剣と魔法、そして壮絶な運命に抗う人々の物語を描き、世界中のファンを魅了し続けるダークファンタジー漫画の金字塔『ベルセルク』!
しかし、その偉大な作者、三浦建太郎先生が2021年に突然逝去されたことは、多くのファンに深い悲しみと衝撃を与えました。
物語の行く末が案じられる中、三浦先生の親友であり、漫画家である森恒二氏の監修と、三浦先生の弟子たちからなるスタジオ我画の作画により、奇跡的に連載が再開。
再開された『ベルセルク』は、三浦先生の絵柄を継承する努力、そして物語の核心へと迫る展開が描かれていますが、その絵やストーリーに対して、ファンの間では様々な声、そして一部では賛否両論があがっています。
今回は、三浦建太郎先生の遺志を継いで連載が再開された『ベルセルク』にスポットを当てて、作品概要、連載再開の経緯、監修の森恒二氏と作画のスタジオ我画について、再開後の絵やストーリーに対する具体的な評価(高評価と低評価)、そして低評価の理由に関する考察まで、徹底的に解説します!
賛否両論がある現状を踏まえつつ、作品へのリスペクトを込めて深掘りしていきます。
まずはここから! 『ベルセルク』ってどんな物語?
森恒二氏とスタジオ我画が手掛けることになった『ベルセルク』が、どんな作品なのか、簡単におさらいしておきましょう。
ダークファンタジー漫画の金字塔!
『ベルセルク』は、漫画家の三浦 建太郎(みうら けんたろう)先生が、1989年から「月刊アニマルハウス」(後に「ヤングアニマル」へ移籍)で連載を開始した、ダークファンタジー漫画作品です!
緻密に書き込まれた圧倒的な画力、残酷で容赦のない世界観、そして人間の業や絆を描いた奥深いストーリーで、日本国内だけでなく世界20カ国以上で出版され、2021年までに累計発行部数5000万部を達成するほどの絶大な人気を誇っていました。
しかし、2021年5月6日、作者である三浦建太郎先生が急性大動脈解離のため急逝。作品は休載となりました。
主人公「黒い剣士」ガッツの壮絶な旅!
物語の主人公は、巨大な剣「ドラゴンころし」を携え、全身黒ずくめの甲冑を纏うことから「黒い剣士」と呼ばれるガッツ。
過去に大切なものを奪った「使徒」と呼ばれる異形の存在への復讐のため、孤独で壮絶な旅を続けていました。
しかし、旅の途中で妖精のパックと出会い、ファルネーゼ、セルピコ、シールケといった仲間たちとの出会いを通じて、その生き方や心情に変化が生まれていきます。
三浦建太郎先生の遺志と連載再開へ至った経緯!
三浦建太郎先生の突然の逝去により、多くのファンが物語の結末を見られないのではないかと絶望しました。しかし、関係者の尽力により、奇跡的に連載は再開されることになります。
三浦先生の逝去、そして物語の行方…
2021年5月、三浦建太郎先生の突然の訃報は、ファンにとってあまりにも衝撃的でした。
連載中の作品が未完のまま終わってしまうのではないか、多くのファンが物語の行く末を案じました。
親友・森恒二氏に託された最終構想!
しかし、希望の光が差します。
三浦先生の高校時代からの親友であり、自身も漫画家である森恒二(もり こうじ)氏が、三浦先生からベルセルクの物語の最終構想を全て聞いていたことが明らかになったのです!
二人は「一つの脳を共有している」と語るほど親密な関係で、森氏は三浦先生が自宅に居候していた時期もあったほど、家族同然の付き合いをしていました。
偉大な遺志を継ぎ、連載再開を決断!
三浦先生の逝去後、森氏は「迷った」と語りつつも、三浦先生から直接聞いた物語の構想を、脚色することなくそのまま描くことで、ベルセルクの物語を完結させることを決断しました。
これにより、多くのファンが待ち望んだ連載再開が実現したのです。
物語を紡ぐ新たな手! 監修・森恒二氏と作画・スタジオ我画!
