漫画チェンソーマンの第2部「学園編」から登場した、謎の新興カルト宗教団体、それがチェンソーマン教会です。
救世主としてチェンソーマンを崇拝し、多くの若者を引きつけているこの団体は、その異様な教義と活動内容で、読者に強い不気味さを与えました。
一見すると、チェンソーマンを愛する者たちの集まりに見えますが、その裏側では、人類の未来を左右する壮大な計画が進行しているのです。
この記事では、チェンソーマン教会という団体の目的や活動内容、所属するメンバー、そして主人公デンジとの関係について、徹底的に深掘りしていきます。
彼らが目指す「世界平和」の裏に隠された、もう一つの顔とは一体何なのでしょうか。
※この記事にはチェンソーマン第2部の重大なネタバレが含まれます。
チェンソーマン教会とは?
チェンソーマン教会は、漫画「チェンソーマン」第2部で突如として現れた、新興カルト宗教団体です。
彼らは、強大な悪魔を倒し、人々を救ってきたチェンソーマンを救世主として崇拝しています。
本部のビルにはチェンソーマンの頭部を模した巨大なシンボルが施され、内部の結婚式場ではチェンソーマンの銅像が神父の位置に置かれているなど、その信仰の対象はチェンソーマンそのものです。
信者の多くは10代の若者で構成されており、その異様さから公安からもマークされています。
一見すると、チェンソーマンのファンたちが集まった団体に見えますが、その上層部には、人間でも悪魔でもない武器人間たちが君臨しており、物語の核心に深く関わっています。
チェンソーマンの概要
チェンソーマン教会を理解するには、まず物語の舞台であるチェンソーマンの世界観を知る必要があります。
チェンソーマンは、藤本タツキが描くダークファンタジー漫画で、第1部「公安編」は週刊少年ジャンプで、第2部「学園編」は少年ジャンプ+で連載されています。
この作品は、従来の少年漫画に登場するような王道のヒーロー像とはかけ離れた、ダークヒーローである主人公デンジの活躍を描いています。
ホラー映画『悪魔のいけにえ』などから影響を受けており、過激な暴力描写や、予測不能な衝撃的な展開が特徴です。
2024年12月時点でシリーズ累計発行部数は3000万部を突破しており、2022年のテレビアニメ化によってさらに多くのファンを獲得しました。
チェンソーマンのあらすじ
チェンソーマン教会の物語が本格的に動き出すのは、第2部「学園編」からです。
第1部では、亡き父親の借金返済のためにデビルハンターとして生きていた少年デンジが、悪魔のポチタと契約し、チェンソーマンとなる物語が描かれました。
デンジは公安に保護され、デビルハンターとして多くの悪魔と戦い、最後には支配の悪魔マキマを倒すことに成功します。
そして、第2部では、物語の主人公がデンジから女子高生の三鷹アサへと移ります。
三鷹アサは、悪魔に殺害され、死んだ直後に戦争の悪魔(ヨル)と契約したことで復活を果たしました。
ヨルは、チェンソーマンに力を奪われた過去を持ち、その力を取り戻すためにチェンソーマンを倒そうと、三鷹アサに協力を求めています。
チェンソーマン教会は、三鷹アサとヨルの物語に深く関わってくる存在として、第2部で重要な役割を担います。
チェンソーマン教会について
チェンソーマン教会は、その成り立ちや構成員に、多くの謎と不気味さを秘めています。
ここでは、その全体像を詳しく見ていきましょう。
チェンソーマン教会の概要
チェンソーマン教会は、新興カルト宗教団体として、チェンソーマンを崇拝しています。
彼らがチェンソーマンを崇める理由は、「悪魔を狩って人々を守ってくれた救世主」だと考えているからです。
教会の本部ビルは、かつて別のカルト教団の建物だったものを吸収したとされており、その内部にはチェンソーマンの銅像が神父の位置に置かれた結婚式場があるなど、随所に異様な雰囲気が漂っています。
信者数は2万人以上と言われ、大きな勢力にまで発展していますが、その上層部には、人間でも悪魔でもないウェポンズという武器人間たちの組織が君臨していることが明らかになっています。
この事実は、チェンソーマン教会が単なる熱狂的なファンたちの集まりではない、別の目的を抱えた危険な団体であることを示唆していると言えるでしょう。
チェンソーマン教会の構成員は若者ばかり?
