
ジャンプ+で大好評連載中のオカルトバトル漫画『ダンダダン』。
主要キャラクターの一人、ジジに取り憑いた怪異「邪視」の背景にある悲惨な過去をご存知でしょうか?
当時まだ子供であった邪視は、村の大蛇信仰により地下に閉じ込められ、生贄にされました。
遊び盛りの中で孤独な生涯を終えた彼の無念が、邪視の持つ強い怨念の源となっているのです。
また、邪視は「くねくね伝説」と関係があると言われ、そのインパクトある裸(ブリーフ姿)の見た目から「かわいい」と評価する読者も多く、人気キャラクターの一人となっています。
今回は、邪視の壮絶な過去と、その見た目や能力の元ネタと言われる「くねくね伝説」について、徹底的に解説していきます。
怪異・邪視とは?プロフィールと能力
まずは、邪視の基本的なプロフィールと、恐ろしい能力について見ていきましょう。
邪視は円城寺家が引っ越した先の家で現れた怪異で、その異様な見た目が特徴です。
異様に長い手足と胴、口角が限界まで上がった口、そしてほぼ縦になるまでつり上がった目に、なぜかブリーフ一丁という、一度見たら忘れられない姿をしています。
作中では「山の怪」「神」とも崇め奉られるほどの妖怪とされており、その実力は折り紙付きです。
声優は、アニメでは田村睦心さんが担当し、その不気味さと可愛らしさを見事に表現しています。
見た者を自殺に追い込む「邪眼」
邪視の最も恐ろしい能力は、自身の目「邪眼(じゃがん)」で見た者に極度の恐怖や鬱を引き起こさせ、自殺に追い込むというものです。
「俺を見ろ」と対象者を唆し、視線を合わせようとしてくるその精神攻撃は極めて強力で、ジジがお祓いを頼んだ有名な霊媒師たち5人中3人が、それぞれ飛び降り、首吊り、投身自殺するという異変に見舞われるほどでした。
この能力によって、ジジの両親も首吊り自殺を試み、一命は取り留めたものの入院することになってしまいます。
邪視の過去は悲惨だった?子供が生贄にされた歴史
邪視は当初、ジジの身の回りに起きた異変の元凶と思われました。
しかし、窮地に立たされたジジたちの前に出現し、同じく人を自殺させる念波を放つUMAのモンゴリアンデスワームと自身の邪眼で能力を相殺したことで、事態は一変します。
邪視が目を見つめ合わせてきた際に、ジジの脳内に流れ込んできた邪視の生前の記憶は、あまりにも悲惨なものでした。
大蛇信仰が生んだ悲劇
彼は約200年前、とある村に住む一人の子供でした。
彼が住んでいた村では「大蛇信仰」があり、火山に棲む大蛇が空腹になると火山が噴火し、村を滅ぼすと恐れられていたのです。
当時の村人たちは大蛇を恐れ、村の子供を一人、供物として捧げ続けるという非人道的な行為を200年もの間続けていました。
この大蛇への人柱を用意する役割を鬼頭家が代々受け継いできたのです。
村人たちは人柱によって村を守り、温泉という恩恵を受け続けていました。
孤独な幽閉と無念の死
大蛇への供物として生贄にされた邪視は、まだ幼い子供だったにも関わらず、一人、地下の小屋に閉じ込められました。
遊び盛りであるにも関わらず、誰とも接しない孤独な時間を過ごし続けました。
格子から微かに見える、みんなで遊ぶ子供たちと遊ぶことを夢見て、フラフラになりながらも踊ってみせるなど、子供らしい姿が描かれています。
衰弱しきっているため少ししか踊ることができず力尽きて倒れてしまいますが、それでも「一緒に遊べたような感覚」になり、少しだけ嬉しそうに微笑んで眠りについたのです。
この虚しく踊る姿は、邪視のモデルと言われている「くねくね伝説」にも通じる悲しさを感じさせます。
長い間閉じ込められ、満足な食料も与えられず痩せこけた姿になった頃、その「時」がきました。
邪視は、人柱としてマグマの中に供物として捧げられます。
「一度でいいから、みんなと一緒に遊びたかった」と無念を残し、燃え盛る炎の中に焼き尽くされてしまいました。
そうして、人型のような真っ黒な炭の塊だけが残るひどい有様のまま最期を迎えました。
このように邪視は、大蛇信仰の生贄として、あまりにも悲惨な過去を辿っていたのです。
モンゴリアンデスワームと鬼頭家の陰謀
焼死体となった邪視は、この段階ではまだ生前の姿や優しい性格をしていました。
死んだことで霊体となり、彼はある一家の団欒を目撃します。
そこには、邪視と同じくらいの男の子もいました。
その男の子は、本来見えないはずの邪視の姿をはっきりと捉え「おばけ!」と驚きます。
そんな家族を見ながら、邪視はものすごく禍々しい何かがこの家の地下にいることに気づくのです。
後ほど明らかになりますが、実はこの正体はUMAのモンゴリアンデスワームでした。
大蛇信仰の象徴とされていた存在であり、この儀式を行っていた鬼頭家の棟梁・鬼頭ナキこそが、また別の生物の「地底人」でした。
この地下に棲む地底人と、いつも地中にいるモンゴリアンデスワームという地下タッグによって、この村は悲劇を繰り返していたのです。
そして普通の一軒家として描かれていたその場所こそが、代々モンゴリアンデスワームを祀るための「依り代」として、姿を変えて現在そこに家が建っていたという状況だったのです。
怨念の怪異「邪視」への変貌
モンゴリアンデスワームは念波を発して、浴びた者の自殺願望を高めます。
一家の両親はデスワームの念波によって首吊り自殺をしてしまい、残された男の子は大蛇信仰の供物として生贄に捧げられることになりました。
自身と同じように獄中に入れられる少年を見た邪視は、なんとか助けようとしますが、霊体なので触れることもできずにただ指をくわえて見ているしかありませんでした。
こんな状況を作り出した鬼頭家に対し、募らせた悔しさや怒りが頂点に達し、その怒りを男の子に憑依することで、邪視は怨念として怪異へと変貌を遂げたのです。
そのため、現在の邪視は生前の見た目ではなく、新たな犠牲者となった少年の姿をしています。
「許せない…あいつらだけは…殺す 殺す こっちを見ろ オレを見ろ」という彼の言葉は、鬼頭家に対する深い憎しみを滲ませています。
邪視の過去を知ったジジは彼を助けようとしますが、ターボババアから「同情なんかするな」「そいつは人間を自殺に追い込む妖怪だ」と強く止められます。
しかし、ジジは「こいつは自分たちと同じだ」と振り払い、邪視の本体と邂逅します。
ジジが謝罪の言葉を述べ、邪視が「遊びたい」と呟くと、ジジは「一生分でも足りないくらいいっぱい遊んであげる」と快諾し、それを聞いた邪視はにっこりと微笑んだのでした。
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かわいいブリーフの元ネタは「くねくね」?
