
暁なつめによる大人気ライトノベル『この素晴らしい世界に祝福を!』(略称:このすば)。
2013年の刊行開始以来、アニメ、映画、ゲーム、スピンオフなど多岐にわたるメディアミックスを展開し、その爆発的な人気は異世界コメディの金字塔として多くのファンを魅了し続けています。
本作の魅力は何と言っても、主人公のカズマをはじめとする個性的すぎるキャラクターたちが繰り広げる、残念で愉快な日常と冒険にあります。
この記事では、そんなこのすばに登場する主要なキャラクターや登場人物のプロフィール、担当声優、さらにキャラソン情報を一覧で紹介します。
そして、多くの読者が注目する人気キャラクターランキングのTOP3発表や、物語の核心に迫るカズマとめぐみんの進展した関係についても深く掘り下げて解説していきます。
このすばのキャラクターたちの奥深さ、そして彼らを彩る豪華声優陣のプロフィールについても一覧で紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
1. 『この素晴らしい世界に祝福を!(このすば)』とは?
まずは、このすばという作品の概要と、物語の始まりとなるあらすじについて詳しく見ていきましょう。
このすばは、異世界転生モノというジャンルにありながら、従来の「チート能力で無双する」という展開をコミカルに裏切る作風で大ヒットを飛ばしました。
作品の概要と基本情報(原作、イラスト、刊行時期など)
『この素晴らしい世界に祝福を!』は、暁なつめによるライトノベル作品です。
イラストは三嶋くろねが担当されており、その美麗で可愛らしいキャラクターデザインも人気の大きな要因となっています。
角川スニーカー文庫より2013年10月から2020年11月まで刊行され、本編は全17巻で完結を迎えています。
2022年現在でも、スピンオフ作品の展開や、原作完結後も続々とアニメ化、ゲーム化が行われるなど、その人気は衰えを知りません。
アニメは第1期、第2期が放送され、さらに劇場版『紅伝説』が公開されています。
そして2021年7月18日には、ファン待望の新作アニメの制作決定が発表され、大きな話題となりました。
あらすじ(カズマの異世界転生とパーティ結成まで)
物語は、交通事故(実際にはショック死という不慮の事故)で呆気なく命を落とした日本の引きこもり高校生、佐藤和真(カズマ)から始まります。
カズマが目を覚ますと、そこには水を司る女神アクアがいました。
アクアは、カズマに「異世界で魔王を倒す」という使命を与え、代わりに「望むものを一つだけ持っていける」と告げます。
そこでカズマが取った行動こそが、この物語の全ての「残念さ」の始まりでした。
カズマは、自分を散々罵倒し見下した女神アクアを指名し、「あんたを連れて行く!」と宣言したのです。
こうして、女神でありながら役立たずの駄女神アクアと共に、カズマの異世界での不運で波乱に満ちた生活がスタートします。
その後、一日一発しか魔法を撃てない爆裂魔法狂いの魔法使いめぐみん、そしてドMで攻撃が全く当たらないクルセイダーのダクネスを仲間に加え、彼らは最弱の街アクセルで、魔王軍を倒すどころか、日々の生活費や借金に苦しみながら冒険に挑んでいくことになります。
2. 主要登場キャラクター・人物一覧とプロフィール紹介
ここからは、このすばの物語を彩る個性豊かなメインキャラクターたちのプロフィールや、関連情報を一覧で紹介していきます。
各キャラクターの魅力を深掘りするため、基本的な情報に加えて、彼らを象徴するキャラソンについても触れていきます。
カズマ(佐藤和真):主人公のプロフィールとキャラソン情報
本作の主人公。
不慮の事故で命を落とし、異世界へ転生した元引きこもりの冒険者です。
身長165センチメートルの中肉中背という、異世界転生モノの主人公としては非常に地味な外見を持っています。
相手に勝つためには「スティール」や「エクスプロージョンの巻き添え」といった、卑怯な手段を平気で使うことから、作中では「クズマ」と揶揄されることもしばしばです。
しかし、根底には仲間を見捨てられないお人好しな善人という面も持ち合わせており、その人間臭さが多くの読者から共感と人気を集めています。
