
ダークファンタジーの金字塔として、小説、アニメ、ゲームと幅広いメディアで絶大な人気を誇る『オーバーロード』。
主人公アインズ・ウール・ゴウンが支配する地下大墳墓ナザリックには、個性豊かで強大な力を持つNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)の守護者たちが存在します。
中でも、その可愛らしい容姿と、控えめでおどおどした仕草から、多くのファンに「かわいい」と絶賛されているのが、ナザリックの第6階層を守護するマーレ・ベロ・フィオーレです。
しかし、この女の子のような見た目とは裏腹に、マーレには驚きの性別や守護者の中でも屈指の強さといった、強烈なギャップが隠されています。
本記事では、守護者序列第2位の実力を持ちながら、「頼りない大自然の使者」と呼ばれるマーレの謎めいた性別の理由、強さの秘密、そして彼に命を吹き込んだ声優に至るまで、その魅力を徹底的に紹介していきます。
ナザリックの守護者の中でも一際異彩を放つマーレの、底知れぬ実力と愛らしさのギャップに迫ります。
【オーバーロード】マーレ・ベロ・フィオレの魅力とは
ナザリック第6階層守護者マーレの概要
マーレ・ベロ・フィオーレは、ナザリック地下大墳墓の第6階層「ジャングル」を守護する階層守護者の一人です。
ふくらはぎまでの長さの金髪に、左目が青、右目が緑のオッドアイを持ち、華奢な体つきと、フリル付きの可愛らしいワンピース姿が特徴的です。
常にオドオドとして自信なさげな言動が多く、「頼りない大自然の使者」という異名を持っています。
しかし、その愛らしい見た目からは想像もつかないほどの圧倒的な力を持ち、アインズの命令には冷徹に従う戦闘のプロとしての側面も併せ持っています。
創造主「ぶくぶく茶釜」の趣味とマーレの性別
マーレのキャラクター設定は、ナザリックを創造した至高の41人の一人、ぶくぶく茶釜によって行われました。
至高の存在たちが創造した守護者たちは、それぞれの創造主の趣味や思想を反映しているのが特徴的です。
マーレは、その可愛らしい容姿や服装から女の子だと誤解されがちですが、実は性別は男であり、この女の子の服装は創造主ぶくぶく茶釜の趣味による設定です。
この設定は、主人公であるアインズ(モモンガ)をして「変態設定」と言わしめており、作中では、他のキャラクターたちがマーレの性別が男か女か分からず困惑している姿も描かれ、コミカルな一面も生み出しています。
この「見た目は女の子なのに実は男」という強烈なギャップこそが、マーレの人気の大きな理由の一つとなっています。
双子の姉アウラ・ベラ・フィオーレとの関係性
マーレには、同じく第6階層を守護する双子の姉、アウラ・ベラ・フィオーレが存在します。
アウラは、ショートカットで男の子のような外見をしていますが、性別は女です。
マーレとは瞳の色(左目が緑、右目が青)が逆で、性格も逆です。
常にオドオドしているマーレとは対照的に、アウラは負けん気あふれる名調教師という異名で呼ばれるほどの快活で活発な性格です。
男の子のような外見のアウラですが、中身は女の子そのもので、アインズに褒められると思わず赤面するような可愛らしい姿も描かれています。
アウラは「レンジャー」「ビーストテイマー」などの能力を持ち、特にモンスターを使役することを得意としています。
このように、性別と外見、そして性格が正反対である双子が、ナザリックの第6階層を共に守護しているという設定は、ファンにとって非常に魅力的であり、双子の姉弟コンビとして絶大な支持を集めています。
ちなみに、アウラ・ベラ・フィオーレの声を担当したのは、声優の加藤英美里です。
主人アインズへの絶対的な忠誠心と愛らしい一面
性別が分かりにくいマーレですが、他の守護者と同様に、主人であるアインズに対して絶対の忠誠を誓っています。
アインズから転移用の指輪をプレゼントしてもらった際には、子供のようにはしゃぎながら喜ぶ姿が描かれ、その純粋な愛情が垣間見えます。
特に、アインズから「お前たちは本当に大切な存在だ」と言葉をかけられた際には、マーレが大粒の涙を流すシーンがあり、この時の愛らしい姿はオーバーロードファンから「本当にかわいい」と大きな話題となりました。
このかわいい外見と、とてつもない強さ、そして主人への盲目的な忠誠心という多重のギャップに、多くのファンが魅了されていると考えられます。
マーレの意外な趣味とオドオドした言動
