【ワンピース】藤虎(イッショウ)はなぜ盲目になった?謎多き男の過去と未来を深掘り

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【ワンピース】藤虎(イッショウ)はなぜ盲目になった?謎多き男の過去と未来を深掘り

 

『ワンピース』の世界には、多くの魅力的なキャラクターが登場します。中でも、海賊とは対極の存在である海軍に所属しながらも、独自の「正義」を貫く異色の人物がいます。

それが、海軍本部最高戦力とされる「三大将」の一人、イッショウ、通称「藤虎」です。

盲目の剣士でありながら、規格外の強さを誇る藤虎は、初登場時から多くの読者の注目を集めました。

なぜ藤虎は自分の視力を奪ったのか?

そして、海軍にいながらも、ルフィたち海賊に協力を惜しまないのはなぜなのでしょうか。

この記事では、謎に包まれた藤虎の人物像や能力、目的を徹底的に掘り下げていきます。

「仁義ある正義」を掲げる藤虎の生き様と、今後の物語における重要な役割について、一緒に考察していきましょう。

 

イッショウ(藤虎)とは

藤虎は、海軍本部において最高戦力とされる「大将」の一人です。

本名はイッショウといい、通称の通り藤色(紫)の着物を身につけ、和装で統一した出で立ちが特徴です。

彼の登場は、頂上戦争後の「世界徴兵」によるもので、青雉の海軍脱退、赤犬の元帥就任という大きな変動の後に、緑牛と共に新たな大将として迎え入れられました。

この「世界徴兵」は、海軍が世界中の強者を階級や経歴に左右されずに徴兵する制度であり、藤虎が元々海軍の人間ではないことが示唆されています。

その実力は「怪物」と称されるほどで、盲目の身でありながらも、その圧倒的な力で海軍の最高戦力としての地位を確立しました。

 

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イッショウのプロフィール

本名 イッショウ
通称 藤虎
年齢 54歳
身長 270cm
所属 アオイ王国警備軍隊長→双蛇島用心棒→海軍本部大将
悪魔の実 ズシズシの実(超人系)
覇気 武装色、見聞色
武器 最上大業物12工 仕込み杖「やくざ火線」
出身地 偉大なる航路 アオイ王国
誕生日 8月10日
星座 しし座
血液型 S型
好物 うどん、そば
一人称 あっし
イメージ職業 ラジオパーソナリティ
掲げる正義 仁義ある正義
初登場 単行本71巻 第705話『追撃のメイナード』
WT100 52位(18570票)
CV 沢木郁也

 

人物像

藤虎は、その外見や言動からも、他の大将とは一線を画す個性的な人物として描かれています。

 

容姿

短く刈った黒髪に無精髭、そして額から頬にかけて✕字に走る大きな傷跡が特徴的です。

特に、その両目は盲目であり、感情を昂ぶらせた際に瞼を見開くと白く濁った目が現れ、その迫力を一層引き立てます。

身長は270cmと大柄で、威圧感のある顔立ちと相まって、海軍大将としての存在感を強く感じさせます。

衣装は、通称通り全体的に藤色で統一されており、薄紫の着流しに紫色の合羽、そして海軍の正義のコートを羽織っています。

盲目の剣士であるため、普段は白杖代わりに仕込み刀を使用しており、その姿は彼のモデルとなった人物を連想させます。

 

性格

一人称は「あっし」で、任侠のような古風な喋り方をします。

普段はどこか抜けた言動を見せ、博打に興じたり、戦闘時に後先考えず大技を繰り出して部下に怒られたりと、三枚目な立ち回りも多いです。

しかし、その内面は非常に冷静で、物事を的確に分析し、未来を見据えて行動する高い分析力の持ち主です。

海賊を検挙する際には、まず民間人の数を把握し、被害が出ないように救護班を手配するなど、徹底して市民の安全を最優先に考えます。

その姿勢はまさに「海兵の鑑」とも言えるでしょう。

一方で、ルフィが助けてくれたことへの恩義から、その正体を知りながらも敢えて見逃すような言動を見せるなど、敵に対しても仁義を通す一面もあります。

こうした柔軟な思考と行動力は、他の海軍将校とは一線を画す、藤虎ならではの個性と言えるでしょう。

 

海軍や世界政府への不信感

藤虎の行動原理を理解する上で、彼が抱く海軍や世界政府への深い不信感は欠かせません。

彼は「『世界政府』ってのァ 神かなんかですか」「世界政府は神(万能)ではない」と明言し、その不備を疑うことを躊躇いません。

ドレスローザ編では、王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴの悪政を海軍が放置してきた事実を知りながら、敢えて自らは動かず、ルフィたち海賊に事態の解決を任せました。

