
『ドラゴンボール』の物語初期から登場し、孫悟空たちの師匠として絶大な存在感を放つ亀仙人。
「武天老師」の尊称で世界に知られる彼は、超人的な身体能力と、独自の武術「亀仙流」の使い手です。
しかし、物語が進むにつれて戦闘力のインフレに呑み込まれ、一線を退くことになりました。
ところが、2015年から始まった『ドラゴンボール超』で、亀仙人は再び表舞台に立ち、驚くべき強さを見せつけます。
今回は、そんな亀仙人の強さの変遷を追いながら、彼の真の実力や、力の大会での活躍、そして武道家としての生き様について、深く掘り下げていきましょう。
- 亀仙人とは?『ドラゴンボール』における武道の師匠
- 亀仙人のプロフィールと人物像
- 亀仙人の性格と意外な一面
- 亀仙人の師匠としての顔
- 亀仙人の戦闘力と強さの変遷
- 初期『ドラゴンボール』における亀仙人の戦闘力
- 亀仙人の戦闘力はなぜ弟子に劣っていたのか?
- 『ドラゴンボール超』で亀仙人が見せた本気の実力
- なぜ亀仙人は『ドラゴンボール超』で強くなったのか?
- 「力の大会」における亀仙人の活躍
- 亀仙人の「MAXパワー」とは?
- 亀仙人の身勝手の極意?ジレン戦での意外な活躍
- 亀仙人の主な必殺技と特徴
- 亀仙人が編み出した「かめはめ波」の偉大さ
- 「萬國驚天掌」と「魔封波」
- その他の特殊な技
- 亀仙人の人間関係と家族構成
- 姉・占いババとの関係
- 弟子たちとの深い絆
- 亀仙人の声優遍歴
- ゲーム作品での亀仙人の活躍
- 亀仙人に関するファンの感想と評価
- 亀仙人から学ぶ武道家としての生き様
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亀仙人とは?『ドラゴンボール』における武道の師匠
亀仙人は、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』に登場する、武術の達人です。
「武術の神」武天老師の尊称で知られ、自らの流派「亀仙流」を開きました。
弟子には、主人公の孫悟空を始め、クリリン、ヤムチャ、孫悟飯(悟空の育ての親)、牛魔王といった、後の主要な地球の戦士たちが名を連ねています。
初登場は原作の第3話で、ウミガメを助けた孫悟空と出会い、筋斗雲と引き換えに武術の指導を買って出ました。
年齢は300歳を超えているとされていますが、その見た目や言動は仙人らしからぬ、非常に俗っぽいものです。
特に女性に対してはスケベな一面が目立ち、周囲から呆れられることもしばしばでした。
亀仙人のプロフィールと人物像
| 生まれた年 | エイジ430年 |
| 年齢 | 319歳(初登場時) |
| 一人称 | 「ワシ」 |
| 趣味 | 昼寝、テレビ鑑賞、読書、インターネット(エッチなものが目的)など |
| 身長 | 165cm |
| 体重 | 44kg |
亀仙人の性格と意外な一面
亀仙人は、そのスケベでコミカルな言動が目立ちますが、武道に関しては誰よりも真摯な考えを持っています。
その力を私利私欲に使うことを禁じ、弟子の育成にも厳しい姿勢で臨んでいました。
武道の神と呼ばれながらも決して驕らず、常に冷静に戦況を分析できる知性も持ち合わせています。
また、心の底では非常に心優しい人格者でもあります。
