
第4部「刃牙道」完結、そして伝説の相撲編へ
板垣恵介さんによる人気格闘漫画「バキ」シリーズの第4部「刃牙道」が、2018年5月5日発売の連載誌「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)19号をもって完結し、約4年の連載に幕を閉じました。
「バキ」シリーズは、地下闘技場のチャンピオン範馬刃牙と、その父で“地上最強の生物”の異名を持つ範馬勇次郎ら、個性豊かな格闘家たちの死闘を描く物語です。
1991年に同誌で第1部「グラップラー刃牙」が始まり、夜叉猿や花山薫、様々な格闘技との戦いが繰り広げられました。
続く第2部「バキ」は1999年から2005年にかけて連載され、中国拳法がテーマの中心に据えられました。
そして第3部「範馬刃牙」では、2006年から2012年にかけて、ついに親子喧嘩という形で刃牙と勇次郎の因縁に決着がつけられました。
2014年3月に連載が開始された第4部「刃牙道」では、時代を超えて蘇った剣豪、宮本武蔵との規格外の戦いが描かれました。
武蔵の徐霊という、ある意味で異例の結末を迎えたこの物語に、一部の読者からは「肩透かしを食らった」という声も聞かれ、ファンの間で様々な議論を呼びました。
しかし、これもまた「バキ」シリーズらしい、予測不能な展開の一つだと考える読者も少なくありません。
この第4部で「道」というタイトルがつけられたのは、武蔵という「道」の体現者と戦ったからではないかという見方もできます。
そして、その「道」が未だ続いていることを示唆するかのように、第5部「バキ道」へと物語は繋がっていくのです。
新章「バキ道」始動! 日本最古の格闘技「相撲」を巡る物語
「刃牙道」の完結から約半年後の2018年10月、ついに新シリーズのタイトルが発表されました。
その名も『バキ道』です。
ファンからは「読み方、一緒じゃねーか!」というツッコミが多数上がりましたが、これはシリーズの象徴とも言えるでしょう。
過去作も「グラップラー刃牙」から「バキ」と変わったように、タイトルがシンプルになることで、より自由で型に囚われない戦いが展開されるのではないかと期待する声が多く聞かれました。
新シリーズのテーマは「相撲」であると、「刃牙道」の最終回で明確に宣言されています。
単なるスポーツではなく、日本最古の格闘技として、その強さを深く掘り下げていくようです。
相撲界は当時、貴乃花親方の引退会見など、現実でも大きな変革期を迎えていました。
このタイミングでの「バキ」シリーズでの相撲編は、単なる偶然ではないのかもしれません。
「バキ道」で描かれる相撲は、果たして私たちが知る国技としての相撲なのか、それとも地下に蠢く「闇」や「裏」の相撲なのか、多くの読者が注目していました。
2000年の時を超えた最強の男「二代目野見宿禰」
プロフィール:二代目野見宿禰
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 身長 | 2メートル超 |
| 体重 | かなり重い |
| 年齢 | 20代 |
| 特徴 | 常人離れした身体能力、強靭な握力、相撲の技 |
「バキ道」の物語は、いきなり2000年以上前の神話時代へとさかのぼります。
当時の日本には、剛力無双の蹴りの名手、當麻蹴速という男がいました。
彼は、自分と同等の強者との「力比べ」に飢え、その闘争への渇望は作家・夢枕獏をも唸らせるほどだったといいます。
そんな蹴速に匹敵する強者が、野見宿禰でした。
二人の「日本最初の格闘試合」は、現代の相撲からは想像もつかないほど過激なルールで行われました。
相手が戦闘不能になるまで、禁じ手なしで戦い続けたのです。
蹴り技が得意だったはずの蹴速は、宿禰の蹴りによって肋骨を砕かれダウン。
そして、宿禰は倒れた蹴速の腰を踏み砕いてとどめを刺します。
この相手の腰を踏み砕く動きは、現代の相撲の原型である「四股」のルーツではないかという考察もなされています。
この勝利により、宿禰は相撲の始祖として歴史に名を刻むことになります。
そして2000年の時を経て、その宿禰の名と魂を受け継ぐ「二代目野見宿禰」が現代に現れたのです。
初代宿禰が生まれた時代から、272代もの宿禰が誕生しましたが、その誰もが初代の力を超えることはありませんでした。
しかし、長い年月を経て、ついに身長2メートルを超える巨躯を持つ男が「二代目野見宿禰」として選ばれたのです。
