鬼滅の刃は、吾峠呼世晴さんによるジャンプ連載中の漫画で、４月にアニメ化が決定しました。この作品は、最近読んだ中で、私の好みにぴったりの漫画です。
鬼滅の刃は、分かりやすくて面白い漫画で、ジャンプの名に恥じない素晴らしい作品です。主人公は素直で優しく、正義感が強いお手本のような存在。王道のバトル漫画ではありますが、その安定した面白さには定評があります。
一度読んでみると、完全にハマってしまいますよね。戦いが終わった後、余計な引き延ばしはなく、次の指令がすぐに現れるのも魅力的です。淡々と次の敵に向かっていくストーリーは、読者が求めている部分だけをしっかりと届けてくれます。
ざっくりあらすじ
主人公・竈門炭治郎は、鬼に襲われた家族を失い、唯一生き残った妹・禰豆子までも鬼に変貌させられてしまいます。絶望の中、炭治郎は禰豆子を人間に戻す方法を探すため、旅に出ます。
旅先で、炭治郎は鬼殺隊の剣士・冨岡義勇と出会い、鬼と戦う組織である鬼殺隊の存在を知ります。鬼殺隊に入隊した炭治郎は、鬼との戦いを通して、呼吸法や剣技を磨き、鬼殺隊士としての力を成長させていきます。
鬼殺隊は、鬼舞辻無惨率いる鬼と戦う組織であり、炭治郎は鬼殺隊の仲間との絆を深め、鬼舞辻無惨への復讐心を燃やしていきます。過酷な戦いの日々の中で、炭治郎は少しずつ禰豆子を人間に戻す方法へと近づいていきます。
鬼との戦いは、命懸けの戦いである。炭治郎は、鬼との戦いで何度も命の危機に直面します。しかし、妹を人間に戻すという強い意志を持ち、鬼との戦いだけでなく、自分自身の弱さとの戦いにも挑み続けます。
鬼殺隊の戦いは、希望と絶望の戦いである。炭治郎は、鬼に奪われた大切な人の命を取り戻すために戦い、鬼は生き延びるために戦う。鬼殺隊の戦いは、希望と絶望が交錯する壮絶な戦いであり、炭治郎は妹を人間に戻すという希望を胸に、鬼との戦いに挑み続けるのです。
鬼滅の刃は、鬼との戦いを通して、人間の強さ、優しさ、そして希望を描いた作品であると言えます。
大正時代という激動の時代を舞台に、鬼と戦う少年の物語
鬼滅の刃の物語は、大正時代を舞台に描かれています。明治維新後の近代化と欧米化が進む一方で、伝統的な価値観や生活様式が残る、まさに激動の時代でした。
銃や火器が普及し始めていたこの時代、刀での戦いは時代遅れになりつつありました。しかし、鬼殺隊の隊士たちは、鬼に対抗する唯一の手段として、日輪刀を手に戦い続けます。
主人公の炭治郎は、田舎で貧しい暮らしを送っていました。彼は家族のために炭を売り、日々の生活を支えていました。そんな炭治郎が住む田舎は、まるで日本昔話の世界のように、自然豊かな風景が広がっています。
一方、都会では人々が蠢き、近代化の波が押し寄せていました。炭治郎が住む田舎と都会の対比は、大正時代の激動を象徴するかのようです。
鬼滅の刃は、鬼との戦いを通して、人間の強さ、優しさ、そして希望を描いた作品です。同時に、大正時代の社会背景も見事に描き出しており、歴史的にも興味深い作品と言えるでしょう。
時代背景を意識することで、作品をより深く理解することができます。
- 大正時代の社会情勢
- 当時の文化や風習
- 銃や火器の普及
- 田舎と都会の格差
これらの点を意識しながら作品を読むことで、鬼滅の刃の新たな魅力を発見できるのではないでしょうか。
ハンターハンターを彷彿とさせる知略バトル
鬼滅の刃は、鬼と戦う少年少女たちの物語ですが、単なる戦闘シーンだけでなく、知略を巡らしたバトルも見どころの一つです。
主人公・炭治郎をはじめ、鬼殺隊の隊士たちは、強敵を倒すために様々な特殊能力を駆使します。しかし、相手も同様に特殊能力を持っているため、単純な力比べでは勝てません。
そこで重要になるのが、状況判断力と戦術眼です。敵の能力を見抜き、その弱点を突く戦略を立てなければ、勝利することはできません。
