ヘンダーソン先生とは
『SPY×FAMILY』は、スパイ、殺し屋、超能力者の3人が、互いの正体を隠しながら「家族」として生活する様子を描いた大人気漫画です。
主人公のロイド・フォージャーが、娘役のアーニャ・フォージャーを名門イーデン校に入学させるため、様々な試練を乗り越えていく姿が描かれています。
そのイーデン校で、厳格な教師として登場するのが、ヘンリー・ヘンダーソン先生です。
ヘンダーソン先生は、アーニャが通う初等部第3組の担任で、アーニャの面接試験から、そのエレガントな存在感を放ち、読者の間で大きな話題となりました。
今回は、そんなヘンダーソン先生の魅力に迫ります。
彼の声優キャストを務める山路和弘のプロフィールや代表作を深掘りしつつ、ヘンダーソン先生の知られざる素顔や名言の数々を徹底的に解説していきます。
『SPY×FAMILY』作品概要とあらすじ
2019年に「少年ジャンプ＋」で連載が始まった『SPY×FAMILY』は、そのユニークな設定と、心温まるストーリーで瞬く間に人気を獲得しました。
東西冷戦下の世界を舞台に、西国の凄腕スパイ「黄昏」ことロイドが、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドに近づくため、偽装家族「フォージャー家」を築きます。
娘役には、心を読める超能力者のアーニャを、妻役には、凄腕の殺し屋「いばら姫」ことヨルを迎え入れます。
お互いの目的のために偽りの家族を演じる3人が、やがて本物の家族のような絆を育んでいく様子が、多くの読者の心を掴んでいます。
その人気は漫画にとどまらず、2022年のテレビアニメ化を経て、さらに多くのファンを獲得しました。
2023年には劇場版アニメやミュージカルも制作されるなど、その勢いは止まることを知りません。
イーデン校の教師ヘンリー・ヘンダーソン
ヘンダーソン先生は、アーニャが通うイーデン校の歴史学の教師であり、初等生第3組の担任、そして第3寮（セシル寮）の寮長も務めています。
本名はヘンリー・ヘンダーソン。
年齢は66歳とされています。
趣味は乗馬という、いかにも紳士的なプロフィールです。
| 本名 | ヘンリー・ヘンダーソン |
| 年齢 | 66歳 |
| 担当 | イーデン校歴史学教師、初等部第3組担任、第3寮（セシル）寮長 |
| 趣味 | 乗馬 |
| 特技 | エレガント |
見た目もそのプロフィールの通り、モノクル（片眼鏡）をかけた細身の男性で、白髪の長い髪をきっちりと結び、口ひげも整えられています。
品格を重んじる厳格な教師でありながら、その一方で、フォージャー家が見せた「エレガントな」行動には、我を忘れて感動してしまうという熱い一面も持っています。
ヘンダーソン先生の声優は山路和弘
ヘンダーソン先生の魅力を語る上で欠かせないのが、その深みのある声です。
ここでは、ヘンダーソン先生の声優を務める山路和弘について詳しく見ていきましょう。
山路和弘さんのプロフィールと経歴
ヘンダーソン先生の声優を務めるのは、ベテラン俳優であり、声優でもある山路和弘です。
1954年生まれで、三重県伊賀市出身。
劇団青年座に所属し、元々は舞台俳優としてキャリアをスタートさせました。
| 名前 | 山路和弘 |
| 生年月日 | 1954年6月4日 |
| 出身地 | 三重県 |
| 身長 | 172cm |
| 血液型 | A型 |
| 所属劇団 | 劇団青年座 |
| 配偶者 | 朴璐美 |
舞台での活躍にとどまらず、テレビドラマや映画にも多数出演し、その演技力は高く評価されています。
特に、2011年には菊田一夫演劇賞、2018年には毎日芸術賞を受賞するなど、俳優としての実績は非常に豊富です。
声優としても、渋い声色を活かした「イケおじ」キャラクターを多く演じ、高い評価を得ています。
2021年には第15回声優アワードで外国映画・ドラマ賞を受賞し、吹き替え分野での功績も認められました。
私生活では、2020年に声優の朴璐美と結婚したことでも話題になりました。
山路和弘さんの主な出演作品と代表キャラクター
山路和弘は、ヘンダーソン先生以外にも、多くの人気キャラクターを演じています。
彼の声を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ここでは、特に有名な代表作をいくつか紹介します。
PSYCHO-PASS サイコパス（雑賀譲二）
SFアクションアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』では、公安局刑事課分析官の雑賀譲二を演じました。
高い観察力と分析力を持つ、知的な男性キャラクターです。
「進撃の巨人」のケニー・アッカーマンとはまた違った、知的な声色が魅力的と評判です。
落ち着いた口調の中に、鋭い洞察力を感じさせる演技は、多くのファンを惹きつけました。
進撃の巨人（ケニー・アッカーマン）
ダークファンタジーアニメ『進撃の巨人』では、リヴァイの師匠であり、中央第一憲兵団対人立体機動部隊隊長のケニー・アッカーマンを演じました。
ケニーは、かつて大勢の命を奪った大量殺人鬼という過去を持つ、冷酷非道なキャラクターです。
その悪役ぶりから、山路和弘のハマり役として知られており、製作スタッフの間でも満場一致で起用が決定したそうです。
狂気に満ちた演技は、視聴者に強いインパクトを与えました。
バケモノの子（猪王山）
細田守監督の劇場アニメ『バケモノの子』では、イノシシの顔をした化け物、猪王山を演じました。
強さだけでなく、品格も兼ね備えた一流の存在として、次期宗師の最有力候補と目されています。
