御子柴奈々による作品「冰剣の魔術師が世界を統べる」は世界最強と言われる冰剣の魔術師であるレイがアーノルド魔術学院に入学し次々と現れる敵を倒していくという漫画作品
いつも通り僕が読んだのは漫画だけです(^^)/
元は、小説家になろうで2019年から連載されている作品で佐々木宣人によるコミカライズが『マガジンポケット』(講談社)にて2020年から連載れている作品
今回は、この記事を書いて行きたいと思います。
冰剣の魔術師が世界を統べるとは?
極東戦役で多くの命を奪った冰剣の魔術師であるレイはその正体を隠しアーノルド魔術学院に入学し敵である帝国やユーゼニクスから仲間を守っていくというストーリー
世界最強と言われる冰剣の魔術師ですが、極東戦役で力を封印しており、力をフルに使えない為、度々ピンチになる場面もありますが、やっぱり最強というただのチート物ではないということで知略を使ったバトルが見所です。
更に、主人公としては珍しい氷雪系というあまり日の目を見たことがない属性というところも斬新で、ただ主人公が活躍するだけでなく味方を育てて戦わせるというシーンもあり、レイ自身も少しずつ冰剣の魔術師の力を解放しなければ勝てない敵も現れる展開もあります。
レイの師匠的な立ち位置のアビーやリディアといったレジェンド級の魔術師たちの活躍はレイのように制限がないのでフルに魔術を発揮できるため爽快感のあるストーリーとなっています。
おおまかなネタバレあらすじ
最強の魔術師だったレイは世界有数の魔術学園、偉大な魔術師は皆、門をくぐるというアーノルド魔術学院に入学します。
貴族至上主義のアーノルド魔術学院でレイは一般人として入学したため疎まれてしまいますが、冰剣の魔術師の実力を徐々に見せていつの間にか学院に溶け込んでいきます。
しかし、裏では様々な組織がアーノルド王国を狙っておりレイは迫りくる敵を力を抑えつつ倒していきますが、力を使うたびに極東戦役で封印した封印が弱まり不安定な状態になってしまいます。
一巻ネタバレあらすじ
最強の魔術師だったレイはアーノルド魔術学院に入学
そこで、アーノルド魔術学院主席のアメリアや体力と力強さを持ったエヴィなどと出会います。
しかし、この学園は圧倒的貴族主義という学園で、学園始まって以来の一般人で入試もパスしていたレイは早速、絡まれてしまいますが相手を返り討ちにします。
エヴィ、アメリアと意気投合したレイはカフカの森集団演習に参加します。
カフカの森演習は、新入生にとって最初の関門であり、数多くの魔物が生息する危険地帯
しかし、この演習にはそれ以上の危険な、なにか違和感を感じるレイでした。
二巻ネタバレあらすじ
違和感を感じたレイは急ぎ、別の場所へ駆けつけます。
そこへ居たのは、スパイダーの群れに襲われているアリウムたちでした。
スパイダーの群れやスパイダーの親玉を汗一つかかずに倒したレイですが、すぐさま次なる敵の術者である黒頭巾の男が現れます。
実力者である黒頭巾の男に苦戦を強いられますが遂に冰剣の魔術師の実力を発揮し黒頭巾の男を撃破します。
黒頭巾の男によれば、この件にはユーゼニクスという組織が絡んでいることがわかりました。
予定外でしたが黒頭巾の男を倒し、カフカの森実技演習を一番乗りで終了しています。
実技演習を終えたレイは、仲間たちを守るため禁じられていた冰剣の魔術師の力を使うことを告げる為、師匠であるリディア=エインズワーズの元を訪れます。
三巻ネタバレあらすじ
精神の弱さを何者かに付けこまれ操られてしまったアリウムはレイに再決闘を申し込みます。
正気を失ってしまったアリウムは、強力な魔術を使ってレイを攻撃しますがそれでもレイが勝利します。
そこへ現れたのは、なんとアーノルド魔術学院の教諭であるグレイでした。
グレイ教諭は、実はユーゼニクスの一員であり、レイの才能を見つけ脳を奪おうとしていました。
仲間を守るべくレイとグレイ教諭との戦いが始まります。
強力な魔法を使うグレイ教諭に対し防戦一方に見えたレイは遂に冰剣の魔術師の力を仲間たちの前に晒してしまいました。
冰剣の魔術師の圧倒的な力に勝利を確信するレイでしたが、そこで、グレイ教諭は人間を捨てて体を強化してしまう術「ダークトライアドシステム」を発動しますが、それでもレイが勝利します。
冰剣の魔術師の力を晒せば、周りからの態度が180°変わってしまうかもしれないと言われていたレイでしたが、仲間たちからは無事を喜ばれ、敵対していたアリウムとも和解出来ました。