この点において、鬼滅の刃はハンターハンターと類似点があります。ハンターハンターでも、念能力と呼ばれる特殊能力を駆使した戦術的なバトルが展開されます。
主人公は常に試行錯誤を続ける
炭治郎は、鬼殺隊の中でも最強の剣士ではありません。そのため、強敵を倒すためには、自分の能力を最大限に活かすだけでなく、相手の能力を分析し、弱点を見つける必要があります。
炭治郎は、修行を通して自分の能力を磨き、戦いの中で経験を積み重ねることで、徐々に強敵を倒していくことができます。
鬼滅の刃における知略バトルは、単なる戦闘シーンよりも深いドラマを生み出す
知略を巡らしたバトルは、単純な力比べよりも駆け引きや心理戦が重要になります。そのため、読者はより深いドラマに引き込まれることになります。
また、主人公が強敵を倒すためには、創意工夫や不屈の精神が必要となります。そのため、読者は主人公の成長に共感し、応援することができます。
鬼滅の刃は、戦闘シーンだけでなく、知略バトルも魅力的な作品です。
以下、鬼滅の刃における知略バトルの具体的な例
- 炭治郎 vs 累：糸を使って操る血鬼術を分析し、隙を見つけて攻撃
- 善逸 vs 狢：音の呼吸で相手の動きを察知し、カウンター攻撃
- 伊之助 vs 童磨：猪突猛進な戦法で相手の隙を誘い出す
これらの例からも分かるように、鬼滅の刃における知略バトルは、単なる力比べではなく、頭脳戦や心理戦が重要になっています。
読者は、これらの戦いをハラハラドキドキしながら見守り、主人公たちの勝利を熱く応援することができます。
絵がアレでも許される面白さ
この一コマだけみるとギャグ漫画のようにも見えます。
鬼滅の刃は、近年稀に見る大ヒット漫画となりました。その魅力は、なんといってもストーリーの面白さにあります。
主人公・炭治郎の家族が鬼に殺され、唯一生き残った妹も鬼に変貌してしまうという衝撃的な展開から始まり、炭治郎が鬼殺隊に入隊し、鬼との戦いに身を投じていく物語は、読者を飽きさせません。
絵がアレでも許される面白さ
鬼滅の刃は、絵が上手い漫画ではありません。むしろ、下手な部類に入るでしょう。しかし、そんなことすら気にならないほど、ストーリーが面白いのです。
例えば、鱗滝左近次が炭治郎を修行させるシーン。このシーンだけを見ると、まるでギャグ漫画のようです。鱗滝の手の方向も明らかにおかしいですし、叩かれている炭治郎もなんだか人間らしくありません。背景も真っ白です。
しかし、そんなことはどうでもいいのです。読者は、炭治郎が鬼殺隊士として成長していく過程に夢中になっているからです。
漫画における絵の役割
漫画における絵の役割は、ストーリーを伝えることです。絵が上手ければ、ストーリーをより分かりやすく、魅力的に伝えることができます。しかし、絵が下手だからといって、ストーリーが面白くなければ意味がありません。
鬼滅の刃は、絵が下手な漫画ですが、ストーリーが面白いので、読者は絵のことは気にならずに読み進めることができます。
デスノートとラッキーマン
デスノートは、絵が非常に細かく描き込まれています。一方、ラッキーマンは、やっつけで描いたような絵です。しかし、どちらも面白い漫画です。
デスノートの面白さは、緻密なストーリーと心理戦にあります。一方、ラッキーマンの面白さは、ギャグとキャラクターにあります。
絵の美しさは、漫画の魅力の一つですが、それだけがすべてではありません。ストーリーが面白ければ、絵が下手でも許されるのです。
**鬼滅の刃は、絵よりもストーリーを重視した漫画です。**その結果、多くの人々に愛される作品となりました。
鬼滅の刃が教えてくれること
鬼滅の刃は、絵が下手でも面白い漫画が作れるということを教えてくれます。また、ストーリーが面白ければ、読者は絵のことは気にならずに読み進めることができるということを教えてくれます。
漫画家を目指す人にとって、鬼滅の刃は非常に参考になる作品と言えるでしょう。
階級制だから面白い
