
週刊少年ジャンプで長きにわたり連載され、アニメや実写映画化などメディアミックスで一大ブームを巻き起こした人気作、銀魂。
その物語の主人公である坂田銀時は、「ジャンプ主人公らしからぬ」という表現がこれほど似合うキャラクターもいないでしょう。
普段はまるでダメなオッサン、略してマダオのような姿で、天然パーマと死んだ魚のような目で日々をだらだら過ごしています。
しかし、ひとたび剣を握れば、その眼差しは一変し、圧倒的な強さと揺るぎない信念を持つ「侍」の顔を見せます。
なぜ、坂田銀時はこんなにも多くのファン、特に女性ファンから絶大な支持を集めるのでしょうか。
本記事では、彼の基本プロフィールから、恐れられた過去「白夜叉」時代、そして彼の人気を支える「かっこいい」言動の数々を、豊富なエピソードを交えて徹底的に深掘りしていきます。
このギャップにこそ、銀時が唯一無二の主人公である理由が詰まっていると考える読者は多いです。
銀魂:簡単あらすじ
銀魂は、原作者空知英秋によって描かれた「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」です。
物語の舞台は、江戸後期。
宇宙から襲来した異星人「天人(あまんと)」によって侵略されてしまい、侍の時代が終焉を迎えた世界です。
主人公の坂田銀時が、江戸の歌舞伎町で営む「万事屋銀ちゃん」を中心に、志村新八、神楽、そして巨大犬の定春といった仲間たちとともに、真選組や歌舞伎町の住人たちを巻き込んだ、笑いあり涙ありのドタバタ劇が展開されます。
銀魂は、2004年に週刊少年ジャンプで連載を開始し、単行本は2018年3月現在で72巻まで発行されました。
テレビアニメは2006年からスタートし、途中に休みを挟みながらも長きにわたり放送が続き、2010年にはアニメーション映画第1弾、2017年には実写映画化も果たすなど、その人気は衰えを知りません。
この異色の世界観の中で、銀時がどのように「侍」として生きるのかが、物語の大きなテーマの一つとなっています。
銀魂主人公:坂田銀時
万事屋銀ちゃんを切り盛りする坂田銀時は、そのだらしない外見からは想像もつかないほどの複雑な過去と、揺るぎない信念を秘めた主人公です。
基本プロフィール
| 誕生日 | 10月10日 |
| 身長 | 177cm |
| 血液型 | O型 |
| 年齢 | 20代後半 |
銀時のトレードマークは、なんといっても「銀髪の天然パーマ」に「死んだ魚のような眼」です。
青い雲の着物をだらしなく着崩し、腰には木刀を差していますが、その姿からは「侍」らしさはほとんど感じられません。
性格は、金に汚く、無類の甘いもの好きで糖尿病寸前という、まさに「まるでダメな人間(マダオ)」の典型です。
酒やギャンブルも大好きで、ジャンプ史上類を見ない「ダメ主人公」としての地位を確立しています。
しかし、彼の本質は決してだらしなさだけではありません。
普段はのらりくらりと過ごしていますが、いざという時には命をかけて仲間や信念を守る「本物の侍」としての一面を見せます。
このギャップこそが、彼が多くのキャラクターや読者からの信頼を集め、絶大な人気を誇る理由です。
過去には「攘夷戦争」に参加し、そのあまりの強さから「白夜叉」と恐れられた経験を持つなど、彼の内面には常に侍としての覚悟が存在しています。
交友関係も広く、歌舞伎町を歩けば「銀さん」と声をかけられますが、同時に「ツケを払え」と小言を言われることも日常茶飯事です。
アニメでの声優は、そのだらしなさとシリアスなかっこよさを完璧に演じ分ける杉田智和が務め、幼少時は矢口アサミ、女性に変身した際には戸松遥が担当しています。
実写映画化では、小栗旬が銀時という大役を任され、その再現度の高さも話題となりました。
銀魂における[万事屋]と銀時
銀時の生活の拠点であり、物語の中心となるのが「万事屋銀ちゃん」です。
万事屋は、過去に行き倒れていた銀時を救ったお登勢が営むスナックの二階に店を構えています。
