大人気ダークファンタジーオーバーロードに登場するリ・エスティーゼ王国。
主人公アインズ・ウール・ゴウンが率いるナザリック地下大墳墓が最初に本格的に関わる人間国家として、物語の重要な舞台となりました。
この国は、第二王子ザナック・ヴァルレオン・イガナ・ライル・ヴァイセルフや、第三王女ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフといった個性豊かな王族が属していますが、その内情は王族派閥と貴族派閥の対立により、深く腐敗し荒れ果てています。
特に、見た目には反して高い知性を持つザナックが国の現状を憂い、改革に尽力する姿は、多くの読者の心を打ちました。
しかし、その裏側で暗躍するのが、「黄金」と呼ばれる美貌の裏に恐ろしい本性を隠し持つラナー王女です。
本記事では、このリ・エスティーゼ王国の全貌を深く掘り下げます。
ザナックやラナーの王族としての側面、国を蝕む六大貴族の実態、そしてラナーとナザリックのデミウルゴスとの不気味な関係性まで、徹底的に解説・考察していきます。
読者として、この国の悲劇的な運命を改めて振り返りましょう。
オーバーロードのザナック王子が属する王国とは？
本記事では、大人気ライトノベルオーバーロードに登場するザナックが属するリ・エスティーゼ王国について、その基本情報と内政の状況をご紹介します。
オーバーロードの作品情報
ザナックが登場するオーバーロードは、2012年7月から刊行されている丸山くがねによるライトノベル作品です。
オーバーロードは元々小説投稿サイト「Arcadia」に連載されていた作品であり、当初から人気を博したことから、2019年1月時点で累計発行部数800万部を超える大ヒットを記録しました。
その人気から2015年から3期に渡ってアニメ化され、その後「オーバーロードIV」としてアニメ4期も放送されるなど、多数のメディア展開が行われています。
物語は、主人公アインズ・ウール・ゴウンが、VRMMORPGのナザリック地下大墳墓ごと異世界に転移し、最強の存在として世界を征服していくというダークファンタジーです。
ザナック王子が属するのはリ･エスティーゼ王国
ザナックが所属しているのはオーバーロードの作中で登場するリ・エスティーゼ王国です。
リ・エスティーゼ王国は、アインズが初めて人間と接触したカルネ村がある国であり、900万人もの人間が住む大国です。
またオーバーロードの中でも1番大きい国土を持つ国であり、世界で最も古い王国と言われています。
リ・エスティーゼ王国は元来ヴァイセルフという王族が統治している国であり、現在はランポッサ三世が治めています。
しかしリ・エスティーゼ王国は、王族派閥と貴族派閥が対立する問題を長年抱えており、国内には不穏な空気が立ち込めています。
実際、平和ボケをしてしまったことで腐敗が進行しており、オーバーロードの作中でアインズは「この国には魅力が全くない」と辛辣な評価を下しています。
リ･エスティーゼ王国の今後予想
王族派閥と貴族派閥が対立しているリ・エスティーゼ王国は、隣国バハルス帝国と毎年のように戦争を行ったことで疲弊しています。
徴兵をしたことで発生した人手不足が原因で国力は減衰の一途を辿っていました。
さらに各派閥が対立して疲弊している隙を突き、アインズが率いる魔導国が攻撃を仕掛けたことで、物語の終盤では滅亡の瀬戸際に立たされます。
当初の読者の考察では、ザナックが王座に就き、腐敗を断ち切って国を盛り返すことに期待が寄せられていました。
しかし、魔導国の圧倒的な戦力を前に、リ・エスティーゼ王国は悲劇的な結末を迎えることになります。
この国の運命は、内部分裂と腐敗がもたらした自業自得の結末であり、ダークファンタジーとしてのオーバーロードのテーマを強く示しています。
オーバーロードのザナック王子が属する王国の王族
リ・エスティーゼ王国の未来を背負う王族たちもまた、それぞれが異なる資質と問題を抱えていました。