鬼滅の刃は、鬼と人間という二つの勢力が存在する世界を舞台に描かれています。そして、それぞれの勢力には明確な階級制が存在します。
鬼側の階級制
鬼は、鬼舞辻無惨を頂点としたピラミッド型の階級制になっています。上弦の鬼、下弦の鬼、そして鬼殺隊とは別の組織である十二鬼月など、それぞれに明確な力関係が存在します。
人間側の階級制
人間側も、鬼殺隊という組織を中心に階級制が定められています。柱、鬼殺隊士、そして一般人など、それぞれの役割と責任が明確に分かれています。
階級制がもたらす面白さ
この階級制が、鬼滅の刃の面白さを大きく高めています。
- 「この階級なら楽勝の相手だろう」という爽快感
読者は、キャラクターの階級を見ることで、戦闘の行方をある程度予想することができます。そして、予想通りにキャラクターが勝利したとき、爽快感を味わうことができます。
- 予想外の結果
しかし、必ずしも階級通りに勝敗が決まるわけではありません。下位のキャラクターが上位のキャラクターを倒すという、予想外の結果が起こることもあります。
- キャラクターの成長
キャラクターは、階級を上げるために努力を重ねます。そして、階級が上がるとともに、その強さも成長していきます。
階級制は、ストーリー展開に深みを与える
階級制は、単に戦闘シーンを面白くするだけでなく、ストーリー展開にも深みを与えます。
- 弱者が強者に立ち向かう
下位のキャラクターが上位のキャラクターに立ち向かうという構図は、読者に感動を与えます。
- 組織の内部抗争
同じ階級の中でも、上位と下位の間には対立関係が生じることもあります。
**鬼滅の刃は、階級制を巧みに利用した作品です。**階級制によって、ストーリーに面白さや深みが増しています。
階級制が好きな人におすすめの作品
- HUNTER×HUNTER
- ジョジョの奇妙な冒険
- 進撃の巨人
これらの作品も、明確な階級制が存在し、それがストーリー展開に重要な役割を果たしています。
魅力的なキャラクター
鬼滅の刃の主人公・炭治郎や禰豆子、冨岡義勇などのメインキャラクターは、比較的王道な少年漫画の主人公像と言えるでしょう。一方、柱と呼ばれるキャラクターたちは、それぞれ個性豊かで独特な魅力を持っています。
主人公たちの“つまらなさ”
炭治郎は正義感あふれる優しい性格、禰豆子は健気な妹、冨岡義勇はクールな剣士といったように、メインキャラクターたちは比較的分かりやすい性格をしています。
もちろん、彼らの成長や葛藤は物語の中で描かれ、魅力的なキャラクターであることに変わりはありません。しかし、王道なキャラクターゆえに、一部の読者からは“つまらない”と感じられることもあるかもしれません。
柱の個性
一方、柱と呼ばれるキャラクターたちは、それぞれ個性豊かで独特な魅力を持っています。
- 炎柱・煉獄杏寿郎：熱血漢で正義感あふれる性格
- 水柱・冨岡義勇：クールで無口だが仲間思い
- 虫柱・胡蝶しのぶ：毒舌で冷徹だが芯は優しい
- 音柱・宇髄天元：派手好きでナルシストだが実力者
このように、柱たちはそれぞれ異なる個性を持っているため、物語に彩りを添え、深みを与えています。
主人公たちの“つまらなさ”を補う存在
王道なキャラクターである主人公たちと、個性豊かな柱たち。この対比によって、鬼滅の刃という作品はより魅力的なものになっています。
柱たちは、主人公たちの“つまらなさ”を補う存在であり、物語に新たな面白さを加えています。
柱の魅力
柱たちの魅力は、個性的な性格だけではありません。
- 圧倒的な強さ
- 独特の戦闘スタイル
- 悲しい過去
これらの要素によって、柱たちはより魅力的なキャラクターとして描かれています。
柱は、鬼滅の刃にとって欠かせない存在です。
柱の個性を楽しむ
鬼滅の刃を読む際には、主人公たちの活躍だけでなく、柱たちの個性にも注目してみてください。柱たちの個性によって、物語はより面白く、深みのあるものになります。
TVアニメ化も決定!!