普段、オドオドとしながら自分の言いたい事を考えているマーレですが、彼の趣味は意外にも読書です。
一人で静かに本を読んでいる姿は、彼の内向的な性格をよく表しています。
また、アインズから他の守護者へ回覧板を回すという比較的簡単な仕事を与えられた際には、嬉しそうな赤面顔を見せています。
これは、普段の戦闘における冷酷さとはかけ離れた、アインズの役に立ちたいという純粋な気持ちの表れであり、マーレの愛らしい一面としてファンから支持されています。
かわいい容姿と男の性別のギャップ
女の子のような容姿がもたらす周囲の困惑
マーレは、フリル付きのワンピースというかわいい女の子のような服装をしていますが、性別は男です。
この外見と性別のアンバランスさから、オーバーロード作中では、ナザリックの守護者たち以外のキャラクターがマーレを本当に女の子だと勘違いする描写が多く見られます。
また、よく見ると男の子のような顔立ちをしているため、本当の性別はどちらなのか、他のキャラクターたちが迷っている描写もなされています。
この周囲の困惑こそが、マーレのキャラクター設定の面白さを際立たせています。
創造主の設定がもたらした「変態設定」
マーレの性別が男でありながら、服装が女の子であるという設定は、創造主ぶくぶく茶釜の趣味によるものです。
アインズがこの設定を知った際、思わず「変態設定」と心の中でつぶやいたことは、ファンの間でも有名なエピソードです。
この「変態設定」は、作中の守護者たちが、創造主たちの遊び心や個性を色濃く受け継いでいるという、ナザリックのNPCたちのリアリティとユニークさを強調する要素となっています。
しかし、この設定こそが、マーレの外見的な可愛らしさと、内面的な戦闘狂としてのギャップを際立たせ、彼の人気を不動のものとしていると言えるでしょう。
控えめな行動と中性的な振る舞い
マーレは、本当の性別は男という真実を持っていますが、本人は常に中性的な行動を取っています。
オーバーロード作中では、乱れたスカートを直したり、女の子のように控えめな行動を取ったりする姿が描かれています。
これは、彼の創造主が設定した「女の子っぽい振る舞い」という設定を忠実に守っているためと考えることができますが、一部のファンからは「男の子なのに、こんなにも可愛らしく、女性的な仕草を自然に行えるのがたまらない」という声も多く挙がっています。
彼の外見的な可愛らしさは、彼自身の行動様式によっても強化されていると言えるでしょう。
守護者序列2位!マーレの圧倒的な強さ
マーレの真の魅力は、その可愛らしい見た目からは想像もつかない、ナザリックの守護者の中でも屈指の圧倒的な戦闘能力にあります。
マーレの職業レベル構成
ナザリックの守護者は、その総合レベルが約100レベルで設定されていますが、マーレの職業レベルの構成は、彼が純粋な魔法詠唱者(キャスター)ではないことを示しています。
マーレの主な職業レベルは以下の通りです。
| ドルイド | レベル10 |
| ハイドルイド | レベル10 |
| ネイチャーズ・ヘラルド | レベル10 |
| ディサイプル・オブ・ディザスター | レベル5 |
| フォレスト・メイジ | レベル10 |
彼は、ドルイド(自然を司る魔法職)系の職業を中心にレベルを構成しており、特に「ネイチャーズ・ヘラルド(自然の先触れ)」や「ディサイプル・オブ・ディザスター(災厄の弟子)」といった強力なクラスを取得しています。
これにより、彼は大地や自然を自在に操る強力な魔法を操ることが可能となっています。
シャルティアに次ぐ守護者序列第2位の実力
オドオドとして頼りない姿が描かれているマーレですが、ナザリックの階層守護者の中では、序列第2位という驚異的な実力を持っています。
序列第1位は、バランスの取れたステータスを持つシャルティア・ブラッドフォールンであり、彼女も至高の41人の一人であるペロロンチーノによって創造されています。
マーレの序列の高さは、彼の持つ広範囲の殲滅力と、大地を操る特殊な能力が、ナザリックの防御において非常に重要であることを示しています。
ちなみに、守護者統括を任されているアルベド(タブラ・スマラグディナが創造)や、守護者の中でも特に優れた頭脳を持つデミウルゴス(ウルベルト・アレイン・オードルが創造)も序列は高いですが、純粋な戦闘力という点ではマーレがシャルティアに次ぐ実力者と評価されています。
「頼りない大自然の使者」の単独戦闘能力
