【チェンソーマン】東山コベニはなぜ生き残った?「可哀想かわいい」彼女の秘められた強さと考察に迫る

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【チェンソーマン】東山コベニはなぜ生き残った?「可哀想かわいい」彼女の秘められた強さと考察に迫る

 

藤本タツキが描く衝撃作『チェンソーマン』には、数多の個性的なキャラクターが登場しますが、中でも読者の間でひときわ異彩を放つのが、新人デビルハンターの東山コベニです。

常にオドオドとして、悲鳴を上げながら逃げ惑う姿は、一見すると戦うことには向いていないように見えます。

しかし、物語が進むにつれて明らかになる彼女の意外な「強さ」と、主要キャラクターが次々と命を落とす中で、なぜか最後まで生き残るその「生存能力」は、多くの読者の間で熱い考察の対象となっています。

今回は、そんな東山コベニの魅力と、彼女の強さの秘密、そして生存の理由について、読者の声や作中の描写から深く掘り下げていきます。

 

東山コベニの基本情報と、その「可哀想かわいい」魅力

まずは、東山コベニがどのような人物なのか、その基本情報と、読者が抱く「可哀想かわいい」といった感情の源泉について見ていきましょう。

 

プロフィール

所属公安対魔特異4課 → ハンバーガー店員
一人称
年齢20歳
身長155cm
契約悪魔秘密(不明)
趣味おいしい物を食べる事
CV高橋花林
演(舞台)岩田陽葵

東山コベニは、公安対魔特異4課に所属する新人デビルハンターです。

茶色の髪をローポニーテールにまとめ、そのスレンダーな体型からは想像できないほどの身体能力を秘めています。

 

デビルハンターになった理由と悲惨な境遇

コベニがデビルハンターになった理由は、非常に切実なものです。

9人姉妹の大家族で経済的に余裕がなく、優秀な兄を大学に通わせるために、半ば強制的にデビルハンターとしての道を強いられました。

本人曰く「風俗かデビルハンターしか選択肢なかったんですぅ~!」と語るほど、彼女の生活は常に困窮しています。

給料のほとんどを実家に入れ、服も姉のお下がりで我慢するなど、その薄幸なオーラは作中常に漂っていました。

このような家庭環境から来る自信のなさや、常に怯えている小動物のような姿が、読者からは「可哀想だけどかわいい」という独特の評価を生み出しています。

「ソフトクリームすら買ってもらえない」という描写は、彼女の置かれた境遇を端的に示しており、読者の同情を誘いました。

一方で、物語の後半で「家族と離れる理由ができて良かった」と安堵する表情を見せることから、本心では家族関係に苦しんでいたという見方もできるでしょう。

 

臆病だけど肝が据わると「動ける」戦闘能力

普段のコベニは臆病でオドオドしており、とても悪魔と戦えるようには見えません。

しかし、彼女を訓練した先輩の姫野は「引っ込み思案だけどかなり動ける」と評価しており、実際にその潜在能力は非常に高いです。

一度肝が据わる(あるいは極限状態に追い込まれると)と、途端に驚くべき実力を発揮するタイプであり、その戦闘スタイルは主にナイフを使った接近戦に長けています。

サムライソードや沢渡アカネとの戦いでは、沢渡の操るヘビの悪魔の攻撃を難なく回避し、逆にヘビの尾を駆け上がってサムライソードの腕を包丁で切り落とすという離れ業を披露しました。

さらに、一瞬で銃を奪い取り、背中越しにサムライソードを銃撃して倒すという神業も見せています。

アニメでは、銃撃された際に一瞬で相手の背後に回り込み、自害させるという早業も描かれました。

しかし、普段はその性格から実力を発揮する機会は少なく、バディに戦闘を任せて身を隠すことがほとんどでした。

特に永遠の悪魔のような精神攻撃を仕掛けてくる悪魔とは相性が悪く、パニック状態に陥り、デンジを刺そうとしてアキを誤って刺してしまうといった場面もありました。

 

謎に包まれた契約悪魔

コベニがどのような悪魔と契約しているのかは、作中で最後まで明かされませんでした。

彼女自身が「契約している悪魔は秘密」と語っていたため、読者の間では様々な考察が飛び交っています。

「秘密の悪魔」と契約しているのではないかという説や、何度も死に直面しながらも生き残っていることから「死の悪魔」や「運の悪魔」と関連があるのではないかという説も唱えられました。

また、その俊敏な動きやしぶとさから「ゴキブリの悪魔」、主要な武器である包丁から「ナイフの悪魔」といった考察もありました。

デビルハンターを退職した時点で契約も破棄されていると考えると、真相は永遠に闇の中かもしれません。

 

不幸中の幸い?コベニの人間関係と愛車

常に薄幸なイメージがあるコベニですが、彼女の周りにはなぜか心優しいバディがいました。そして、彼女の象徴とも言える「コベニカー」の存在も忘れてはなりません。

 