2019年4月からの放送局情報も公開。TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビほか全20局でオンエアされます。
マイナス点1 少年誌だからしかたないんだけど・・・
鬼滅の刃は、少年漫画らしい王道展開と、個性的なキャラクターが魅力の作品です。しかし、一方で「ご都合主義」と感じられる展開も存在します。
序盤のご都合主義展開
具体的には、序盤における以下の展開が挙げられます。
- 炭治郎が山から村へ降りた夜に鬼襲撃が発生する
- 炭治郎一家が鬼の襲撃を受ける
- 鱗滝が鬼となった禰豆子に暗示をかける
これらの展開は、確かにご都合主義と言えます。
- 炭治郎一家は山に住んでいたはずなのに、なぜその夜だけ村へ降りたのか
- なぜ炭治郎一家だけが鬼に襲撃されたのか
- なぜ鱗滝は鬼となった禰豆子に暗示をかけることができたのか
これらの疑問に対して、明確な説明は作中ではなされていません。
少年誌におけるご都合主義
しかし、少年漫画において、ご都合主義的な展開は必ずしも悪いことではありません。むしろ、ストーリーをスムーズに進めたり、読者を飽きさせないようにするために必要な要素とも言えます。
鬼滅の刃の場合も、ご都合主義的な展開によって、物語はテンポよく進んでいきます。また、炭治郎一家が鬼に襲撃されるという衝撃的な展開は、読者の心を引きつけます。
ご都合主義の許容範囲
もちろん、ご都合主義的な展開が過剰になると、読者は興醒めしてしまう可能性もあります。しかし、鬼滅の刃の場合、ご都合主義的な展開は許容範囲と言えるでしょう。
ご都合主義よりも魅力的な要素
鬼滅の刃には、ご都合主義的な展開以外にも、魅力的な要素がたくさんあります。
- 個性的なキャラクター
- 迫力満点の戦闘シーン
- 感動的なストーリー
これらの要素によって、鬼滅の刃は多くの人々に愛される作品となりました。
結論
鬼滅の刃には、ご都合主義的な展開も存在します。しかし、少年漫画という性質上、許容範囲と言えるでしょう。ご都合主義よりも、作品の魅力の方が大きいと言えるでしょう。
マイナス点２ 難解な字、使い捨てのキャラクター
鬼滅の刃は、近年稀に見る大ヒット漫画となりました。しかし、一方で、以下のようなマイナス点も指摘されています。
- 難解な漢字
- 使い捨てキャラクター
難解な漢字
鬼滅の刃には、普段あまり使わない難解な漢字が多数登場します。例えば、以下の漢字が挙げられます。
- 禰豆子（ねずこ）
- 鱗滝（うろこだき）
- 猗窩座（あかざ）
- 童磨（どうま）
これらの漢字は、読み仮名なしでは読めない人も多いでしょう。
使い捨てキャラクター
鬼滅の刃には、多くのキャラクターが登場します。しかし、その多くはメインキャラクターではなく、すぐに退場してしまう使い捨てキャラクターです。
特に敵キャラクターは、名前を覚えるのも難しいほどです。
ヒネくれた見方？
これらのマイナス点は、確かに存在します。しかし、見方を変えれば、以下のように捉えることもできます。
- 難解な漢字：漢字学習の機会
普段使わない漢字が多数登場するということは、漢字学習の機会にもなります。
- 使い捨てキャラクター：キャラクターの多様性
多くのキャラクターが登場することで、物語に多様性が増します。
結論
鬼滅の刃には、難解な漢字や使い捨てキャラクターといったマイナス点も存在します。しかし、見方を変えれば、これらの点をプラスに捉えることもできます。
ヒネくれた見方を楽しむ
難解な漢字や使い捨てキャラクターを、あえて「ヒネくれた見方」で楽しむのも面白いでしょう。
鬼滅の刃は、多くの人に愛される作品です。
長所と短所を理解した上で、自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。
鬼滅の刃の漢字が難しいと感じた方は以下の記事で読み方を解説しています。是非ご覧ください
一巻あらすじ
