【黒執事】グレル・サトクリフ人気の秘密に迫る!性別を超えた魅力と「DEATH★」な死神の真髄

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【黒執事】グレル・サトクリフ人気の秘密に迫る!性別を超えた魅力と「DEATH★」な死神の真髄

 

「黒執事」の世界に咲く一輪の赤い華、グレル・サトクリフ

枢やな先生が描く「黒執事」は、19世紀末のイギリスを舞台に、名門ファントムハイヴ伯爵家の若き当主シエル・ファントムハイヴと、彼に仕える悪魔の執事セバスチャン・ミカエリスが、「女王の番犬」として裏社会の事件を解決していくダークファンタジーです。

その魅力は、スタイリッシュな世界観や練り込まれたストーリーはもちろんのこと、登場人物たちの個性が際立っている点にもあります。

中でもひときわ異彩を放ち、絶大な人気を誇るキャラクターが、赤い髪とチェーンソー型のデスサイズを持つ死神、グレル・サトクリフです。

彼の性別を超えた言動や、予測不能な行動は、物語に大きな彩りと笑いを加えています。

今回は、そんなグレルの人気の秘密、その魅力と「かっこいい」と感じる瞬間に迫ります。

 

グレル・サトクリフとは?「これでも執事DEATH★」

グレル・サトクリフは、「黒執事」に登場する死神派遣協会の回収課に所属する死神です。

彼のトレードマークは何と言っても「赤」。

赤い長髪に赤い縁の眼鏡、そして赤いコートを羽織ったその姿は、一度見たら忘れられないほどのインパクトがあります。

一人称は「アタシ」で、語尾は「~ワ」「~ヨ」「~デショ」といった女性口調が特徴的。

決め台詞は「DEATH★」で、その派手好きで高慢な性格、そしてギザ歯が、キャラクターの濃さをより一層際立たせています。

公式キャラクターガイドによると、グレルは「心は女性(本人曰くレディもしくは乙女)だが、肉体の性別が男性なのは神様が間違ったと思っている」とのこと。

この設定が、彼の言動に説得力と深みを与え、多くの読者から共感を得る理由の一つになっていると考える見方もあります。

好みのタイプは「いい男」で、セバスチャンを「セバスちゃん」と呼んでベタ惚れしていますが、本命は同僚の死神・ウィリアムであるとされています。

一方で、ガキや若造扱いした後輩死神に対しては、サバサバとした姉御肌な一面を見せることもあり、そのギャップもまた魅力です。

 

死神として、執事として。グレルの劇中での活躍

グレルが物語に初登場したのは、原作本編第6話(単行本2巻)です。

当初はマダム・レッド(アンジェリーナ・ダレス元バーネット男爵夫人)の執事として、気弱でドジな「ダメ執事」を装っていました。

地毛の赤い長髪を黒く染め、眼鏡をかけ、常に下がり眉でそそっかしい、地味で冴えない青年の姿は、本来のグレルの姿からは想像もつきません。

しかし、シエルとセバスチャンが切り裂きジャック事件の真相に辿り着いた時、彼は一変します。

強烈な変貌ぶりを見せた後、その正体を現し、マダムと共に二人の前に立ちはだかりました。

シエルを殺すことを躊躇うマダムに失望したグレルは、彼女を死神の鎌で心臓を貫き切り捨て、「アンタに赤を着る資格ないワ」と言って赤い上着を奪い取ります。

このシーンは、グレルの狂気じみた一面と、美学を重んじるキャラクター性が強く表れており、読者に大きな衝撃を与えました。

その後、セバスチャンに一方的にボコボコにされ、とどめを刺される寸前で同僚のウィリアムに連行されていきました。

死亡予定者リストにない人間の殺害と、死神の鎌の無許可改造の責任を問われ、謹慎処分となります。

アニメ版では、原作と異なり切り裂きジャック事件後も度々登場し、セバスチャンへのストーカー行為を働き、返り討ちにされるというコメディリリーフ的な役割を多く担いました。

