【キングダム】著雍(ちょよう)攻略戦を徹底解説! 若き将たちの躍動と隠された魏火龍の真実

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【キングダム】著雍(ちょよう)攻略戦を徹底解説! 若き将たちの躍動と隠された魏火龍の真実

 

『キングダム』に登場する数々の戦いの中でも、特にファンからの人気が高いのが「著雍(ちょよう)の戦い」です。

飛信隊や玉鳳隊といった新進気鋭の若き部隊の活躍、そして王騎の残党とまで言われた騰の采配。

様々な視点から戦場の駆け引きが描かれ、多くの読者や視聴者を熱狂させました。

この記事では、『キングダム』著雍の戦いの概要から、原作でのエピソードが何巻にあたるのか、そしてその結末までをネタバレありで詳しくご紹介します。

 

『キングダム』とは?

『キングダム』は、紀元前3世紀の古代中国、春秋戦国時代末期を舞台にした原泰久による壮大な歴史漫画です。

2006年から『週刊ヤングジャンプ』で連載が始まり、2025年4月時点で累計発行部数1億1千万部を突破する大ヒットを記録しています。

アニメはNHKで第5シリーズまで放送されており、実写映画も大成功を収めるなど、多方面でメディアミックス展開されています。

第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど、その作品性も高く評価されています。

 

著雍の戦いの概要

著雍の戦いは、合従軍との激戦で守勢に回っていた秦国が、久々に他国への侵攻に転じた重要な戦いです。

中華統一を目指す秦が、その第一歩として狙ったのは魏の要衝・著雍でした。

この戦いでは、かつて六大将軍・王騎の側近を務めた騰が総大将を務め、信率いる飛信隊、王賁率いる玉鳳隊といった若き部隊が招集されました。

対する魏は、若き智将・呉鳳明を総大将に据え、秦軍を迎え撃ちます。

魏はこの著雍を死守するため、秦の倍近い兵力を動員しており、両国の威信をかけた激しい攻防が繰り広げられました。

 

著雍の戦いのあらすじと結末(ネタバレ注意)

ここからは、著雍の戦いの詳細な展開と結末について、ネタバレを含めて解説します。

 

王賁が提案した「三軍による同日同刻撃破」

秦軍は当初、著雍攻略のために北の拡陽にいる王翦軍の援軍を検討していました。

しかし、これに反対したのが王賁です。

王賁は、援軍を待てば魏に準備の時間を与えてしまうこと、そして魏軍の布陣にわずかな弱点を見出したことから、「三軍による同日同刻撃破」という奇策を提案します。

この策は、突破力に優れた飛信隊、玉鳳隊、そして録嗚未軍の三部隊が連携を取らず、同時に魏軍本陣の弱点を突くというものでした。

さらに、本来総大将である騰軍は、あえて助攻に徹するという内容で、まさに前代未聞の作戦でした。

騰はこの提案を飲み、秦軍は王賁の策に乗って魏軍に挑みます。

 

魏火龍の出現と各部隊の激戦

秦軍は順調な滑り出しを見せますが、突如現れた魏の「魏火龍七師」の生き残り三将によって苦戦を強いられます。

飛信隊の相手凱孟軍
玉鳳隊の相手紫伯軍
騰軍の相手霊凰軍

それぞれの部隊が足止めを食らい、作戦続行のためにはこれらの強力な将を突破する必要に迫られます。

 

信と凱孟の一騎討ち、そして河了貂の危機

飛信隊が対峙したのは、魏火龍の中でも百を超える敵将を討ち取った剛将・凱孟でした。

凱孟は自ら信を呼び寄せ、一騎討ちを挑みます。

劣勢ながらも食らいつく信ですが、その間に飛信隊の軍師・河了貂が凱孟軍に捕らわれてしまうという大波乱が起こります。

窮地に陥った飛信隊でしたが、羌瘣の機転により凱孟軍の軍師・荀早を捕らえ、人質交換に成功。

河了貂は無事に解放され、飛信隊と凱孟軍の戦いは膠着状態となりました。

 

