エデンの檻は、2008年から2013年まで週刊少年マガジンで連載されたサバイバル・サスペンス作品です。物語は、中学3年生の仙石アキラが修学旅行中に飛行機事故で地図に存在しない島に不時着するところから始まります。
この謎めいた島は、絶滅したはずの古代の巨大生物が棲息し、地図にも記載されていない秘密の場所です。アキラと仲間たちは、生き残りをかけて島でのサバイバル生活を送りながら、島の謎に迫っていきます。
エデンの檻は、スリリングな展開と緻密な伏線、驚きの要素が詰まった作品です。物語の結末は予測不可能で、読者を引き込む魅力があります。
このサバイバル作品は、絶滅動物や謎の遺跡など、数々の謎が登場します。読者は、アキラたちと共に島の秘密を解き明かす過程で、緊迫感と興奮を味わうことでしょう。
エデンの檻は、未知の世界と過酷な状況の中での生き抜く力、友情、人間の本能と欲望を描いた作品として、多くの読者に支持されています。
この物語は、読者を引き込む独自の世界観と、謎めいた要素が絶妙に組み合わさった作品と言えるでしょう。
エデンの檻は、サバイバルと謎解きが好きな方には特におすすめの一作です。
エデンの檻の舞台となっている島は、絶滅動物や謎の遺跡など数々の謎が登場します。今回はこれらの謎をまとめていきたいと思います。
エデンの檻 ネタバレ有のあらすじ
1巻 あらすじ
グアムでの修学旅行から帰国途中、飛行機が故障し、不時着した横浜明協学園中等部の生徒たち。彼らは見知らぬ島に漂流し、そこで古代の巨大生物や謎の環境と対峙します。地図に載っていないこの島で、彼らは生き延びる方法を模索します。仙石アキラと仲間たちは、島の謎に迫りながら、サバイバル生活を送ります。
2巻 あらすじ
島を探索中、彼らは巨大な塔を発見します。塔にはアダムとイブの絵が描かれた扉があり、飛行機事故に遭った乗客の写真と犠牲者を弔う石碑が存在します。なぜこの廃墟に写真があるのか、アキラは状況を理解できません。一方、島では偽者の石動ミイナ(平治郎)が振舞っており、生存者たちは脱出の準備を進めます。
3巻 あらすじ
ライカ島は石動財閥の総帥が亡くなった孫娘を供養するために建設された人工島でした。飛行機が消息を絶ち、搭乗者全員が死亡扱いとなりました。アキラの母・仙石優奈は島の建設を引き継ぎ、息子を失った後、優奈は不思議な夢を見るようになります。アキラに居場所を作るべく、島の建設を続ける優奈。しかし、彼女も寿命によって建設を続けることが難しくなります。
4巻 あらすじ
島の謎を解明するため、アキラと仲間たちは塔の扉を開こうと試みます。扉は古代の言語で書かれており、アキラはその意味を解読しようとします。一方、島では新たな敵が現れます。彼らは「エデンの檻」の存在を知っており、アキラたちを追い詰めてきます。アキラは仲間たちと協力して、塔の謎を解き、島からの脱出を目指します。
5巻 あらすじ
塔の扉を開ける鍵となるのは、アダムとイブの絵の中に隠されたメッセージです。アキラは絵を詳細に調査し、古代の言葉の意味を解読します。しかし、扉を開けるためにはさらなる試練が待っています。アキラと仲間たちは、過酷な環境で生き抜きながら、塔の謎を解き明かすために奮闘します。
6巻 あらすじ
荒々しい岩肌の上、血を流し身動きもできないアキラ。彼の隣には一体の死体と、牙を剥くオオカミが迫り来る。なぜこんなことになってしまったのか?
2日前の探索中に、アキラたちは大学生のグループと出会い、動物に奪われた荷物を奪い返すことに協力する。しかし、そこに現れたのは想像を絶する凶暴な動物だった。絶体絶命のピンチを、アキラたちはどのように切り抜けるのか?