第21回天下一武道会では、優勝賞金で故郷の村を救おうとしていたナムに対して、快くホイポイカプセルを渡し、井戸水を分け与えるなど、俗な趣味を除けば人情味あふれる人物として描かれています。
亀仙人の師匠としての顔
亀仙人は、単に武術を教えるだけでなく、弟子たちに人生の教訓も与える良き師匠でした。
特に、一般常識に欠けていた孫悟空には、牛乳配達をさせるなど、社会的な常識を教え込んでいます。
また、第21回天下一武道会では、ジャッキー・チュンと名乗って弟子たちと戦い、優勝することで「世の中にはまだまだ上がいる」ということを身をもって示しました。
この経験が、悟空やクリリンの慢心を防ぎ、さらなる成長へと繋がったと言えるでしょう。
悟空が「オッス」と挨拶をしていた際、「先生には『はい』だ」と注意する場面があるなど、細かいしつけも忘れません。
彼の教育は、弟子の人望を厚くし、現在に至るまで亀仙流の武道着を愛着するほどに深い絆を築き上げました。
亀仙人の戦闘力と強さの変遷
連載初期において、亀仙人は作中最強クラスの実力者でした。
しかし、物語が進むにつれて、サイヤ人や宇宙の戦士たちが次々と現れ、戦闘力のインフレの波に呑み込まれていきます。
ここでは、初期のドラゴンボールと、新シリーズの『ドラゴンボール超』における亀仙人の強さについて見ていきましょう。
初期『ドラゴンボール』における亀仙人の戦闘力
悟空が初めてかめはめ波を放った際、亀仙人は山火事が起きたフライパン山をかめはめ波で吹き飛ばしました。
そのパワーは凄まじく、当時の悟空やクリリンは到底足元にも及ばないものでした。
しかし、ラディッツ戦後に手に入れたスカウターで測定された亀仙人の戦闘力は、139でした。
これは、弟子のクリリン(206)やヤムチャ(177)を下回る数値であり、多くの読者に衝撃を与えました。
この数値から、亀仙人はインフレに追いつけず、戦士として第一線を退いたと見なされていました。
亀仙人の戦闘力はなぜ弟子に劣っていたのか?
この戦闘力139という数値は、亀仙人が平常時に測定されたものです。
亀仙人は、武術の神でありながらも、長年第一線から退き、俗っぽい生活を送っていました。
そのため、体が鈍っていた、または本気を出していなかった可能性があります。
また、戦闘力という数値は、武道家としての総合的な強さを必ずしも表しているわけではありません。
亀仙人は、長年の経験から培ったテクニックや、舞空術を会得しないなど、体力を温存する戦い方に長けていました。
これらの要素は、単なる戦闘力では測れない、亀仙人ならではの強さと言えるでしょう。
『ドラゴンボール超』で亀仙人が見せた本気の実力
『ドラゴンボール超』では、亀仙人が再び戦線に復帰し、驚くべき強さを見せつけます。
フリーザが復活して地球を襲撃した際には、フリーザ軍の兵士を一人で撃退し、悟空が驚くほどのレベルアップを果たしていました。
また、力の大会への出場が決まった際には、天津飯の妹弟子ユーリンの妖術にかかり、悟空と天津飯を圧倒するほどのパワーを発揮しました。
このことから、亀仙人は修行を再開しており、もともと備わっていた力が戻りつつあると考えられます。
原作者・鳥山明も、亀仙人には元々秘められた力があり、『ドラゴンボール超』くらいの実力は出せると言及しており、彼の強さは決して突飛な設定ではなかったことが分かります。
なぜ亀仙人は『ドラゴンボール超』で強くなったのか?