基本的には迷い猫の捜索や人探しなど、町人の助けになるような依頼が多い何でも屋ですが、銀時はその中で厄介な事件に巻き込まれることもしばしばです。
万事屋のメンバーは、銀時と共に働く志村新八、神楽、そして巨大犬の定春で構成されています。
ツッコミ担当の志村新八
万事屋のメンバーの中で、唯一の「常識人」であり、全キャラクターのツッコミ担当です。
年齢は16歳ですが、「ほとんどメガネとしか認識されていない」という可哀そうな立場にあります。
家事全般をこなすできた「ダメガネ」である一方で、剣術の実力は確かなもので、地球人以上の力を持つ天人にも引けを取らない強さを持っています。
万事屋のヒロイン神楽
万事屋において紅一点のヒロインですが、食い気ばかりで「ゲロイン」と称されることもあります。
年齢は14歳。
宇宙最強の戦闘部族「夜兎族」の一人で、常人離れした強靭な力の持ち主です。
普段は銀時に負けず劣らずだらしない姿を見せますが、銀時のことを心から慕い、万事屋という家族を大切に思っています。
万事屋は、銀時が「守るべきもの」を見つけた場所であり、過去の影から解放され、現在を「美しく生きる」銀時の信念を体現している場所であると言えるでしょう。
銀魂における[真選組]と銀時
銀時と対立しながらも、互いを認め合う「悪友」のような関係にあるのが、江戸の治安を守る特殊警察「真選組」です。
真選組局長の近藤勲は、志村新八の姉である志村妙に恋をしていますが、そのストーカー行為から妙を守ったことがきっかけで、銀時は真選組に目をつけられることになります。
さらに、銀時が過去に名高い攘夷志士「白夜叉」であったことが判明すると、余計に真選組から狙われることになりました。
しかし、普段はいがみ合い、抗争を繰り広げていても、大きな危機が迫った時にはお互いに助けに向かうなど、互いの信念を理解し合い、力を合わせることができる特別な関係性です。
真選組の個性豊かな面々
真選組のメンバーも非常に個性的で人気があります。
近藤勲(28歳)は妙のストーカーですが、部下からの信頼は厚い局長です。
土方十四郎(27歳)は、何かと銀時と対立する「鬼の副長」でありマヨラーです。
沖田総悟(18歳)は、隊内最強の剣の使い手であり、極度のドS属性を持っています。
その他にも、いじりキャラとして知られる隠密の山崎退など、メンバーは豊富です。
作中では、史実の新選組とは異なり「真選組」と表記されており、メンバーの名前の漢字が一文字違いや逆の意味の言葉の漢字になっているなど、細かな工夫が凝らされています。
ファンからは、この「実在の人物を下敷きにした親しみやすさ」も人気の理由の一つと考察されています。
銀時と真選組の対立と共闘は、銀魂の物語に深みを与え、「腐れ縁の悪友」という関係性が読者の胸を熱くすると考えられます。
銀魂主人公:坂田銀時がかっこいい訳①器用になんでもこなしてしまう銀時!
銀時が「かっこいい」とされる理由の一つに、彼の「意外な器用さ」が挙げられます。
意外と器用な何でも屋
万事屋のリーダーとして、銀時は料理や大工仕事など、なんでもこなしてしまう器用さを持っています。
過去には、志村新八の家でホールケーキを作ったり、御庭番衆の全蔵の家に押し入り夜な夜なチャーハンを作ったりするエピソードがあります。
また、牛乳パックで本棚を作るなど、性格や年齢に似合わず意外なほど家庭的な一面も持ち合わせています。
この「ギャップ」こそが、彼を単なるダメ人間で終わらせない魅力の一つです。
ただし、アニメのミニコーナーでは、作ろうとした料理が「全然違ったスイーツ料理」になるなど、その器用さがどう表れるかは未知数というお茶目な一面もあります。
読者からは、「普段だらけているのに、生活力が高いのが逆にリアルでかっこいい」という意見も見受けられ、彼の「生活に根ざした器用さ」が、キャラクターとしてのリアリティを高めていると考察できます。
銀魂主人公:坂田銀時がかっこいい訳②女性キャラからモテモテ?