王族①国王ランポッサⅢ世
オーバーロードに登場するランポッサ三世はリ・エスティーゼ王国の現国王を務める人物です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役職 | 国王 |
| 治世 | 39年 |
| 年齢 | 60歳 |
| 特徴 | 気が弱い、派閥争いを止められない |
ランポッサ三世は39年王座に就いている60歳の王であり、年齢や国内の腐敗で疲れ切った顔をしています。
元々ランポッサ三世は悪くない国王なのですが、気が弱いことから派閥の争いを止めることが出来ません。
これにより派閥同士の戦いや腐敗は増加し、ランポッサ三世は後継者をザナックかバルブロか決めることが出来ない状況にありました。
「凡庸な善人」が治める国が、「超大な悪」によって滅ぼされるという、オーバーロードの構図を象徴する人物です。
王族②バルブロ･アンドレアン・イエルド・ライル・ヴァイセルフ
オーバーロードに登場するバルブロはリ・エスティーゼ王国において第1王子にあたる人物です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役職 | 第1王子 |
| 特徴 | 体格が良い、知恵は乏しい、貴族派閥の傀儡 |
| 国民の評価 | バカ王子 |
バルブロは第1王子らしい体格と小綺麗な髪を持つ王子なのですが、貴族派閥の傀儡となるなど知恵はゼロに等しいと評価されています。
ザナックと王位継承者を巡って対立するものの、頭脳で勝てないことから焦ってしまいます。
王族では第1王子なので地位は高いのですが、貴族派閥の傀儡であることから国民にバカ王子と辛辣な評価がされていました。
彼の軽率な行動は、作中においてアインズとの不要な接触を招き、結果的に自身の運命を決定づけてしまうことになります。
王族③ザナック・ヴァルレオン・イガナ・ライル・ヴァイセルフ
本記事の主役であるオーバーロードのザナックはリ・エスティーゼ王国において第2皇子にあたる人物です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役職 | 第2王子 |
| 特徴 | 小太りで目つきが悪い（見た目と中身のギャップ） |
| 能力 | 高い知性、国内の現状を理解する |
| 協力者 | レエブン、ラナー |
ザナックは小太りで目つきが悪いという見た目には反し、レエブン侯と関係性を深めることで国内の現状を深く理解する優れた知識の持ち主です。
そのため、王座を争う第1王子バルブロよりもはるかに優れた王子と呼べるでしょう。
ザナックはリ・エスティーゼ王国の王女であるラナーが自分より優れた頭脳を持っていることから、ラナーに度々相談をしています。
それと同時にザナックはラナーの隠れた本性やデミウルゴスとの関係性なども知っているため、自身が王座に就いた見返りを与えることで後継者争いを有利にしました。
この「悪魔と取引をする」ような知恵と勇気は、多くの読者から「真の王位継承者」として支持されました。
王族④ぺスペア侯夫人
オーバーロードに登場するぺスペア侯夫人は、リ・エスティーゼ王国に存在する六大貴族の1人であるぺスペア侯の妻です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役職 | ランポッサ三世の第1王女 |
| 人間関係 | ぺスペア侯の妻 |
| 特徴 | 父が優秀、高い地位に就いている |
| 能力 | 不明 |
ぺスペア侯夫人は過去に現在王座に君臨するランポッサ三世の第1王女を妻に迎えた人物であり、リ・エスティーゼ王国でもかなり高い地位に就いています。
どうやらぺスペア侯夫人の父は非常に優秀であったことから注目されているのですが、今のところ表舞台に出ていないという理由でその能力や人物像は不明となっています。
王族⑤詳細不明の王女
リ・エスティーゼ王国にはラナーという第3王女と、ぺスペア侯夫人が迎え入れた第1王女がいることから、もちろん第2王女も存在しています。
