
大ヒットファンタジー漫画『メイドインアビス』は、愛らしいキャラクターデザインとは裏腹に、極めて過酷で容赦のない物語が展開されることで知られています。
特に、深界四層でリコとレグが出会うナナチとミーティの物語は、多くの読者に深い感動と衝撃を与えました。
二人の間に結ばれた強い絆は、ときに「親友」という言葉だけでは片付けられない、唯一無二の“宝物”として描かれます。
この記事では、ナナチとミーティの出会いから、成れ果てとなった壮絶な過去、そして悲しい別れに至るまでの軌跡を深く掘り下げていきます。
また、二人の関係性を紐解きながら、読者が彼らの物語から何を読み取ったのか、その反響や考察についても徹底的に解説します。
※本記事は原作およびアニメの重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
二人の物語を知る前に:キャラクターと作品の基本情報
ナナチとミーティの壮絶な過去に触れる前に、まずは二人の基本的なプロフィールと、物語の舞台となる『メイドインアビス』の概要をおさらいしましょう。
これらの情報が、彼らの物語をより深く理解する上での助けとなります。
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ナナチとミーティのプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ナナチ |
| 年齢 | 不明 |
| 性別 | 不明 |
| 一人称 | オイラ |
| 特技 | アビスの力場を見分ける、治療、豊富な知識 |
ナナチは、ウサギのような長い耳と全身を覆う柔らかな毛が特徴的な「成れ果て」です。
深界四層で瀕死のリコを治療し、以降はレグとリコと共に旅をすることになります。
博識で大人びた雰囲気を持つ一方、時折見せる子供っぽい一面も読者から愛されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ミーティ |
| 年齢 | 不明 |
| 性別 | 女性 |
| 特技 | 不明(成れ果て後は不明) |
ミーティは、ピンク色の体毛に覆われた片目の潰れた姿の「成れ果て」です。
ナナチと行動を共にしており、話すことはできず、独特の鳴き声で感情を表現します。
下半身は動かせず、這うようにして移動します。
『メイドインアビス』の概要とあらすじ
ナナチとミーティが登場する『メイドインアビス』は、つくしあきひとによるファンタジー漫画で、『WEBコミックガンマ』にて連載中です。
物語の舞台は、島の中心に存在する巨大な縦穴「アビス」。
主人公のリコが、記憶喪失のロボットの少年レグと共に、行方不明の母親を探すためアビスの底を目指す冒険活劇です。
繊細で可愛らしい絵柄とは裏腹に、内容は極めてダークでハードな展開が特徴で、グロテスクな描写や倫理観を揺さぶる設定が多くの読者に衝撃を与えています。
2017年にはテレビアニメ第1期が放送され、国内外で大きな反響を呼びました。
その後も劇場版やテレビアニメ第2期、ゲーム化など、メディアミックス展開が活発に行われています。
壮絶な過去:ナナチとミーティが「成れ果て」になった理由
深界四層でひっそりと暮らしていたナナチとミーティですが、彼女たちがなぜ人間としての姿を失い「成れ果て」となったのか、その過去は非常に過酷なものでした。
二人の関係の根幹をなす、ボンドルドとの出会いと非道な実験について見ていきましょう。
ナナチとミーティの出会い、そして親友へ
ナナチとミーティは、ボンドルドに連れてこられた孤児の一員でした。
物静かで内向的なナナチに対し、ミーティは明るく天真爛漫な性格で、互いに正反対でありながらも次第に惹かれ合い、かけがえのない親友となります。
ナナチはミーティの明るさに元気をもらい、ミーティはナナチの豊富な知識に刺激を受け、探窟家になるという共通の夢を抱くようになります。
二人はいつも一緒に過ごし、固い友情を育んでいきました。