この二代目野見宿禰の登場は、徳川光成が持つ「強いやつセンサー」を大いに刺激しました。
彼は現代人らしく、ボルダリングのクライマーとして登場します。
しかし、その登り方は、一般的なボルダリングの技術ではなく、圧倒的な腕力で飛び跳ねるような、常人離れしたものでした。
刃牙は、その動きを「相撲の投げ技」に例え、その正体を見抜きます。
さらに、彼は「醜足(しこあし)」と呼ばれる、大地を揺るがすほどの四股を披露しました。
この「醜」には「力強さ」「頑丈さ」という意味があり、土地を清め、邪気を払う効果があるとされています。
現代の相撲が持つ「様式美」とは一線を画す、野見宿禰が持つ相撲の本質が描かれているのです。
超人たちのパワー対決! 勇次郎、花山、そして宿禰の握力
「バキ」シリーズの世界において、パワー、特に握力は強さを示す重要な指標となっています。
中でも、ファンの間で伝説となっているのが、範馬勇次郎の握力に関するエピソードです。
「範馬刃牙」第182話「友好条約」で、アメリカ大統領オズマは勇次郎に対し、核兵器に匹敵する握力で石炭をダイヤモンドに変えられるかと問いかけました。
勇次郎は、その場で石炭を握りしめ、ガラスのテーブルをカットするほどの硬質な物質を作り出します。
後にオズマは「常識が覆ったダイヤモンドより固い物質があると知った」と語っており、勇次郎の力が科学の常識すら超えていることを示唆しています。
このエピソードは、勇次郎が石炭をダイヤモンドに変えたという都市伝説の元になったと考えられており、ダイヤモンド化に必要な握力は34トンとされています。
しかし、握力を売りにするキャラクターは他にもいます。
「バキ外伝」で、花山薫は手刀で切られたビール瓶を握力で元通りにくっつけ、さらに7%ほど縮ませるという離れ業を披露しました。
この行為に必要な力は550トンとされ、勇次郎のダイヤモンド化をはるかに上回る握力が必要になります。
この描写は、花山の握力が勇次郎をも凌駕しているように見えますが、板垣先生がそこまで緻密に数値を設定しているかは定かではありません。
ただ、握力という点で、花山がシリーズ屈指の強者であることは間違いありません。
そして、満を持して登場する「二代目野見宿禰」は、この握力の伝説に新たな一ページを加えます。
光成の話によれば、初代宿禰は握りきれずに握りの形にダイヤモンド化させ、二代目宿禰によってようやく完全にダイヤモンドにすることができたそうです。
これは、現代の宿禰が、勇次郎や花山を超える握力を持ち、相撲の始祖の技を完成させたことを意味しています。
その握力は、単なる物理的な力ではなく、相撲という格闘技の頂点に立つ者だけが持ちうる「神」の力と言えるのかもしれません。
刃牙と独歩が示す「相撲」の真実
新シリーズのテーマが「相撲」とあって、刃牙はさっそく相撲という格闘技の真実に迫ろうとします。
「グラップラー刃牙」の連載当時から、刃牙は「相撲が最強の格闘技」だと語っていました。
ボクシングや柔道のような細かい階級がない相撲は、シンプルに「デカくて重い奴が強い」という原理に基づいているためです。
そんな相撲の強さの謎を解き明かすべく、刃牙は神心会館を訪れ、愚地独歩と稽古に励みます。
この稽古の中で、独歩は相撲の強さについて、長年考えないようにしていたと語ります。
空手は喧嘩に強くなることを目的とし、あらゆる状況を想定した技術体系を持っています。
しかし、相撲は土俵で戦うことだけを想定しており、二つの格闘技は「世界(ジャンル)」が違いすぎると言います。
しかし、この見解は一見矛盾しているように見えます。
過去には、最大トーナメントで独歩が息子克巳に相撲の強さを語っていましたし、新選組と大坂相撲の力士が乱闘になった歴史的事実も存在します。
独歩は、力士が「強い連中を集めて、鍛えて、食わせて競わせる」という、大相撲が持つシステムによって規格外の戦士が生み出されていることを知っていました。
つまり、相撲は単なるスポーツではなく、最強の戦士を生み出す「蠱毒」のようなシステムなのです。
独歩は、加藤清澄との組手で、相撲の立ち合いが持つ「瞬間最大速度の格闘技」としての側面を刃牙に示しました。
しかし、その真価は刃牙との一番で明らかになります。
刃牙の「液体脱力」からの「ゴキブリダッシュ」を、独歩は相撲の「突き出し」で止め、勝利を収めました。
このことから、刃牙も加藤も、相撲の強さを身をもって体感することになります。
二代目宿禰のデビュー戦の相手はあの男!