亀仙人が『ドラゴンボール超』で急激に強くなった要因として、いくつかの考察がなされています。
まず一つは、「隠れた修行の成果」です。
彼は物語の裏で密かに修行を再開しており、武道家としての勘を取り戻したと考えられます。
悟空が「オラたちに隠れて修行してたんじゃねぇか」と語っていたことからも、この説が有力です。
もう一つは、「戦闘力のインフレに便乗した」という見方です。
『ドラゴンボール』では、ラディッツ戦以降、敵が登場する度に戦闘力が急激に上昇するという展開が頻繁に見られました。
亀仙人も、時代の流れに合わせて、何かしらのきっかけで力を増していったという考え方です。
しかし、多くのファンは、亀仙人のこれまでの武道に対する真摯な姿勢から、前者の「隠れた努力」を信じているようです。
「力の大会」における亀仙人の活躍
亀仙人は、全宇宙の代表選手たちが集う「力の大会」にも、第7宇宙の代表として選出されました。
彼は、悟空やベジータのような力押しではなく、長年の経験から培った老獪な戦い方で敵を翻弄しました。
相手の動きを封じる萬國驚天掌や、魔封波といった特殊な技を駆使し、次々とライバルを場外に送り出していきます。
時には、相手の特殊能力を見極めたり、相手の心理を突いた戦術で勝利を掴み取るなど、単なる実力だけではない「武術の神」としての強さを見せつけました。
特に、魔封波でフロストを封印しようと試みた際には、体力の限界を迎えながらも、最後まで戦う姿勢を貫き通しました。
最終的に自ら場外に倒れる形でリタイアとなりましたが、その戦いぶりは破壊神ビルスから素直な称賛を受け、観戦していた仲間たちを感動させました。
亀仙人の「MAXパワー」とは?
亀仙人の必殺技といえば、かめはめ波です。
かめはめ波を放つ際には、彼の筋肉が何倍にも膨れ上がる「MAXパワー」という形態になります。
この姿は、かめはめ波の威力を最大まで引き出すためのもので、エネルギーの消費も激しいです。
原作ではかめはめ波を放つ時以外に見せることはありませんでしたが、『ドラゴンボール超』ではこの形態で戦う場面も増えました。
『復活の「F」』編では、フリーザ軍の残党を相手に、このMAXパワー形態でなぎ倒すなど、圧倒的な強さを見せています。
この形態は、亀仙人の底知れぬ潜在能力を象徴するものと言えるでしょう。
亀仙人の身勝手の極意?ジレン戦での意外な活躍
漫画版『ドラゴンボール超』では、さらに驚くべき活躍が描かれています。
「力の大会」で、圧倒的な強さを誇るジレンに苦戦する孫悟空に対し、亀仙人はなんと身勝手の極意と似た動きでジレンの攻撃を回避してみせます。
これは、長年の修行によって無意識のうちに相手の動きに反応できるようになった「武術の真髄」であり、身勝手の極意の原点とも言えるものでした。
亀仙人のこの動きは、悟空に「身勝手の極意」への大きなヒントを与えました。
ジレンを前にしても「オラは今でも亀仙流の…孫悟空だ」と見得を切り、身勝手の極意を覚醒させるに至ります。
このシーンは、亀仙人が単なる過去の師匠ではなく、物語の最終局面にまで影響を与える重要な存在であることを示しています。
亀仙人の主な必殺技と特徴
亀仙人は、武術から妖術まで、非常に多彩な技を会得しています。
しかし、舞空術だけは会得しておらず、空を飛ぶ際には子ガメラに乗ったり、飛行機に乗ったりしています。
亀仙人が編み出した「かめはめ波」の偉大さ
かめはめ波は、亀仙人が50年もの歳月をかけて生み出した、気のエネルギーを凝縮して放つ大技です。
悟空に伝授されたこの技は、後のベジータとの戦いや、セルとの最終決戦など、物語の重要な局面で何度も地球を救ってきました。
驚くべきことに、孫悟空が超サイヤ人ブルーになってもなお、かめはめ波は彼のメインの必殺技として使われ続けています。
これは、かめはめ波がいかに優れた、完成度の高い技であるかを物語っています。
「萬國驚天掌」と「魔封波」
萬國驚天掌は、体内の微量な電流を増幅させ、相手を感電させて動きを封じる技です。
物理的な破壊力はかめはめ波に劣りますが、対生物に対しては最強クラスの威力を誇ります。