銀時が女性キャラクターからモテることも、彼の人気の大きな要因です。
ちゃらんぽらんなのにモテる銀時
金に汚く、足もくさい、ドSでちゃらんぽらんな性格ですが、銀時は「守るべき人はきっちり守る」という筋を通すことができます。
この義理堅さと人情深さゆえに、銀時には年齢の垣根を越えて、密かに想いを寄せる女性キャラクターが非常に多いです。
主な女性キャラと銀時の関係性を見てみましょう。
- いつも銀時を心配する志村妙。
- ドSと知ってからマゾっ気を発揮した猿飛あやめ。
- 他の男子は受け付けないが銀時とは手を繋げる柳生九兵衛。
- 銀時本人から「綺麗な魂を持った女」と称された月詠。
もちろん、万事屋のヒロインである神楽も、銀時を慕う一人です。
彼女たちは、銀時がどうしようもない人間だと知りつつも、彼に恩を感じ、「手を差し伸べずにはいられない」ほど、彼の「魂の美しさ」に惹かれています。
読者からは、「だらしないのに、本質的な優しさや強さを持っているからこそ、女性が夢中になる」という声が多く、彼の「内面の魅力」が女性ファンを惹きつけていると分析できます。
特に、「本当に大事なもの」を護るために命を懸ける銀時の姿は、彼の普段の姿とのギャップも相まって、女性陣の心を強く捉えていると考えることができます。
銀魂主人公:坂田銀時がかっこいい訳③侍としての強靭な肉体
坂田銀時の「かっこよさ」を語る上で欠かせないのが、侍として培われた「強靭な肉体」と「卓越した戦闘能力」です。
強靭な肉体美
普段はパチンコ、甘味屋巡り、家でごろごろと、筋トレなどとは無縁の生活を送っていますが、銀時の肉体は強靭そのものです。
彼は木刀を振り回して壁を突き破るなど、壮絶な力を発揮します。
これは、過去に攘夷戦争に参加し、「白夜叉」と呼ばれるほどの実力の持ち主だったからです。
一通りの戦い方は難なくこなせる力量を持ち、その力は対人戦だけでなく、異星人である天人との戦いでも遺憾なく発揮されます。
かつて最強と言われた夜兎族の鳳仙とも対峙し、人間離れした力に負けることなく見事に勝利を収めるなど、その肉体美と戦闘能力は折り紙つきです。
アニメでは、柳生篇のエンディングで主要メンバーの肉体美が惜しげもなく紹介されるなど、彼の強靭さがファンにとって大きな魅力の一つであることが伺えます。
読者レビューでは、「ギャグ回で腹筋を壊し、シリアス回で銀時の肉体美と強さを見て、心が痺れる」という意見もあり、彼の「緩急のある魅力」を形成する重要な要素です。
銀魂本誌からかっこいい坂田銀時厳選エピソード
坂田銀時のかっこよさは、彼が放つ数々の「魂の言葉」に集約されています。
ここでは、彼の信念が垣間見える、本誌から厳選されたエピソードと名言を紹介します。
発情期ですかコノヤロー
記念すべき第一話での出来事です。
天人に絡まれている新八を助けるシーンで、トラ型の天人に対して放った台詞が「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ。発情期ですか、コノヤロー。」です。
主人公の初台詞としては異例のユーモアとインパクトを持つこの言葉は、銀魂という作品の「ギャグ」と「侍魂」の融合を見事に象徴しています。
ファンからは、「この一言で銀魂の世界観に惹き込まれた」という声が多く聞かれます。
最後まで美しく
第1巻に収録されている、攘夷戦争時代の回想シーンでの名言です。
大勢の敵に囲まれ、武士らしく潔く散ることを選ぼうとした桂小太郎に対して、銀時が言い放ったのが「美しく最後を飾りつける暇があるなら、最後まで美しく生きようじゃねーか。」という言葉です。
これは、銀時が「命を懸けて護るもの」を絶対に諦めないという強い意志を表しています。
この言葉は、白夜叉として武人に振る舞いながらも、仲間を想い、生き抜くことを選んだ銀時の魂を象徴する名言として、ファンの間で最も人気のあるセリフの一つです。