連載再開後の『ベルセルク』は、新たな体制で制作されています。
物語の舵取り! 監修・森恒二氏!
連載再開後の『ベルセルク』は、三浦先生から最終構想を聞かされていた親友、森恒二氏が監修という立場で物語の舵取りを行っています。
森氏は、代表作『ホーリーランド』などで知られる漫画家です。
彼が聞いたストーリーを基に、物語は展開していきます。
三浦先生の魂を受け継ぐ弟子たち! 作画・スタジオ我画!
そして、連載再開後の作画を担当しているのは、三浦建太郎先生が設立し、長年アシスタントを務めてきた弟子たちで構成された会社「スタジオ我画(スタジオ がか)」です!
スタジオ我画は、三浦先生存命時にも、三浦先生の別作品『ドゥルアンキ』で作画を担当しており、三浦先生の絵柄や技術を継承するための訓練を積んでいました。
師である三浦先生の遺志を継ぎ、ベルセルクの絵を描くという重責を担っています。
「期待以上」か「ひどい」か… 再開後の作画・絵に対する評価!
連載が再開された『ベルセルク』の作画については、ファンから様々な声、そして一部では厳しい評価もあがっています。
三浦先生の絵柄再現への努力と高評価!
スタジオ我画は、師である三浦先生の圧倒的な画力を再現するため、大変な努力をしています。
連載再開後の1話目の冒頭シーンなどでは、三浦先生の緻密な描き込みに近い絵柄を再現しており、「期待以上」「違和感が少ない」といった高評価の声もあがりました。
長年三浦先生の傍で学んできたスタジオ我画の技術力が伺えます。
しかし… 描き込みの雑さや違和感への指摘も…!
一方で、特に1話目の後半から、そして2話以降の作画に対して、「細部の描き込みが雑になっている」「戦闘シーンに三浦先生のような力強さを感じない」「何を描写しているのか分かりにくいコマがある」「不自然なアングルや構図が見られる」といった低評価の指摘も増えました。
一部の読者からは、「これはひどい」「ベルセルクのような何か、別の作品に見える」といった厳しい感想も見られます。
森恒二氏の作画の癖を感じる?
作画を担当しているのはスタジオ我画ですが、一部の読者からは、絵柄に森恒二氏の作品らしい癖を感じるという意見もあり、「森先生も作画を手伝っているのでは?」という憶測も存在します。
キャラ崩壊の指摘も!? 再開後のストーリーに対する評価!
作画だけでなく、連載再開後のストーリー展開やキャラクター描写に対しても、一部のファンからは懸念の声があがっています。
主人公ガッツは「別人」!?
特に、主人公であるガッツの描写に対して「ガッツが別人のようだ」「キャラクター崩壊ではないか」という意見があがっています。
再開後のエピソードで描かれた、ショックを受けたガッツが延々と「ハハハ」と叫びながら狂気的に剣を振り下ろすシーンなどについて、「ガッツならこの程度のことで精神が崩壊するはずがない」「三浦先生ならこのような描写はしないだろう」といった指摘がありました。
このキャラクター描写については、作画のブレとは異なり、物語の解釈や表現の問題として、「擁護できない」という厳しい感想も見られます。
唐突な展開への戸惑い…!
また、物語の展開において、読者にとって唐突に感じられる描写があり、戸惑いや「ひどい」という感想に繋がったケースもあります。
例えば、シールケとファルネーゼが突然霊体になっていた描写など、三浦先生が手掛けていたストーリーにはその過程が描かれていなかったため、読者目線では唐突な設定変更のように感じられた可能性があります。
低評価の理由は? 画力だけじゃない「編集部の圧力」?
再開後の作画やストーリーに対する低評価は、なぜ生まれてしまうのでしょうか。
偉大な師の画力、再現の困難さ!
まず挙げられるのは、三浦建太郎先生の圧倒的な画力を完全に再現することの困難さです。
三浦先生の緻密な描き込みや、キャラクターの感情を表現する筆致は、長年の経験と類まれなる才能によって培われたものであり、それを完全に継承するのは非常に難しい挑戦です。
「編集部の締め切り圧力」説!