「最低最悪の主人公?」と一部で言われるカズマですが、彼の合理性と、いざという時の判断力や覚悟がパーティの命運を握っている場面も多く、物語に欠かせない存在です。
| 名前 | 佐藤和真(さとう かずま) |
| 種族 | 人間 |
| 職業 | 冒険者(最弱職の一つ) |
| 誕生日 | 6月7日 |
| 身長 | 165cm |
| キャラソン | 「ろくでもないBLUES」 |
アクア:女神としての情報とキャラソン紹介
カズマを異世界へ送り込むはずだった水を司る女神です。
カズマの指名により、仕方なく異世界へ一緒に降り立つことになってしまいました。
美しい容姿と高い幸運値を除く全てのステータスが高いという恵まれた能力を持ちながら、頭が悪く、金遣いが荒いという致命的な欠点を持っています。
彼女の信徒はアクシズ教徒と呼ばれ、その教義や振る舞いも極めて残念であり、作中では「駄女神」として親しまれています。
しかし、アンデッドや魔族に対しては特効を持つ能力を持ち、宴会芸スキルも含め全てのスキルと魔法を取得しているなど、意外なところで女神としての格の違いを見せることもあります。
アクアの明るさと、その残念さからくるトラブルメーカーっぷりが、このすばコメディの核を担っていると考える読者は非常に多いです。
| 名前 | アクア |
| 種族 | 女神 |
| 職業 | アークプリースト(上級職) |
| キャラソン | 「わたし音頭」 |
めぐみん:紅魔族の爆裂魔法使いとキャラソン情報
カズマたちがアクセルの街で出会った、紅魔族の少女でアークウィザードです。
彼女の最大のアイデンティティは、人類最強の攻撃魔法「爆裂魔法(エクスプロージョン)」への偏愛にあります。
他の魔法やスキルを一切習得せず、一日一発しか撃てない爆裂魔法のためだけに全てを捧げています。
爆裂魔法使用後は魔力切れで動けなくなり、毎回カズマに担がれて帰るというお約束の展開が、このすばの日常を象徴するシーンとなっています。
当初は「爆裂魔法バカ」という印象が強かっためぐみんですが、物語が進むにつれてカズマに惹かれていく乙女な一面を見せ、そのギャップが読者の間で絶大な人気を誇ります。
キャラソンは「Right☆eye」などがあり、ゆんゆんとのデュエット曲を含めると、主要メンバーの中で最も多くの楽曲を持っていることからも、その人気ぶりがうかがえます。
| 名前 | めぐみん |
| 種族 | 紅魔族 |
| 職業 | アークウィザード(上級職) |
| 誕生日 | 12月4日 |
| キャラソン | 「Right☆eye」など |
ダクネス:クルセイダーの女性騎士とキャラソン情報
カズマのパーティに加わる、大貴族ダスティネス家の令嬢です。
職業は高い防御力と体力を持つクルセイダー(聖騎士)ですが、その素顔は敵の攻撃を受けて快感を得るという極度のドM(被虐趣味)の持ち主です。
変態的な言動でカズマたちを困惑させる一方、防御力は非常に高いものの、攻撃が全く当たらないという悲しい欠点も持っています。
しかし、その高い防御力はパーティの盾として欠かせず、特に「くっころせいだー」という愛称で親しまれるなど、その変態性と騎士としてのプライドのギャップが、多くの読者に愛される理由となっています。
金髪でスタイルも良く、本来は美人なお嬢様であるという設定も、彼女の「残念な」魅力を際立たせています。
| 名前 | ダクネス / ララティーナ・ダスティネス・フォード |
| 種族 | 人間 |
| 職業 | クルセイダー(上級職) |
| 誕生日 | 4月6日 |
| キャラソン | 「Do M」 |
ルナ:冒険者ギルドの受付嬢とキャラソン情報
アクセルの街にある冒険者ギルドの受付嬢です。
巨乳な大人の女性というルックスで、多くの冒険者から非常に人気があります。
彼女の窓口だけが混雑しているという描写は、作中の男性キャラクターたちの願望を反映していると言えるでしょう。
カズマたちにクエストの案内や報酬の受け渡しを行う、物語の日常シーンを支える重要人物です。
カズマたちの度重なるトラブルにも冷静に対応する常識人ですが、カズマに「スティール」で下着を盗られたり、カズマの悪知恵に巻き込まれたりするなど、被害に遭うことも多いです。