父を亡くし、貧しいながらも家族と共に幸せを感じていた炭治郎。ある日、炭を売りに村へ出かけた彼は、村人たちから歓迎される。しかし、日が暮れて炭治郎が帰宅すると、家族は鬼に襲われ、唯一生き残った妹・禰豆子も鬼に変貌してしまう。
絶望と怒りに打ちひしがれる炭治郎だったが、鬼となった禰豆子を人間に戻すため、家族を殺した鬼を討つことを決意する。鬼殺隊に入隊するため、鱗滝左近次という元柱のもとで厳しい修行に挑む炭治郎。
二巻あらすじ
鬼殺隊入隊、そして新たな試練
修行を終えた炭治郎は、鬼殺隊入隊試験に臨む。最終選別では、鬼と化した元剣士たちと命懸けの戦いを繰り広げる。仲間との協力、そして己の限界を超える努力によって、炭治郎は試練を乗り越え、鬼殺隊士となる。
しかし、喜びも束の間、炭治郎は最初の任務で強敵と対峙する。それは、かつて家族を殺した鬼よりも遥かに強大な力を持つ、鬼舞辻無惨直属の配下・十二鬼月であった。
絶望的な状況の中、炭治郎は鬼殺隊士として、そして兄として、禰豆子と仲間たちと共に鬼との戦いに挑んでいく。
鬼の真実、そして新たな出会い
炭治郎一家の惨劇の真相が鱗滝によって明かされる。鱗滝によれば、人間を鬼に変えられる鬼は鬼舞辻無惨ただ一人だという。鬼舞辻なら鬼となった妹を戻す術を知っているかもしれないことが分かる。
なんとか鬼殺隊へ入隊し日輪刀を手に入れた炭治郎だったが、すぐに鬼殺隊から最初の指令が来る。連絡鴉によれば、北西の町で毎夜、少女が消えているという。
原因は異能を持った鬼の仕業だった。鱗滝によって理性を更に保てるようになった禰豆子と共闘し、鬼を倒すことに成功する。
鬼舞辻のことを探ろうとする炭治郎だったが、死を前にした鬼ですら鬼舞辻のことを語ろうとしない。骨の奥まで鬼舞辻を恐れる鬼を見て戦慄する炭治郎だった。
翌々日、人間のふりをして生きている鬼舞辻に出会うが、まんまと逃げられてしまう。
そこへ、鬼でありながら医者でもあり、鬼舞辻を倒したいと考える女性、珠世と出会う。
希望の光、そして新たな決意
珠世は、鬼舞辻を倒すための手掛かりとなる青い彼岸花を探していることを炭治郎に告げる。炭治郎は、禰豆子を人間に戻し、鬼舞辻を倒すために、珠世と協力することを決意する。
鬼との戦いは、まだ始まったばかり。炭治郎は、仲間たちと共に、過酷な運命に立ち向かっていく。
血風剣戟冒険譚、ここに開幕！
三巻あらすじ
鬼舞辻無惨の直属部隊、十二鬼月との激闘
鬼舞辻直属の部隊、十二鬼月を名乗る二人に襲われる炭治郎一行。鬼として更なる覚醒を見せる禰豆子は、足を吹き飛ばすほどの毬を放つ朱紗丸の毬を徐々に返し始める。炭治郎も技を出し尽くし、ボロボロになりながら一人を倒すが、彼らは十二鬼月にしては弱すぎると珠世から告げられる。
仲間との出会い、そして新たな戦場
珠世たちと別れるとすぐに次の指令が下る。目的地へ向かうと、入隊試験で同期だった善逸と出会う。二人は指令を遂行するため、鬼のいるであろう屋敷へ入る。
そこには鬼殺隊と思われる日輪刀を持った猪の面を被った敵か味方かわからない男と、元十二鬼月の響凱がいた。響凱を倒した炭治郎だったが、外に血のにおいがすることに気付く。
そこには禰豆子の入っている箱を日輪刀を持つ男から守り、ボロボロになった善逸の姿があった。
新たな敵、そして迫り来る脅威
日輪刀を持つ男は、鬼殺隊剣士でありながら鬼を喰らう鬼殺隊士・嘴平伊之助だった。伊之助との戦闘を経て、三人は協力して響凱の屋敷を後に
血風剣戟冒険譚、怒涛の展開！
鬼との戦いは、更なる激しさを増していく。炭治郎は、仲間たちと共に、強敵に立ち向かっていく。
四巻あらすじ
ボコボコにされた善逸を見て戦いになる二人だったが戦いが終わるとすぐに意気投合する。
長い戦いでボロボロになっていた炭治郎一行だったが、ここで鴉から休息を取るよう指令が下る。
新たな戦場、那田蜘蛛山
戦いの傷が癒えたと思ったらすぐに、緊急の那田蜘蛛山へ向かえという指令が下る。山へ入ると、仲間の鬼殺隊員たちが味方同士で殺し合っていた。
よく見ると糸で操られており、なんとか切り離そうとするが糸はすぐに元に戻る。
