トモダチゲームは、原作の山口ミコトさんと漫画の佐藤友生さんによる日本の漫画作品です。この作品は『別冊少年マガジン』(講談社)で2014年1月号から連載が始まりました。
物語は、仲の良い友達たちが大金のかかったゲームに挑戦するというものです。ゲームクリアの鍵は「友達を疑わないこと」。しかし、一度の裏切りが疑念を生み、ゲームは息づまる心理戦となります。金と友情の間で揺れ動く人々の心を描いた究極の頭脳ゲーム漫画として、多くの読者に支持されています。
この作品は、テレビドラマと映画2部作としても実写化され、さらなる注目を浴びています。また、2022年にはテレビアニメ化され、2度目のテレビドラマも放送されたそうです。
主人公の片切友一は、母から「金より友達」と教えられ、金よりも友情を大切にする男子高校生。彼は借金返済のために友達との心理戦を繰り広げることになります。修学旅行費が盗まれ、友情と金の選択を迫られる展開が待っています。
興味深い作品ですね!もし読んでみたいと思ったら、コミックスも配信されているのでぜひチェックしてみてください。
あらすじ
友一と仲の良い同級生たちの友情が、事件をきっかけに一変するという展開は、読者の心を引きつけますね。修学旅行のお金が盗まれるという出来事は、友情と金の選択を迫る難しい局面を生み出します。
この漫画は、友情と裏切りのドラマを描いていて、王様ゲームのような雰囲気も感じられグロい描写は少ないので、心理戦が中心でドロドロの友情、裏切りを描いています。
友情と金、そして裏切りの緊迫感が詰まった作品に興味が湧きます。
修学旅行費が盗まれた後、友一たちは拉致され監禁されます。この一連の事件の犯人は、「トモダチゲーム」に参加したいと思った5人の中の誰かだと言われています。
この5人の中には借金2000万円を背負っている者がおり、その借金を返済するためにトモダチゲームの参加料200万円を支払った者もいます。
友達の借金は、ゲームに参加しなくてもそのまま残り、友一たちには罰はありませんでした。しかし、友達を助けるため、最初は参加を決意します。
参加すると、2000万円を5等分して一人あたり400万円の借金を背負うことになります。友達のためにできることとしては、なかなか厳しい選択ですね。
それも5人のうちの誰かというだけで、その人物は特定されないまま全員がトモダチゲームに参加することを即答します。
ゲームでは、クリアできるごとに200万円がもらえるとされており、みんなで協力すれば簡単に賞金を手に入れることができるはずです。
しかし、運営はクリアできないように様々な仕掛けで友一たちを陥れます。そして、これほど仲が良かった5人は、「トモダチを疑わない」というゲームの攻略法を少しずつ破り始めます。
片切友一は、最近の漫画によくある、さわやか、正直で一直線、凄く優しいという要素を持った主人公でしたが、物語が進むにつれ仲間の裏切り、敵からの攻撃を受けどんどん本性を露にしていきます。
沢良宜(さわらぎ)は、トモダチゲームではヒロイン的な位置づけの女の子でしたが、黒幕ともつながっているような描写も見られます。沢良宜のことが好きなのかと思われた天智でしたが、過去にこの世で一番大切なものを奪っていたことが明らかになります。
天智はこのゲームの二回目の参加者で、前回のゲームで傷を負っているんです。見た目通り優秀なみんなの調停者の天智が過去にどんな傷を負っているのか?
そこには驚きの、組織との絡みがありました。
キャラクター紹介
片切 友一
本作の主人公で高校二年生、一見心優しい少年に見えるが実はメンバー内でも最も深い闇を持っているため、健全な表情と闇の表情との二つを併せ持っており急に豹変することがある。
非常に狡猾で、主催者側からも「とんでもない人物」を参加させてしまったと言われるほど
四部 誠
学級委員長でスポーツ万能、しかも家が金持ちとそれだけ聞くと完璧なのに、天然で、口が悪かったりするから意外と女子に人気が無かったり… それ込みで憎めないヤツ
沢良宜 志法
クラスの副委員長で事実上の委員長(ボス)、警察官の父親に厳しく育てられたからか曲がったことが大嫌いで、ケンカも強い。いろんな意味で頼りがいになるお方
修学旅行費を、現金で集めるという謎の行動して第二ゲーム終了後、失踪
美笠 天智
学年トップの天才、勉強ができるだけじゃなく、コミュニケーション能力も天才的
一見、無愛想に見えるが、彼のことを悪く言う人間には教師を含め、出会ったことがない
友一たちの調停役でもある。
実は、過去にトモダチゲームに参加したことが原因で友一たちとは一つ上の学年
以前の学校で、トモダチゲームに参加したことで2000万の借金を背負っており、父の仇を取るため二度目のトモダチゲームに友一たちを巻き込む
心木 ゆとり
口数は少ないが優しい子で、アニメなどが好き
一年の時は虐められていたが、二年では沢良宜に助けられて、友一たちとも親しくなる。
花宮 満
四部が立候補しなければ、間違いなくクラス委員長の最有力候補だった人物で、成績もいつも天智の次点にいた。やや堅苦しい生真面目な性格
種田流星
一流の詐欺師でホスト、トモダチゲームを二度クリアしている。
マナブくん
昔、深夜アニメに出ていたかわいい顔をして、子供たちから物を奪っていたというキャラクター
トモダチゲームの主催者側
水瀬 マリア
第三ゲームから友一たちと行動を共にしている女の子で、主催者側の人間、友一たち側へは監視役として送り込まれた。
門倉 十蔵
第三ゲームの対戦相手、仲間からはキャプテンと呼ばれている。
鬼瓦 百太郎
第三ゲームの対戦相手、不良っぽい見た目と喋り方、直情的だが、チームの誰よりも情に熱い
柱谷 千聖
第三ゲームの対戦相手、女好きで女の子は見捨てない性格、なんでもそこそここなすが、一番になれないことを知っている器用貧乏
紫宮 京
第三ゲームの対戦相手、Kグループの真のリーダー、生まれも育ちも至って普通だが、やればなんでもできてしまう天才、唯一の弱点はなんでもすぐに飽きてしまう事
丹羽 万里
第三ゲームの対戦相手、有名漫画の名台詞を度々口にする
美笠 優高
天智の父で、検察官、天智から誰よりも頭がいいと称されるほどの頭を持っている。
志法の父、渉とは旧知の仲
沢良宜 渉
志法の父で検事、トモダチゲームとなにか重要な関りがあるように見える人物
宮部 沙央莉
四部家で家政婦をしていた女「覗くなよ」と言われた四部の部屋を覗いていた。
その際に「家政婦は覗くもの」と開き直っている。
まとめ
この子が少し前に紹介した沢良宜(さわらぎ)です。凄くいい女の子だったんですが、なにか隠している様子が伺えます。
ただ、沢良宜(さわらぎ)は今回のトモダチゲームに参加してはいますが、友一たちを巻き込んだのは沢良宜ではありません。
友情と裏切りが交錯する展開は、読者を引き込む要素ですね。敵が友達であったり、かつての敵であったりと、誰が味方なのか分からなくなる緊迫感が面白さを引き立てています。
序盤の100万単位の金額から、後には「大人のトモダチゲーム」で取り扱う金額が「万」から「億」へと変化するという展開も興味深いですね。カイジや王様ゲームが好きな方には、ぜひ一度読んでみていただきたい作品ですね!
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