心優しいバディたち

コベニが組んだバディは、いずれも彼女を気遣ってくれる好人物ばかりでした。

同期の荒井ヒロカズは、情緒不安定なコベニを励ますなど、献身的にサポートしていました。

そして、荒井の殉職後に新たにバディとなった暴力の魔人は、名前に反して平和主義で陽気な性格です。

「食べてる幸せそうなコベニちゃん見てたいの」とアイスクリームを奢るなど、コベニに寄り添う姿は、読者の心を温かくしました。

不幸なコベニにとって、こうしたバディたちとの出会いは、まさに「不幸中の幸い」だったと言えるでしょう。

 

数々の伝説を残した「コベニカー」

コベニが給料をやりくりして購入した新車は、ファンの間で「コベニカー」の愛称で親しまれました。

家族の送迎のために購入したこの車は、皮肉にも彼女の意思とは関係なく、様々な「活躍」を見せます。

パワーに奪われてアメリカの殺し屋を轢き殺したり、岸辺がビルから落下する際のクッションになったり、最終的にはサンタクロースとの戦闘でデンジによって爆発させられるなど、その奇想天外な使われ方は読者に強いインパクトを与えました。

「単行本7巻~8巻の影のMVP」とまで言われるほどの存在感を放ち、その運命はコベニの人生そのものを表しているかのようでした。

 

なぜ生き残った?コベニの驚異的な生存能力

『チェンソーマン』の世界では、主要キャラクターであっても容赦なく命を落とします。

その中で、これほどまでに臆病で不運なコベニが、第一部の最後まで生き残ったことは、多くの読者の間で「なぜ?」という疑問と、熱心な考察を巻き起こしました。

 

死亡しない理由に繋がる考察

コベニが生き残った理由については、様々な説が提唱されています。

一つは、彼女の契約悪魔が関係しているという説です。

前述の「死の悪魔」や「運の悪魔」との契約によって、死の運命を免れているのではないかという見方があります。

地獄で闇の悪魔に両腕を切断されたにも関わらず、帰還後には両腕が復活していたという描写も、何らかの悪魔の力が働いた結果ではないかと考えられています。

また、チェンソーマンに助けを求めたにも関わらず殺されなかったという特異な状況も、単なる偶然では片付けられないとする読者もいます。

チェンソーマンが致命傷を負っていたから、あるいはデンジの意識がかすかに残っていたから、という説に加え、コベニが持つ特別な「運」が作用したという考察も根強いです。

さらに、マキマが「自分よりも程度が低い相手を支配できる」能力を持つ中で、コベニが最後までマキマに支配されなかったという事実も、彼女がマキマと同格か、あるいはそれ以上の悪魔と契約していた可能性を示唆しているという見方もあります。

「かわいいから生き残った」というファンの声がある一方で、やはりその背後には何らかの必然性や、コベニ自身の秘められた力が存在すると考える読者が多いでしょう。

 

デビルハンター退職後の「新たな不幸」

デビルハンターを退職したコベニは、ハンバーガーショップ「ファミリーバーガー」で働き始めます。

しかし、そこは「ファミリー」を建前にした絵に描いたようなパワハラが横行するブラック企業でした。

「笑顔が固いよ、もっとファミリーに」「これね、ファミリーの平手打ち」といった上司からの理不尽な要求は、読者にまたしてもコベニの不運を痛感させました。

しかし、彼女が「たすけて……」と呟いた時、そこに現れたのはチェンソーマン(デンジ)でした。

パワハラ上司と仲間はチェンソーマンによって成敗され、コベニは半ば拉致されるようにデンジとのデートに付き合わされることになります。

恐怖の中、ソフトクリームを食べ、リズムゲームで叫びながらキレキレのダンスを披露する「コベニダンス」は、読者に大きなインパクトを与えました。

最終的に、マキマとチェンソーマンの最終決戦に巻き込まれ、岸辺によって隔離されることになりますが、この時コベニが見せた「家に帰れない」と確信した時の安堵の表情は、彼女が本心では家族から離れたがっていたことを示唆しています。

彼女の人生は、常に不運と隣り合わせでありながら、その都度、図らずも窮地を脱するという奇妙な巡り合わせに彩られていると言えるでしょう。

 

まとめ:コベニは『チェンソーマン』を象徴する存在?

東山コベニは、その臆病で悲惨な境遇から「可哀想かわいい」と愛される一方で、土壇場で見せる驚異的な身体能力と、数々の死線を潜り抜けて生き残る強運(?)を持つ、非常に多面的なキャラクターです。

彼女の契約悪魔が不明であることや、不可解なまでの生存能力は、作品を読み解く上で魅力的な謎として機能しています。

読者からは、彼女の人間らしい弱さや、過酷な状況下でもたくましく生き抜こうとする姿勢に共感や応援の声が多く寄せられています。

『チェンソーマン』という作品全体が、予測不能な展開と常識破りなキャラクターで構成されていることを考えると、コベニの存在はまさにその世界観を象徴しているとも言えるかもしれません。

第一部を生き残り、第二部での再登場も示唆されているコベニの今後の動向に、引き続き注目が集まることは間違いないでしょう。

 

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