今回は出会って5秒でバトルという能力バトル漫画を紹介していきたいと思います。
『出会って5秒でバトル』というと通りすがりに出会った人と5秒後にバトルする漫画かなとイメージしましたが、タイトルの5秒とは敵と出会ってから能力が使えるようになるまでの時間です。
あらすじ
全国模試でもトップクラスでゲームでも世界上位という優秀な頭脳を持つ主人公・白柳啓は、平凡な日常に退屈してました。
そんなある日、突然、謎の包帯男に襲われます。
尋常ではない身体能力を持っていた包帯男に持ち前の頭脳を駆使して包帯男には勝利しましたが次に現れたマジシャン風の女、魅音に体を貫かれ致命傷を与えられます。
目が覚めると、そこには啓のような境遇の人が沢山いました。
組織からの説明によれば集められた人たちはそれぞれ能力を一つ与えられていてその能力でデスゲームをしてもらうというものでした。
バラエティーに富んだ能力が面白い
組織から与えられた能力ですがそれぞれバラエティーに富んでいて使い方次第で同じ能力でも強さが変わるところがこの漫画の最大の魅力です。
主人公・白柳啓の能力は「詭弁家」『相手が思った能力が使えるようになる能力』です。
つまり啓が大砲使いだと相手に思わせれれば大砲の能力となるんです。
今のところ啓がメインに使うのはこの大砲です。
一見、最強に見える能力ですがバレてしまうと無能同然で賢い敵には細心の注意を払わなければならないですね
逆に序盤に出てきた謎の包帯男みたいに知性があまりないゴリ押しタイプ敵には通用しないパターンも有り得ます。
一人だと、弱点もある能力の啓ですが、このデスゲームで強力なパートナー得ます。「身体能力を5倍にする能力」を持つ「鬼神」天翔優利です。
啓の能力をカバーするだけでなく唯一、啓の能力の正体を知っており優利に「相手」と認識してもらうことで好きな能力を発動できます。
こんな最強クラスの能力を持つ二人ですが、敵も主人公を超える能力を持っていたりします。
啓の最初の敵となる1ndプログラムで敵となる霧崎は名前からしてキレキレなんですが、木の枝をなんでも切れる刀に変える能力「真剣師」なんです。
3rdプログラムで登場する敵役、黒岩雅也の能力は「自分への貸しを取り立てることができる能力」です。
戦いの最中、この恐ろしい黒岩を会話で時間稼ぎしようとする啓でしたが、その瞬間「助かった」と思います。それだけでこの能力が発動する条件となってしまい奴隷化します。
更に黒岩は啓並みの頭脳を持っており、啓と黒岩は裏の裏のそのまた裏をかいたバトルを展開します。
僕は9巻までしか見ていないんでその視点から書きますが、9巻の終わりに啓と謎のベールに包まれていた啓の父親が合います。不敵な笑みを浮かべる父親、実は啓の父親も能力者のようですね。
ここまで戦ってきた相手はある程度、啓の能力が「大砲かも?」だったり「大砲以外にも持っている」と刷り込まれて対峙しているパターンが多いですが、なにも準備していない父親との戦いはかなりピンチなのではないかと思います。
沢山ある伏線
漫画の面白さはその場その場の目的を達成するだけではなく大きな目的や少しずつ解き明かされていく謎があるから「次が見たい」と僕は感じます。
この漫画ではそういった魅力が沢山あります。
まず啓たちのようなモニターを集めて戦いをさせている目的とはなにか?序盤の啓の考えでは「戦いを見て組織が楽しむ」「能力の実験ではない」というこの手のゲームの定番の目的はないと断言されています。
更に組織内でのやりとりからこのデスゲームは何度も行われてそうですが1nd(個人戦),2nd(チーム戦),3rd(規模の大きなチーム戦),4rd(市街地でのチーム戦)と別れており、3rdだけが、その場に長いこと留まり集落を築けるほどまったりとした内容になっているのも不自然です。
まとめ
4rdプログラムではいよいよバトルは市街戦にまで及び、居なくなっていたことにされていた啓たち以外の一般人にまで被害が出ます。
3rdプログラムをクリアした啓たちはボロボロになっていたはずの傷もすっかり癒えていたり切断されたはずの腕まで治っていたりだんだん現実離れしてきました。
一般人にまで組織のバトルが及んできたことで、これからバトルだけでなく世界と組織がどうかかわっていくのかも注目したいですね。
もしかしたら組織の目的はクレイモアや進撃の巨人みたいに更に広い世界に敵がいてその敵に対抗しうるものを育てるのが目的なのかもしれません。
ハンターハンターみたいな頭脳を駆使した能力バトルが好きな方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか
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