これは、かつてアラバスタ王国で起こった事件のように、海軍が海賊の手柄を隠蔽することを懸念したためです。

スモーカーがその理不尽な状況に憤慨した話を聞き、藤虎は組織の不誠実さを痛感していたのでしょう。

こうした考えから、彼は王下七武海という制度そのものにも信用を置いておらず、「制度の撤廃」を悲願としています。

海兵としての経験は浅いものの、世界の秩序を守る者としての責任感や誠実さは非常に強く、政府の腐敗を批判的に捉える姿勢は、革命軍にも通じるものがあります。

特に、天竜人に対しては良い感情を持っていないと推測され、マリージョアでの革命軍による奴隷解放に助力していることからも、その思想の一端がうかがえます。

 

博打好き

藤虎のキャラクター性を語る上で、外せないのが彼の「博打好き」な一面です。

本編では、ドレスローザの酒場で賭博に興じる姿が初登場シーンでした。

また、ドンキホーテファミリーとの戦闘終了後、自身の部隊の行動方針をサイコロで決めるなど、運を天に任せるという節も見られます。

「一が出るか八が出るか……この首一つ賭ける覚悟だ…」と語ったように、自身の信念を貫くために、時には大きなリスクを背負うことも厭いません。

こうした博打好きの性格は、彼のモデルである勝新太郎のプライベートな一面を反映しているという見方がファンの間では定説となっています。

 

不条理への反感と海賊・革命軍への好感

藤虎は、納得できない事柄に対しては、たとえ相手が上司であるサカズキ元帥であっても真っ向から否定し、自らの正義を貫きます。

ドレスローザでの土下座の一件は、サカズキの怒りを買い、海軍基地への出入りを禁じられるという事態に発展しました。

しかし藤虎は、「潰れて困る面なら懐にでも仕舞っときなさいや!!!」と一歩も引かず、自身の信念を主張しました。

このような頑固な性格は、組織の一員としては「問題児」と評されることもありますが、一方で多くの読者から「まともな海兵」「仁義ある男」と支持される理由でもあります。

ルフィやゾロ、革命軍のサボなど、海賊や革命軍といった犯罪者と見なされる相手に対しても、気に入った相手や状況によっては協力を惜しみません。

マリージョアで奴隷解放を行う革命軍に加勢する際には、「何処の何方かあっしにゃ見えやせんが……」と、盲目であることを利用した屁理屈を唱えるなど、その行動は常に自らの信念に忠実です。

しかし、彼も海兵である以上、海賊という犯罪者自体は嫌っており、その信念に基づいた行動は、時として皮肉な結果を招くことになります。

後述する「地獄への道は善意で舗装されている」という考察は、彼の行動が引き起こす意図せぬ影響を鋭く指摘していると言えるでしょう。

 

人間関係

藤虎は、その独特な価値観から、他のキャラクターとの関係性も非常に興味深く描かれています。

 

アラマキ(緑牛)

藤虎と同じく「世界徴兵」で大将に就任したアラマキは、赤犬寄りの過激な思想を持つ実態が判明しています。

一見、穏健派の藤虎とは反りが合わないように思えますが、マリージョアでは屈託のない態度で談笑する様子が見られました。

七武海撤廃についても同調しており、表面的には対立していないように見えます。

しかし、マリージョアでの革命軍との衝突では、奴隷解放に助力しようとする藤虎の行動にアラマキが激怒し、ケンカに発展する描写も描かれています。

このエピソードは、二人の根本的な価値観の違いを示しており、今後の関係性がどう変化していくのか注目されます。

 

サカズキ(赤犬)

上司でありながら「サカさん」と親しげに呼ぶ藤虎ですが、その関係性は決して良好とは言えません。

サカズキは「絶対的正義」を掲げ、海賊を悪と断じ、徹底的に排除しようとする考えです。

一方、藤虎は「仁義ある正義」を掲げ、市民の安全を最優先し、時には海賊の行動を容認します。

ドレスローザでの土下座は、サカズキの「正義の面目」を丸潰れにしたと怒りを買い、二人の激しい口論は多くの読者の印象に残っています。

サカズキが藤虎の独断行動に頭を悩ませる様子が描かれているように、二人の正義感の衝突は、海軍内部の思想的な対立を象徴していると言えるでしょう。

 

