今回は、オーバーラップ文庫より出版されている「一人ぼっちの異世界攻略」の記事を書いて行きたいと思います。
一人ぼっちの異世界攻略は、ある日突然異世界へ教室ごと転生した少年が異世界で戦っていくというよくある転生モノのように見えましたが、この少年「ぼっち」だったのです。
しかも、転生時にハッチに逃げたことが災いしてチートスキルはクラスメイト達が先に獲得してしまったため売り切れバットスキルのみで異世界へと転生してしまうという異色の異世界ファンタジー。
スローライフ系の作品
今作は、絵柄が可愛らしくて魔物も、邪悪な魔物ばかりではなく戦いのあとにコボルトが「コボ!」と返事をしてお互いの健闘を称え合う握手をJKと交わし合います。
遥も得たバットスキル「梱包」とJKのチートスキル「雷」を組み合わせて魚を獲ったり
「器用貧乏」で住居を贅沢にしたりスローライフ系の作風でストーリーが進んでいます。
ひとりぼっちの異世界攻略とは言ったものの一人だったのはほんとに最初の序盤だけであとはずっと集団で暮らしていますが、女の子率が多いのでそこが残念。
残っていたのはバッドスキルばかり
今回、クラスごと転生した中で最後に神様にスキルを貰う事となった主人公「遥」ですが、このスキル獲得は早いもの順だったから大変w
残っていたスキルは「健康」「歩行」「体操」など「老人の健康ランドかっ!」とツッコミたくなるようなスキルばかり
魔法も四大魔法に雷や治癒…というありふれたものではなく「温度」「梱包」「斥量」などゲームや漫画でもあまり見かけないようなスキルが残っていました。
中でも、特殊や称号の「でくのぼう」「ひきこもり」「にーと」は一際、酷さを感じさせます。遥は「こんなのRPGで最初の村の周りすらクリアできねぇ」と愚痴をこぼしています。
なぜここまでバッドスキルを並べたのか不思議に思いますが、神様は無責任にもこれらのバッドスキルを全て遥に渡して逃げ去ってしまいますw
更にこのとき、リストにはありませんが「ぼっち」というスキルをゲットしており仲間なしで一人で生きていくという烙印を押されてしまうというチートスキルどころか特大のマイナススタートを切ってしまいました。
バッドスキルでも組み合わせればチートスキル
初期の遥は、バッドスキルばかりを持って転生していますが、レベルアップしたスキルが四大魔法に変化したり、転生物ではお約束の魔法やスキルの習得難度の低さで次々とチートスキルを入手していきます。
まとめ
今作は、最近異世界転生物に多く見られるチートスキルを最初に得ることもなくステータスもLV.1からのスタートで最初はゴブリンにすら手間取っています。
仲間もおらず、ある程度チートスキルを得て、チートスキル持ちの委員長から「彼は凄い冒険者になる」と言われるほどになっていても「器用貧乏」というスキルのおかげでレベルの上りが悪いためギルドで冒険者登録をしようとした際にもレベルが低すぎて冒険者にすらなれない
コンタクトのスキルで地図を得たり、ステータスが見れたりはしますがこれはRPGでは普通。まさに0からのスタートです。
この漫画を読んでいて、まさに思い出すのはあのRPGゲームでした。
いまや有名な勇者になったあいつらも最初はレベル0、仲間無しだったんだなーと思い出しました。
転生物といえば、お馴染みの世界観をチートスキルを持って攻略していったりいきなり魔王戦ということも少なくありません。
この作品は転生という作品でありながら原点回帰した普通の冒険譚ではないかと思います。
バッドスキルを混ぜて使ったり設定は凄く面白いんですが、女の子の登場シーンが多くてストーリーが期待した通りの物でないのが少し残念です。
作品には、「魔王を倒す」とかいまのところ目的がないので今後どうなっていくのか楽しみですね。
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