邪視の象徴的なブリーフ姿や、その恐ろしい能力は、日本の有名な都市伝説「くねくね」との関連が指摘されています。
ここでは、邪視とくねくね伝説の共通点と相違点、そして「ブリーフ」にまつわる意外な事実について解説します。
都市伝説「くねくね」とは?
邪視の元ネタである「くねくね」は、2ちゃんねるに投稿された都市伝説です。
その特徴は、以下のように語られています。
- 山の木々の中に潜む、両手に鎌を持ちながら裸でくねくねと全身を揺らして踊る
- 白い肌で頭髪は無く、目が縦向きで眉間に一つしかない
- 目が合うと自殺衝動に駆り立てられる
- 興味を持った相手を追い続ける
- 不浄なものを嫌う(対策として糞尿をぶちまける、性器を見せつけるなどがある)
邪視の過去や見た目、能力の設定に通じる部分が多く見られますね。
容姿や邪眼の能力は「くねくね」が元ネタ!
邪視の容姿や能力には、確かに「くねくね伝説」との共通点が見られます。
- 容姿:裸(ブリーフ姿)、目が縦向き
- 能力:目があった人間を自殺願望に駆り立てる
これらの特徴から、邪視のベースにはくねくね伝説の要素があると考えて間違いないでしょう。
ブリーフ姿は都市伝説とは関係のないオリジナル設定だった!
結論から言うと、邪視の「ブリーフ姿」は、くねくね伝説とは関係のない『ダンダダン』のオリジナル設定だと考えられています。
くねくね伝説では裸で踊るとされていますが、ダンダダンの邪視はかわいらしいブリーフを着用しており、これが邪視のチャームポイントにもなっています。
これは、邪視の後に生贄にされた子供に取り憑いた時に、子供が履いていたブリーフがそのまま体現されたものと推測されています。
荒々しい口調や鍛え抜かれた肉体と白いブリーフのアンバランスな風貌が、逆に「かわいい」と読者の間で評判なのです。
ブリーフに宿る怨念と今後の伏線
このブリーフには「人間を皆殺しにしたい」という邪視の怨念が集約されており、邪視本体とは切り離された意思をもっています。
オカルンとの約束を果たすために邪視自らブリーフを脱ぎ、オカルンに預けられた後は、呪物として保管されています。
この切り離されたブリーフが、今後のストーリーにどう関わってくるのかも気になるところです。
「水と湯」で変身する体質は『らんま1/2』オマージュ?
邪視の弱点は現在、作中では明確に触れられていません。
しかし、水をかけると邪視になり、お湯をかけるとジジに戻るというユニークな体質が発覚しています。
おそらく、この元ネタは『らんま1/2』(作者:高橋留美子)と推測されます。
呪いの泉に落ちた格闘家らんまは、水をかけると女になり、お湯をかけると男に戻るという設定でしたね。
ジジが「やぱぱーやぱぱー」と、『らんま1/2』のオープニング曲を口ずさむシーンもあり、この設定が意図的なオマージュであることが伺えます。
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まとめ:邪視の怨念と今後の物語
今回は、『ダンダダン』に登場する怪異・邪視の悲惨な過去と、「くねくね伝説」との関連について解説しました。
邪視の過去は、まさに悲劇の連続でした。
住んでいた村の大蛇信仰により、子供の頃から地下に幽閉され、友達とも遊べずに孤独な時間を過ごし、最終的には生贄として殺されてしまいます。
この悲惨な過去が生み出した人間(特に自身を生贄にした鬼頭家)に対する深い憎悪こそが、邪視の強い怨念の源となっているのです。
「ブリーフ姿」は都市伝説とは関係のないオリジナル設定であり、そのアンバランスな見た目が邪視の個性的な魅力を際立たせています。
また、切り離されたブリーフが呪物として保管されている点は、今後の伏線ではないかと推測する読者も多いでしょう。
ジジと邪視の関係性、そして邪視の悲惨な過去から生み出された怨念がどんな決着を迎えるのか、『ダンダダン』の今後の展開に大いに期待ですね!
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