モンキー・D・ルフィ

藤虎にとって、ルフィは単なる捕縛対象の海賊ではありません。

ドレスローザで出会って以来、藤虎はルフィのまっすぐな人柄と、多くの人々から慕われる姿を心底気に入っています。

交戦時間を引き延ばしたり、ルフィたちを追いかける資格はないと考えたりするなど、海兵としての立場と個人的な好意の間で葛藤する姿が描かれました。

ルフィ自身も、初めて出会った藤虎を「トバクのおっさん」と呼び、盲目であることを気遣うなど、お互いに好感を抱いている様子が伺えます。

そして何より、藤虎が自ら視力を奪った過去を持つだけに、「あんたの顔 ── 見てみたい…」と、ルフィの顔を直接見られないことを残念に思う場面は、多くの読者の心を打ちました。

 

戦闘能力

藤虎は「怪物」と評される通り、海軍大将にふさわしい圧倒的な戦闘能力を誇ります。

 

悪魔の実「ズシズシの実」

藤虎は超人系悪魔の実「ズシズシの実」の能力者です。

この能力により、重力を自在に操ることができ、その応用範囲は非常に広いです。

例えば、対象に強力な重力をかけて地面に押し付けたり、地面ごと奈落の底へ沈めたりすることができます。

重力の加重方向も操作できるため、横向きに相手を吹き飛ばすことも可能です。

能力の驚くべき点は、その効果範囲にあります。

なんと、その影響は宇宙空間にまで及び、適当な小惑星を重力で引き寄せ、隕石として落下させて攻撃することができます。

ドレスローザ編でドフラミンゴやローがその威力に驚愕したように、その攻撃力は絶大です。

また、反重力も操ることができ、瓦礫に乗って空を移動したり、軍艦を丸ごと持ち上げて移動させたりするなど、様々な応用が可能です。

ただし、能力者自身に直接作用させることはできないため、藤虎単独で空を浮遊することはできません。

シキの「フワフワの実」とは相互互換の関係にあり、あちらが物体を個別に浮かせられるのに対し、「ズシズシの実」は「場」に対して力を及ぼすという違いがあります。

一部のファンからは、能力の使用時に必ず仕込み刀を使っていることから、「能力が刀に宿っているのでは?」という考察も出ていましたが、公式で能力の名称が明かされたことで、藤虎自身が能力者であることが確定しました。

SBSでは「能力の強さ=キャラクターの強さではない」と明かされており、藤虎自身の卓越した実力と熟練度によって、「ズシズシの実」がより強力な能力に昇華されていると考えるべきでしょう。

 

基礎戦闘力

「あっしァ『海軍本部』“大将” !! 皆怪物だと言いますよ」と自負するように、藤虎は悪魔の実の能力に頼らずとも、非常に高い基礎戦闘力を持ちます。

剣術を得意とし、ゾロと互角以上に渡り合う実力者です。

しかし、作中では本気を出す描写が少なく、その真の実力はまだ未知数です。

盲目というハンデを感じさせない戦いぶりは、前任の赤犬や青雉と何ら遜色ない「化け物」と恐れられています。

また、2024年7月4日に発売されたワンピース巻百九のSBSで、彼が所有する仕込み杖の名が「やくざ火線」であることが判明しました。

これは世界に12本しか存在しない最上大業物の一つであり、ワノ国出身の刀工「風月喜三郎」によって作成されたものです。

この情報が、藤虎とワノ国との関係性を示唆しているのではないかと、ファンの間で話題になりました。

 

覇気

海軍大将である藤虎は、もちろん覇気も体得しています。

特に「見聞色の覇気」は非常に高い熟練度を持ち、その範囲は数十km以上にも及びます。

盲目であるため、見聞色を視覚の代わりとして使用しており、相手の位置や攻撃を正確に把握することができます。

ドレスローザでは、ドフラミンゴの見聞色でも察知不可能な遠くの雷鳴を聞き取ったり、遥か遠方の敵艦隊の居場所を把握して攻撃したりする描写がありました。

また、ルフィの武装色の覇気を纏った拳を軽く相殺するなど、「武装色の覇気」も高度に鍛え抜かれていることがわかります。

 

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藤虎の重力を操る技は、それぞれに由来を持つユニークな名称がつけられています。

その多くは、彼のモデルである勝新太郎が出演した「座頭市」シリーズのタイトルが元ネタとなっています。

 

重力刀 猛虎(グラビとう もうこ)

刀に重力能力を付加し、振るった方向に広範囲の重力帯を発生させる技です。

町一帯の建造物を破壊するほどの威力があり、斬撃と重力による攻撃を同時に放ちます。

ドレスローザでルフィを吹き飛ばした際にも使用されました。

 