しかし第2王女は未だオーバーロードには姿を一切現わしていません。
なので現在リ・エスティーゼ王国の第2王女は顔や能力などの詳細は不明となっています。
この「詳細不明の王女」という設定は、読者の間で様々な裏設定や考察を生む余地を残していました。
王族⑥ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ
オーバーロードに登場するラナーはリ・エスティーゼ王国の第3王女にあたる人物です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役職 | 第3王女 |
| 異名 | 黄金 |
| 特徴 | 美しい金髪、聡明、温厚な性格（表向き） |
| 本性 | サイコパス、トップクラスの策謀家 |
| 愛する対象 | クライム |
ラナーは美しい金髪と色白の美貌、聡明な青色の瞳を持つ王女であり、その美しさから黄金とあだ名されています。
根回しや人との関わりが苦手なものの、被支配者層に向けた政策をするなど温厚な性格を演じており、国民から多数の支持を集めています。
しかしそんな聡明な王女であるラナーですが、隠れた本性を持った人物です。
ラナーの本性は非常に残酷であり、オーバーロードでトップクラスの策謀家であると評価されています。
また裏でラナーはナザリックのデミウルゴスと深い関係性にあり、自身のためなら手段を選びません。
その本性やデミウルゴスとの関係性などを知るザナックはラナーを味方につけ、王位継承者争いを有利にしました。
オーバーロードのザナック王子が属する王国のラナー王女の謎
ここからは、多くの読者が「恐ろしい」と評価するラナーの本性と、彼女の持つ深い闇を掘り下げます。
ラナー王女の本性①サイコパス
ラナーは上述でご紹介した通り、黄金とあだ名されて国民から支持されている人物です。
政治的手腕も素晴らしく、国力を増強させるために冒険者へ報奨金を渡すなどの改革を行いました。
しかしその本性は、国民など眼中にない残酷な性格をしており、オーバーロードでトップクラスの頭脳を持つ策謀家です。
なのでラナーは、自身の成功のためなら全ての人間を見下すというサイコパスな一面を持っています。
当初、WEB小説版オーバーロードでは、他の人間の心が理解できないことから異常とも呼べるサイコパスとして登場しました。
しかし、ライトノベルやアニメ化がされたことによって、ラナーは改変されることになり、作中一の狡猾さを持った本性を隠すキャラクターとして描かれることになりました。
この改変は、彼女の「美しく恐ろしい」というキャラクター性をより強調する結果となりました。
ラナー王女の本性②ヤンデレ
恐ろしい本性を持つラナーには、クライムという全ての愛情を捧げる少年がいます。
このクライムへの愛はまさにヤンデレと呼べるほどであり、異常なまでの執着心を持っています。
クライムは作中で女性と絡んだり、娼婦たちに救出されたりします。
その際ラナーはヤンデレの本性をさらけ出し、関わった女性全てを策略で謀殺しました。
またレエブン侯との偽装結婚の際は、裏でクライムと結ばれようとしていました。
しかし本当は、ラナーはクライム自身を愛している訳ではありませんでした。
ラナー王女は、自身と結ばれることが無いことに葛藤しているクライムが好きなだけであり、クライム自身を想ったことはないという、非常に歪んだ愛を抱いています。
またクライムの前では黄金と呼ばれる王女を演じ、爆発しそうなほどの本性を隠し通します。
こういった本性から、ラナーはリ・エスティーゼ王国で一番恐ろしい人物だといわれています。
デミウルゴスとの関係性①情報提供
狂気ともいえる本性を隠すラナーは、裏で本来敵であるナザリックのデミウルゴスと深い関係性を持っています。
デミウルゴスは作中で王国を狙う計画である災厄「ゲヘナ」を画策した際、本来知ることのない八本指の基地や襲撃情報などを知っていました。