| 名前 | ルナ |
| 種族 | 人間 |
| 職業 | ギルドの受付嬢 |
| 誕生日 | 8月15日 |
| キャラソン | 「ハローグッバイ」 |
ウィズ:魔道具屋を営むリッチー
魔王軍の幹部の一人でありながら、アクセルの街で魔道具屋を営んでいるアンデッドの王「リッチー」です。
元々は凄腕の冒険者で「氷の魔女」の二つ名を持つアークウィザードでした。
人当たりが良く、魔王軍幹部らしからぬ温厚な性格ですが、商売の才が全くなく、頑張って働けば働くほど貧乏になっていくという、これもまた「残念な」一面を持っています。
しかし、その高い魔力と知識は作中でもトップクラスであり、物語の局面で重要な役割を果たすこともあります。
キャラソンは確認されていませんが、彼女の過去や魔王軍幹部としての葛藤は、多くのファンにとって興味深いポイントです。
| 名前 | ウィズ |
| 種族 | リッチー(アンデッド) |
| 職業 | 魔道具屋店主 / 魔王軍幹部 |
| 二つ名 | 氷の魔女 |
ゆんゆん:めぐみんのライバル、紅魔族の少女
紅魔族の族長の娘であり、めぐみんの自称ライバルです。
「蒼き稲妻を背負う者」「雷鳴轟く者」といった通り名を持つ、文武両道の優秀な魔法使いですが、紅魔の里では珍しい常識的な性格をしています。
そのため、紅魔族独特の名乗りを恥ずかしいと感じており、里では浮いた存在となっています。
めぐみんとは幼馴染であり、常にめぐみんに勝負を挑みながらも、友達が欲しいと願う寂しがり屋な一面を持っています。
ゆんゆんの健気さや、めぐみんとの不器用な友情を応援する読者も非常に多いです。
| 名前 | ゆんゆん |
| 種族 | 紅魔族 |
| 職業 | アークウィザード(上級職) |
| 誕生日 | 2月29日 |
| キャラソン | 「Red Roses」 |
3. 声優・楽曲情報
このすばのアニメの爆発的な人気を支えているのは、個性豊かなキャラクターたちに命を吹き込んだ豪華な声優陣の存在も大きいです。
ここでは、メインキャラクターを担当した声優一覧と、キャラソンについて深掘りします。
アニメ声優一覧
メインキャスト陣は、キャラクターの残念な魅力を最大限に引き出す、まさにハマり役として高い評価を受けています。
声優のプロフィールと、このすば以外での代表作を一部紹介します。
カズマ役:福島潤
カズマの卑怯さと、いざという時の主人公らしさを巧みに演じ分けました。
特に叫び声や情けない声は、カズマの魅力を決定づけたと言っても過言ではありません。
| 生年月日 | 1976年9月4日 |
| 出身地 | 愛媛県 |
| 主な出演作品 | 弱虫ペダル(鳴子章吉役) |
| デュエル・マスターズシリーズ(赤城山バサラ役) | |
| パリピ孔明(オーナー小林役) |
アクア役:雨宮天
女神の美しさと、駄女神のおバカさを兼ね備えた、絶妙な演技でアクアの愛らしさとウザさを表現しました。
歌手としても活躍しており、作中での宴会芸シーンなども含め、多才さが光ります。
| 生年月日 | 1993年8月28日 |
| 出身地 | 東京都 |
| 主な出演作品 | 東京喰種トーキョーグール(霧嶋董香役) |
| 彼女、お借りします(水原千鶴役) | |
| よふかしのうた(七草ナズナ役) |
めぐみん役:高橋李依
爆裂魔法を唱える時の狂気的な熱演と、カズマの前で見せる照れたり拗ねたりする乙女の演技のギャップがめぐみんの絶大な人気に貢献しました。
声優ユニット・イヤホンズのリーダーも務めています。
| 生年月日 | 1994年2月27日 |
| 出身地 | 埼玉県 |
| 主な出演作品 | Re:ゼロから始める異世界生活(エミリア役) |
| Fate/Grand Order(マシュ・キリエライト役) | |
| からかい上手の高木さん(高木さん役) |
ダクネス役:茅野愛衣
高い防御力を持つ騎士としての凛々しい声と、ドM発言をする際の吐息混じりの変態的な声の使い分けが秀逸です。
声優になる前は美容関係の仕事をされていたという経歴も持ちます。