そして、一部で囁かれているのが「編集部からの締め切り圧力」があったのではないかという説です!
三浦先生は漫画のクオリティを追求するため、しばしば休載を挟み、そのペースは編集部も強くは言えなかったと言われています。
しかし、スタジオ我画という弟子たちには、雑誌連載のペースを守るために、早期の納品を強く迫ったのではないかという推測です。
三浦先生のような緻密な作画は膨大な時間がかかるため、締め切りを優先せざるを得ず、結果として作画が雑になったり、表現が不十分になったりした可能性がある、という見方です。
物語はどこまで? 今後の展望!
賛否両論がある中でも、ベルセルクの物語は確かに前へと進んでいます。
完結までの話数は…?
森恒二氏から、ベルセルクの物語があと何話で完結するという明確な発言はありません。
しかし、三浦先生が存命中に、作品全体で6割から8割まで進んでいると話していたこと、そして進行中だった「幻造世界篇/妖精島の章」のラストまであと6話分と話していたことなどから、全体の物語は450話から500話程度で完結するのではないかと予想されています。
単行本42巻からが森恒二版!
森恒二氏監修、スタジオ我画作画によるベルセルクは、三浦建太郎先生が最後に手掛けた364話の続き、365話から始まっています。
この365話以降のエピソードは、単行本42巻(2023年9月29日発売)に収録されています。
物語の行く末を見守るファン!
賛否両論がある中でも、多くのファンは偉大な作品の物語が途絶えることなく、森氏とスタジオ我画の手によって結末へと向かっていることに感謝し、その行く末を静かに見守っています。
ファンからの評価は? 「遺志を継いでくれて感謝!」「賛否両論あるけど…」
森恒二版ベルセルクに対するファンの声は様々です。
連載再開への感謝!
最も多く見られるのは、三浦先生の逝去後、打ち切りを覚悟していた中で、物語の結末を知る親友と弟子たちの手によって連載が再開されたことに対する感謝の言葉です。
「遺志を継いでくれてありがとう」「物語が続いて嬉しい」といった声が多くあがっています。
賛否両論を受け入れつつ応援!
作画やストーリーに対する賛否両論があることは理解しつつも、「三浦先生の絵柄を真似するのは大変だと思う」「頑張ってくれてる」「応援したい」といった、関係者への応援の声も多数見られます。
偉大な作品を継承するという重圧の中で制作を続ける彼らへのリスペクトが感じられます。
議論が生まれることも、ベルセルクらしさ?
再開後のベルセルクについて、ファン同士で議論が生まれることも、ある意味ベルセルクという作品が持つ求心力の表れとも言えるかもしれません。
まとめ:森恒二版『ベルセルク』、遺志を継いだ連載再開! 賛否両論を超えて物語は未来へ!
漫画家・三浦建太郎先生の突然の逝去により、未完となるかと思われたダークファンタジーの金字塔『ベルセルク』。
しかし、先生の親友である森恒二氏の監修と、弟子たちからなるスタジオ我画の作画により、物語の最終構想を基にした連載再開が実現しました。
再開後の作画については、1話冒頭では三浦先生の緻密な絵柄を再現した高評価も得ましたが、以降は描き込みの雑さや不自然な描写を指摘する低評価も見られ、ファンからは賛否両論があがっています。
ストーリーについても、一部でガッツのキャラクター描写や展開に「キャラ崩壊」「唐突」といった厳しい意見が見られました。
偉大な師の圧倒的なクオリティを維持することの困難さや、雑誌連載のペースを守る必要性(「編集部の圧力」説など)といった、制作側の事情も影響している可能性があります。
しかし、このような賛否両論がある現状でも、物語の結末を知る人物が偉大な遺志を継ぎ、作品が完結へ向かっていることに対し、多くのファンが深い感謝と応援の気持ちを寄せています。
単行本42巻(365話)から始まった森恒二版『ベルセルク』。
この物語がどのような結末を迎えるのか、ファンにとって、その行く末を見守ることが何よりも大切なことと言えるでしょう。
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