読者からは、この穏やかな日々が描かれることで、その後の悲劇がより際立つという感想も多く聞かれます。
ボンドルドの非道な実験と「上昇負荷」の呪い
ボンドルドは、アビスの上昇負荷を克服するための実験体として、ナナチやミーティを含む孤児たちを集めていました。
子供たちが次々と帰ってこなくなることに気づいていたナナチは、ミーティがボンドルドに呼ばれた日、後を追います。
ボンドルドは、二人の親友関係を利用し、別々のカプセルに二人を入れ、一方に二人分の呪いを押し付けるという非人道的な実験を敢行しました。
ナナチは呪いを押し付ける側、ミーティは呪いを押し付けられる側にされました。
カプセルが深界四層から六層へ急降下し、そして急激に引き上げられたことで、二人の身体に強烈な上昇負荷がかかります。
ナナチは人間性を保ったまま成れ果てとなりましたが、ミーティは激しい苦痛と共に、姿も意識も人間性を失った異形の姿へと変貌してしまいました。
この実験は、ナナチにとって深い心の傷となり、読者からは「あまりにも残酷すぎる」「二人の友情が利用されたことが辛い」といった声が多く寄せられています。
ナナチの決断とミーティとの逃亡
ボンドルドは、実験の成功例としてナナチを特別扱いし、さまざまな実験の手伝いをさせます。
ナナチは、ミーティが実験の結果「何をしても死ぬことのない不死の体」を手に入れたことを知り、ボンドルドがミーティの体を非人道的な実験に利用している現状に嫌悪感を覚えます。
そして何より、激痛と人間性を失った苦しみから親友を解放してあげたいという思いから、ミーティを連れてボンドルドの下から逃亡を決行しました。
その後、二人は深界四層に隠れ家を作り、身を寄せ合うようにしてひっそりと暮らすようになります。
この逃亡劇は、ナナチのミーティに対する深い愛情と責任感を示すものであり、読者からは「ナナチの決意がすごい」「ただただミーティを想う気持ちに感動する」といった感想が聞かれます。
別れ、再会、そして「宝物」:二人の関係の結末
深界四層で隠遁生活を送っていたナナチは、ミーティの「殺して」という最後の願いを叶える方法を模索し続けていました。
そんな中、瀕死のリコを助けにきたレグと出会い、その秘めたる力に希望を見出します。
ここからは、二人の物語のクライマックスと、読者が考察する関係性について解説します。
レグの「火葬砲」とミーティの解放
深界四層で原生生物タマウガチに襲われ瀕死の重傷を負ったリコを救うため、ナナチは的確な処置法をレグに指示し、自身の住処へと二人を招き入れます。
そこでナナチは、レグが持つ強力な武器「火葬砲(インシネレーター)」の存在を知ります。
ミーティを永遠の苦しみから解放するためには、何をしても死なない彼女を完全に消滅させられる火葬砲の力が必要だと確信したナナチは、レグに二人の過去を全て打ち明け、ミーティを殺してほしいと懇願します。
レグは戸惑いながらもナナチの願いを受け入れ、ミーティに火葬砲を放ちます。
ミーティの体が消滅したことを確認したナナチは、悲しみと達成感から大粒の涙を流しました。
このシーンは、アニメ第1期の最終話で描かれ、ナナチを演じた井澤詩織の魂を揺さぶる演技も相まって、作中屈指の名シーンとして多くのファンの涙を誘いました。
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深界六層での「再会」とベラフの真意
ミーティは深界四層で消滅しましたが、物語は深界六層の成れ果ての村で、ナナチが再びミーティと出会うという驚きの展開を迎えます。
しかし、そこでナナチが見たミーティは、村の三賢の一人、ベラフの持ち物となっていました。
実はこのミーティは、ベラフが成れ果ての村に「対価」を払って作らせた複製でした。
過去にボンドルドが不死のミーティを連れて村を訪れた際、ベラフが彼女を気に入り、譲ってほしいと頼んだことがあったのです。
ボンドルドに断られたベラフは、ミーティを所有する対価として、自分の体の一部を差し出して複製を作らせていました。