魔封波は、亀仙人の師匠・武泰斗が編み出した技で、相手を容器に封印する特殊な妖術です。
しかし、使用すると命を落としてしまうという命がけの技でもあります。
亀仙人は、ピッコロ大魔王を封印するためにこの技を使用しましたが、惜しくも失敗に終わりました。
その他の特殊な技
亀仙人は、上記以外にも多くの技を使いこなします。
残像拳は、素早い動きで残像を残し、相手を欺く技です。
酔拳は、酒に酔ったフリをして相手を攻撃する、トリッキーな技です。
よいこ眠眠拳は、歌と動きで相手を眠らせる催眠術のような技です。
これらの技は、単なる力比べではない、亀仙人ならではの老獪な戦い方を象徴しています。
亀仙人の人間関係と家族構成
亀仙人には、唯一の肉親として、姉の占いババがいます。
また、彼の弟子たちは、孫悟空を始めとする多くの戦士たちであり、彼の人生は弟子たちとの深い絆で結ばれていました。
姉・占いババとの関係
占いババは、亀仙人とは180歳以上年が離れた姉です。
亀仙人が「姉ちゃん、金くれよー」と甘えるなど、二人の仲は良好です。
占いババも、悟空が亀仙人を助けようと試合を申し込んだ際には、「弟の命もかかっておることじゃしな」と無償で占うなど、弟思いの一面を見せていました。
弟子たちとの深い絆
亀仙人は、悟空、クリリン、ヤムチャといった弟子たちに、武術だけでなく、人生の教訓も教えてきました。
彼らは、大人になってからも、亀仙流の武道着を身につけ、亀仙人の教えを胸に刻み続けています。
『ドラゴンボール超』で、力の大会で倒れた亀仙人を、悟空とクリリンが涙を流して心配するシーンは、長年の師弟愛を感じさせる感動的なものでした。
亀仙人の声優遍歴
亀仙人の声優は、長年にわたり多くの人物が担当してきました。
初代は宮内幸平が務め、その後、八奈見乗児、増岡弘などが代役を務めました。
2015年以降は、佐藤正治が主に担当しています。
ゲーム作品での亀仙人の活躍
舞空術が使えないことなどから、ゲーム作品ではプレイアブルキャラクターとして登場する機会は少なかったです。
しかし、近年の作品では、そのトリッキーな戦い方がフォーカスされ、プレイアブル化することも増えました。
『ドラゴンボールファイターズ』では、魔封波でピッコロを封印する特殊演出があったり、『ドラゴンボールZ Sparking! ZERO』では、最強クラスの相手を萬國驚天掌でスタンさせるなど、意外な強さを見せています。
亀仙人に関するファンの感想と評価
亀仙人は、その多面的なキャラクター性から、多くのファンに愛されています。
「活躍に賞賛の声」
『ドラゴンボール超』での目覚ましい活躍は、多くのファンに驚きと感動を与えました。
「これまでのイメージを覆す活躍だった」と、亀仙人ファンからも賞賛の声が上がっています。
「他のキャラクターにはない魅力」
普段のコミカルな姿と、武道家として真摯な姿のギャップが、亀仙人の最大の魅力です。
このギャップが、彼を単なる脇役ではなく、唯一無二の存在にしているという見方もあります。
「心に響く亀仙人の名言」
「武道は勝つためにはげむのではない。己に負けないためじゃ」など、亀仙人が放つ名言は、多くのファンの心に響いています。
これらの言葉は、彼がどれだけ武道に対して真面目に向き合っていたかを物語っています。
亀仙人から学ぶ武道家としての生き様
亀仙人は、戦闘力のインフレの波に呑み込まれながらも、決して武道家としての心を失うことはありませんでした。
第一線を退いた後も、人知れず修行を続け、いざという時には命を懸けて弟子たちを助けようとします。
そして、彼の教えは、悟空という弟子を通して、宇宙全体を救うという大きな成果へと繋がりました。
亀仙人は、単に強いだけでなく、その生き様を通して、武道の真髄や人生のあり方を私たちに教えてくれているのかもしれません。
彼の存在は、世代を超えて愛され続ける『ドラゴンボール』の魅力の一つと言えるでしょう。
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