王賁と槍の紫伯の死闘

玉鳳隊を率いる王賁は、魏国最強の槍使いと称される紫伯と一騎討ちを繰り広げます。

紫伯の槍は想像以上に鋭く、王賁は深手を負い、玉鳳隊は一時後退を余儀なくされます。

しかし、一騎討ちの中で王賁は紫伯の槍の「型」を見破っていました。

翌日、怪我を押して再び戦線に立った王賁は、紫伯の弱点である「生を拒絶する心」を見抜き、見事に討ち取ることに成功します。

 

録嗚未軍の突破

飛信隊、玉鳳隊がそれぞれ魏火龍七師と激突する中、もう一つの主攻である録嗚未軍は、特筆すべき将と衝突することなく、数日待った後に一気呵成に攻め込み、見事に突破を果たします。

 

戦いの結末と論功行賞

秦軍の「三軍による同日同刻撃破」は、飛信隊、玉鳳隊、録嗚未軍それぞれの奮闘により成功し、三軍は一気に魏軍の本陣へ攻め込みました。

騰が主攻だと考えていた呉鳳明はこれに対応できず、魏軍は撤退を余儀なくされます。

秦軍は見事に魏の要衝・著雍を奪取しました。

信と凱孟の一騎討ちは決着がつかず、凱孟軍が退却する形で終わりました。

また、霊凰は呉鳳明と合流し撤退を図りますが、追撃してきた信によって討ち取られます。

信は呉鳳明を狙っていましたが、呉鳳明の機転により霊凰が身代わりとなり、霊凰が討たれるという結果になりました。

著雍の戦いの後、正式な論功行賞は行われませんでしたが、この戦功により騰は蒙武に次ぐ二人目の大将軍に昇格。

信と王賁はそれぞれ五千人将に昇格し、若き将たちの功績が輝かしい戦いとなりました。

 

著雍の戦いに登場する主要キャラクター・武将

 

秦軍の総大将:騰

著雍の戦いにおける秦の総大将は、元王騎軍副官の騰です。

王騎の死後はその戦力を引き継ぎ、合従軍編での活躍もあり、他国からも警戒される存在となっていました。

騰はこの著雍の戦いを「若き才能たちが呉鳳明に挑み、その力と名を中華に轟かせる戦い」と捉えており、呉鳳明とは異なる視点で戦場を見据えていました。

 

魏軍の総大将:呉鳳明

魏軍の総大将を務めたのは、合従軍編でも魏の第一将として登場した呉鳳明です。

父譲りの軍才と攻城兵器の発明などで函谷関陥落の危機を演出した知将であり、魏にとって著雍は是が非でも守りたい重要な拠点でした。

呉鳳明は著雍の地形を巧みに利用した防衛陣を構築することに成功しますが、騰が仕掛けた奇策を見抜けず、結果的に敗北を喫します。

 

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秦軍で活躍した武将たち

騰以外にも、秦軍では録嗚未、隆国、干央といった旧王騎軍の将に加え、独立遊撃隊である玉鳳隊の王賁、関常、そして飛信隊の信、羌瘣らが活躍しました。

この戦いで王賁は重傷を負いますが、秦軍に死者は出ず、大きな戦果を得ることになりました。

 

魏軍で登場した武将たち

魏軍では、呉鳳明の他に魏火龍七師の凱孟とその配下の荀早、紫伯、霊凰、霊凰傘下の乱美迫などが主要な武将として登場しました。

このうち紫伯と霊凰は著雍の戦いの末に討ち取られましたが、凱孟軍は生存し、乱美迫はその後も呉鳳明に付き従う形で再登場しています。

 

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魏火龍七師の「同士討ち事件」の真相

著雍の戦いのもう一つの注目ポイントは、長らく謎に包まれていた魏火龍七師の「同士討ち事件」の真相が明らかになったことです。

この事件は、魏火龍七師の一人である太呂慈が、紫伯の妹である紫季歌を娶り、殺害してしまったことに端を発します。

妹を殺された怒りから、紫伯は太呂慈とそれに味方した二人の魏火龍を討ち取ったのです。

魏王は紫伯らを処刑しようとしましたが、呉鳳明の父である呉慶の助言により、生き残った紫伯らは助命され、地下に幽閉されていました。

著雍の戦いで、呉鳳明が魏王に頼み込んで彼らを解放したことで、再び戦場に姿を現すことになります。

 

著雍の戦いは原作の何巻でアニメは何話?