| 生年月日 | 1987年9月13日 |
| 出身地 | 東京都 |
| 主な出演作品 | あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(本間芽衣子〈めんま〉役) |
| 冴えない彼女の育てかた(霞ヶ丘詩羽役) | |
| ノーゲーム・ノーライフ(白役) |
ルナ役:原紗友里
落ち着いた大人の女性としてルナの魅力を引き出し、カズマとのコミカルなやり取りにも説得力を持たせています。
声優ユニット「LISP」を結成されていた経歴もあります。
| 生年月日 | 1988年11月5日 |
| 出身地 | 東京都 |
| 主な出演作品 | アイドルマスター シンデレラガールズ(本田未央役) |
| ゆるキャン△(大垣千明役) | |
| ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない(杉本鈴美役) |
ウィズ役:堀江由衣
「ほっちゃん」の愛称で知られ、ウィズの優しく儚げな雰囲気を見事に表現しています。
老舗の声優でありながら、常に第一線で活躍し続けているベテランです。
| 生年月日 | 1976年9月20日 |
| 出身地 | 東京都 |
| 主な出演作品 | ラブひな(成瀬川なる役) |
| 〈物語〉シリーズ(羽川翼/ブラック羽川役) | |
| フルーツバスケット(本田透役) |
キャラクターソング(キャラソン)紹介
このすばのキャラソンは、キャラクターの個性を反映したユニークな楽曲が多いのが特徴です。
カズマの「ろくでもないBLUES」は、彼の自虐的で卑屈な性格を表したブルース調の楽曲です。
アクアの「わたし音頭」は、彼女の宴会芸スキルを思わせる、陽気でお祭り騒ぎの楽曲となっています。
めぐみんの「Right☆eye」は、紅魔族としての設定や爆裂魔法への愛が詰まった、疾走感のある曲です。
そして、ダクネスの「Do M」は、タイトル通り彼女の被虐趣味をストレートに表現した、インパクトのある楽曲です。
めぐみんとゆんゆんが一緒に歌っているデュエット曲などもあり、キャラクターの魅力が凝縮されたこれらの楽曲は、ファンにとって欠かせない要素となっています。
4. 人気キャラクターランキングTOP3
このすばのキャラクターたちは全員が濃い個性を放っていますが、その中でも特に人気が高いキャラクターをランキング形式で紹介します。
このランキングは、原作やアニメの人気、スピンオフの展開などを考慮した、読者の間で広く支持されている順位です。
第3位:アクア(「駄女神」としての魅力)
人気キャラクターランキング第3位は、アクアです!
アクアの最大の魅力は、やはり「駄女神」と揶揄されるその残念さにあると考える読者が圧倒的に多いです。
かわいい容姿を持つ女神でありながら、金銭感覚の欠如、おバカな行動、そして頻繁にカズマたちに迷惑をかけるトラブルメーカーっぷりが、彼女の親しみやすさに繋がっています。
従来の異世界作品に登場するような「完璧な女神」とはかけ離れた、人間味あふれる(?)振る舞いが、逆に彼女を愛すべきキャラクターとして確立させました。
後先を考えない行動が、時には物語を大きく動かす起爆剤となることも、彼女の魅力の一つと言えるでしょう。
第2位:ダクネス(「くっころせいだー」の魅力)
人気キャラクターランキング第2位は、ダクネスです!
ダクネスの魅力としてファンから最も支持されているのは、彼女の代名詞とも言える「くっころせいだー」という要素です。
「くっ殺せ」という女騎士の定番セリフを連想させる設定と、彼女の職業クルセイダーが由来となっています。
金髪でスタイルも良く、本来は高貴なダスティネス家の令嬢でありながら、被虐趣味という「変態」な一面を持つギャップは強烈です。
普段の変態的な言動とは裏腹に、パーティの危機には身を挺して仲間を守る騎士としての熱い魂を見せる瞬間があり、その真面目さ、そしてカズマに対して秘かに恋心を抱いている乙女な表情が「かわいい」と、特に男性ファンからの人気が高い傾向にあります。
第1位:めぐみん(カズマとの関係性から見る魅力)
人気キャラクターランキング堂々の第1位は、めぐみんです!
