
つくしあきひと先生が描くダークファンタジー『メイドインアビス』は、愛らしいキャラクターデザインとは裏腹に、過酷で容赦のない展開で多くの読者の心を掴んでいます。
物語の中でも特に多くのファンに愛され、そして涙を誘ったキャラクターが、ナナチの親友ミーティです。
ミーティは、残酷な実験の果てに人間性を失い、グロテスクな姿の「成れ果て」となってしまいますが、物語が進むにつれて登場するもう一つの姿「壺ミーティ」が「可愛すぎる」と話題になりました。
この記事では、なぜ「壺ミーティ」がこれほどまでに愛されているのか、その魅力の秘密を徹底的に解説します。
さらに、ミーティとナナチ、そしてベラフとの深い絆や、読者の涙を誘った最後の別れの真相についても詳しく考察していきます。
可愛らしい見た目に隠された、悲しくも美しい物語を振り返ってみましょう。
ミーティのプロフィールとナナチとの絆
「壺ミーティ」の魅力を知る前に、まずは人間だった頃のミーティと、親友ナナチとの出会いについておさらいしておきましょう。
二人の間に結ばれた強い絆こそが、後の悲劇と感動を生み出す原点なのです。
ミーティのプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種族 | 元人間 |
| 人間時の特徴 | 赤毛で色黒、活発な女の子 |
| 成れ果ての姿 | 左目が潰れたグロテスクな獣の姿 |
| 特筆事項 | アビスの呪いを受け不死の力を得る |
| 生年月日 | 不明 |
運命を共にした親友、ナナチとの関係
ミーティは、ナナチが人間だった頃にボンドルドに集められた孤児として出会いました。
活発で少し変わった性格のミーティと、周囲に心を閉ざしていたナナチは、すぐに意気投合し、かけがえのない親友となります。
二人はボンドルドの非人道的な上昇負荷の実験台にされ、ミーティは呪いの全てを一人で引き受ける形で、グロテスクな「成れ果て」の姿になりました。
しかし、その代償として「不死の力」を得たことで、ナナチが唯一心を許せる存在であるにもかかわらず、永遠に苦しみ続ける運命を背負うことになったのです。
ナナチは、ボンドルドからミーティを保護し、その苦しみを終わらせるために旅を続けていました。
二人の関係は、作中における最も深い絆の一つとして描かれています。
ベラフが作り出した幻の存在「壺ミーティ」の魅力
物語の舞台が深界六層「成れ果て村」へと移り、ナナチはかつての親友ミーティと再会します。
しかし、そこにいたのはナナチが知っている、グロテスクな成れ果ての姿ではありませんでした。
「壺ミーティ」とは?
「壺ミーティ」とは、成れ果て村に住む三賢の一人、ベラフの家で初登場した、壺に入ったミーティの姿を指します。
この壺ミーティは、ベラフが自らの体の大部分を対価として作り出したミーティの複製でした。
ナナチが知るミーティとは似ても似つかない、傷つく前の元の姿に戻っていたことから、多くの読者が「幻の存在ではないか?」と考察しましたが、複製とはいえ魂の一部もコピーされていたため、昔の記憶と不死の能力を持っていました。
ベラフは、この不死の壺ミーティを「なくならない食料」として利用しており、自らの口の代わりとなる器官からストロー状のものを出し、壺ミーティを「喫(きっ)ミーティ」していました。
この行為は、ナナチに深い悲しみを与えましたが、同時に読者には壺ミーティの悲劇的な運命が強く印象付けられました。
壺ミーティが持つ「かわいさ」の秘密
多くのファンが「壺ミーティはとにかくかわいい」と口を揃えます。
その魅力はどこから来るのでしょうか。
人間だった頃のミーティが持っていた、活発で愛らしい面影を色濃く残していることに加え、以下の点が可愛らしさを際立たせていると考えられています。
壺に入った姿
壺ミーティの最大のチャームポイントは、ベラフが特注で用意した壺にすっぽりと収まっている姿です。
