド)」の大きな魅力です。

緻密でありながらもダイナミックな描写は、神々の壮絶な戦いや、感情が爆発する瞬間をより一層印象深くしています。

特に、ウェブトゥーンならではのフルカラーと縦読み形式は、物語への没入感を高める効果があると感じる読者が多いです。

コマ割りや演出が縦スクロールに最適化されているため、読者は自然とページを読み進めることができ、神話の世界に引き込まれていく感覚を味わうことができるでしょう。

SNS上では、「作画が本当に美しい」「タテヨミだからこそ伝わる迫力がある」といった感想が多数見受けられ、その視覚的な魅力も作品の人気を支える大きな要因となっています。

 

禁断の三角関係と予測不能な展開

セト、オシリス、ホルスの三柱が織りなす禁断の三角関係は、「ENNEAD(エネアド)」のBL要素の核となっています。

弟セトに対するオシリスの歪んだ執着、そしてその執着が引き起こすセトとホルスの対立、さらには互いに惹かれ合うセトとホルスという、予測不能な関係性は、読者の心を常に揺さぶり続けます。

「オシリスの執着がやばいから、ホルス!セトを守ってね!!」といった読者の声からもわかるように、それぞれのキャラクターへの感情移入が深く、物語の展開に一喜一憂するファンが非常に多いです。

MOJITO先生が「最終回はハッピーエンドになる」と明言しているものの、この複雑に絡み合った愛憎劇がどのように収束するのか、その予測不能な展開が読者の好奇心を刺激し続けているのです。

愛が神をも狂わせるというテーマが強調されており、その結末にどのような「幸福」が待っているのか、想像を膨らませるのも本作の楽しみ方の一つだと言えるでしょう。

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