
原泰久先生による大人気漫画『キングダム』は、壮大なスケールで描かれる春秋戦国時代の物語が多くの読者を惹きつけています。
その中で、主人公・信のライバルであり、後に仲間として中華統一を目指す秦の将軍・王賁(おうほん)は、高いプライドと圧倒的な実力で読者からの人気を集めています。
「王翦の嫡男」という出自を持つ王賁ですが、実は彼が史実にも実在した人物だとご存じでしょうか?
この記事では、史実における王賁の知られざる姿、そして『キングダム』で描かれる彼の類まれな実力と、読者の心を揺さぶる名言の数々を深掘りしていきます。
史実と漫画、二つの側面から王賁の魅力を紐解いていきましょう。
『キングダム』における王賁の人物像
『キングダム』には多くの魅力的なキャラクターが登場しますが、その中でも王賁は特に重要な存在です。
まずは、作中での彼の立ち位置や、その背景について解説していきます。
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王翦の嫡男にして「王氏宗家」の誇り
王賁は、秦の大将軍・王翦の嫡男として登場します。
主人公の信が目標とする「天下の大将軍」である王騎と同族でありながら、王賁の家系は王氏の宗家であるとされています。
この出自が、王賁の誇り高き性格を形成しており、戦災孤児として育った信に対して、当初は強い対抗心を抱いていました。
しかし、そのプライドの高さは、誰にも負けない努力と実力に裏打ちされています。
百人将からスタートし、数々の戦功を上げて大将軍まであと一歩という地位まで上り詰めたのは、彼の並々ならぬ努力の賜物と言えるでしょう。
王賁のプロフィール
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 登場作品 | キングダム |
| 階級 | 百人将 → 大将軍まであと一歩 |
| 父親 | 王翦 |
| 所属部隊 | 玉鳳隊 |
| 特徴 | 王氏宗家の嫡男、プライドが高い、努力家、槍術の達人、戦術・戦略に長ける |
| ライバル | 信、蒙恬 |
『キングダム』作品概要とあらすじ
『キングダム』は、原泰久による漫画作品で、中国の春秋戦国時代末期を舞台に、天下統一を目指す秦の若き王・嬴政と、中華の大将軍を夢見る少年・信の成長と活躍を描いています。
「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で2006年に連載が始まり、2013年には第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しました。
テレビアニメは2012年に第1シリーズがスタートし、2024年には第5シリーズが放送されるなど、幅広い層から支持を得ています。
物語は、戦災孤児として下僕の身分であった信と漂が、共に大将軍になるという夢を抱き、修行に明け暮れるところから始まります。
漂が仕官するも瀕死の状態で信の元に戻り、地図と夢を託して絶命したことから、信は漂の意思を継ぎ、後の始皇帝となる嬴政と出会うことになります。
そして、信と嬴政は、それぞれの夢を胸に、波乱の時代を駆け抜けていくのです。
史実で実在した王賁の功績と最期
『キングダム』の登場人物の多くは史実に基づいていますが、王賁もその一人です。
歴史書には、彼の数々の功績と、その最期について記されています。
中華統一に貢献した稀代の将軍
『キングダム』の人気キャラクターである王賁は、史実にも実在した将軍です。
父親である王翦の元で若くして武将としての頭角を現し、秦による中華統一の重要な局面で活躍しました。
王賁は、名将・王翦を父に持つ、秦の由緒正しき王家の嫡男です。
彼の姓である「王」は、史実において約700年にもわたって中華を治めていた古代王朝、周朝の23代王の末裔であることを意味しているとされています。
彼は、戦国七雄の中でも強国であった魏、燕、代、そして最後まで抵抗した斉を滅ぼすという、歴史に残る偉業を成し遂げています。
特に、魏の大梁城を水攻めによって陥落させたことや、斉への侵攻で斉王を捕虜にしたことは、始皇帝の足跡を記した歴史書「始皇帝本紀」にも数多く記載されており、史実においてもその強さと実力を兼ね備えた将軍であったことが明確に記されています。
このような高貴な血筋を持つからこそ、王賁は作中においても貴族的な雰囲気を漂わせ、時に傲慢な言動も見受けられます。
しかし、その内面には、周囲から認められようとする強い想いと、複雑な孤独を抱えているのです。
史実における王賁の最期は不明?