四巻ネタバレあらすじ
グレイに代わり新たな教諭としてやってきたのは七大魔術師の一人、キャロル=キャロラインでした。
キャロルは顔が売れている為、正体を隠し男の教諭としてアーノルド魔術学院にやってきます。
そんな中、魔術剣士競技大会が行われることになり、アーノルド魔術学院では、予選が行われます。
次々と戦いが繰り広げられる中、アメリアとアリウムも直情対決することになります。
アメリアの方が格上だったにも関わらず番狂わせでアメリアが負けてしまいます。
そこで、レイはアメリアの強化訓練を開始します。
舞台裏では、謎の組織の暗躍が見え隠れしながら、魔術剣士競技大会が始まります。
五巻ネタバレあらすじ
魔術剣士競技大会に参加することとなったアメリア
アメリアの、アリアーヌ=オルグレンに必ず勝ちたいという願いを叶えるべくレイは、偵察のため、ディオム学院に潜入します。
潜入に成功したレイですが、アリアーヌに正体を見破られてしまいます。
収集できた情報と言えば、アリアーヌが武闘派のディオム学院を力とカリスマ性で統一しており今のアメリアではとても勝てそうな相手ではないという現実でした。
生半可な鍛え方ではアリアーヌに短期間で勝てるようにはならないと考えたレイは、アメリアに本当にアリアーヌに勝つ覚悟があるか問います。
アメリアの覚悟を知ったレイは、「エインズワーズ式ブートキャンプ修了式」を開始します。
アメリアはボロボロになりながらも見事、レイの期待通り修了式を成功させました。
六巻ネタバレあらすじ
遂に、始まった魔術剣士競技大会、アメリアの新人戦一回戦の相手は以前アリアーヌに敗れたダントンでした。
圧倒的実力を持つダントンでしたが、アメリアはそれを上回る成長を見せダントンに見事勝利します。
次に改心してパワーアップしたアリウムと、アリアーヌの戦いですが、アリアーヌが圧倒的な強さを見せ勝利します。
舞台裏では帝国の組織が暗躍しており、七大魔術師に匹敵するほどの実力者が数人敵として現れています。
七巻ネタバレあらすじ
因縁の対決となったアメリアとアリアーヌとの新人戦決勝が開幕
序盤は圧倒的な強さを見せたアリアーヌでしたが、レイとの修行の成果を見せつけアメリアが開花し始めます。
地下では同時進行で、グリムリムリーパーとレイとの戦いが始まります。
グリムリーパー三人を相手取り苦戦するレイでしたが、リディア、アビー、キャロルの三人が応援に入り撃破しています。
八巻ネタバレあらすじ
アメリアとアリアーヌとの新人戦決勝が決着
その翌日にはレベッカとルーカスの本選決勝が行われ、ルーカスが圧倒的勝利を収めます。
そこで、ルーカスの正体が絶刀の魔術師だったことが明かされます。
表では文化祭が予定され、レイがメイド喫茶をやることを提案してクラスの仲間から批判を浴びるなど微笑ましいシーンもありますが、裏ではこれまでのストーリーを操っていたかのような謎の人物が登場します。
同時にレベッカと婚約者になるエヴァンが登場
不気味な趣味を持っており怪しい人物ですが、レイに気取られることなく背後に近づくなど相当な実力者であることが伺えます。
九巻ネタバレあらすじ
レベッカの危機を察知したレイは師匠であるリディアの元を訪れます。
そこでエヴァンの狙いがレベッカが発現した「魔眼」であることが告げられます。
文化祭が行われる中、リディアと虚構の魔術師リーゼとの対話が始まり、ユーゼニクス機関の目的が「真理世界」であることが告げられます。
この真理世界に入るためにレベッカの「魔眼」が必要になることがわかりました。
文化祭を無事終えたレイは、敵だと思われたエヴァンにベイクタルホテルリバーサイドへと呼ばれます。
最悪戦闘になることを覚悟して向かったレイでしたが、そこにはエヴァン以外にもリディアやアビーなど味方だと思われる面々の姿もありました。
内容の説明はありませんでしたが、「ここまで事態が深刻だったとは」とレイが考えるほど事態は深刻だったようです。
そして、過去の自分への手紙を書きどこかへ行こうとしたレベッカの前に、結婚を前提に付き合うというレイと妹のマリアが現れます。
十巻ネタバレあらすじ
時間は少し巻き戻り、ホテルでの会話の内容が明かされます。
不可解な出来事の理由とは、リディアは「魔眼」を発現しておりブラッドリィ家で魔眼を発現した者は若くして命を失うというものでした。