チェンソーマン教会の信者の多くは、10代の若者で構成されています。
当初の信者は、チェンソーマンのファンや、悪魔の被害者たちが中心でしたが、チェンソーマンが世間でヒーローとして人気を集めるにつれ、興味本位で入会する若者が増加しました。
教会では、「アメリカが開発した紫外線化学兵器の影響で、大人の思考力が低下している」という教義を説いています。
そのため、学生が主体となって運営を行っており、教会のメンバーのほとんどが若者です。
公安は、日々増加する若者信者の数が、将来的に社会や政治に大きな影響を及ぼすことを危惧し、チェンソーマン教会を厳重にマークしています。
チェンソーマン教会の目的と活動内容
チェンソーマン教会は、一見すると崇拝の対象を掲げた宗教団体に見えますが、その活動の裏には、巧妙に隠された目的があります。
ここでは、教会の表と裏の顔に迫ります。
チェンソーマン教会の目的
チェンソーマン教会の表向きの目的は、「ノストラダムスの大予言を回避すること」です。
彼らは、恐怖の大王が降りてきて人類が滅亡するという予言を信じており、それを回避するためにチェンソーマンと共に戦う人材を募集しているとPRしています。
しかし、本当の目的は、戦争の悪魔(ヨル)を自分たちの管理下に置くことです。
チェンソーマン教会の上層部を占めるウェポンズは、「近い将来、ノストラダムスの予言通りに恐怖の大王が出現し、悪魔の時代が始まる」と考えています。
そして、恐怖の大王に対抗できるのは、戦争の悪魔であるヨルだけだと信じていました。
しかし、ヨルはチェンソーマンとの戦いで力を奪われてしまっていたため、彼女を教会に引き入れ、その力を元に戻すことを目的にしています。
チェンソーマン教会の活動内容
チェンソーマン教会の普段の活動内容は、詳細には明らかになっていませんが、その教えは非常に歪んだものです。
デンジを案内した信者の東山ノバナは、「成人になってから結婚する制度は、日本人を奴隷化するためにアメリカから持ち込まれた」と説き、学生結婚を推奨していました。
また、若いうちに子供を産んで、その子供も教会に入会させることを促しており、その教義は、社会の常識からかけ離れた、無茶苦茶な思想で構成されています。
教会の代表を務める伊勢海ハルカは、持ち前のカリスマ性を活かして、チェンソーマンのためになると信じてPR活動を熱心に行っています。
彼らが若者をターゲットにしているのは、恐怖の大王と対峙するための戦力を確保する目的があると考えられています。
チェンソーマン教会の第2部での活躍をネタバレ
チェンソーマン教会は、第2部の物語に深く関わってきます。
ここでは、彼らの主な活躍を時系列に沿って見ていきましょう。
活躍①:恐怖の大王の出現への対策
チェンソーマンの作中では、現実世界でも知られる「ノストラダムスの大予言」が、物語の重要な要素となっています。
作中では、「1999年7月に恐怖の大王が降りてきて、人類が滅亡する」という予言を信じている人は少ないですが、公安はこの予言に危機感を抱いていました。
公安は、未来の悪魔と契約した囚人たちを使って、「囚人たちの死ぬ時期」を調査する実験を行います。
その結果、30人の囚人のうち23人が「1999年7月に死亡する」ことが判明し、予言が現実になる可能性が高いことが示されました。
飢餓の悪魔(キガ)もまた、この予言が現実になると考えており、「人間が滅亡すると、人間が作った美味しい料理が食べられなくなる」という理由から、恐怖の大王の打倒を画策します。
キガは、恐怖の大王に対抗できるのは戦争の悪魔(ヨル)だけだと考え、力を失ったヨルの力を元に戻すために、行動を開始します。
活躍②:世界平和チェンソーマン教会の発足
キガは、ヨルの力を取り戻すという目的を達成するため、世間で人気を集めていたチェンソーマンに目をつけます。
彼女は、チェンソーマンを救世主として崇拝する団体を立ち上げることで、ヨルを管理下に置き、力を取り戻させようと企みます。
キガは、チェンソーマンの熱狂的なファンであり、カリスマ性を持った三鷹アサの同級生、伊勢海ハルカを代表に据え、「世界平和チェンソーマン教会」を発足させました。
伊勢海ハルカの熱心なPR活動によって、教会は急速に規模を拡大し、公安がマークするほどの大きな組織に発展していきます。
活躍③:三鷹アサがチェンソーマン教会の宣伝塔になる
チェンソーマン教会が勢力を拡大する中、キガは三鷹アサとヨルの対立を利用し、彼女たちを教会に引き入れようとします。
アサはチェンソーマンを好きになり始めていましたが、ヨルはチェンソーマンを激しく憎んでいました。
キガは、この二人の意見の対立に着目し、「チェンソーマンは二人いる」と提案します。
「アサが好きなチェンソーマンと、ヨルが憎んでいるチェンソーマンは別人だ」と説得し、教会に入ればヨルが憎んでいるチェンソーマンを探す手伝いをすると持ちかけました。
この提案を受け入れたアサとヨルは、キガの思惑通りに悪魔と戦うことになり、その活躍が世間に注目されていきます。
こうして、アサは「悪魔と戦う少女」として、チェンソーマン教会の宣伝塔になっていくのでした。