始皇帝が中華統一を成し遂げた後、王賁は「通武侯」に封じられ、始皇帝の東方巡幸にも同行したと歴史書に記されています。
このことから、天下が平定された後も、王賁は始皇帝に仕え続けていた可能性が高いと考えるのが自然でしょう。
しかし、始皇帝の次の皇帝である二世皇帝が即位した時には、すでに世を去っていたとされているため、始皇帝の存命中に亡くなったと推測されています。
彼の最期の詳細な様子は不明ですが、王賁の息子が二世皇帝に仕えていることから、病気などで穏やかにその生涯を終えたのではないか、という説が有力視されています。
王賁の家族:父・王翦と子・王離
『キングダム』に登場する王賁は史実に実在しますが、その家族についても、何名かは歴史書で確認することができます。
また、王賁の子孫には、後世に名を残す芸術家も輩出している点は非常に興味深いでしょう。
史実の王賁の父親
王賁の父親は、中国の戦国時代における「戦国四大名将」の一人にも数えられる、稀代の将軍・王翦です。
王翦は、始皇帝による秦の中華統一において最大の功労者と言える活躍をしました。
特に、中華統一の最大のライバルであった楚の攻略においては、李信が「20万人で十分」と答えたのに対し、王翦は「兵60万人」が必要だと主張しました。
当初は李信の意見が採用され、王翦は引退して隠居生活を送りますが、李信が楚攻略に失敗し、秦が滅亡の危機に陥ると、政は王翦の邸宅を訪ねて再び将軍に復職を請願。
60万人の兵を与えられた王翦は、見事に楚軍を破り、楚を滅亡させました。
王翦は、自らに与えられた膨大な兵力が政に謀反を疑われることを避けるため、何度も政に戦勝後の恩賞を問い合わせる手紙を送ることで、反乱の意思がないことを示していたと伝えられています。
こうした賢明な行動により、王翦は天寿を全うしたと言われています。
史実の王賁の母親と祖父
『キングダム』では、王賁の母親は「朱景」という名前で登場しますが、史実には母親の名前はおろか、どのような人物だったのかも記されていません。
そのため、朱景は漫画オリジナルのキャラクターであると考えるべきでしょう。
また、王賁の祖父についても史実では不明です。
『キングダム』では、王賁が自身の家系を「王宗家」と語る場面がありますが、史実上で宗家かどうかを判断する材料は存在しません。
祖父が不明である点については、歴史に名を残すような人物ではなかったという説と、秦の次の王朝である漢が、自らの正統性を主張するために都合の悪い文書を葬り去ったため、王氏の祖先をたどれなくなったという説が存在しています。
史実の王賁の子供と子孫
史実では、王賁には少なくとも王離(おうり)という名前の息子がいたことが分かっています。
王離も祖父の王翦や父の王賁と同じく武将となり、始皇帝や二世皇帝に仕えました。
秦に対する反乱軍討伐でも活躍しますが、鉅鹿(きょろく)の戦いでは、楚軍を率いる項羽に捕らえられたと伝えられています。
その後の処遇に関しては一切分かっていませんが、王離もまた、祖父や父と同じく武の才能を受け継いでいたと言えるでしょう。
さらに、『新唐書』という書物によると、王離には王元と王威という二人の息子がいたとされています。
兄の王元の子孫は「琅邪王氏」と呼ばれ、後の魏晋南北朝時代には門閥貴族として栄えました。
この琅邪王氏からは、「書聖」と称される王羲之(おうぎし)という、誰もがその名を知る有名な芸術家が輩出されています。
弟の王威は前漢の揚州刺史という官職に就き、「太原王氏」の祖となったと伝えられており、王賁の血筋が後世にまで繁栄していったことが分かります。
父・王翦との間に流れる「透明な壁」
王賁のキャラクターを深く理解する上で、決して避けて通れないのが、父親である王翦との関係性です。
親子でありながら、二人の間には常に「透明な壁」のようなものが存在し、それが王賁の性格形成に大きな影響を与えています。
出生にまつわる疑惑
この確執の根源は、王賁の母親である朱景(しゅけい)にまつわる一つの噂にあります。
美しく聡明な女性であった朱景は、王翦と結婚後すぐに王賁を身籠りました。