緊迫のバトルシーンから始まる6巻は、新たな謎と出会いと別れが交錯する激動の展開が待っています。
7巻 あらすじ
命懸けの戦いを制したアキラたちは、謎の男・ユウキの案内で彼の隠れ家へと向かう。そこでアキラは、ユウキの過去と、この島に隠された恐るべき秘密を知る。
一方、島に残された恵たちは、新たな脅威に直面する。動物たちの異常な行動、そして謎の光に包まれた少女が現れる。
衝撃の事実が明らかになる7巻は、物語の核心に迫る重要なエピソードとなっています。
8巻 あらすじ
仙石たちは近隣で一番高い山に登り、島の全容を把握しようとしました。しかし、準備不足のまま登山を試みたため、アキラたちは高山病にかかってしまいました。幻覚症状が現れながらも、アキラはその正体に気づきました。
物語は新たな謎の解明へと進みます。表紙に登場する矢来は、完璧超人として再び活躍することになりそうです。
9巻 あらすじ
前巻での予知の少女編に続いて、アキラたちは、話題の予知能力者「千里眼のマミ」を中心としたグループと出会います。マミはアキラの仲間の危機を予言しましたが、真理谷はその嘘を見抜きます。
しかし、視えないはずのマミが、ワニによる危険なビジョンを視てしまい、その通りにマミのグループはワニに襲われてしまいます。アキラはマミの危機を救いますが、予知はまだ終わっていないのです。
アキラたちは巨大なジャングルへと向かいます。仲間が多いため、恋愛模様や内輪もめも次第に展開されていきます。
友達の足跡を辿り、高い知能を持つ最大の敵に立ち向かうアキラ。さらわれた仲間を無事に救えるのでしょうか?
10巻 あらすじ
ギガントピテクスにさらわれた大森を救うため、仙石、ザジ、引目の3人は森の奥へ進みます。しかし、その森はギガントピテクスの住処でした。
一方、大森は攫われていた女子生徒・桐野と合流し、ギガントピテクスの子供に追い回されています。真里谷の意外な一面も見られ、仲間も減ります。最大の強敵との決着、新たに現れた生存者たちの中には意外な人物も登場
サバイバル、ミステリー、バトル要素が絡み合った作品で、未知の島での生き残りを描いています。
11巻 あらすじ
ザジを失った仙石たち一行は、立ち止まる暇はありません。エイケンが残した手がかりを頼りに、謎の石塔へと向かいます。ジャングルにそびえ立つその塔は、ただ一本、異様な人工物としてそこに存在しています。アキラたちは興奮しながらその姿を目にしますが、驚くことにエイケンたちはいません。彼らは荷物だけを残して姿を消していたのです。
探索を進めるうちに、仙石グループからも失踪者が出始めます。荷物だけがそのまま残され、どこを探しても誰もいない…。一体何が起こったのでしょうか?この謎の石塔に隠された真実を解明するため、アキラたちはさらなる困難に立ち向かうことになります。
12巻 あらすじ
エイケンたちと合流した仙石たちは、塔の下にベースを築りました。しかし、その場に現れたのは怪鳥ティタニスを含む協力な肉食絶滅動物3種類でした!3種類の同時攻撃に対して、仙石たちは手をこまねいている暇はありません。人類最後の砦となるはずだったベースは跡形もなく崩れ落ち、アキラたちは3種類の絶滅動物たちに包囲されてしまいました。絶体絶命の危機に陥った彼らは、生き残るために一か八かの賭けに打って出るしかありません。
そんな絶望的な状況の中で、本物のミイナが誰も知るはずのない絶滅動物たちの特徴と弱点について話し始めます。果たしてそれは真実なのでしょうか、それともまったくのデタラメなのでしょうか?
13巻 あらすじ
仙石たちが石塔の謎に迫っている頃、矢頼は先生たちと共に謎の灯台を発見していました。灯台を調べる矢頼たちはやがて、この島の謎に近づく大きな手がかりを見つけます。しかし、先生の体に異変が起こっています!