マーレは、異名の通り、普段はオドオドとした姿がよく描かれており、自分で決断する事を苦手にしているため、姉のアウラと複数で行動することが多いです。
しかし、彼は単独で強敵を撃破できるほどの力を持っており、その実力は折り紙つきです。
彼の戦闘スタイルは、杖を振るっての強力な魔法攻撃と、杖による物理的な撲殺という、魔法職らしからぬスタイルが特徴的です。
可愛い見た目をしていますが、その腕力はとてつもなく、無感情で敵の骨をへし折る姿も描かれており、このギャップが彼の人気の秘訣の一つでもあります。
姉アウラとの共闘とバックアップ能力
マーレは、単独でも強敵と戦える強さを持っていますが、オーバーロード作中では、姉のアウラと共闘する姿が最も多く描かれています。
アウラが物理攻撃やモンスターの使役で敵を翻弄するのに対し、マーレは強力な支援魔法や広範囲の攻撃魔法でバックアップを行います。
二人のコンビネーションは極めて優秀であり、アインズが召喚した強力なモンスターを余裕で撃破するほどの連携を見せています。
この双子の守護者コンビは、ナザリックの戦闘における万能性を象徴する存在と言えるでしょう。
大地を操る強力な魔法の使い手
アウラは物理攻撃に特化しているキャラクターですが、マーレはドルイド系の職業レベルから、大地を操る複数の強力な魔法を使用することができます。
オーバーロード作中では、ナザリックの居場所が他プレイヤーに露呈しないよう、大地の魔法を使ってナザリックを隠すという、戦略的に重要な役割も果たしています。
この働きが認められたことで、アインズから転移の指輪をプレゼントしてもらっています。
また、彼の「大地を操る魔法」は、大規模戦闘において国を一瞬で滅ぼせるほどの広範囲の攻撃力を持っており、その真の力は計り知れません。
華奢な体つきに宿る驚異的な腕力
マーレは、華奢な体つきをしていますが、実は守護者の中でも物理攻撃に特化しているキャラクターであり、とてつもない腕力を持っています。
作中では、人間やモンスターを楽々と引きずる姿が描かれており、その腕力を生かすことのできるアイテムをアインズから借り受けています。
この「可愛らしい外見」と「凄まじい腕力」という、極端なギャップが、マーレのキャラクターをさらに面白く、魅力的にしています。
命令を淡々と実行する無感情な冷酷さ
普段、オドオドとしているマーレですが、アインズからの命令を与えられた際には、その愛らしい外見とは裏腹に、淡々と冷酷に実行する姿が描かれています。
彼は、人間に対して情を一切持っておらず、無感情で敵の骨をへし折るといった残虐な行為も躊躇なく行います。
この純粋な「善」と「悪」の価値観の欠如は、NPCであるナザリックの守護者たちに共通する特徴ですが、マーレの場合は、その可愛らしい見た目とのコントラストが際立っています。
マーレ・ベロ・フィオレのアニメ名シーン
マーレは、その強さと愛らしさのギャップから、アニメ『オーバーロード』の様々なシーンで活躍し、ファンに強烈な印象を残しています。
1期:アインズとの初対面とモンスター撃破
アニメ第1話では、異世界に転移したアインズが、まずアウラとマーレが守護する第6階層に上がり、アインズが召喚したモンスターと双子が戦うシーンが描かれています。
戦いを終えたアウラとマーレが、アインズから水をもらってとても喜ぶ姿は、彼らが主人からの些細な行為にも純粋な喜びを感じる、子供のような一面を持っていることを示しており、ファンからは「かわいい」と絶賛されました。
1期:モモンの邪魔者を撲殺した冷徹なシーン
オーバーロード第1期の第11話では、アインズがモモンという冒険者に変装して情報収集を行っている際、モモンの邪魔になりそうな他の冒険者をマーレが撲殺する姿が描かれています。
普段のおどおどした姿からは想像もできない、冷徹な戦闘狂としてのマーレの側面が強調されたシーンです。
2期:リザードマンの村への激励シーン
アニメ第2期の第4話、リザードマンの村を支配するためにアインズが動いている際、他の守護者は下劣な生き物であるリザードマンたちを馬鹿にしていましたが、マーレだけは「頑張れ」と激励しています。
このシーンは、マーレが持つ純粋さや、自然を司る者としての側面を垣間見せる、印象的なシーンとして知られています。
3期:アインズとのほのぼの入浴シーン
アニメ第3期の第1話では、アインズや守護者たちがお風呂に入るというほのぼのとしたストーリーが描かれています。
