
「呪術廻戦≡モジュロ」第12話「人外魔境」は、地球人とシムリア星人の間で進んでいた共存への道のりに、決定的な亀裂を生じさせる衝撃的な転換点となりました。
舞台は、かつてない数の呪霊が集結し、「百万鬼夜行」とも言える状態になった東京です。
本話では、シムリア星人の信仰対象である「カリヤン」の正体が呪霊に限りなく近い生命体であるという事実が判明し、この誤解が、シムリア星の戦士クロスの胸に銃弾が撃ち込まれるという、最悪の事態を引き起こしました。
本記事では、この重要な第12話を徹底的に深掘りし、カリヤンと呪霊の関連性、呪力を東京に限定した「大祓」の真の目的、そして最後に降臨したダブラが今後どのような行動に出るのかについて、詳しく解説・考察していきます。
この発砲事件の行方が、今後の地球とシムリア星人の関係を決定づけることは間違いありません。
東京が人外魔境と化した背景と「大祓」の謎
物語の舞台である2087年の東京は、原作の最終決戦を経て「人外魔境」と化しており、その呪霊の数とレベルは計り知れないものになっています。
👉【呪術廻戦≡モジュロ】全キャラ能力一覧!読む前に知りたい基礎知識
呪霊の発生源は東京に限定されている
真剣と憂花、マルが京都で結界のメンテナンス作業を行う場面から、現代呪術界の重要な設定が判明しました。
呪霊が東京にしか発生しないのは、死滅回遊で呪霊の存在を公表せざるを得なくなった際、「呪霊は東京にしか出ない」として、呪力の漏出先を、人の居ない東京に限定したためです。
この設定は「モジュロ」で突然始まったものではなく、原作終盤から引き継がれたものと推測されますが、「人間に負の感情がある限り、いつでもどこでも呪霊は発生し得る」という作品のテーマに反してまで、呪力の漏出先を一箇所に絞ったことは、読者の間で大きな議論を呼んでいます。
この背景には、一気に決着が付くような大規模なバトルを東京で予定しているという物語上の理由や、呪術師たちが呪霊を一括で管理しやすい環境を意図的に作り出したという、総監部の思惑があったと考える読者もいます。
呪霊を封じ込める「結界のメンテナンス」と「大祓」
東京以外での呪霊の発生を防ぐため、真剣たちは札を交換し、定期的に結界のメンテナンスを行っています。
この作業は、過去、虎杖の母校である杉沢第三高校に宿儺の指が置かれていたように、「時間の経過によって呪物の性質は変わる。魔除けが魔寄せになることもある」という苦い教訓から生まれた、恒常的な業務です。
そして、東京の結界を維持しつつ、呪霊が外に溢れないように定期的に駆除する行事が「大祓」です。
この大祓では、腕に覚えのある日本中の呪術師が集結し、祓った呪霊の強度に応じたポイントをゲットする仕組みとなっており、報酬や等級に反映されるものと推測されます。
呪術高専の生徒が呼ばれない背景には、安全面の配慮もありますが、この報酬を大人が独占したいという、呪術界の暗部も垣間見えます。
カリヤンと呪霊の関連性:誤解の発生源
シムリア星人であるルメル族と地球人の衝突は、ルメル族にとって神聖な存在である「カリヤン」の死がもたらす第三の目からの落涙、という特殊な現象によって引き起こされました。
カリヤン=呪霊ではないが、限りなく近い生命体
シムリア側の幹部であるジャバロマから「日本人がカリヤンを惨殺している」と問われた宇佐美は、東京で「大祓」が行われていることから、「カリヤン=呪霊」という結論に辿り着き、愕然とします。
しかし、宇佐美の見解は、「カリヤンは呪霊に限りなく近い生命体で、呪霊はカリヤンに限りなく近い霊体」という、「カリヤン≒呪霊」というものです。
カリヤンには実体があるため、厳密には呪霊とは異なりますが、酷似しているがゆえに、ルメルの民の第三の目が呪霊に反応し、「カリヤンが虐殺されている」と誤解する原因となりました。
ルメル族と呪霊の驚くべき関係
「大祓」の現場で、ルメル族のオスキが呪霊と親しくコミュニケーションを取る様子が描かれました。
ルメル族は呪霊に襲われず、会話することもできるという驚くべき事実が判明します。
オスキは、まるで子供をあやしたり、悩み事の相談をしているかのように呪霊と会話しており、呪霊が彼に親しげに接していました。
この能力は、もしルメル族の体質の秘密を解き明かすことができれば、呪霊を暴力的に祓うことなく、慰め、解呪することも可能になるのではないかという期待を読者に抱かせます。
これは、九十九由基が目指した「呪霊の生まれない世界」の実現に向けた、大きなヒントとなる可能性を秘めていると考察されています。
ルメル族の信仰対象「特別なカリヤン」
マルとの会話から、ルメル族の信仰についてさらに重要な情報が判明しました。
「カリヤンの中には、2千年前からルメルが祀っている、特別なカリヤンがいる」
「戦士か否かは、産まれた時にそのカリヤンが決める。ミドルネームも付けてもらう」
ルメル族の先祖に呪力を授けたのも、この「特別なカリヤン」であると推測され、その正体が、物語の鍵を握る可能性が高いです。