地獄旅

指定した範囲に重力帯を発生させ、地面ごと奈落の底へ沈める技です。

ドンキホーテ海賊団の下っ端を一掃した際に使用されました。

 

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関所破り

空を斬ることで、遥か上空から隕石を落下させる技です。

恐るべき破壊力と攻撃範囲を持ちますが、自軍や市街に甚大な被害を及ぼすリスクもあります。

この技を使用する際には、藤虎自身もその場から退散するか、反重力で身を守る必要があります。

 

喧嘩太鼓

複数の小隕石を雨あられと降らせる技で、「関所破り」の亜種です。

 

血祭り街道

前進しながら連続で斬撃を繰り出す技です。

 

あばれ火祭り

複数の重力帯を発生させ、それぞれに小隕石を呼び込み、一帯を破壊し尽くす技です。

 

経歴

藤虎が海軍大将に就任するまでの経歴は、その人物像をより深く理解する上で重要です。

 

過去

藤虎はかつて「偉大なる航路」に存在したアオイ王国の警備軍隊長でした。

国が滅んだ戦争の重要戦犯として政府に名を轟かせていた過去を持つようです。

その後、「西の海」にある双蛇島の賭場で用心棒として働いていました。

この経歴から、藤虎が海軍にスカウトされる前は、組織に縛られず自由に生きていたことがうかがえます。

海軍入隊後は、その圧倒的な実力からすぐに大将に就任しました。

 

新世界編

新世界編では、王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴが麦わらの一味と海賊同盟を組んだローに対応するため、サカズキの命でドレスローザに赴きました。

 

ドレスローザ編

ドレスローザの港町アカシアで、ルフィたちと初対面しました。

博打場で盲目であることを利用しようとしたドンキホーテファミリーの下っ端をルフィが助けたことから、藤虎はルフィの正体を知りながらも、借りとしてその場では見逃しました。

その後、ドフラミンゴとローを襲撃し、王宮でドフラミンゴと会談します。

ドフラミンゴの悪政の真相が明らかになった後も、藤虎は暴動の鎮圧に動きつつも、ルフィたち海賊に事態の解決を任せました。

これは、自分が動くことで世界政府が失態を隠蔽するのを避けるためでした。

ドフラミンゴがルフィに敗れると、藤虎はリク王のもとへ出向き、ドフラミンゴの悪政を黙認していた政府の非を認め、部下と共に土下座をしました。

この様子は映像電伝虫で全世界に中継され、サカズキから「正義の面目丸潰れじゃろうが!!!」と烈火のごとく怒号を浴びせられますが、藤虎は意に介しませんでした。

その後、サイコロを振ってルフィたちを捕縛するかどうかを決めましたが、サイコロの目が「一」だったため、捕縛には動きませんでした。

そして、ルフィたちを逃がすために抵抗するドレスローザ国民の姿を見て、浮かせた瓦礫をルフィへの餞別として連合艦隊に落とし、感謝の言葉を述べました。

この一連の行動は、藤虎の「仁義ある正義」を象徴するものであり、多くの読者の共感を呼びました。

また、ドフラミンゴ護送中には、奪還しに現れたジャックを返り討ちにするなど、大将としての圧倒的な実力も見せつけました。

 

世界会議編

ドレスローザでの一件でサカズキから海軍基地への出入りを禁じられた藤虎でしたが、世界会議が行われる聖地マリージョアへ向かいました。

「ここには“軍の敷居”はごさんせんので」という完璧な屁理屈で入国に成功し、そこで緑牛と歓談します。

藤虎は、ベガパンクの研究所で完成した「すげェもん」を目にしたことで、改めて王下七武海制度の完全撤廃を確信します。

アラバスタ国王やドレスローザ国王らと共闘し、制度撤廃に向けた動きを見せました。

 

ワノ国編

世界会議4日目には、バーソロミュー・くま奪還のためマリージョアに乗り込んできた革命軍の軍隊長たちと激突しました。

しかし、戦いの場が天竜人の居住地であったため、アラマキ共々本領を発揮できず、サボたちに逃げられてしまいました。

業を煮やした藤虎はマリージョアを巻き込んで隕石を落とそうとするなど、アラマキをブチギレさせる問題行動を起こしました。

この件での負傷が、ワノ国編幕間に登場した際の顔の包帯の原因だと推測されます。

世界会議で王下七武海制度の廃止が決定し、藤虎の悲願はここに果たされました。

 

劇場版での活躍

藤虎は原作だけでなく、劇場版でもその存在感を示しています。

 