チェンソーマン教会のメンバー
チェンソーマン教会には、物語の鍵を握る重要なキャラクターたちが集結しています。
ここでは、彼らのプロフィールと教会での役割を詳しく見ていきましょう。
メンバー①:三鷹アサ
三鷹アサは、第2部の主人公です。
真面目で仏頂面な女子高生ですが、過去に親を悪魔に殺されたことで、悪魔を憎んでいました。
戦争の悪魔ヨルと融合したことで、肉体を共有するようになり、キガの策略によってチェンソーマン教会の宣伝塔として活動しています。
メンバー②:ヨル
ヨルは、チェンソーマンと戦って力を奪われた戦争の悪魔です。
高圧的で傍若無人な性格をしており、チェンソーマンに復讐するために三鷹アサと融合しました。
自分のものだと認識したものを武器に変える能力を持っており、チェンソーマン教会ではその能力を活かして悪魔と戦っています。
メンバー③:キガ
キガは、第2部で登場した飢餓の悪魔です。
女子高生に扮していますが、その正体は恐怖の大王に対抗するためにチェンソーマン教会を裏で操る人物です。
飢餓状態の生物を操る能力を持っており、美食家であるため、人類が滅亡して美味しい料理が食べられなくなることを恐れています。
メンバー④:東山ノバナ
東山ノバナは、アサと同じ高校に通う性別不詳のキャラクターです。
気弱な性格で、デンジを教会本部に案内した際には、教会の歪んだ教義を語り、デンジをドン引きさせました。
「コベニの弟ではないか」という考察も上がっており、今後の展開に注目が集まっています。
メンバー⑤:伊勢海ハルカ
伊勢海ハルカは、アサの通う高校の生徒会長であり、チェンソーマン教会の表向きの代表です。
カリスマ性があり、チェンソーマンに心酔しており、胸にスターターロープを埋め込むほどの熱狂的なファンです。
キガの思惑通りに教会のPR活動を熱心に行っています。
メンバー⑥:須郷ミリ
須郷ミリは、第1部から登場している長剣の武器人間です。
第1部ではマキマに支配されていましたが、デンジに救われた過去を持ち、デンジに感謝しています。
現在はウェポンズの一員であり、デンジをチェンソーマン教会に勧誘しようとしています。
メンバー⑦:バルエム
バルエムは、第1部から登場している火炎放射器の武器人間です。
チェンソーマン教会の副総帥を務めており、熱狂的なチェンソーマンのファンです。
三鷹アサがチェンソーマンの代わりにヒーローとして活躍している現状を快く思っておらず、危険な思想を抱いています。
チェンソーマン教会とデンジの関係
チェンソーマン教会は、その存在がデンジの物語に深く関わってきます。
ここでは、デンジと教会の関係について考察します。
デンジはチェンソーマン教会に勧誘されている?
デンジは、公安から「チェンソーマン教会の連中を刺激するな」と忠告を受けており、チェンソーマンとしての活動を控えていました。
そんな中、須郷ミリがデンジの元を訪れ、チェンソーマン教会に勧誘します。
須郷ミリは、デンジを恩人だと考えており、「金も使い放題、女も抱き放題」という言葉でデンジを釣ろうとします。
デンジは、過去に公安という組織に所属して良い思い出がなかったため、最初は教会に入ることに抵抗を感じていました。
デンジはチェンソーマン教会に入る?
デンジは、須郷ミリの言葉に興味を持ち、チェンソーマン教会の本部に出向きます。
しかし、そこで東山ノバナから語られる教会の歪んだ教義に、デンジは違和感を覚えます。
読者の間では、「常識人であるデンジが、チェンソーマン教会のようなカルト宗教に所属することはないだろう」と考える声が多いです。
しかし、恐怖の大王が出現した際には、教会メンバーと共に共闘する可能性もゼロではないという見方もあります。
チェンソーマン教会に関する感想や評価
チェンソーマン教会は、その異様さから多くの読者に強い印象を残しました。
その思想や活動内容に対しては、「カルト宗教のようで怖い」という声が多く、特に副総帥のバルエムの狂気的な思想に恐怖を感じる読者が多いようです。
一方で、その異様な設定が、チェンソーマンという作品のダークな世界観をより際立たせていると評価する声もあります。
「マキマの支配よりも、チェンソーマン教会の方がまともなのでは」という冗談のような感想も上がるほど、その不気味さは読者に深く突き刺さっています。
まとめ
チェンソーマン教会は、第2部から登場した謎の新興宗教団体です。
彼らは、チェンソーマンを救世主として崇拝していますが、その真の目的は、ノストラダムスの大予言に対抗するために、戦争の悪魔であるヨルの力を取り戻すことです。
キガやウェポンズといった強力な存在が裏で暗躍しており、三鷹アサやデンジといった主要キャラクターを巻き込みながら、物語の重要な鍵を握っています。
その歪んだ思想と異様な活動は、チェンソーマンという作品の持つ不気味さを象徴しており、今後の展開にますます注目が集まっています。
チェンソーマン教会が、物語にどのような結末をもたらすのか、今後の連載から目が離せません。
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