謹慎ではなく降格処分となり、死神の鎌も見習い用の布切り鋏に格下げされた姿は、彼のキャラクターの振り幅の広さを物語っています。

しかし、その狂気じみた風格は影を潜め、ただの「変態キャラ」に落ち着いてしまったという見方もあり、アニメでの描かれ方に対する読者の賛否も分かれるところです。

 

死神のデスサイズと「黒執事」の世界観

「黒執事」の世界に登場する死神たちは、寿命で死んだ人間の魂を回収することを仕事としています。

彼らの武器である「デスサイズ(死神の鎌)」は、命を刈り取ることから全て園芸用品になぞらえられています。

グレルが愛用するチェーンソーは、総務課に申請して審査に通らなければ形状を変えられないという設定があり、彼のこだわりと行動力を示しています。

ウィリアムの高枝切りバサミや、ロナルドの芝刈り機など、個性豊かなデスサイズが登場するのも、「黒執事」の魅力の一つです。

死神は、人間の魂を食べる悪魔を嫌い、悪魔も食事の邪魔をする死神を嫌うという種族間の対立も、物語に深みを与えています。

 

グレルの人気の秘密は「性別を超えた魅力」にあり

黒執事のキャラクターの中でも、グレルが高い人気を誇る理由には、その「性別を超えた魅力」が大きく関係していると考える読者が多いようです。

彼が「肉体の性別が男性なのは神様が間違った」と本気で思っているという設定は、彼の一見突飛に見える言動に一貫性をもたらし、単なる「オネエキャラ」ではない深みを与えています。

セバスチャンやウィリアムへの情熱的な愛情表現は、時にコミカルに、時に真剣に描かれ、読者の心を掴んで離しません。

「出会う度に戦闘になるが、グレルは戦闘というよりも愛の表現行為としている」という解釈は、彼のキャラクターの多面性をよく表しています。

セバスチャンが嫌悪感を抱いているにもかかわらず、一切ひるむことなく戦い続けるグレルの姿は、ある種のストイックさや純粋さすら感じさせます。

 

かっこいい!と感じるグレルのギャップ

グレルの魅力は、その「ギャップ」にもあります。

普段のハイテンションなオネエキャラからは想像できないほど、死神としての仕事は真摯にこなす一面があります。

どれだけセバスチャンとの「愛」を語り合っている時でも、仕事となればそちらを優先する姿は、まさに公務員の鏡のようだと評価する読者もいます。

切り裂きジャック事件後、謹慎処分となりカスタムデスサイズを取り上げられた際も、園芸バサミを使いこなしてセバスチャンに立ち向かう戦闘センスの高さは、彼の「かっこよさ」を際立たせました。

また、画像のように一時的に髪が短くなった際は、普段の派手なイメージとは異なる、男らしい姿を見せ、そのビジュアルの幅広さもファンの間で話題になりました。

こうした「ただのオネエキャラではない」一面が、グレルのキャラクターに奥行きを与え、多くのファンを魅了し続けているのです。

 

「黒執事」におけるグレルの存在意義

「黒執事」というダークファンタジーの物語において、グレルは単なる人気の高いキャラクターに留まらない、重要な役割を担っています。

彼が登場することで、重くなりがちな物語の雰囲気が一転し、読者に笑いと安らぎをもたらす「ムードメーカー」としての側面を持っています。

特にセバスチャンとのやり取りは、作品のコミカルな部分を担う上で欠かせない要素です。

また、死神という異質な存在でありながら、人間の感情に寄り添うような描写や、自身の「愛」に忠実に生きる姿は、読者に共感を呼ぶことも少なくありません。

愛のために生きるような純粋さと、死神としての冷徹な仕事ぶり。

この二面性が、グレル・サトクリフというキャラクターを唯一無二の存在にしていると言えるでしょう。

これからも「黒執事」の世界で、グレルがどのような活躍を見せてくれるのか、その予測不能な魅力から目が離せません。

あなたもグレル・サトクリフの奥深い世界を、もっと深く楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

黒執事には、他にも魅力的なキャラクターがたくさん登場します。個性豊かな彼らの詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

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