めぐみんの人気は作中でもダントツであり、彼女が主人公のスピンオフ作品『この素晴らしい世界に爆焔を!』が誕生したことからも、その絶大な支持がうかがえます。
彼女は爆裂魔法(エクスプロージョン)を愛する「中二病」的な設定が強烈ですが、その一番の魅力は、主人公カズマの前で見せる乙女の表情と関係性の変化にあります。
物語が進むにつれてめぐみんはカズマに強く惹かれていき、ある意味アクアよりもメインヒロイン級の活躍を見せます。
爆裂魔法のことしか考えていないように見えた彼女が、カズマの前では恋する女の子の表情になるという大きなギャップが、多くの読者の心を掴みました。
原作小説におけるカズマへの告白と、その後の関係性の進展が、彼女の人気を不動のものにしたと言えるでしょう。
5. カズマとめぐみんの関係性の深掘り(ネタバレ注意)
人気ランキング第1位となっためぐみんと、主人公カズマの関係性は、このすばの物語における最大の焦点の一つです。
ここでは、二人の関係がどのように進展していったのか、原作の内容を基に詳しく解説します。
めぐみんの告白(原作9巻の内容)
カズマとめぐみんの関係が大きく動いたのは、原作小説第9巻での出来事です。
魔王軍幹部を討伐した後、カズマが宿泊する部屋を訪れためぐみんが、ついにカズマへ告白をします。
カズマ自身もめぐみんに好意を抱いていたため、この告白は両想いという形で成就します。
そして二人はキスを交わし、そのまま一線を越えるような流れになりますが、カズマがめぐみんの精神的な動揺に気づき、寸前で思いとどまります。
この「未遂」に終わる展開は、カズマの優しさ(そして少しのヘタレさ)を表すシーンとして、多くの読者の間で話題となりました。
この告白シーンは、爆裂魔法一筋のめぐみんが、一人の男性に恋をするという、彼女のキャラクターにおける大きな転機を示すものでした。
「仲間以上恋人未満」の関係開始(原作11巻)
原作9巻でお互いの気持ちを確かめ合ったカズマとめぐみんでしたが、その後もしばらくはパーティのメンバーとして変わらない関係が続いていました。
そして、原作第11巻において、めぐみんが再び行動を起こします。
とあるクエストを全て解消した日の夜、カズマの部屋に来ためぐみんは、「仲間以上恋人未満の関係になりたい」と改めて自分の気持ちを告白します。
これにより、二人は正式に恋人同士ではないものの、特別な関係から始めることを決意します。
この関係性の定義は、他の主要メンバーであるアクアやダクネスに、二人の関係をすぐに知られたくないというカズマとめぐみんの思惑が絡んだ結果と言えます。
この「仲間以上恋人未満」という絶妙な距離感こそが、このすばらしい物語のコメディ要素を保ちつつ、二人の恋模様をより一層引き立てる要因となりました。
恋人らしい進展とディープキスまで(原作13~16巻)
「仲間以上恋人未満」の関係から始まった二人ですが、物語が進むにつれてその距離は着実に縮まっていきます。
原作第13巻~15巻にかけて、カズマはめぐみんへの好意をあまり隠さなくなり、付き合っていることを否定しないなど、段々と恋人らしいイチャイチャシーンが増えていきます。
特に、めぐみんがカズマにキスをするシーンなど、ファンが待ち望んでいた甘い展開も散りばめられ始めました。
そして、原作第16巻、魔王城へ出発する前日の夜に、二人はついに一線を越えようとします。
しかし、最終的には一線を越えることなく、ディープキスまでに留められました。
この展開は、最後までカズマのヘタレ(もしくはめぐみんの貞操観念)が守られたという点で、このすばらしい作品らしい展開と評価されています。
この後、カズマからめぐみんへの「全財産を使ったあるプレゼント」があり、二人の関係は確固たるものとなったと言えるでしょう。
6. 読者からの感想と評価
このすばは、そのキャラクターたちの個性の強さから、読者の間で様々な感想や評価が飛び交っています。
特に、主要なキャラクターたちに向けられた、ファンからの熱い意見を紹介します。