この巻の前半は矢頼編で、彼が島の謎に迫る重要な役割を果たします。彼は島の地図など、さまざまな手がかりを見つけてくれます。一方、仙石たちの方も進展があります。海沿いを進んでいた矢頼グループは、巨大な人工塔を発見します。
灯台のように見えるその塔は、一体誰が何の目的で建造したものなのでしょうか?アキラたちは島の謎に迫るために塔へと侵入しますが、そこに待ち受けていたのは…想像を超える光景でした!
一方、ジャングルにそびえる謎の塔にたどり着いたアキラグループも、塔の下で眼光怪しく光る男性2人組と遭遇します。緊迫した状況の中、彼らは塔の秘密を解き明かすことができるのでしょうか?
14巻 あらすじ
社たちは新たな人工物「ピラミッド」の存在を知り、選抜されたメンバーでピラミッドに向かいました。
錦織医師が支配するピラミッドに到着したアキラたちは、そこが独裁体制のグループであることを知ります。
地下空間で巨大な牙と鱗を持つ謎の生物のミイラを発見し、さらなる調査を始めます。しかし、そこには恐怖が待ち受けていました…果たして、アキラたちは無事に地上へと生還できるのでしょうか?
15巻 あらすじ
仙錦織の命令に従い、「ピラミッド」の奥深くに潜入した仙石たちは、危険を冒して地下31階まで進みました。さらに、地下の深奥部へと繋がるダストシュートを発見し、りおんはたった一人で降下を始めました。
そして、ついに到達した最下層で、仙石たちが目にしたものは驚愕の謎の解明に近づく展開でした。
そこには古びた建造物の中には近未来の遺伝子研究の設備があり、地上と同じ植物が生い茂る森と大規模な自家発電所が存在していたのです。
そこで目にしたものは、絶滅動物と孤島の謎がついに明らかにされたものでした。ほぼ島の謎は解明されたようなものでした。この飛行機事故はただの偶然ではなかったのです。
16巻 あらすじ
“ピラミッド”が絶滅動物の培養施設だったことを突き止め、地上に生還したアキラたち。しかし、待ち受けていたのは錦織による大森と九重の死刑執行でした!
冷酷無比な“独裁者”の暴走を止めることができるのでしょうか?絶望的な状況の中、希望の光は見えるのでしょうか?
17巻 あらすじ
“ピラミッド”が絶滅動物の培養施設であること、そしてこの島が沖縄に近いことを知り、孤島脱出への期待は一気に高まります。一方、病魔に蝕まれた操栖を手術する交換条件として、錦織からアキラ殺害を依頼された矢頼は、アキラと再会いたします。回避不可能な2人の戦いがついに始まってしまうのです!!
18巻 あらすじ
病に冒された操栖を救うため、命を懸けて戦うことになってしまった矢頼とアキラ。その“決闘”の最中、突如として奇怪なキメラが現れ、ミイナを飲み込んでしまいます!
矢頼の指揮の下、キメラに一斉攻撃を仕掛けるが、その時、アキラ達の前に二匹目の怪物が現れます!!絶望的な状況の中、彼らは生き延びることができるのでしょうか?
19巻 あらすじ
病に冒された操栖を救うため、極悪非道の医師・錦織に全面戦争を仕掛けるアキラたち。一旦は錦織を捕らえることに成功したものの、マインドコントロールされた「奴隷」たちの手により脱走いたします。
アキラたちは綿密に作戦を練り直し、再度、ピラミッドへ向かうが、そこに待ち受けていたのは、用意周到な錦織の謀略でした…
20巻 あらすじ
この島が沖縄の近くであると信じ、海へ漕ぎ出す計画を立てるアキラたち。操栖の手術も無事終わり、ついに最後の塔「ビル」の探索が始まります!