そこへ新たな敵が現れる。彼女によれば、他にも家族が４人もいるという。他の鬼と群れることのないはずの鬼だったが、ここでは群れで生活している様子
倒した母鬼によると、ここには十二鬼月がいるという。
遂に、十二鬼月との対峙
遂に父鬼との戦いが始まる。圧倒的な力を持つ父鬼に、炭治郎は善逸と共に立ち向かう。
血風剣戟冒険譚、クライマックスへ！
鬼との戦いは、更なる激しさを増していく。炭治郎は、仲間たちと共に、強敵に立ち向かっていく。
五巻あらすじ
十二鬼月との激闘、絶望と希望
遂に始まった父鬼との戦いだったが、丸太をなぎ倒し振り回すほどの力に、伊之助ですら歯が立たなかった。さらに、脱皮して力を増した父鬼。負けを覚悟した伊之助の前に現れたのは、鬼殺隊の柱・冨岡義勇だった。
義勇は父鬼の腕を豆腐のようにいとも簡単に切り裂き、倒してしまう。十二鬼月を倒したと喜ぶ伊之助だったが、今のは十二鬼月ではないと告げる義勇。
一方の炭治郎は、十二鬼月である累と戦うが、全く歯が立たず、鬼との唯一の対抗手段である刀を折られてしまう。
絶望的な状況の中、炭治郎は禰豆子の血鬼術によって覚醒する。鬼の力を借りた炭治郎は、累を圧倒し、ついに撃破する。
戦いの代償、そして新たな旅立ち
しかし、戦いの代償は大きかった。炭治郎は鬼化の進行を抑えるために、禰豆子に口枷を装着することを決意する。
那田蜘蛛山での戦いを終えた炭治郎たちは、次の任務へと向かう。鬼との戦いは、まだ始まったばかり。炭治郎は、仲間たちと共に、過酷な運命に立ち向かっていく。
六巻あらすじ
鬼との激戦、そして新たな試練
蜘蛛の鬼に辛勝した炭治郎だったが、同胞の胡蝶しのぶに禰豆子を狙われ、二人は捕われの身に。次に目覚めた場所は鬼殺隊の本部で、最高位の剣士“柱”に囲まれていた。鬼である禰豆子を伴っていた炭治郎に対し、一方的に裁判を行う“柱”たち。
柱との出会い、そして試練
癖者ぞろいの“柱”たちだったが、お館様が現れ炭治郎と禰豆子を容認するよう求める。お館様によれば、禰豆子は鬼舞辻にとって想定外の存在のようで、そのことが炭治郎と鬼舞辻の出会いに関係しているという。
無事に隊士として認められた炭治郎だったが、那田蜘蛛山で重傷を負った三人は胡蝶から“機能回復訓練”を受ける。
さらなる強敵、そして新たな決意
柱と出会い、炭治郎自身も更なる強さを身につけ万全かに見えたが、鬼舞辻もまた下弦の鬼を葬り、一人の見込みのありそうな鬼に自らの血を分け与えていた。
七巻あらすじ
傷癒え、新たな旅立ち
胡蝶の館で傷を癒し、すっかり回復した炭治郎は、新たな任務へと向かう。旅立つ前に、炭治郎はカナヲに父が使っていた「ヒノカミ神楽」について尋ねる。
ヒノカミ神楽は火の呼吸と関係があると考え、炭治郎は炎柱の煉獄杏寿郎を紹介される。
炎柱との出会い、そして新たな敵
煉獄に会いに行く炭治郎たちだったが、そこには鬼が潜んでいた。列車に乗り込んだ炭治郎たちは、眠りの鬼・魘夢によって眠らされてしまう。
夢の中での戦い
夢の中に入り込んだ魘夢は、炭治郎たちの心を蝕んでいく。炭治郎は、禰豆子を救うために、魘夢との戦いに挑む。
絶望的な状況、そして覚醒
仲間たちが次々と夢に囚われ、絶望的な状況に陥る炭治郎。しかし、禰豆子の言葉によって覚醒し、魘夢の能力を打ち破る。
勝利、そして新たな旅立ち
ついに魘夢を倒した炭治郎たち。しかし、彼らの戦いはまだ終わっていない。鬼舞辻無惨を倒すために、炭治郎は新たな決意を胸に、旅を続ける。
八巻あらすじ
死闘の果て、新たな旅立ち
煉獄と仲間たちの連携で、ついに魘夢を倒した炭治郎たち。しかし、そこに更なる強敵、上弦の参・猗窩座が現れる。
圧倒的な力を持つ猗窩座の前に、煉獄は死闘を繰り広げる。しかし、太陽が昇る前に決着をつけることができず、猗窩座は逃亡してしまう。
煉獄の死、そして決意
煉獄を失った悲しみの中、炭治郎はヒノカミ神楽の秘密を探るため、煉獄の実家へと向かう。しかし、歴代炎柱の書は父によって破かれていた。
新たな謎、そして希望
父が残した手掛かりを頼りに、炭治郎はヒノカミ神楽の秘密を探求する旅に出る。鬼舞辻無惨を倒すという決意を胸に、炭治郎は更なる強さを求めていく。