しかし、出産が間近に迫った頃、周囲から「彼女のお腹にいる子供は、名将である王翦の子供ではないのでは?」という噂が飛び交うようになります。
結婚前に好きだった男性の子供ではないかというのです。
この疑惑に対し、王翦が直接真相を尋ねたにもかかわらず、朱景は一切口をつぐんだままで、王賁を出産して間もなく亡くなってしまいます。
こうして、その噂の真相は永遠に闇の中に葬られてしまったのです。
もし噂が事実であれば、王賁は王翦の子ではないことになり、愛する妻を殺した男は王賁ということになります。
確執の真相
このどうやっても証明できない事実が、王賁と王翦の間に大きな確執を生み出しました。
王翦は、王賁を息子として愛しながらも、心の奥底でその出生の疑惑を拭いきれず、素直に接することができませんでした。
その複雑な心境から、王翦は王賁に冷たく当たる場面も多くなり、王賁自身もその微妙な感情を幼少期から肌で感じ取っていたと考えられます。
この事実を知っていたのは、王翦の他には、玉鳳隊の副官である番陽(ばんよう)や、関常(かんじょう)、そしてライバルである信くらいのものでした。
王賁が必要以上に父親に認めてもらおうと必死に努力する姿は、まさにこの複雑な境遇からくるものであり、彼にとって天下の大将軍になることは、自分の存在価値を証明する唯一の方法でもあったのです。
彼は、自分が王家の正当な後継者であるということを、周囲だけでなく、何よりも父親に認めてもらうために、戦場でも無謀な戦いを挑むことがありました。
玉鳳隊を率いる隊長としての成長
王賁は、父親との確執や孤独な生い立ちから、登場当初は一匹狼的な要素が強く、クールで近寄りがたい雰囲気を漂わせていました。
しかし、彼が率いる玉鳳隊(ぎょくほうたい)のメンバーと共に戦場で幾多の死線をくぐり抜けるうちに、その心は少しずつ変化していきます。
玉鳳隊メンバーとの絆
玉鳳隊には、王賁を幼少期から見守ってきた番陽をはじめ、父・王翦から派遣された関常、血気盛んな黒金(こく)、関常を慕う宮康(きゅうこう)と松琢(しょうたく)、そして張迅(ちょうじん)と張告(ちょうこく)といった個性豊かなメンバーが揃っています。
彼らは、王賁の傲慢な一面にも戸惑いながらも、その秘めたる実力と想いを理解し、共に戦い続けました。
中でも、王賁は時に独断専行でピンチに陥ることもありましたが、そのたびに玉鳳隊のメンバーに助けられてきました。
この経験が、彼の孤独な心を少しずつ溶かしていったのです。
仲間想いな一面の開花
王賁は、狩場で苦戦を強いられた際、落馬した副官の番陽を助けるために、一度抜け出した安全な場所から引き返すという、武将としては非効率的な行動をとりました。
また、強敵・堯雲(ぎょううん)に追い詰められた関常を命がけで助けに戻るなど、普段のクールな振る舞いからは想像もできない仲間想いな一面を披露しています。
これらの行動は、部下たちの心を掴み、玉鳳隊の団結力を高めていきました。
部下たちに「友よ」と呼びかけた珠海平原の戦い
王賁の人間的な成長が最も顕著に描かれたのは、珠海平原の戦いです。
兵糧が尽き、絶体絶命の窮地に追い込まれた玉鳳隊の士気を高めるため、王賁は部下たちに「友よ」と呼びかけ、共にこのピンチを乗り越えようと語りかけました。
普段はプライドが高く、上下関係を厳しく守ろうとする彼が、自らの内面をさらけ出し、部下たちを友と呼んだことで、玉鳳隊のメンバーは感動し、心は一つになりました。
この瞬間、彼は単なる貴族出身のエリート将軍ではなく、真のリーダーとして玉鳳隊の心からの信頼を勝ち得たのです。
王賁の強さと、その根源
王賁の強さは、彼の生まれ持った才能だけでなく、孤独な生い立ちの中で積み重ねてきた努力によって支えられています。
秦国屈指の槍使い
王賁の最大の武器は、その類稀なる槍術です。
幼少期に、父・王翦からたった一度だけ受けた厳しい槍の指導が、彼の人生を大きく変えました。
父親に認められたいという一心で、彼は天賦の才に胡坐をかくことなく、毎日欠かさず槍の修業を続けます。
