『ワンパンマン』に登場するキャラクターの中でも、主人公サイタマに匹敵するほどの存在感を放つ「人間怪人」ガロウ!
ヒーローを狩りまくる彼の目的は何なのか? なぜ「悪」を目指すことになったのか? そして、戦うたびにチート級に強くなるヤバすぎる実力と、ヒーローや怪人との壮絶なバトルの数々を、詳しく解説しちゃいます!
彼の複雑な人物像や、劇中での数えきれないほどの活躍を知れば、ガロウから目が離せなくなること間違いなしです!
ガロウのプロフィール
年齢 | 18歳 |
身長 | 177cm |
怪人名 | 人間怪人 |
武術 | 流水岩砕拳など多数 |
CV | 緑川光(グリリバ!) |
若くして武道の天才。自らを怪人と称し、ヒーロー協会登録ヒーローを標的に「ヒーロー狩り」を行う青年です。
ガロウの人物像
ガロウは、ヒーローという存在に対して非常に複雑な感情を抱いています。それは後述する辛い過去が原因なんですが、表面上は攻撃的で皮肉屋。
特にヒーローに対しては敵意を剥き出しにし、見つけ次第叩きのめそうとします。
でも、その一方で、彼には決してブレない自分なりの「悪の美学」があります。
それは「圧倒的な力で正義を打ち砕き、皆に恐れられる【絶対悪】になること」なんですが、怪人を倒したり、ピンチの人間や子供を助けたりする一面も持っています。
ヒーローは病院送りにしても、殺すことは決してしない、という一線を最後まで超えませんでした。
特に、いじめられていた子供タレオを何度も助け、気にかけ続ける姿は、彼が根っからの悪ではないことを示しています。
サイタマに「怪人ごっこしているただの人間」と言われたのも、彼の行動の根本にヒーロー的な性質が残っていたからかもしれません。
どこか憎めない、アウトローなダークヒーロー、あるいは「哀しき悪役」として多くのファンを魅了しています。ONE先生は「若い狼」のようなイメージと語っていましたね!
ガロウの過去とは?
ガロウが「悪」を目指すようになった背景には、彼の幼少期の体験が深く関係しています。
子供の頃、ガロウはヒーロー番組の悪役(怪人)に感情移入することが多かったんです。
でも、周りの子供たちは純粋にヒーローを応援していて、ガロウはそのことでいじめられるようになりました。
ヒーローごっこでは、人気者の「ヒーロー役」の子供から、弱い「怪人役」として理不尽な暴力を受け、それに抗議しても誰にも信じてもらえませんでした。
この経験から、「多数派の意見=正義」という図式や、「弱い悪役が必ず強い正義に負ける」という様式美を「理不尽」だと強く憎むようになります。
ガロウは、この理不尽を打ち破るために「最強の悪」となることを決意しました。
そして、「正義を笠に着て暴力を振るう偽善者」に見えるヒーローを狩る「人間怪人」になったんです。でも、心の奥底では、自分がかつて憧れた「本物のヒーロー」に出会えることをどこかで期待していたのかもしれません。
その後、武術の道に進み、シルバーファング(バング)の一番弟子となります。
その才能は桁外れで、道場に現れた初日で瓦を数十枚割るポテンシャルを見せ、バングからも認められていましたが、他の弟子を半殺しにするトラブルを起こし、破門されました。
ガロウの強さとは?
