今回は、アプリの投票で選ばれた人間が社会的制裁を喰らう「生贄投票」という作品を紹介していきたいと思います。
生贄投票は、ある日突然、スマホにインストールされたアプリから始まります。
このアプリ、タイトルのままに生贄となるクラスメイトを一人投票して生贄を選ぶんですが、投票で生贄に選ばれた人物は学校から姿を消さなければならないほどの恥ずかしい情報や知られたくない過去などを拡散されてしまいます。
制裁を回避する方法は、自らが10万回ボタンをクリックして、クラスメイトに1万回クリックしてもらうことです。
現代の闇を描いた作品
生贄投票ではスマホ、SNS、ネットで拡散と言った現代社会では誰もが持っているツールを使った闇を描いています。
誰でも人に知られたくない情報が一個はあるのではないでしょうか?生贄投票で選ばれた人はその情報を拡散されてしまいます。実際に誰にでも起こりえることだからこそ、より一層怖さが増しまね。
投票のルール
夜の12時になったらクラスメイトを一人だけ選びます。選ばれた人には社会的制裁が行われます。生贄を回避するには、クラス全員が課題をクリアすること、課題はタップアプリを生贄本人は10万回タップ、クラスメイトは1万回タップ
投票しなかった人には3票の自薦票が入ります。
スマホをガラケーに変えた場合、アプリで友達を救うことも出来なくなるので”懇願放棄罪”として無投票で制裁を喰らいます。
予想を越える展開
何も拡散されるような情報がなさそうな人でも衝撃の情報を拡散されたり、中には選ばれても何もない人もいますが、そこは主催者側で捏造するというのも衝撃的でした。
意外にもこの人に、制裁を加えてほしいと誰もが思うような人が投票されなかったり、逆に自分ですら後ろめたい情報が見当たらない人でも生贄に選ばれたりと生贄投票では、意外な展開が待ち受けています。
人間の抱える闇
クラスには上に立つものと下にいるものとが居て、みんなその中で上手く日常を過ごせるように過ごしていましたが、生贄投票が始まるとシステムを悪用して上位に立とうとするものも現れます。
まとめ
なぜ、2-Cが選ばれたのか?転校生である今治は気づいていなかったですが、クラスメイトは確信を持っていた人もいると思います。
それは今治が転校してくる前に起きたある事件がきっかけでした。
よくあるデスゲーム系かと思いましたが、社会的制裁というところが目新しい作品です。
スマホやアプリなど現代技術を用いて表現しているのが上手いと思いました。次はだれが選ばれるのか?どんな情報が拡散されるのか?など次が気になる作品でテンポもよく、楽しく読めました。
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