この再会は、ナナチにとって再び「宝物」を失うことを意味し、読者からは「なぜまたこんな悲しい展開に…」と、その運命の残酷さを嘆く声が聞かれました。
声優が彩るナナチとミーティの物語
ナナチとミーティの悲劇的な物語は、アニメ版において声優陣の熱演によってさらに深く、感情豊かに描かれました。
二人の声優が、それぞれのキャラクターに命を吹き込み、多くの視聴者の心に強い印象を残しています。
ナナチ役:井澤詩織
アニメ版でナナチの声を担当したのは、声優の井澤詩織です。
彼女は、博識で落ち着いた雰囲気を持つナナチの声を、大人びたトーンで演じつつも、時折見せる子供っぽい口調や、感情が溢れ出すクライマックスのシーンでは、その心情を余すことなく表現しました。
特にミーティとの別れのシーンでは、井澤詩織の迫真の演技が視聴者の涙を誘い、名シーンとして語り継がれています。
ミーティ役:喜多村英梨
ミーティの声を担当したのは、声優の喜多村英梨です。
成れ果てとなったミーティは言葉を話すことができませんでしたが、喜多村英梨は鳴き声だけでミーティの感情を繊細に表現するという難しい役どころを見事に演じ切りました。
また、ミーティがまだ人間の姿だった頃の天真爛漫な少女としての声も担当しており、そのギャップが二人の過去の幸福な日々をより強く印象づけました。
井澤詩織と喜多村英梨はプライベートでも親交が深く、その深い絆が作中の二人の関係性にも反映されているのではないかと考えるファンも多いです。
読者が考察するナナチとミーティの関係性
ナナチとミーティの関係は、単なる親友という言葉だけでは語り尽くせない、非常に特別なものです。
読者からは、二人の関係性について様々な考察や感想が寄せられています。
「親友」という言葉の再定義
ナナチとミーティの関係は、互いを「唯一無二の宝物」と呼び合うほどに深く、性別や種族を超越した強い絆で結ばれています。
読者の間では、ナナチの性別がどちらであっても、二人の関係は恋愛ではなく親友であると設定されたことに大きな感心が寄せられていました。
このことから、多くの読者は、二人の関係を通じて「親友」という言葉の持つ意味を改めて深く考えるきっかけを得たようです。
友情が持つ純粋さと、そのために払われた犠牲の大きさが、この物語の最大のテーマの一つであると考える人も多いでしょう。
ナナチの行動の原動力
ナナチの行動の原動力は、一貫してミーティを想う気持ちでした。
ボンドルドの非道な実験からミーティを救い出し、永遠の苦しみから解放するために、唯一無二の親友であるミーティを自分の手で殺すという、極めて残酷な選択をします。
ナナチのこの悲痛なまでの愛情と決断は、読者に強い衝撃を与え、「ここまで深く相手を想うことができるのか」と感動と同時に、人間の感情の複雑さを考えさせます。
また、深界六層で再びミーティの複製と出会った際も、ナナチはミーティを救うために再び行動を起こそうとしました。
ナナチにとってミーティは、命を賭してでも守り抜きたい、まさに「宝物」だったのです。
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まとめ:ナナチとミーティの物語が残したもの
『メイドインアビス』に登場するナナチとミーティは、壮絶な過去と悲しい別れを経験した成れ果てです。
しかし、彼女たちの間には、アビスの過酷な環境や非人道的な実験にも決して壊れることのない、唯一無二の絆が確かに存在していました。
ミーティの死亡シーンは、作中屈指の名シーンとして、読者の心に深く刻み込まれています。
『メイドインアビス』を読み返す際は、ぜひナナチとミーティの関係性、そして二人の物語がもたらす感動と衝撃に改めて注目してみてください。
彼らの物語は、私たちに「親友」とは何か、「愛」とは何かを問いかけ、深く考えさせてくれるでしょう。
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