デミウルゴスは作中でラナーの本性について「人間を超えた頭脳を持つ」と評価しています。
またアルベドもラナーの本性を「精神の異形種」と述べています。
おそらくこのことを考えると、ラナーは災厄「ゲヘナ」に大きな関係性があり、デミウルゴスに機密情報を横流しした可能性が高いです。
彼女の目的は、クライムとの平穏な生活を手に入れることであり、国を売ることも厭わないという非情な決断を下しています。
デミウルゴスとの関係性②交換条件は安全？
デミウルゴスと関係性があると仮定すると、情報を提供する代わりに条件を提示したはずです。
ラナーは国民のことを一切考えておらず、クライムと添い遂げることと自身の地位だけを願っていました。
ナザリックと協力することでラナーの願いは叶う可能性が高く、現にクライムは王国軍が行った大量虐殺で生還しています。
またオーバーロードの作中を見ると、ナザリックがクライムへ手出し禁止を命令していることが伺えます。
おそらくラナーは関係性があると思われるデミウルゴスに、自身とクライムの安全を条件に、情報を提供したのではないでしょうか。
彼女にとって、クライムの安全こそが全ての価値に優先するのです。
ラナー王女が王国を裏切る可能性
ラナーの本性を知るザナックは協力関係にありながら、ラナーの動向に注意していました。
しかしラナーはアインズ指導の元行われた王国軍の大量虐殺によって王国が崩壊寸前となり、王国最強の存在となります。
これはザナックにとって一番避けたかったことであり、これを解決するためにザナックは裏で冒険者たちに協力を求めます。
ザナックは今回のような事のため、ラナーにある約束をしていました。
それは自身が王になったら領土を譲るといった約束です。
しかしラナーは王国に全く興味を持っていません。
また優れた策謀家であるラナーにとって、王国とナザリックのどちらが強いかは明白です。
なので最終的にラナーは自身に有利となるナザリックに裏切ることでしょう。
それを証明するかのように、ラナーは裏で王国の侵攻の際は領地を与えると魔導国に約束を取り付けています。
この「国を売る」という行為は、彼女のサイコパス的な本性を最もよく表す結末となりました。
オーバーロードの六大貴族とは？
リ・エスティーゼ王国の腐敗の根源とも言えるのが、強力な権力を持つ六大貴族の存在です。
六大貴族の基本情報
ザナックが属するリ・エスティーゼ王国は、王族派閥と貴族派閥に分かれています。
六大貴族はその中でも特に権力を持つ貴族であり、その力は王を凌駕するほどの地位となっています。
そのため六大貴族は遠慮することなく王に政治などの政に口出しすることが出来ます。
しかしレエブン侯以外の六大貴族は腐敗しきっており、リ・エスティーゼ王国を破滅させる大きな原因となってしまいます。
彼らの私利私欲に基づく行動こそが、国の力を削ぎ、魔導国に付け入る隙を与えたと言えるでしょう。
六大貴族①ブルムラシュー侯
ブルムラシュー侯は六大貴族の中で一番財力を持つ人物です。
ブルムラシュー侯は財力の高さを象徴するように、普段から煌びやかな服装に身を包み、お金に対して底なしの欲望を持ちます。
自身の領内に金鉱山とミスリル鉱山を持っていることからお金は無限にあるものの、底なしの欲求を持つことから、お金で敵国に情報を流すなどの裏切り行為も行っていました。
そのためブルムラシュー侯は民衆から批判されており、レエブン侯からはカスと評価されています。
「欲に目がくらんだ貴族」の典型であり、国の崩壊を早めた一人です。
六大貴族②ぺスペア侯
ぺスペア侯は上述でご紹介した通り、第1王女を娶った最年少の六大貴族です。
ぺスペア侯は帝国との戦争が行われる際に、最年少ながら意見をする勇気を見せ、父親譲りの優秀さを垣間見ました。
またぺスペア侯はガゼフにも高い評価をされており、次の王座に期待するほどの支持を集めています。
六大貴族の中では比較的まともな人物として描かれており、王派閥に近い立ち位置でした。