また、マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ(マル)やドゥーラ・ヴァル・ボビディ・メチカ(ドゥーラ)といったフルネームから、「ヴル」や「ボビディ」がミドルネーム、「ヴァル」が戦士の称号であるという考察も生まれています。
👉【呪術廻戦≡モジュロ】マルルの秘密判明!世界を揺るがす力を徹底解説
緊迫の現場:薬丸の発砲とダブラの降臨
「大祓」の現場では、宇佐美とジャバロマの謝罪により、一旦は事態が収束に向かうかに見えましたが、一触即発の状況が最悪の結果を招きました。
薬丸の発砲に至る心理と状況
東京での呪霊討伐現場で、シムリア人に待ち伏せされ、妨害を受けた過激派術師・薬丸は、シムリア人に対する対抗的な姿勢を以前から示していました。
彼は、シムリア人からの攻撃で頭に「ズキズキ」とした痛みを感じるなど、精神的なストレスと、難民に頭を下げなければならない状況への強い不満を募らせていました。
宇佐美は、呪術関連の情報開示を避けていた地球側にも落ち度があると説明しますが、薬丸にしてみれば、カリヤン≒呪霊だと知らなかったため、自分に落ち度はないという気持ちが強かったでしょう。
誤解から生じた発砲事件
ジャバロマと宇佐美の謝罪により、その場は一旦落ち着きますが、その刹那、薬丸はいきなり発砲します。
標的は、シムリア星の戦士クロス。
薬丸は、クロスが懐に手を伸ばす仕草を見せたため、これを危険信号と判断し、咄嗟の対応として発砲したとされています。
しかし、心臓と肝臓を的確に撃ち抜いたことから、その殺意の高さ、そして外交問題に発展しかねない無謀な行動であったことが示唆されています。
クロスの行動には、呪具を取り出そうとした、剣の位置を直そうとした、といった複数の解釈が可能ですが、緊迫した状況下で、薬丸がこれを攻撃の意思表示と受け取ったとしてもおかしくありません。
しかし、先にジャバロマが謝罪し、宇佐美も謝罪していたにもかかわらず発砲が行われたことで、地球側は著しく不利な立場に立たされることになりました。
ダブラの登場と今後の選択肢
クロスが銃撃を受けた直後、背後から「何をしている」という声が響き渡り、一同は凍りつきます。
騒ぎを聞きつけたシムリア最強の戦士ダブラが、ついに地上に降臨したのです。
次回、ダブラの術式が開示されるかどうかに注目が集まります。
ダブラは、戦友であるドゥーラとルメル族を守る約束をしているため、クロスを傷つけられたことへの報復として、シムリア側につく可能性が最も自然です。
しかし、彼はルメル族ではないため、カリヤンを巡る問題に対しては異なる視点を持っているかもしれません。
ダブラは作中最強クラスの存在であり、彼が薬丸の命を奪うのか、あるいは妹を救うための「黒縄」を求めて地球人側につく可能性もあるのか、彼の判断が今後の地球とシムリアの関係を決定づけると言っても過言ではありません。
命の危機に瀕したマルと真剣の「また明日」の行く末
第12話の序盤では、真剣と憂花、マルが結界のメンテナンスを終え、「また明日」と告げて三方向に分かれるという、穏やかな描写がありました。
しかし、クロスの発砲事件により、この「また明日」が実現しないかもしれないという、悲痛な状況へと一変します。
マル、真剣、憂花のそれぞれの道
クロスが薬丸に撃たれたことで、これまで共存を強く訴えていたマルが、弟の命の危機という大きな衝撃を受け、過激な行動に出る可能性が高まっています。
マルは「また明日」と手を振って真剣と憂花と別れましたが、真剣は日本を守ることが大前提であり、今後、マルと対立する展開は避けられないと予想されます。
憂花は、寿命の問題を隠しながらも、恨み恨まれの関係を断ち切ることをクロスに語っていたことから、この状況下でも共存の道を探るかもしれませんが、その道は極めて険しいものとなりました。
👉【呪術廻戦≡モジュロ】祖父の遺志が鍵?乙骨憂花の能力を完全解説
まとめ
『呪術廻戦≡モジュロ』第12話「人外魔境」は、カリヤン=呪霊の誤解と、薬丸の暴走が引き起こしたクロス発砲事件という、最悪の展開を迎えました。
ルメル族の呪霊との会話能力は、九十九由基の理想を実現する可能性を秘めている一方で、この発砲事件により、地球とシムリアの外交関係は深刻な影響を受けることは避けられません。
この事態を収拾するために、地球側の抑止力として、行方不明の虎杖悠仁が登場するのではないか、あるいはダブラと虎杖が対峙する展開になるのではないかといった期待が寄せられています。
ダブラの圧倒的な力と、命の危機に瀕したクロスの容態、そしてマルと真剣の友情の行方が、今後の物語の展開を大きく左右することになります。
地球とシムリアの間に横たわる深い溝と、複雑な感情が交錯するこの重要な転換点から、今後も目が離せません。
以下の関連記事も是非ご覧ください!






コメント