この時、マーレは大好きなアインズの体を一生懸命に洗う姿を見せており、主人への忠誠心と愛らしさが溢れる名シーンとなりました。
3期:宣戦布告における地割れと虐殺シーン
アニメ第3期の第8話、アインズや守護者たちが他国に侵入して宣戦布告する際に、マーレが杖で地面に地割れを起こし、他国の兵士を撲殺するシーンは、彼の圧倒的な戦闘力と冷酷さを最も印象づけた名シーンです。
この際、アインズたちのことを舐め切っていた他国の王や兵士たちは、底知れぬ恐怖に支配され、マーレの持つ力をまざまざと見せつけられました。
マーレ・ベロ・フィオレの声優
マーレの「可愛いのに男の子」という複雑なキャラクター性を完璧に表現し、その人気を決定づけたのが、声優の演技です。
マーレの声を担当した内山夕実
アニメ『オーバーロード』でマーレの声を担当したのは、声優の内山夕実です。
内山夕実は、マーレのオドオドした可愛らしい声質と、戦闘時の無感情で冷徹な声を巧みに使い分け、マーレの持つ二面性を見事に表現しています。
| 名前 | 内山 夕実(うちやま ゆみ) |
| 生年月日 | 1987年10月30日 |
| 出身 | 東京都 |
| 主な経歴 | 15歳より「日本ナレーション演技研究所」で演技を学び、2005年より声優活動を開始。 |
内山夕実の経歴とその他の主な出演作品
内山夕実は、中学生時代に放送部に入っていたことがきっかけで声優の道に進んだと語っています。
20歳の時に一度引退していましたが、2010年に復帰し、その後数多くの人気作品に出演しています。
彼女のその他の主な出演作品には、『うさぎドロップ』、『魔法科高校の劣等生』、『結城優奈は勇者である』、『ドキドキ!プリキュア』などがあり、洋画の吹き替えも数多く担当するなど、幅広い分野で活躍しています。
彼女の繊細でありながら芯のある演技は、マーレのキャラクターに深みと愛らしさを与え、ファンからの高い評価を得ています。
ファンからの感想・評価
マーレ・ベロ・フィオーレは、そのユニークな設定とキャラクター性から、ファンからも様々な感想や評価が寄せられています。
「かわいい」という圧倒的な評価とギャップへの魅力
オーバーロードファンから最も多く寄せられる感想は、やはり「マーレはかわいい」というものです。
創造主ぶくぶく茶釜の「変態設定」による女装という設定が、逆にファンの心を掴んでいます。
特に、アインズから「大切な存在」と言われて思わず涙を流す純粋な姿や、姉のアウラと仲良くしている姿は、ファンの間で非常に人気が高いです。
守護者としての強さに対する驚きの声
マーレは可愛らしいと評判ですが、同時にその圧倒的な強さも話題になっています。
「かわいい見た目をしていますがとてつもなく恐ろしいほどの腕力で戦闘スタイルは基本杖で相手を殴り殺します」といった感想が多く見られ、守護者序列第2位という実力と、魔法職らしからぬ撲殺スタイルのギャップが、彼の人気をさらに引き上げています。
性別が男という設定へのファンの反応
「マーレもかわいいな男だけど。女にしか見えない…」というように、マーレの性別が男であるという事実は、ファンにとって驚きであると同時に、彼のキャラクターのユニークさを決定づける要素となっています。
女の子のような服装や言動をしているため、本当に女の子に見えるという声も多く、この「性別の謎」もまた、マーレのキャラクターとしての魅力を高めていると言えるでしょう。
まとめ
本記事では、小説・アニメ『オーバーロード』に登場するナザリック第6階層守護者マーレ・ベロ・フィオーレの性別、強さ、魅力、そして声優についてご紹介しました。
マーレは、創造主の趣味によって男の子ながら女の子の服装をさせられ、常にオドオドとしていますが、その実態は守護者序列第2位の圧倒的な実力者であり、大地を操る強力な魔法と、驚異的な腕力を持つ冷酷な戦闘狂です。
この「可愛らしさ」と「底知れぬ冷酷な強さ」という、極端なギャップこそが、マーレの最大の魅力であり、多くのファンを惹きつけてやみません。
『オーバーロード』は、マーレ以外にも個性的な守護者たちが多数登場し、小説・アニメ共に大人気を博しています。
まだ『オーバーロード』を見たことがない方も、この記事を参考に、ぜひこの「かわいいけど強い男の子」マーレ・ベロ・フィオーレに注目して、ナザリックの物語を楽しんでみてください。
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