ガロウの強さは、ただの武術家レベルを遥かに超えています。彼の成長はまさに「チート」級と言われるほどです。
身体能力
人間離れした驚異的な身体能力を持っています。素のスピードやパワーも高いですが、特筆すべきはそのタフネスと回復力。
全身がバラバラになりそうな致命傷を受けても、短時間で回復して立ち上がります。まるで某サイヤ人みたいですよね! 強靭な肉体と、決して折れない精神力こそが彼の強さの土台です。
能力
ガロウは「天才」を自称するだけあり、圧倒的な戦闘センスと学習能力を持っています。一度見た相手の技や動きを瞬時に分析し、自分の中に取り込んで模倣したり、さらに昇華させたりできます。
相手の呼吸やちょっとした挙動で、次の動きを正確に予測することも可能です。戦えば戦うほど、強敵を相手にするほど、飛躍的に強くなる「発展途上」の塊のような存在です。
怪人協会編での度重なる死闘を経て、ついには生物としてのリミッターが外れ、超人をも超える力を手に入れました。
技一覧
ガロウは様々な武術を習得し、それを自分の中で融合・進化させていきます。代表的な技はこちらです。
技:流水岩砕拳
師であるバングの武術。相手の攻撃をいなし、鋭い一撃で反撃する攻守一体の技です。ガロウも非常に高いレベルで使えますが、創始者であるバングの方が熟練度は上です。多くの攻撃を受け流せる、ガロウの基礎となる技です。
技:旋風鉄斬拳
バングの兄であるボンブの武術。鉄をも斬り裂く風を操る攻撃的な技です。バング兄弟から襲撃を受けた際に、見よう見まねで習得しました。
技:爆心解放拳
若き日のバングが使っていた邪拳。心臓を爆発的に動かし、肉体の限界を超える超破壊型の技です。道場にあった伝書を読んで会得しました。バングはこの技を封印していましたが、ガロウはこれを使いこなそうとします。
技:交牙竜殺拳
バングとボンブの連携奥義。流水岩砕拳と旋風鉄斬拳を組み合わせた連続攻撃です。ガロウはこれを一人で使うために、両腕や両脚でそれぞれの技を同時に繰り出すという独自のアレンジで習得しました。超合金クロビカリの鉄壁の防御を破るほど強力です。
技:旋風流水轟気空列拳
こちらもバングとボンブの連携奥義(村田版)。ガロウはこれも一人で再現。その威力は、バングが「一発でも受ければ骨が粉々になる」と評するほどです。
この他にも、戦った相手の技や動きを次々とラーニングして自分のものにしていきます。タンクトップマスターの「タンクトップタックル」を模倣したような動きを見せたり、番犬マンの獣のような動きを取り入れたり…。吸収力が尋常じゃないんです。
作中での活躍
ガロウは怪人協会編のキーパーソンとして、物語に深く関わっていきます。彼の登場以降、物語は大きく動き出しました。
活躍1:鮮烈の「ヒーロー狩り」開始!
名前だけはボロス編で出ていましたが、キング編終盤に本格的に登場。ヒーロー協会が集めたアウトローたちの中に紛れ込み、ヒーローもろとも全員叩きのめすという強烈なデビューを飾りました。「ヒーロー狩り」を開始し、無免ライダー、タンクトップマスターといったヒーローを次々と撃破します。
この時の彼は、まだバングやジェノスといったS級には敵わないレベルでしたが、戦う度に確実に強くなっていきました。
活躍2:バング、ジェノス、フブキ組との遭遇
ヒーロー狩りの過程で、バングの最後の弟子チャランコを襲ったことで、師であるバングの怒りを再び買います。また、ジェノスやフブキ組とも激突。
S級であるジェノス相手には苦戦し、バングには全く歯が立ちませんでした。この頃はまだ「発展途上」で、格上の相手には敗れることも多かったです。
活躍3:村田版でのさらなる激闘と成長
リメイク版(村田版)では、さらに活躍シーンが追加!
金属バットとの戦いでは、相手が傷だらけだったとはいえ圧倒し、番犬マンとの戦いではその特殊な動きに翻弄され撤退するなど、様々なタイプの相手と戦い、吸収・成長していきます。
そして、最強のヒーロー(と勘違いされている)キングとサイタマに遭遇。高揚して挑みましたが、サイタマにあっさり一撃で倒されました(ガロウはキングにやられたと勘違い)。
活躍4:怪人協会との接触とタレオの存在
度重なる戦いで満身創痍になったガロウは、怪人協会にスカウト(拉致)されます。幹部になる条件として人間(リメイク版ではヒーロー)を殺すよう言われますが、これを拒否。
地上に戻ってからも、いじめられていた少年タレオを幾度となく庇い、彼に「強くなれ」と諭します。サイタマにも「怪人ごっこ」と指摘され、怪人協会からも「甘い」「怪人らしくない」と見限られます。
この頃のガロウの行動は、彼の「怪人」になりたいという目的と、弱者を守りたいという本心の間の葛藤がよく描かれていました。
活躍5:怪人協会単独突入! 覚醒へ
タレオが怪人協会に攫われたことを知り、単身アジトに突入! 圧倒的な数の怪人を相手にボロボロになりますが、その度に復活し、驚異的な成長を見せます。
ポチ、ギョロギョロ、オロチといった災害レベル竜クラスの怪人とも戦い、力をつけていきました。そして、度重なる死闘の果てに生物としてのリミッターを突破…「覚醒ガロウ」となります!