落ち着きと威厳のある声で、キャラクターの持つ品格を見事に表現しました。
熊徹とその座を争うライバルでありながら、相手の実力を認め、正々堂々と戦う姿は、多くの観客に感動を与えました。
ONE PIECE FILM GOLD（ギルド・テゾーロ）
劇場版アニメ『ONE PIECE FILM GOLD』では、カジノ王ギルド・テゾーロを演じました。
「新世界の怪物」や「黄金帝」の異名を持つこのキャラクターは、ミュージカル出演経験を持つ山路和弘にぴったりの役柄でした。
劇中では歌唱シーンもあり、その圧倒的な存在感と歌唱力は、多くのファンに絶賛されました。
敵キャラクターでありながら、そのカリスマ性に魅了されたという声も多いです。
ヘンダーソン先生の性格と「エレガント」の価値観
ヘンダーソン先生の性格は、その見た目の通り、厳格で真面目です。
特に品格を重んじる彼は、イーデン校の品位を損なうような言動には、たとえ相手が誰であろうと厳しく対応します。
しかし、ただ厳しいだけの人物ではありません。
彼の行動原理はすべて「エレガント」であることに基づいています。
ヘンダーソン先生の「エレガント」とは？
ヘンダーソン先生は「ミスターエレガント」の異名を持つほど、「エレガント」という言葉にこだわりを持っています。
彼にとってのエレガントとは、単に上品であることだけを意味するのではなく、日々の生活を丁寧に、そして美しく生きる姿勢そのものを指しています。
生徒やその親たちに対して、気遣いや品格を感じさせる言動には「エレガント」と称賛し、逆に汚い言葉遣いや乱暴な行動には「ノットエレガント」という厳しい評価を下します。
イーデン校の入学試験の際、フォージャー家が直面した様々な試練は、彼のエレガントな価値観を試すものでした。
特に、テレビアニメ4話で描かれた、ロイドたちが動物の暴走を止めるシーンでは、彼がフォージャー家に「エレガント」な価値を見出した瞬間が描かれています。
このシーンは、多くの視聴者の心を動かし、ヘンダーソン先生のキャラクターを深く印象付けました。
ヘンダーソン先生とアーニャの関係性
ヘンダーソン先生は、入学試験でエレガントな振る舞いを見せたフォージャー家を、それ以来ずっと気にかけています。
特に、ロイドに関しては「さすがはワシが見込んだ男」と高く評価しています。
しかし、娘のアーニャに関しては、入学式当日にダミアンを殴り飛ばすなど、たびたび問題行動を起こすため、彼女の言動を注視しているようです。
厳格な担任教師として、アーニャだけでなく、どの生徒に対しても公平に接しようと努力しています。
しかし、アーニャの突拍子もない行動には、彼も驚かされることが多く、教育の難しさを実感させられているという見方もあります。
ヘンダーソン先生の珠玉の名言集
ヘンダーソン先生のキャラクターを語る上で欠かせないのが、彼が発する数々の名言です。
ここでは、彼の魅力を象徴する名言をいくつか紹介します。
「エレガント…」「ノットエレガント…」
「エレガント」はヘンダーソン先生を象徴する言葉です。
彼は、フォージャー家が面接試験で見せた品格ある行動に対し、この言葉で称賛しました。
この言葉は、彼の価値観を明確に示しており、読者や視聴者にとっても、彼のキャラクターを理解する上で重要なキーワードとなっています。
逆に、アーニャの汚い字を見た際には「ノットエレガント！」と厳しく評価し、そのギャップがまた面白いと話題になりました。
伝説の「エルルルルェガンンンンンンンヌャスッ!!!」
ヘンダーソン先生の名言の中でも、特に強烈なインパクトを残したのが、この「エルルルルェガンンンンンンンヌャスッ!!!」です。
入学試験の最中に動物が暴走し、他の受験生親子が逃げまどう中、フォージャー家は危険を顧みず、その動物を鎮静化させます。
ロイドが子どもを救い、ヨルが牛を傷つけることなく倒し、アーニャが動物をなだめる。
この一連の行動に感動したヘンダーソン先生は、これまでの厳格な態度をかなぐり捨て、全身で「エレガント」を表現しました。
このシーンは、ヘンダーソン先生の秘められた熱い魂を垣間見せる、コミカルでありながらも感動的な名シーンとして、ファンの間で広く知られています。
山路和弘さんが演じるヘンダーソン先生への反響
山路和弘が演じるヘンダーソン先生は、その声の魅力と演技力で、原作ファンからも絶大な支持を得ています。
ネット上では、「あの渋い声で『エレガント』が聞けて最高」「声優がピッタリで素晴らしい」といった称賛の声が多数寄せられています。
特に、厳格な態度から一変して「エルルルルェガンンンンンンンヌャスッ!!!」と叫ぶシーンは、山路和弘の演技力があってこそ、その面白さが引き出されたと考えるファンが多いようです。
彼の声が、ヘンダーソン先生のキャラクターに深みと説得力を与え、多くの視聴者を魅了したことは間違いありません。
まとめ
ヘンダーソン先生は、厳格なイーデン校の教師でありながら、その行動原理はすべて「エレガント」に基づいています。
見た目通りの真面目さ、そしてフォージャー家との出会いによって見せる人間的な感情の揺れ動きが、彼のキャラクターをより魅力的なものにしています。
彼が発する「エレガント」という言葉には、単なる褒め言葉以上の、彼自身の生き方や価値観が込められています。
山路和弘が演じることで、そのキャラクターはさらに深みを増し、多くのファンを惹きつけました。
アーニャとの今後の関係性や、彼がどのような「エレガント」な出来事に出会っていくのか、今後の彼の活躍から目が離せません。
これからも、ヘンダーソン先生の「エレガント」な教育に注目していきましょう。
以下の関連記事もご覧ください！
コメント