島や絶滅動物、そして記憶喪失になっている本物のミイナの謎は解けるのでしょうか?全てを賭けた戦いの結末は…
21巻 あらすじ
アキラたちは、ついに最後の塔にたどり着いた。そこには、島の謎を解き明かす鍵となる様々なものが隠されていた。アキラがみつけた写真、りおんに取りついた謎の病原菌、扉に描かれたエデンの園、ヘリを踏みつぶした巨大獣、記憶喪失の少女・ミイナ…。
一つ一つ謎が解き明かされていく中で、アキラたちは島の真実を知る。それは、想像を絶する衝撃的な事実だった。
エデンの檻の謎
何万年も前に絶滅した動物たち
墜落した場所にはなんと絶滅動物が!!何万年も前に絶滅したはずの動物だけでも驚きなのだがこの動物たち、生きていた時代も場所もバラバラ
島にはこのような動物たちが次々と現れます。
このことから序盤は太古の昔にタイムスリップしたのではないかと思わされます。
謎の人工物の数々
更に、原始の島にはあるはずのないものも読み進めていくと無人島だと思っていた島には多くの人工物が存在していることが分かります。謎の人工物の一つ、ピラミッドは地下31階という深さで島にあるはずのない三菱ではなく四菱のマークがあったりします。
ミイナイスルギの文字が
謎のアンテナの下には一緒に墜落したと思われていたはずの「ミイナイスルギ」の文字が?絶滅動物に詳しいミイナ石碑にミイナの名前が刻んであったがその下には「安らかに眠れ」と書いてありました。
未回収の伏線1・施設に入ってこない理由
巨大な絶滅生物から追われていたミイナたち、追いつかれると思った瞬間、施設の門へと駆け込みますが、動物はそこでミイナたちを追うのをやめてしまします。
これには追われていた本人たちも驚きましたが、本来簡単に乗り越えられそうな塀なのになぜ乗り越えてこなかったのか?
入ってこれない?一体なぜ・・・?
未回収の伏線2・機長の謎のセリフ
唯一、コックピットから島の全貌を見たはずの機長の謎の言葉
不時着した時の腕を誉められドンヨリした雰囲気で「本当にわたしの腕ではないんです」と返します。
「急がないと帰れなくなるかもしれない」
といった言葉から機長はなにかを見たのかもしれないと思われましたがこの伏線は最終話を迎えても回収されていません。
未回収の伏線3・一話目の謎
実は、エデンの檻を最後まで読んで1話目を見てみるといくつかのシーンはかなり違和感があることに気づきます。
矢頼光一が「修学旅行なんて、やっぱ下らねーな」と言いながら500円玉を宙に投げるシーンがあります。
「いっそ変わんねーかなこのつまんねぇ退屈な世界…」という矢頼の思いの中飛行機の計器類は異常をきたし500円玉は消えています。
そして、その瞬間空は暗転、画像にあるディアトリマの幻影を見て墜落しています。現代の飛行機の中に居るはずなのになぜディアトリマが現れたのか?
千石アキラたちは1話目で飛行機事故に合っています。これは間違いないです。敢えてここには書きませんが事故に合ったこととこれらの奇跡的な出来事が結びつくはずがないというのは最終話まで読めばわかります。
エデンの檻 打ち切り理由とは?
1. 読者アンケートの結果
週刊少年マガジンは、読者アンケートによって連載作品の順位を決定し、打ち切りを決定していると言われています。エデンの檻は、連載開始当初は人気がありましたが、徐々に順位が下がり、打ち切り圏内に入ってしまった可能性があります。
2. 山田恵庸先生の体調
山田恵庸先生は、エデンの檻の連載中に体調を崩し、入院したことがあります。その影響で、連載ペースが遅くなり、作品の質が低下してしまった可能性があります。
3. ストーリー展開
エデンの檻は、複雑なストーリー展開で、読者を置いてけぼりにしてしまったという意見もあります。また、倫理的な問題を扱っており、一部の読者から批判があったことも事実です。
これらの要因が複合的に影響し、エデンの檻は打ち切りとなってしまったと考えられます。
まとめ
今回書いた中で、未回収と書かれているもの以外は最終的に回収されています。未回収3に関しては、1話目で墜落した飛行機をアキラは目撃しますが、最終話まで読み進めると飛行機が島にあったことも違和感がありました。
様々な謎を残して終わったエデンの檻ですが、それだけに読み手に考察の余地を残しています。
最後がヒドイと評判ですが、僕的にはハッピーエンドだったかなと思いました。
その他離島サバイバル漫画も紹介していますので是非ご覧ください
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