ワンピース STAMPEDE

ゾロと交戦し、置き土産に巨大隕石を残していくなど、その圧倒的な力を垣間見せました。

 

ワンピース FILM RED

世界の歌姫ウタの大騒動を止めるため、ボルサリーノと共に海軍艦隊を率いてエレジアに上陸しました。

しかし、ウタの能力で観客が操られ始めると、観客の保護を最優先し、コビーたちと対峙する苦境に陥りました。

サカズキから観客に対する射殺命令が出ると、苦悶の表情を浮かべながらも黙ってその命令に従う様子が描かれました。

最終決戦では、シャンクスによる覇王色の覇気を目の当たりにし、「市民の皆さんが居る中で戦争をおっ始めるのは…」と潔く撤退を選びました。

 

余談

藤虎のキャラクターは、様々な興味深い要素で構成されています。

 

モデルとなった人物

海軍大将のモデルが日本の俳優であることは、ファンの間では有名な話です。

赤犬は菅原文太、青雉は松田優作、黄猿は田中邦衛がモデルとされています。

藤虎のモデルは、盲目の剣客「座頭市」を演じた名俳優、勝新太郎です。

その風貌、任侠めいた言動、仕込み刀の扱いなど、座頭市そのものと言えるほど類似点が多いため、多くのファンがこの説を支持しています。

また、勝新太郎は1990年の映画『浪人街』で、同じく大将である緑牛のモデルとされる原田芳雄と共演しています。

この映画で勝新太郎が演じた役名が「赤牛弥五右衛門」であり、作中で「赤犬」と呼ばれるシーンがあることから、藤虎とサカズキの関係を暗示していると考察するファンも多いようです。

 

盲目となった理由

藤虎の最も大きな謎の一つは、なぜ彼が盲目になったのか、という点です。

ドレスローザ編終盤で、藤虎は自ら両目を潰したことが判明します。

その理由は、「見たくもねェウス汚ェモンも…たくさんありましょう…」と語ったように、見たくないものを散々見てきたことに絶望したためです。

この「見たくないもの」が具体的に何であったかは明かされていませんが、ファンの間では「天竜人の行い」や「世界政府の腐敗」など、世界の不条理な真実を見たのではないかと考察されています。

また、藤虎の出身地である「アオイ王国」が滅んだ戦争と関係があるのかもしれません。

いずれにせよ、藤虎のこの選択は、彼の抱える深い葛藤と、正義への強い信念を物語っています。

 

作者が描いたルフィのイメージ

コミックス第81巻のSBSでは、ルフィの顔を直接見ることができない藤虎が、どんなルフィの姿を想像しているのかという質問が寄せられました。

尾田栄一郎は、それに対し、素朴で純朴な田舎の少年のようなルフィのイメージを描きました。

実際のルフィとは似ても似つかないその姿に、ファンは驚きと同時に、藤虎がルフィをどれほど優しく純粋な存在として捉えているかを知ることとなりました。

 

海兵としての評価と考察

藤虎は、海軍大将でありながら、青雉とは異なるベクトルで海軍の正義を絶対視しない人物として、読者から非常に高い人気を誇ります。

しかし、最終章以降、天竜人の住むマリージョアに隕石を落とそうとしたり、奴隷を解放する革命軍に手助けをしたりと、海軍大将としてはあまりにも問題のある行動を次々と起こしています。

これは、海軍の大きな戦力である藤虎を政府側も迂闊に咎められないという、彼の地位を利用した「とんでもない理屈」で逃れていると分析する読者も多いです。

その結果、読者からは「なんで海軍にいるんだよ」「名誉革命軍」とネタにされる一方で、サカズキの心境を慮る声も上がっています。

 

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「地獄への道は善意で舗装されている」要員?

藤虎の行動は、多くの読者の溜飲を下げましたが、その結果が必ずしも良い方向に繋がっているとは限りません。

ドレスローザでルフィを見逃した結果、ルフィはカイドウを打ち破り四皇に上り詰めました。

また、七武海制度撤廃によって、元七武海であるクロコダイルやミホーク、バギーが「クロスギルド」という海軍を脅かす組織を設立する遠因となりました。

この組織は、七武海廃止への不義理に対する元七武海たちのカウンターと見なすこともできます。

藤虎の信念に基づいた行動は、良かれと思って行ったことが、かえって世界を混乱させる結果を招いており、まさに「地獄への道は善意で舗装されている」を体現していると言えるでしょう。

この皮肉な状況は、藤虎のキャラクターに深みを与え、今後の物語で彼がどのような選択をするのか、多くのファンが注目しています。

 

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