その結果、将軍クラスの実力を持つ「秦国屈指の槍使い」と評価されるまでになりました。
変則的な軌道で相手を翻弄する必殺技「龍指(りゅうし)」を操る彼の槍術は、その地道な努力の賜物と言えるでしょう。
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大胆な戦術
真面目で堅物な性格に見える王賁ですが、時には大胆不敵な戦術で周囲を驚かせます。
魏との戦い(奢雍の戦い)では、実力のある将軍らを差し置いて、自ら作戦を立てて実行し、秦軍を勝利へと導きました。
同日同刻に3つの軍で魏の守りを突破するというこの戦術は、魏の総大将・呉鳳明(ごほうめい)からも高く評価されるほどの見事なものでした。
彼は、ただ武力に優れているだけでなく、将軍としての優れた軍才も持ち合わせているのです。
王賁の経歴と出世の軌跡
王賁は、信や蒙恬と並び、着実に位を上げていきました。
彼のこれまでの経歴を振り返ってみましょう。
初登場の17巻で三百人将だった王賁は、弛まぬ修業と功績により、19巻では臨時の千人将に昇格します。
その後も、26巻では二千人将、33巻では三千人将と、順調に出世を重ねました。
そして、46巻ではついに五千人将にまで上り詰め、信や蒙恬と共に鄴攻めの重要な役割を任されることになります。
彼の努力が、秦の国にとって不可欠な存在へと成長させたのです。
ファンが語る王賁の魅力と、その結末
多くの読者は、王賁の「ツンデレ」な性格に魅力を感じています。
「ツンデレっぽい王賁がかわいい」という声が多く聞かれるように、彼のクールな振る舞いの裏には、父親に認めてほしいという純粋な願いが隠されていることを、読者は感じ取っているのです。
また、負傷しながらも部下を助けようとする姿や、仲間を守るために戦う姿に心を揺さぶられる読者も多く、「王賁はマジで強い!」と熱い感想が寄せられています。
そんな王賁の最後は、史実ではどのように描かれているのでしょうか。
史実における王賁の最後
史実において、王賁は中華統一後、その記録がほとんど残されていません。
同じくライバルであった李信は、その後も記録が残っているため、より謎が深まっています。
王賁が姿を消した理由については、様々な説があります。
信が旅に出たように、プライドが高い王賁もまた、戦乱の世から離れ、静かに暮らしたかったのかもしれないという見方もあります。
あるいは、王翦が中華統一後に引退したように、彼もまたその功績を十分に果たしたと判断し、戦場を去ったのかもしれません。
しかし、物語はまだ続いており、史実では語られなかった彼のその後が、今後描かれる可能性も十分に考えられます。
読者の間では、「王賁は死なないと思う」「新たな展開が待っている」という期待も高く、王賁の結末がどうなるのか、その行方から目が離せません。
王賁は、その複雑な生い立ちと、それを乗り越えて成長していく姿によって、多くの読者に愛されるキャラクターとして、今後も語り継がれていくでしょう。
『キングダム』における王賁の強さと名言
史実での王賁が中華統一の立役者であったように、『キングダム』でも彼はその実力と知略で物語を牽引する重要な存在です。
ここでは、作中で描かれる王賁の強さや、彼の残した印象的な名言に焦点を当てていきます。
武と知を兼ね備えたバランスの取れた将軍
王賁は、王氏の血筋から幼少期より優れた武人となるための英才教育を受けていました。
そのため、若くして戦術や戦略に長けており、冷静沈着な判断力で数々の戦を勝利に導いています。
また、槍術は厳しい修練により鍛え上げられており、彼の必殺技である「龍指(りゅうし)」は、変則的な動きで槍がまるで曲がっているかのように見えるため、初見で防ぐことはほぼ不可能に近いと言われています。
ライバルである信や蒙恬と実力や強さを比較すると、王賁は武力と知力とのバランスが非常に良く、どちらも秀でている優れた将軍だと考える読者が多いでしょう。
彼の完璧主義な一面も、その強さに拍車をかけています。
信との関係性の変化:ライバルから戦友へ