六大貴族③ウロヴァーナ辺境伯
ウロヴァーナ辺境伯は六大貴族の中で最年長の人物です。
年齢を感じさせる頭髪をしているのですが、非常に威厳のある雰囲気を纏っており、六大貴族には珍しくまともな人間です。
またウロヴァーナ辺境伯はガゼフに人間的な魅力が一番あると評価されています。
しかしオーバーロードの作中であまり描かれておらず、実際の能力などは不明となっています。
「隠れた名士」として、国政の良心とも呼べる存在でした。
六大貴族④ボウロロープ侯
ボウロロープ侯は六大貴族の中で一番大きい領土を有する人物であり、その軍事力は王を凌駕するほどの強大さを秘めています。
ボウロロープ侯は強大な軍事力をまとめるほど将軍としての魅力があり、その実力はガゼフ以上といわれています。
しかし貴族派閥側の人間であり、王とは敵対しています。
そのため自身の娘をバルブロに嫁がせ、次の王座にバルブロを就かせようとするなど身勝手な行動をとります。
彼は「私欲のため国を私物化する貴族」の代表格でした。
六大貴族⑤リットン伯
狐のようなイメージを纏うリットン伯は六大貴族で一番地位の低い人物です。
リットン伯は自身の名が有名になるのであれば、他の人間に一切遠慮しない性格をしており、他の貴族たちから反感を買っています。
なので国民以外にも敵が多いリットン伯は、ボウロロープ侯の傍にいることで身の安全を保っています。
「保身」と「名声欲」が彼を突き動かす原動力でした。
六大貴族⑥レエブン侯
レエブン侯は六大貴族の中で最も権力が高い人物であり、他の貴族とは比べ物にならないほどの頭脳を持っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役職 | 六大貴族 |
| 能力 | 高い知性、最も権力が高い |
| 特徴 | 王国の腐敗を嘆いている、ザナックを信頼 |
| 派閥 | 王族派閥の協力者 |
なのでレエブン侯は国内が腐敗していることを知っており、王国の現状を嘆いています。
それと同時に、腐敗の原因である他の貴族達を敵視しています。
そんな中でもレエブン侯は、ザナックとラナーだけ王国の未来を背負えると信頼しており、ザナックを次の王にすべく積極的に行動しています。
彼は「国を思うがゆえに貴族の悪に染まらざるを得なかった」という、悲劇的な有能さを持った人物です。
貴族派閥と王派閥の関係性や争い
王族派閥と貴族派閥が混在しているリ・エスティーゼ王国は、常に権力争いが絶えない醜い国です。
貴族派閥は王族派閥を何としてでも失脚させるため、卑怯な手を度々使います。
これが原因となりリ・エスティーゼ王国は腐敗してしまい、滅亡の一途を辿ります。
しかし貴族達には喜ばしいことでした。
また貴族達は第1王子バルブロを傀儡にしており、ランポッサ三世は後継者を決めることが出来ない日々を送っていました。
「内部分裂」という人間の業が、リ・エスティーゼ王国という大国を魔導国の掌の上で踊らせる結果となったのです。
オーバーロードのザナック王子が属する王国まとめ
本記事では、オーバロードのザナックが属するリ・エスティーゼ王国について、王族の一覧やラナーの本性などについてご紹介しました。
リ・エスティーゼ王国は、ザナックやレエブン侯など一部を除いて腐敗しきっており、国は崩壊寸前となっていました。
またラナーがナザリックと協力関係にあることで、さらに国は滅亡の一途を辿ってしまいます。
リ・エスティーゼ王国は、「内なる腐敗」と「外なる魔導国の脅威」という二重の災厄によって、その歴史に幕を閉じました。
ザナックが王位に就くという読者の願いは叶いませんでしたが、彼の「王族としての覚悟」は、物語の中で最も感動的なシーンの一つとして描かれています。
この結末については、是非原作小説であるオーバーロードをご覧になって、チェックしてみてください。
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