血風剣戟冒険譚、二巻へ続く！
無限列車編は、鬼滅の刃の中でも特に人気のあるエピソードです。炭治郎たちの成長と、煉獄との激闘をぜひご覧ください。
九巻あらすじ
新たな柱である音柱・宇髄天元と共に、炭治郎、善逸、伊之助は吉原遊郭へと向かう。天元によれば、遊郭に鬼が潜んでいるという情報があったのだ。
炭治郎たちは女装して遊郭に潜入し、花魁に化けて人を喰らう鬼を探し始める。その結果、鬼は蕨姫と呼ばれる花魁であることが判明する。
蕨姫は上弦の鬼であり、過去に柱を7人も葬った強敵である。しかし、猗窩座との戦いを通じて更なる強さを身につけた炭治郎は、何とか蕨姫と応戦する。
一方、伊之助は蕨姫の食糧庫となっている帯の化け物「蚯蚓帯」を発見する。蚯蚓帯の中身は人間であり、蚯蚓帯は蕨姫の一部だという。
苦戦しながらも捕らえられた人間を逃がしていく伊之助だったが、助けた人を守りながらの戦いに苦戦する。しかし、そこに現れた天元の一撃で蚯蚓帯は粉々になった。
炭治郎と伊之助はそれぞれ戦いに勝利するが、蕨姫は本体である妓夫太郎と合体し、さらなる力を発揮する。
炭治郎、伊之助、そして天元は力を合わせて妓夫太郎と戦うが、彼の圧倒的な力に苦戦を強いられる。
果たして、炭治郎たちは妓夫太郎を倒し、遊郭の人々を救うことができるのか？
まとめ
鬼滅の刃に登場する鬼たちは、生前のコンプレックスが鬼としての行動に反映されています。強くなるにつれて人間の記憶は薄れていくものの、炭治郎は敵である鬼にもそれぞれ事情があったことを理解し、優しい手触れで彼らを眠りにつかせるのです。
鬼が悪としてただ斬られるのではなく、その背景にある苦悩や葛藤に共感できる点が、この物語の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
キャラクター・用語一覧
鬼
主食は人間で、いつどこから現れたかは不明、身体能力が高く傷もたちどころに治る
切り落とされた肉も繋がり手足を新たに生やすことも可能で、体の形を変えたり異能な力を持つ鬼もいる。
太陽の光か特別な刀「日輪刀」で頸を切り落とさない限り倒せない
鬼の力は人を喰らった数で変わり人を喰らうことでその力を増すことができ、妖しき術を使えるようになる。
十二鬼月（じゅうにきづき）
鬼舞辻直属の配下、下弦、上弦に分かれており、上弦の壱・弐・参・肆・伍・陸
下弦の壱・弐・参・肆・伍・陸となっている。数字が小さくなるほど強い
最初に炭治郎が出会った十二鬼月は伍だった。
下弦は片目に数字が刻まれるが、上弦は両目に数字が入っている。
上弦になると山ほど鬼を狩っている鬼殺隊ですら葬るほどの実力
鬼殺隊（きさつたい）
その数、およそ数百名、政府から正式に認められていない組織で古より存在していて今日も鬼を狩っている。
藤襲山で行われる最終選別で生き残ることで鬼殺隊として認められる。
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の１０階級があり入隊時は一番下の癸から
藤花彫りという特殊な技術で言葉と筋肉の膨張によって階級の印を出すことができる。
鎹鴉という鳥を連絡に使う。
育手
剣士を育てる人、育手は山ほどいてそれぞれの場所、それぞれのやり方で剣士を育てている。
全集中の呼吸
体中の血のめぐりと心臓の鼓動を早くすることで体温が上昇することで人間のまま鬼のように強くなれる技
とにかく肺を大きくすることで血の中にたくさん空気を取り込み血が吃驚して骨と筋肉が熱くなり強くなる
炎・水・雷・岩・風を基本呼吸とし、霞、火など枝分かれした呼吸も存在する。
竈門 炭治郎（かまどたんじろう）
常人より鼻が効き、修行していない状態でも鬼と対等に渡り合ったりできる。
家族想いで鬼となった妹を救うため鬼殺を目指す
鬼に対してもしっかり名乗りを上げるなど主人公らしいまっすぐな性格
はじまりの呼吸とされる”日の呼吸”を無意識レベルで使う
竈門 禰豆子（かまどねずこ）