王賁と信はほぼ同年代でありながら、その出自は全く異なります。
王賁は王宗家の嫡男としてのプライドを強く持っており、当初は戦災孤児である信を見下し、その境遇を笑いものにすることもありました。
しかし、互いに武勲を重ねていくうちに、徐々に武将として認め合うようになります。
性格的に合わないのは仕方のないことで、時には激しい言葉の応酬になったり、感情的になって武器を抜いてやりあったりすることもありましたが、二人の関係は「朱海平原の戦い」で大きく変わりました。
この戦いで初めて真剣に向き合うことになり、互いの力を認め、協力し合うことで、より強い絆で結ばれた戦友へと変化していく姿は、読者の胸を熱くさせました。
王賁の心を揺さぶる名言
王宗家の嫡男でありながら、百人将から身を立ててきた王賁は、その血筋だけでなく、血の滲むような努力を重ねてきた努力家であり、また知将でもあります。
口数の多いキャラクターではありませんが、彼の残した言葉には重みがあり、多くの読者の心に深く刻まれています。
ここでは、その中でも特に印象的な名言をいくつか紹介します。
「本気で変えたいなら…」
本気で変えたいなら自分が軍の頂上に立つしかない。
これは、『キングダム』原作第18巻の山陽攻防戦での一幕です。
王賁が率いる玉鳳隊と蒙恬の楽華隊が協力して城を陥落させた後、秦国軍兵士による魏国の民への凌辱行為が行われ、それに激昂した信が自軍の千人将を切りつけたことを聞いた王賁が、蒙恬に語った言葉です。
この言葉は、ただ目の前の悪を排除するだけでなく、根本から状況を変えるためには、自らが組織のトップに立つしかないという、王賁の強い意志と、将軍としての覚悟が表れています。
彼の冷静な分析力と、理想を追い求める姿勢が垣間見える名言と言えるでしょう。
「中華に名を刻む…」
中華に名を刻む大将軍には決して届かぬ
『キングダム』原作第37巻で、王賁が「槍の紫伯」と再戦した際に発した言葉です。
一度敗北している紫伯の槍さばきに苦戦する王賁が、幼少期から修練を重ねてきた槍術によって、ついに紫伯の槍の動きを捉え始めた時の心情を吐露したものです。
この言葉は、武の頂を目指す者だけが感じることのできる、自身の未熟さへの歯がゆさと、さらなる高みを目指す揺るぎない決意が凝縮されています。
彼の努力の軌跡と、将としての成長を感じさせる一言です。
「今この戦況にあって…」
今この戦況にあって本営からの指示も援軍も来ることはない
『キングダム』原作第53巻で描かれる、朱海平原の戦いでの名言です。
趙軍の主力がほぼ無傷である一方、秦軍は翌日にも兵糧が尽きるという絶体絶命の状況に立たされていました。
この極限の状況下で、玉鳳隊隊長の王賁は飛信隊隊長の信を呼び出し、初めて真剣に話し合いをします。
王賁は信に、もはや戦術でどうこうなる状況ではないと語り、隊全体の「覚醒」を求めました。
翌日、兵糧も尽き、王賁が父である王翦の実子ではないという噂が隊内に広まり、見捨てられたのではないかという疑念が玉鳳隊内部に漂う中で、王賁は隊員たちに「友よ、力を貸してくれ」と語りかけました。
この言葉に鼓舞された玉鳳隊は覚醒し、王賁は絶望的な状況を打破するきっかけを作ったのです。
この名言は、将としての孤独と責任、そして仲間への信頼が詰まっており、読者の涙を誘った名場面の一つでしょう。
王賁の声優:細谷佳正の魅力
テレビアニメ『キングダム』で、王賁という複雑なキャラクターに命を吹き込んだ声優は、細谷佳正です。
彼の演技は、王賁の魅力をさらに引き出し、多くの視聴者から高い評価を得ています。
芸達者な実力派声優「細谷佳正」
『キングダム』で王賁を演じているのは、声優の細谷佳正です。
細谷佳正は、少年から青年、そして渋い壮年期の男性まで、幅広い役柄をこなすことができる芸達者な声優として知られています。
『キングダム』における王賁役でも、彼のプライドの高さと、同時に生真面目な性格を的確に表現し、その演技力は高く評価されています。
特に、彼の落ち着いたトーンの中に秘められた熱い感情の表現は、王賁というキャラクターの深みを増しています。