俺の護るものは何一つ変わっちゃいねェ
真選組動乱篇で、銀時が高杉晋助の一派である河上万斉と対峙した際の言葉です。
万斉から「攘夷戦争の頃と比べて守るものが変わった」と言われた銀時は、「国が亡ぼうが、侍が亡ぼうが、どっちでもいんだよ俺ァ、昔っから。今も昔も俺の護るもんは何一つ変わっちゃいねェ」と返答します。
これは、彼が守るべき対象が「国」や「大義」ではなく、「目の前の仲間たち」であることを示しています。
この一言は、銀時が「白夜叉」の時代を経て、より人間的な「侍」として成長したことをファンに強く印象づけました。
てめぇは野良犬なんかじゃねェ
第22巻に収録されているエピソードでの言葉です。
引きこもりの息子を外へ出してほしいという依頼から、義理の息子ながらも精一杯家族を守ろうとした中村京次郎の姿を目撃します。
育ての親の想いを守るため一人死にゆく京次郎を前に、銀時は「俺だけはしってるぞ。てめーが護ったもんを。てめーが汚名を着てまで最後まで守り通したもんを。てめーは野良犬なんかじゃねェ。気高い狛犬だ。」と言い放ちます。
これは、世間からどう見られようと、銀時だけはその人物の「魂の美しさ」を見抜くことができるという、彼の「人情の深さ」を表す名言です。
お前にゃ俺の火は消せねェよ
第26巻、吉原桃源郷を舞台に最強の夜兎族である鳳仙と対峙した際の言葉です。
月詠たち百華の力を借りながらも、瀕死の状態に陥った銀時が、それでも立ち上がる理由を問う鳳仙に向けて放ったのが「お前にゃ俺の火は消せねェよ。何度吹き消そうとも、無駄な話だ。俺にゃ、とっておきの火種があるんだ。絶対に消えねェ太陽(ひだね)がついてんだ。」というセリフです。
銀時が言う「太陽」とは、万事屋の仲間たちをはじめとする「護るべき存在」のことです。
仲間との絆が、銀時の折れない「魂」を支えていることを示し、読者に深い感動を与えました。
二度と約束は違わねぇ
第35巻の歌舞伎町四天王篇での、次郎長との最終決戦での言葉です。
お登勢を傷つけられ、守り抜けなかった過去を持つ銀時は、次郎長との最終決戦で彼を討ち取るかと思われましたが、銀時が切ったのは次郎長が持つ辰五郎の形見の煙管でした。
そして銀時は、「俺ァ二度と約束は違わねぇ。禁煙しろ。クソジジイ。」と言い残します。
次郎長もまた、多くの人間から想われている存在であると悟った銀時が、「命を奪うことよりも、生きさせること」を選択した、彼の「優しさと覚悟」が凝縮された名シーンです。
[銀魂]坂田銀時の過去である白夜叉とは
坂田銀時の強さの根源には、攘夷戦争時代に恐れられた「白夜叉」としての過去があります。
伝説の攘夷志士
銀時は過去、桂小太郎、高杉晋助、坂本辰馬らと共に攘夷戦争に参加し、「攘夷四天王」の一人として天人たちと戦っていました。
当時、彼のあまりの強靭さと勇猛果敢な戦いぶりから、天人や戦闘部族さえも近づけさせぬ「銀髪の鬼」、すなわち「白夜叉」と恐れられていました。
その戦術は、単身での奇襲を得意とし、真選組一派からも「桂に匹敵するほどの伝説の攘夷志士」であると言われるほどです。
「白夜叉」時代の銀時は、まさに「武の頂点」に立つ存在であり、「美しく最後まで生きよう」という信念を、剣一本で体現していました。
白夜叉の終焉
しかし、「白夜叉」伝説は、ある人物の死によって幕を閉じます。
その人物とは、銀時の育ての親であり師であった吉田松陽です。
銀時は、師を自らの手で下さなければならなくなった時、「白夜叉である鬼の目から一筋の涙がこぼれる」という、悲劇的な決断を迫られました。
この出来事が、後の銀時の「マダオ」としての生き方、すなわち「大切なものを護るためなら、世間体や体裁などどうでもいい」という、「魂を護る」生き方へと繋がっていきます。
白夜叉時代の悲劇的な過去があるからこそ、現在の銀時の「仲間」や「日常」を大切にする姿勢が、読者の心に強く響くと考察されます。