そして、その唯一の解決方法としてリディアを追い込み、魔力を強制的に暴走させその瞬間を封印するというものだったのです。
無事にレディアを抑えることに成功したレイでしたが、すぐさま、敵に襲われてしまいます。
敵の正体とは文化祭で怖そうな見た目からのいいおじさんだったパラトロゴでした。
パラトロゴの正体は、少し前から話題となっていた七大魔術師に匹敵する力を得ている「暴食」だったのです。
パラトロゴとレイは戦いとなりますが、これまでの敵とは違い本物の実力者のパラトロゴ相手に遂にレイが膝をつく程のピンチに陥ります。
レイは遂に、冰剣の魔術師の真の力を解放しパラトロゴを圧倒し倒します。
敗れたパラトロゴから、魔眼を手に入れる目的のエヴァンと魔眼を抑えたい魔術学院勢の目的が「魔眼の暴走を抑える」ということで、途中までは合致していた為、手を組んでいたことが明かされます。
十一巻ネタバレあらすじ
いよいよエヴァンとリーゼとの戦いが始まります。
学生時代、リーゼの才能に全く歯が立たなかったエヴァンは幼い頃から上に兄がいて、自分が劣等生だったこともコンプレックスだったことが明かされます。
これらの悲しい感情を全く理解することは出来なかったリーゼですが、戦いはリーゼの圧勝で終わりました。
次に無事にレベッカの魔眼を封印したかに思われたレイでしたが、レイの方が3年前に自身に掛けた封印が原因で昏睡状態となってしまいます。
そして、レイを救うため不完全な封印を一度封印を壊し再び封印するために学院の仲間たちにも過去を知ってもらう必要がるとし
リディアの口から初めてレイの過去が語られます。
そこではリディア達が近代兵器に対し始めて魔術が実戦投入され、大活躍をした過去が明かされました。
十二巻ネタバレあらすじ
レイの回想シーンはまだ続き、極東戦役で活躍した七大魔術師たちでしたが、帝国側も危険な実験を行って恐ろしい人造人間を作って応戦していたことが明かされます。
レイは、前戦で戦っていたのではなく後衛を任されていた事、レイの性格から戦争への参加は避けられないと考えたリディアが敢えて戦争に参加することを許可したことなどもわかりました。
キャラクター一覧
レイ=ホワイト
世界最強と言われる冰剣の魔術師の当代、戦に巻き込まれ故郷の村を焼き払われており両親も失っている。
その時に、師匠から救われ魔術師としての技術を習っています。
その後、極東戦役に参加し極東戦役で魔術領域暴走を起こしてしまい現在も魔術領域暴走抑え込んでいる。
現在は正体を隠してアーノルド魔術学院に入学しています。
エヴィ=アームストロング
いいやつ、身体強化が得意な筋肉バカ
アメリア=ローズ
ローズ・オルグレン・ブラッドリィの三家、魔術師の中でも最上位の貴族
アーノルド魔術学院の新入生主席で学園トップ5に入る逸材
エリサ=グリフィス
根暗なエルフ、実はすごい魔術が使える
キャロル=キャロライン
七大魔術師の一人、幻惑の魔術師
かつてはアーノルド王国軍の実践機動部隊の作戦司令部で活動していました。
七大魔術師の中で最も認知されていてグラビアなどアイドルのような活動をしています。
リディア=エインワーズ
年齢29才、レイの師匠で先代の冰剣の魔術師
かつてはアーノルド王国軍の実践機動部隊、少佐でした。
アビー=ガーネット
当代の「灼熱の魔術師」アーノルド魔術学院の学校長であり
かつてはアーノルド王国軍の実践機動部隊、大佐でした。
リーゼロッテ=エーデン
虚構の魔術師、作中でも随一の天才である反面、人の感情が全く分からないという人物
まとめ
今回は、冰剣の魔術師が世界を統べるについてまとめてみました。
冰剣の魔術師が世界を統べる漫画版は今のところ味方側に七大魔術師が居たり、主人公レイが最強だったりとピンチになるシーンはあるもののどの戦いも圧倒的勝利を収めています。
敵側である帝国や、ユーゼニクスは影で暗躍はしているもののまだその実力を発揮していないように思えます。
いよいよレイが世界最強の力を封印するに至った過去が明かされ、もう一度きちんと封印することになりそうですが、最強の力を取り戻すことはできるのでしょうか?
今後も、冰剣の魔術師が世界を統べるに注目です。
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