二代目野見宿禰の登場は、徳川邸を揺るがすほどの衝撃でした。
彼の四股は、単なる足踏みではなく「醜足(しこあし)」と呼ばれ、大地を清め、邪気を払う効果があるとされています。
この四股は、彼の力強さと頑丈さを象徴しています。
徳川光成は、二代目宿禰の望む相手が「力強きもの」、つまり純粋な力比べの相手であることを見抜きます。
そして、彼の脳裏に浮かんだのは、バキ世界で「ミスターアンチェイン」の異名を持つ男でした。
そう、アリゾナ州立刑務所に棲む筋肉大魔神、ビスケット・オリバです。
博識なオリバは野見宿禰の伝説を既に知っており、自分よりも力持ちの男がいると聞いて、その闘争心に火が付きます。
筋肉を膨張させ、服を破り去る「クロス・アウッ」を披露し、二代目宿禰との対決を熱望します。
バキ世界において、超パワーを持つ者同士が正面からぶつかり合うことは非常に稀です。
範馬勇次郎と花山薫が握力で競い合ったことはありましたが、純粋な「力比べ」となると、オリバと二代目宿禰の対決は、シリーズでも類を見ないほど貴重なものです。
まさに、「ひたぶるに力比べせん」という、初代宿禰と蹴速の戦いを彷彿とさせる、空前の肉厚バトルが繰り広げられることになります。
この戦いは、単なるパワー対決ではなく、「邪を払う」とされる相撲という白の格闘技と、犯罪者という黒の格闘技の対決と見ることもできます。
二代目宿禰が持つ「醜足」の力は、オリバという邪気を払うことができるのでしょうか。
そして、この戦いを皮切りに、二代目宿禰は最凶死刑囚たちのような、様々な強者と戦っていく可能性も示唆されています。
特に、指の力が強いシコルスキーとの対決は、ファンにとっては非常に興味深いでしょう。
相撲というテーマを通じて、バキシリーズは新たな領域へと踏み出しました。
現代の常識に囚われない破天荒な相撲を見せるのか、それとも丁寧にお辞儀をして様式美に則った相撲を見せるのか。
2000年の歴史を背負う二代目野見宿禰の活躍に、多くの読者が期待を寄せています。
バキシリーズの軌跡と、新シリーズへの期待
「グラップラー刃牙」で総合格闘技をテーマに、ルール無用の戦いを描いた後、「バキ」では武器の使用も辞さない、なんでもありの戦いが加速しました。
「範馬刃牙」では、ついに父勇次郎との因縁に終止符が打たれ、「刃牙道」では現代に蘇った宮本武蔵と戦いました。
そして今、新シリーズ「バキ道」は、総合格闘技、不良、野生動物、ヤクザ、軍人、犯罪者、原始人、剣豪と戦ってきた刃牙が、ついに「相撲の神」と対峙する物語へと突入します。
シリーズを追うごとに、刃牙が戦う相手は現実離れしたものになっていき、そのスケールはどんどん大きくなっています。
しかし、その根底にあるのは、常に「最強」を求める男たちの熱い闘争心です。
新シリーズでは、相撲という伝統的な格闘技が、どのように刃牙たちによって解釈され、新たな「道」として描かれるのか、非常に楽しみなところです。
2週連続で100ページ超の大増量という、異例のスタートダッシュを切った「バキ道」。
単行本1巻分に相当するボリュームで始まったこの物語は、今後どのような展開を見せてくれるのでしょうか。
「グラップラー刃牙」時代から登場していた力士、龍金剛や金竜山といったキャラクターの存在も、相撲の強さをアピールする上で重要な役割を果たすかもしれません。
また、「REVENGE TOKYO」のテーマで、ドリアンのように敗北を知った死刑囚たちが復活を遂げようとしています。
ドリアンはキャンディーを舐めながら、中国拳法の站椿を続けるという、一見すると奇妙なトレーニングで強くなろうとしています。
これは、筋肉を作るにはタンパク質だけでなく糖分も必要だという、現代の科学的知見に支えられているのかもしれません。
しかし、刃牙世界においては、常識を遥かに超えたトレーニングで強くなることは、もはや日常茶飯事です。
「バキ道」は、相撲という新たなテーマに加え、懐かしいキャラクターたちのその後も描かれ、ファンを飽きさせない要素が満載です。
これからも、予測不能な展開と、常識を覆すようなバトルが繰り広げられることでしょう。
果たして、刃牙は相撲の「道」を極めることができるのか、今後の展開から目が離せません。
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