胸から下が壺に入り、愛らしい顔と腕だけが出ている様子は、まるでぬいぐるみのようで、多くのファンの心を鷲掴みにしました。
壺の真ん中から覗くフサフサの毛も、可愛らしさを引き立てるポイントです。
キラキラした大きな瞳
ボンドルドの実験によって左目が潰れていた成れ果てのミーティとは違い、壺ミーティは両目がぱっちりと開いています。
ベラフが周囲の環境を調整して明るくしていたため、その目はさらにキラキラと輝いて見え、愛らしさを際立たせています。
傷つく前の元の姿
ベラフが複製した壺ミーティは、アビスの呪いを受ける前の、人間だった頃の姿に近いうさぎや猫のような愛らしい容姿をしています。
この姿は、ナナチが愛したミーティそのものであり、二人の過去の記憶と結びつくことで、より一層読者の胸を締め付けました。
ベラフが「眼」を捧げてまでミーティを求めた理由
なぜベラフは、自身の体の大部分を失い、「眼」を対価としてまで壺ミーティを複製したのでしょうか。
その理由には、ベラフの悲しい過去が深く関わっています。
誇り高き探窟家、ベラフの過去
ベラフは、ガンジャ隊の一員としてアビスに挑んだ元人間でした。
人間だった頃の彼は、病に苦しみ、生きるために仲間の子供を食べてしまうという罪を犯してしまいます。
その罪の意識に苛まれたベラフは、自分を罰してほしいと願い、慣れ果ての姿になりました。
この時、ベラフの「眼」は口の器官に変わってしまったのです。
人間時代から「眼」に強いこだわりを持っていたベラフにとって、それは自己の罪の象徴であり、最も大切なものを失った瞬間でした。
そのため、ベラフは不死のミーティの「魂」に強い憧れを抱き、自身の「眼」を対価として壺ミーティを複製する道を選んだと考えられます。
涙なしには語れない壺ミーティとナナチの最後の別れ
壺ミーティと再会したナナチは、喫ミーティされて苦しむ親友の姿を見て、再びミーティを救いたいと強く願います。
そこでナナチは、自分自身をベラフに「売る」という選択をしました。
しかし、この決断は、ナナチの予想とは異なる形で結末を迎えることになります。
ナナチが自らの手でミーティを消滅させた理由
ベラフが複製した壺ミーティは、慣れ果て村の中にいる限り不死の存在でした。
しかし、ファプタに村が襲われ、崩壊の危機に瀕したナナチは、リコを助けにいかなければならない状況に追い込まれます。
このままでは、愛するミーティは再び苦しむことになると悟ったナナチは、苦渋の決断をします。
リコの「火葬砲」を使い、ベラフの目の前で、自らの手で壺ミーティを完全に消滅させたのです。
このシーンは、ナナチが初めてミーティの苦しみを完全に終わらせることができた、悲しくも感動的な瞬間として、多くのファンの涙を誘いました。
ナナチが自分を売ってまで救おうとしたミーティを、最後には自らの手で終わらせるという残酷な運命は、『メイドインアビス』という作品の過酷さと、それでも前に進む登場人物たちの覚悟を象徴しています。
まとめ:可愛さと悲劇が共存する「壺ミーティ」
壺ミーティは、その可愛らしい姿で多くのファンに愛されています。
しかし、その姿の裏には、ボンドルドの非道な実験、ベラフの悲しい過去、そしてナナチとの切なくも美しい絆の物語が隠されていました。
「壺ミーティがかわいい」という世間の評判は、単なる見た目の可愛らしさだけでなく、彼女が背負った過酷な運命と、それでもなお輝きを失わなかった魂に、読者が強く心を揺さぶられた結果だと言えるでしょう。
ミーティというキャラクターは、アビスの恐ろしさと、それでもなお失われない人間の尊厳や愛情を象徴しています。
彼女の物語は、悲劇的な結末を迎えましたが、ナナチやベラフとの深い絆は、これからも多くのファンの心に残り続けるでしょう。
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