カズマ(主人公)に対する評価(クズさと仲間思いのギャップ)
このすばの主人公カズマに対しては、「クズすぎる」「クズマ」という感想が多く見受けられます。
しかし、この「クズさ」こそが、従来の異世界転生モノの主人公像を打ち破る彼の最大の魅力となっています。
彼は「スティール」や「味方への犠牲を厭わない」といったクズな行動を取る一方で、いざという時には命がけでパーティを守ろうとする仲間思いで優しい一面も持っています。
この、「クズさ」と「善人さ」の間の絶妙なバランスが、カズマの人間味あふれる人気の理由となっていると分析できます。
読者は、完璧ではない、自分たちと同じような「残念な」部分を持つ主人公に、強く感情移入していると言えるでしょう。
ダクネスの魅力についての感想
ダクネスに関しても、「かわいいキャラ」だという感想が非常に多く寄せられています。
彼女の魅力は、彼女の「変態キャラ」という設定の中に垣間見える、本来の真面目さや、カズマに恋している時の純粋な乙女の表情がギャップを生み出している点にあります。
また、金髪で長身、スタイルも良く、実は大貴族のお嬢様という設定が、その変態性を際立たせつつも、彼女のキャラクターの美しさを強調しています。
「普段変態な子がガチになるといい」という意見もあるように、騎士として、そして一人の女性としての真剣な振る舞いが、読者に強い印象を与えています。
めぐみんとカズマのカップリング(めぐカズ)への言及
カズマとめぐみんのカップリング(めぐカズ)が好きだという感想は、特に熱狂的なファンからの意見として多く見られます。
二人の関係性やキスシーンが「かわいすぎる」「尊い」と高く評価されており、二次創作も非常に盛んです。
アクア、ダクネス、めぐみんという魅力的なヒロインが揃う中で、めぐみんが最終的にカズマと結ばれたことで、このカップリングはファンの間で不動の地位を築きました。
カズマのヘタレな部分や、めぐみんの爆裂魔法愛といった個性が、二人の恋愛模様にコミカルなスパイスを加えており、その独特の甘酸っぱさが支持されています。
キャラソンについての感想
キャラクターソング(キャラソン)に関する感想も、このすばの特徴の一つです。
特に「めぐみんとゆんゆんが一緒に歌っているキャラソンが好き」という意見や、カズマの「ろくでもないBLUES」など、それぞれのキャラクターの個性をよく表した楽曲が人気を集めています。
キャラソンは、アニメや原作だけでは見られない、キャラクターの内面やユーモラスな一面を深く知るための重要なコンテンツとして、ファンに愛されています。
このすばという作品は、キャラクターの魅力が多角的に展開されているため、音楽という側面からも高い評価を得ていると言えるでしょう。
まとめ
この記事では、『この素晴らしい世界に祝福を!』(このすば)の主要キャラクター、カズマ、アクア、めぐみん、ダクネスを中心に、そのプロフィール、豪華声優陣、そしてファンから熱狂的な支持を集める人気ランキングTOP3について、詳しく解説しました。
特に、めぐみんとカズマが経験した告白や「仲間以上恋人未満」というユニークな関係性の進展は、この作品がただの異世界コメディに留まらない、キャラクターの成長と恋愛模様を深く描いている証拠です。
駄女神、変態騎士、爆裂魔法狂い、そして最低最悪の主人公といった、一癖も二癖もある残念なキャラクターたちが、なぜこれほどまでに多くの読者に愛され、異世界コメディの金字塔を打ち立てたのか。
それは、彼らが持つ人間らしい欠点と、いざという時の熱い絆、そして日常のドタバタなユーモアが、私たち読者の心を掴んで離さないからです。
ランキング外にも、ルナやウィズ、ゆんゆんなど、魅力的なキャラクターは数多く存在します。
この記事でこのすばのキャラクターたちの奥深さに興味を持たれた方は、ぜひこの機会に原作小説やアニメ、映画をご覧になり、彼らの残念で素晴らしい冒険を体験してみてください!
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