劇場版銀魂[新訳紅桜篇]での銀時
銀時の「かっこよさ」が再確認できるのが、劇場版「新訳紅桜篇」です。
アニメ放送時に加え、当時ではまだ出演回数が少なかったキャラクターにも物語に加われるように新しく編集された本作は、銀魂初の劇場版ながら、笑いあり、真剣味ありの仕上がりとなりました。
高杉との決定的な決別
この物語は、白夜叉である攘夷戦争時の戦友、高杉晋助との決定的な決別が描かれた物語でもあります。
銀時が「護る」ことを選んだのに対し、高杉は「壊す」ことを選び、二人の道が完全に分かれます。
高杉との対峙の中で、銀時は「白夜叉」としての強さと、現在の「万事屋銀ちゃん」のリーダーとしての「護るための剣」を振るう姿が描かれます。
実写映画化でも同作が描かれたため、アニメ、映画、実写映画と見比べることで、銀時のかっこよさが多角的に理解できるとファンからの評判も高いです。
特に、大筋の物語は変わらないものの、原作では登場しなかった真選組や終わりの全員集合など、既存のファンにも嬉しい展開が盛り込まれ、「銀魂の魅力が凝縮された劇場版」として高く評価されています。
劇場版銀魂[完結篇 万事屋よ永遠なれ]での銀時
劇場版第2弾、原作者完全オリジナルストーリーの「完結篇 万事屋よ永遠なれ」は、銀時の過去と現在、そして未来が交錯する、まさに「銀時の集大成」とも言える作品です。
過去の清算と仲間の絆
銀時はタイムリープし、5年後の未来へと飛ばされます。
そこでは、5年後の自身である銀時が謎の失踪を遂げ、江戸では謎のウイルスが蔓延し、歌舞伎町の姿はどこにもなくなっていました。
原因追及をしていくうちに、謎のウイルスの正体が、過去攘夷戦争で「白夜叉」として戦っていた折に受けた傷であると判明します。
銀時は、過去の自分が受ける傷を未然に防ぐため、5年後の未来から遡り、攘夷戦争時の過去へと向かっていきます。
しかし、本来は居ないはずの万事屋、真選組、歌舞伎町の面々が、銀時を助けるために集結します。
このシーンは、「銀時が意識せずとも、多くの人々の魂を救い、絆を結んできた」ことの証明であり、銀時が最もかっこいい瞬間の一つです。
みんなの想いを受け取り、銀時は過去の清算をするべく、戦いへと向かっていきます。
大まかなあらすじは固く感じられますが、本編の様々なところにギャグ要素がちりばめられており、決めるところはかっこいい銀時の姿、そして5年後として成長した様々な面々の容姿など、ファンにはたまらない仕上がりとなっています。
「終わる終わる詐欺」とまで言われた銀魂のアニメシリーズにおいて、「正真正銘の完結篇」として、銀時の魅力を最大限に引き出した作品です。
現世でも銀時は人気!様々なランキング結果
坂田銀時は作中だけでなく、現世(リアル)においても絶大な人気を誇っています。
結婚したいアニメキャラランキング1位
2010年度に行われた「結婚したいアニメキャラランキング」では、花婿にしたいキャラクターとして、見事1位に選ばれました。
また、年齢別でも全年齢で1位を獲得するなど、銀時の「かっこいい」部分が世の女性陣を魅了したランキングでもあります。
このランキング結果は、銀時の以下の要素が、三次元の女性陣から見ても「かっこいい男」を貫いていることを示しています。
- 料理もできる家庭的な一面。
- 職業不詳でありながら、神楽など大食い娘を相手に家計をやりくりしている経済力。
- 普段のだらしなさの裏にある人情深さと頼りがい。
特に、「マダオ」的な要素を面白がりつつも、彼が持つ「いざという時の強さ」や「優しさ」に魅力を感じている読者が多いと考察されます。
銀時の人気は、単なるキャラクター人気に留まらず、彼の「生きざま」そのものが、読者の理想とする男性像の一面を担っているという見方もあります。
現在の本誌[銀魂]の坂田銀時:これからの銀時に注目!