 

原作コミックス

著雍の戦いが描かれているのは、原作コミックスの35巻から37巻にかけてです。

約2年にわたる休載を経て描かれたエピソードであり、その間も読者の期待が高まり続けていました。

 

TVアニメ

アニメでは、2022年4月から放送された第4シリーズの第6話から第12話にかけて、著雍の戦いが描かれました。

原作での迫力あるシーンがアニメーションで再現され、視聴者からも高い評価を得ています。

 

著雍の戦いは史実だった?

『キングダム』は古代中国の春秋戦国時代をベースにした物語ですが、著雍の戦い自体は史実には記録がありません。

しかし、紀元前239年頃に秦が魏を攻め、「垣」と「蒲陽」という2箇所を奪取したという記録は残っています。

原作のような詳細な戦いの様子や、騰軍、飛信隊、玉鳳隊といった特定の部隊構成であったかは定かではありません。

また、魏火龍七師も『キングダム』オリジナルの設定であり、史実で活躍した武将は登場していません。

このように、史実をベースにしつつも、読者を引き込むためのオリジナルの要素が加えられているのが『キングダム』の魅力の一つと言えるでしょう。

 

読者やファンの評価・感想

著雍の戦いは、それまで合従軍編から守勢に回っていた秦が久しぶりに攻勢に出た戦いであるため、読者やファンからも特に人気の高いエピソードです。

信の飛信隊だけでなく、騰軍や玉鳳隊の活躍がしっかりと描かれた点も高く評価されています。

飛信隊にとっては、河了貂の軍師としての成長が描かれ、信と羌瘣が分かれて作戦を展開するなど、部隊の多様性と安定感が増したことが大きな進展と捉えられています。

また、魏火龍七師のエピソードが内包されたことで、新旧の将たちが入り乱れて戦う構図が熱い展開を生み出しました。

王賁が紫伯を超え、飛信隊も凱孟との一騎打ちこそ決着がつかなかったものの、部隊としては作戦を成功させるなど、若き将たちが成長していく姿が明確に描かれていた点も、読者の心を掴んでいます。

特に、何巻にもわたる大規模な戦いが、基本的に王賁の立てた作戦に沿って行われたことに対し、その才覚を絶賛する声が多く聞かれます。

また、騰の要所での決断力も、この戦いの人気の要因となっています。

合従軍編でも見せたように、現在の戦いだけでなく先々を見据えた動きをする騰の真骨頂が発揮された戦いだと評価する声も多いです。

そして、著雍の戦いの後、騰が大将軍に任命されるなど、将たちの功績が適切に評価されている点も、読者の満足度を高めているようです。

主君を失ってもなお、騰のもとで団結して戦う元王騎軍、現在の騰軍の結束力の高さも、ファンの間で人気を集めています。

口論をしながらもお互いを信頼している姿は、多くの読者に感動を与えました。

アニメでは、部隊同士の衝突はもちろん、信と凱孟、王賁と紫伯の一騎打ちシーンの迫力が格段に増しており、原作の熱量をさらに高めたと評価する声も多く寄せられています。

 

著雍の戦いまとめ

著雍の戦いは、秦にとって久しぶりの攻勢であり、騰軍、飛信隊、玉鳳隊それぞれの魅力が光る戦いとなりました。

魏火龍七師の隠された真実が明らかになり、新旧の将たちが激突する熱い展開は、多くの読者を魅了しました。

何巻にもわたって描かれたこのエピソードは、最終的に秦軍が勝利し、著雍を奪取するという最高の結末を迎えました。

前後のエピソードが比較的政治的な駆け引きが多い中、著雍の戦いは純粋な「戦い」の面白さを存分に味わえるエピソードとして、今なお高い人気を誇っています。

まだ『キングダム』を視聴されていない方は、ぜひ著雍の戦いにも注目して、その壮大な物語に触れてみてはいかがでしょうか。

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