活躍6:覚醒ガロウ、S級ヒーローを圧倒!
覚醒ガロウとなった彼は、地上に現れ、消耗していたとはいえS級ヒーローたち(タツマキやアトミック侍など)を単独で圧倒! 黄金精子をも瞬殺するなど、そのヤバすぎる力を見せつけました。バングやボンブとも再び対峙し、師の渾身の一撃を受け止めつつ、自身の「怪害神殺拳」で渡り合いました。
活躍7:ムカデ仙人、白金精子との超高速バトル
ムカデ仙人、エビル天然水といった「神」に連なる怪人たちの襲撃を受けますが、 Metal Batとの共闘や、自身の圧倒的な成長速度でこれを撃破。
特に、黒い精子が融合した白金精子との戦いでは、光を超える超高速バトルを繰り広げ、白金精子を上回るスピードで撃破しました。
この頃のガロウは、サイタマを除けば作中トップクラスのスピードと格闘センスだったと言えるでしょう。
活躍8:対サイタマ戦、そして「宇宙的恐怖モード」へ
ムカデ仙人を倒した後、サイタマと本格的に対峙。序盤は体術でサイタマを翻弄するかに見えましたが、サイタマの規格外の力の前には全く敵いませんでした。
サイタマの攻撃を受ける度に身体が変異し、さらに強力な姿へと進化していきますが、それでも圧倒されるガロウ。
しかし、タレオを助け、人々を意図せず救ってしまう自身の行動をサイタマに指摘され、自身の本心に気づき始めます。
それでも「絶対悪」を目指すことに固執した結果、謎の存在「神」から力を与えられ…「宇宙的恐怖モード」となります!
活躍9:宇宙での最終決戦、そして…
神の力を得て、文字通り「宇宙的恐怖」となったガロウは、ブラストや他のS級ヒーローを圧倒! そして、怒ったサイタマと宇宙(木星の衛星イオ)で最終決戦を繰り広げます。
核分裂パンチやガンマ線バーストといった宇宙規模の技を繰り出し、サイタマのマジ殴りすらコピーしてみせましたが、サイタマの規格外すぎる成長速度と圧倒的な力の前には敵いませんでした。
敗北を認め、サイタマに止めを懇願しますが、タレオとの約束を守ったサイタマはそれを拒否。
自分の行いを自覚し後悔したガロウは、サイタマに自身の技を伝授しようとしますが、神に力を没収され塩になって消滅しかけます。
しかし、サイタマが時間逆行の技を使ったことで、ガロウが神の力を得る前の時点に時間が巻き戻り、宇宙での激闘やジェノスの死は「無かったこと」になりました(ジェノス以外は覚えていません)。
活躍10:怪人協会壊滅後、更生への道
時間が巻き戻った後、ガロウは力を失った状態で、バングに発見されます。完全には「悪」を諦めきれていない様子も見せましたが、バングのもとで生活し、過去の被害者への謝罪行脚や、アルバイトなどを行い、更生への道を歩み始めています。
今はバングの道場で奉公しており、バングはガロウを自分の後継者としてヒーロー協会に紹介するつもりでいるようです。
まとめ
ガロウは、幼少期の理不尽な経験から「ヒーロー狩り」として登場した複雑なキャラクターです。
驚異的な才能と成長速度で強敵を乗り越え、「人間怪人」「覚醒ガロウ」、そして「宇宙的恐怖モード」へと進化しました。
その過程で多くのヒーローや怪人と戦い、圧倒的な力を見せつけましたが、根底には弱者を守りたいというヒーロー的な本心を持っていました。
最終的にはサイタマに敗北し、特殊な形で物語の結末を迎えましたが、現在はバングのもとで更生し、過去の罪と向き合っています。
最強を目指した男が辿り着いた先、そしてこれから彼がどのような道を歩むのか、ワンパンマンの物語において最も深掘りされ、多くの読者を魅了したキャラクターの一人と言えるでしょう!
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