細谷佳正のプロフィール
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 出身地 | 広島県尾道市 |
| 生年月日 | 1982年2月10日 |
| 血液型 | A型 |
| 身長 | 176cm |
| 所属事務所 | フリー |
| 受賞歴 | 第8回(2014)・第10回(2016)声優アワード助演男優賞 |
細谷佳正の主な出演作品
鑢七花(刀語)
綿谷新(ちはやふる)
日向順平(黒子のバスケ)
ライナー・ブラウン(進撃の巨人)
暁古城(ストライク・ザ・ブラッド)
国木田独歩(文豪ストレイドッグス)
澤村若菜(ましろのおと)
細谷佳正は、高校在学中は演劇部に所属し、舞台俳優を目指していましたが、声優の道へと転向しました。
2004年にマウスプロモーションに所属し、当初は海外ドラマや映画の吹き替えを中心に活動。
アニメでの初仕事は2005年の『ギャラリーフェイク』ですが、2007年のOVA『テニスの王子様 Original Video Animation 全国大会編 Semifinal』の白石蔵ノ介役でブレイクを果たします。
2014年に所属事務所を離れて以降はフリーで活動し、その活躍の場を広げています。
読者が語る王賁の評判と人気
『キングダム』に登場する王賁は、信や蒙恬と共に「次世代の大将軍」として、非常に高い人気を誇るキャラクターです。
彼の血筋だけでなく、血の滲むような修練を重ねる姿は、多くの読者の心を掴んで離しません。
ここでは、SNSでの読者の声を通して、王賁に対する世間の反応を探っていきましょう。
「初登場時のセリフはインパクト大!」
王賁は、登場初期には信のことを見下すような発言をすることもありました。
しかし、その時のセリフは、王賁が人間的に成長を遂げた後でもSNS上でよく引用されており、それだけ読者に強いインパクトを与えた言葉だったと受け止められています。
彼のプライドの高さと、ストレートな物言いは、良くも悪くも読者の印象に強く残るものだったと言えるでしょう。
「“友よ”に感動! 隊の覚醒は名場面」
『キングダム』の中でも、屈指の名場面として多くの読者が挙げるのが、王賁と信による「隊の覚醒」のシーンです。
特に、朱海平原の戦いで、絶望的な状況下で王賁が発した「友よ」から始まる言葉は、読者の心にも深く印象に残りました。
この言葉に感動し、直接引用したり、そのシーンのイラストを描いたりするなど、様々な形でSNSに投稿が見られます。
彼の言葉が持つ力と、仲間を信じる心が、多くの読者の共感を呼んだと言えるでしょう。
👉【キングダム】河了貂は実在?軍師としての成長と信との関係を徹底考察
「信・蒙恬とのトリオが最高!」
王賁と信は、ストーリーが進むにつれて、互いの実力や強さを認め合う良きライバル関係へと発展しました。
口には出さないものの、互いに深く影響を与え合い、共に成長していく姿は、読者にとって大きな魅力となっています。
この二人にもう一人、蒙恬を加えた三名の絶妙な関係性は、SNSでもよく投稿のネタになっています。
それぞれの個性と能力がぶつかり合い、そして協力し合うことで、物語に奥行きと面白さを加えていると考える読者が多いようです。
まとめ:史実と漫画で光り輝く将軍・王賁
『キングダム』に登場する王賁は、ただの漫画キャラクターではなく、史実にも実在し、中華統一に大いに貢献した人物でした。
史実上の王賁からは、その実力の高さと強さが伺い知れると同時に、秦の天下統一において不可欠な存在であったことが分かります。
そして、『キングダム』で描かれている王賁は、登場当初こそ人を見下すような発言が見られましたが、回を重ねるごとに人間的な魅力が増し、多くの読者を惹きつけています。
史実と漫画、二つの側面からその魅力が描かれる王賁の、これからの『キングダム』でのさらなる活躍に、ぜひ注目していきましょう。
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