炭治郎の妹で炭治郎がいない間に鬼となるがどういうわけか少しだけ理性が残っている。
鱗滝 左近次（うろこだきさこんじ）
狭霧山に住んでいる老人、江戸時代には鬼殺だったという育手で炭治郎の師匠
錆兎（さびと）
炭治郎が修行中に行き詰ったとき、修行の手伝いを買って出る。錆兎はすでに鬼に食われてなくなっていた。
真菰（まこも）
炭治郎の修行中に行き詰ったときに現れたもう一人の子供
錆兎が鞭で真菰が飴という感じで錆兎との戦いに行き詰る炭治郎をやさしくフォローする。
珠世（たまよ）
鬼でありながら理性を保ち医者でもあり、鬼舞辻の呪いからも逃れており数百年は生きていると思われる。鬼舞辻以外で鬼を作ることのできる人物
我妻善逸（あがつまぜんいつ）
鬼殺隊入隊試験で炭治郎と同期だった。借金をして肩代わりしてくれた人が運悪く育手で更に参加した鬼殺隊入隊試験で生き残ってしまった。
炭治郎と違い鬼と戦うことを恐れているが恐怖が極限に達すると眠りに落ち強力な剣技の使い手へと変貌する。
嘴平伊之助（はしびらいのすけ）
鬼殺隊で炭治郎と同期、猪の皮を被り隊員同士でも戦うことを楽しむ戦闘狂
入隊試験では誰よりも早く山に入り誰よりも早く下りてきた。性格は負けず嫌い
産屋敷 耀哉（うぶやしきかがや）
鬼殺隊の当主、お館様と呼ばれ、癖者ぞろいの鬼殺隊、柱を一瞬で跪かせる。病気か怪我か失明している。
耀哉の声は話す相手に不思議な高揚感を持たせる。
栗花落 カナヲ（つゆり）
胡蝶の継子、柱が育てる隊士、相当な才能があって優秀
無口で何事も一人で判断するのが苦手
鬼殺隊（柱）
水柱・冨岡 義勇（とみおかぎゆう）
炭治郎が初めて会う鬼殺、炭治郎の家族を守れなかったことに責任を感じているのか育手である鱗滝さんの元へ導く
蟲柱・胡蝶しのぶ
飄々とした性格で鬼に対しては残忍、実力は義勇並み
薬学に精通しており鬼を倒す毒を作った。
霞柱・時透 無一郎（ときとうむいちろう）
恋柱・甘露寺 密璃（かんろじみつり）
変わり者が多い柱の中でも一風変わった存在で、少女マンガから出てきたようなしゃべり方と吹き出しの字
音柱・宇髄 天元（うずいてんげん）
元忍びで派手好き、天元の二刀流は桁違いの威力で爆発する。
岩柱・非鳴嶼 行冥（ひめじまぎょうめい）
炎柱・煉獄 杏寿郎（れんごくきょうじゅろう）
炎の呼吸を極めた“炎柱（えんばしら）”。炎を象った羽織を着ている。
癖者ぞろいの柱の中では常識人、母からの教えである弱きものを守ることを全うしており後輩想いだが、禰豆子と厭治郎との初対面字は 「鬼を庇うなど明らかな隊律違反！」「鬼もろとも斬首する！」と事情がどうあれ鬼を憎んでいる。
蛇柱・伊黒 小芭内（いぐろおばない）
風柱・下死川 実弥（しなずがわきみね）
鬼と見るや味方になるかもしれない禰豆子ですら斬る残忍な性格
鬼
鬼舞辻 無惨（きぶつじむざん）
今から1000年以上前に鬼となった人物で人間を鬼に変えられる血を持つ唯一の鬼であることから炭治郎の家族の命を奪った鬼とされている。
その実力は鬼殺隊の”柱”を圧倒的に凌駕している。
朱紗丸
複数の手と家を破壊するような強力な毬を武器に使う。
響凱(きょうがい)
元十二鬼月の一人だったが人間を食べられる量が減ったため地位を剥奪された。
体にある鼓を叩くことで部屋を動かす能力を持つ。
蜘蛛の父鬼
体が大きく凄まじい力を持つが、娘と息子の指示で動く
外の容姿端麗な家族に比べいかにも蜘蛛のバケモノ
蜘蛛の母鬼
糸で人を操る能力を持つ、父鬼を恐れている。
蜘蛛の姉鬼
姉役を演じさせられている鬼
累
那田蜘蛛山に住む十二鬼月、下弦伍の鬼、恐怖で仲間を縛り家族と呼ぶ
厭夢（えんむ）
下弦壱の鬼、眠りの血鬼術の使い手、敵を眠らせて精神を破壊してしまう術を使う。
更に本体をモノと融合することができる。
猗窩座 (あかざ)
100年以上に渡り上弦の座を不動のものとしており絶大な戦闘力を有する
蕨姫
７人もの柱を倒した上弦陸の鬼
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