長編作としてジャンプにて連載が続いた銀魂は、多くのファンに惜しまれながらも、徐々に最終回へと向かっていくことになります。
最終決戦へ
最終決戦として、銀時のかつての師であった吉田松陽が、「虚(うつろ)」と名を変え、世界を滅ぼすために行動し始めます。
この思惑によって、歌舞伎町は様々な天人に狙われ始め、銀時は倒すべき最後の相手として虚と対峙することになります。
しかし、銀時の一番の強さは、彼の「仲間」です。
大勢の天人、強敵をぼろぼろになりながらも、万事屋のメンバー、真選組、歌舞伎町の住人たちが力を合わせて倒していきます。
遺恨が残っていた神楽たち家族の問題や、攘夷戦争終結後仲違いしていた高杉たちとも和解をし、地球人として、また侍として大きな力を取り戻した銀時たちは、最終決戦へと向かいます。
最終決戦に向かうにつれ、様々な想いが繋がり、絆を深めていく描写は、ファンにとって「涙なしでは見られない」展開となりました。
未だ強敵である虚を倒す術が見つけられてはいませんが、銀魂の主人公である銀時が、「決めるときはかっこいい姿で決める」という信念を貫き、最後まで銀魂本誌を引っ張って行くであろうことは、読者全員が信じて疑わないところでした。
彼の最後の戦いへの覚悟は、まさに「最後まで美しく生きる」という言葉を体現していると言えるでしょう。
まとめ
坂田銀時は、一見すると「まるでダメなオッサン(マダオ)」という肩書きがふさわしい、だらしなく、金に汚い主人公です。
しかし、その裏には、攘夷戦争で「白夜叉」と恐れられたほどの最強の侍としての過去と、「護るべきもの」のためなら命を懸けるという「魂の美しさ」を秘めています。
彼の魅力は、この「絶大なギャップ」と、作中屈指の「人情の深さ」に集約されています。
「美しく最後を飾りつける暇があるなら、最後まで美しく生きようじゃねーか。」という名言に代表されるように、彼は不器用ながらも、自分の信念と仲間との絆を何よりも大切にしています。
料理や大工仕事もこなす器用さや、多くの女性キャラクターから慕われるカリスマ性も相まって、坂田銀時は現世でも「結婚したいアニメキャラ」として1位に輝くほどの絶大な人気を獲得しました。
だらしない日常の中に見え隠れする「本物の侍の覚悟」こそが、彼が「銀魂」という複雑なSF人情コメディの主人公として、多くのファンを惹きつけ続ける最大の理由です。
彼の過去と現在、そして未来の戦いへの覚悟を振り返ることで、読者は改めて銀時というキャラクターの「奥深さ」と「かっこよさ」を再認識することができるでしょう。
これからも、坂田銀時という唯一無二の主人公の生きざまに、私たちは注目し続けていきます。
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