
素手vs刃物、花山薫の壮絶な敗北…そして刃牙の「宣戦布告」へ!【刃牙道20巻ネタバレ】
高層ビルの地下から蘇った伝説の剣豪、宮本武蔵。
その圧倒的な実力は、相手を意識の上で斬る「エア斬撃」をはじめ、現代の格闘士たちを次々と打ちのめし、範馬勇次郎との決闘を終え退屈していた地下格闘士たちの心を再び奮い立たせました。
しかし、武蔵の剣は容赦なく、烈海王は命を落とし、本部以蔵はすべてをぶつけて勝利したものの、その戦いは多くの犠牲を伴いました。
そしてついに、男の中の男、花山薫が武蔵に挑むも、素手対刃物という不利な状況で敗北を喫してしまいます。
絶体絶命の花山に、止めを刺そうと武蔵が刀を振り上げた、その時です。
待ちに待った主人公、範馬刃牙が二人の間に割って入り、ついに武蔵との決戦の火蓋が切って落とされることになります。
この記事では、花山薫と武蔵の戦いの決着から、刃牙が武蔵に宣戦布告するまでの『刃牙道』20巻の物語をネタバレで徹底解説していきます。
長きにわたる死闘の幕開けに、読者の期待は最高潮に達していることでしょう。
19巻までのおさらい:強敵・宮本武蔵との激闘の軌跡
20巻の物語に入る前に、武蔵が現代に蘇ってからの戦いを振り返っておきましょう。
勇次郎との決闘を終え、退屈な日々を送っていた地下格闘士たちの前に現れた武蔵は、まず刃牙を斬りつけ、渋川剛気と鎬紅葉を圧倒し、その後も次々と強敵を打ち破っていきます。
そして、ボクシングに未練の無くなった烈海王が武蔵に挑むも、両断されて命を落とすという、シリーズ史上最も衝撃的な展開が起こりました。
烈の死は、刃牙をはじめとする格闘士たちの心に深い傷跡を残し、その怒りの矛先は武蔵へと向けられます。
ジャック・ハンマ―、ピクル、本部以蔵といった強者たちが武蔵に挑み、いずれも激闘を繰り広げました。
そして、日本の侠客・花山薫が武蔵の討伐に立ち上がります。
素手と刃物という絶望的な差があるにもかかわらず、花山は一歩も引かず、その漢気と覚悟で武蔵を追い詰めますが、惜しくも敗北を喫してしまうのです。
花山薫、必殺の先制攻撃!
日本刀を携える武蔵に対し、花山は丸腰で挑みます。防御を一切考えない、全体重を乗せた必殺の一撃。
花山の全力パンチが武蔵に炸裂し、武蔵は鼻血を流しながら吹き飛び、地面を転がりました。
この一撃に、武蔵は「予測を遥かに凌駕する拳骨…食らっておいて良かった」と、花山の拳を剣と遜色ないと高く評価します。
通常であれば、これで戦闘不能になるほどのダメージですが、武蔵は涼しい顔で立ち上がります。
花山は勝負を決めようと、倒れた武蔵の襟をつかんで片手で持ち上げ、「まだやれるかい」と戦意を問います。
この行為は、かつてスペックとの戦いでも見せた、降参した相手は殴らないという花山の美学そのものでした。
花山を斬った武蔵の刀、しかし…
花山の「まだやれるかい」という問いかけに対し、武蔵は「おもしろいな…ぬるい…」と余裕の態度で応じます。
花山が追撃の左アッパーを放つと、武蔵は脇差でこれを受け止め、花山の拳に刃を食い込ませました。
しかし、花山の超握力と拳の硬度は、日本刀をさえぎるほどのものでした。
さらに、花山は脇差が刺さったままの拳で武蔵を殴りつけ、武蔵を驚愕させます。
この時、武蔵は花山のことを「鉄拳の人」と呼び、その強さを認めました。
その後、武蔵は名乗りを求めて時間稼ぎをし、体勢を立て直します。
花山は武蔵に背中を斬られながらも、怯むことなく戦いを続けます。
武蔵は、自身の回想で牛を両断した時のことを思い出し、花山の肉体の硬度が牛を上回っていることに驚きます。
刃牙の登場と「アイアンクロー」
追い詰められた花山は、武蔵の脇差を奪い、それを投げ返します。
「気を遣わせたな」と、武蔵はそれを受け取りますが、花山はさらに斬り刻まれていきます。
それでも花山は痛みを感じながらも、ついに武蔵に組みつき、プロレス技の「アイアンクロー」を仕掛けます。
武蔵の頭蓋骨がきしむほどの強烈な握力は、武蔵を焦らせました。
しかし、武蔵は煙幕を使い、その隙に花山の脇腹を深く斬りつけます。
この絶体絶命の窮地に、ついに範馬刃牙が登場。
花山は腹に巻いていたさらしのおかげで、内臓が飛び出すことは免れていましたが、その傷は致命傷でした。
刃牙は冷静に状況を判断し、花山の傷にワイルドターキーを染み込ませたさらしで応急処置を施します。
さらに、武蔵もまた深手を負っていると見抜き、「次のイッパツで終わる」と花山を励まし、逆転の可能性を示唆しました。
花山薫、最後の闘志
両者とも満身創痍の中、武蔵はついに二刀流を解禁。
花山の顔や背中を斬りつけ、追い討ちをかけます。
しかし、花山の闘志は尽きることがなく、その表情は「仏の眼」から「鬼の眼」へと変わっていきました。
花山は満身創痍の状態で、なおも武蔵に立ち向かい続けました。
そして、内海警視総監が花山の前に現れ、土下座をして感謝の意を伝えます。
内海の言葉に、花山の意識は遠のいていきました。
花山薫の敗北、そして刃牙の「宣戦布告」へ
武蔵との戦いに敗れ、意識を失いかける花山薫。
武蔵は戦国の世の習わし通り、トドメを刺そうとしますが、そこに刃牙が割って入ります。
この時、花山はかつてユリー・チャイフコスキーとの戦いで、「喧嘩を終わらせる権利を持つのは勝者のみ」と語り、勇次郎がユリーに止めを刺すのを止めなかったことがありました。
しかし、今回は刃牙に止められたことを素直に受け入れ、「ありがとう」と感謝の言葉を述べます。
この変化は、花山というキャラクターの成長と、刃牙との間に芽生えた信頼関係を示唆していると考える読者も多いようです。
刃牙は、花山を救った後、武蔵に対し「勝つ」ではなく「この世から葬り去る」と宣戦布告します。
これまでの刃牙シリーズでは、あくまで「強さの競い合い」がテーマであり、「殺す」という言葉は禁忌とされていました。
そのため、刃牙が発したこの言葉は、読者だけでなく、仲間である鎬や徳川をも驚かせます。
刃牙のこの言葉は、武蔵がもたらした「武器解禁」と「殺し合い」という新たなルールに対する、刃牙なりの「答え」なのではないかと多くのファンが考察しています。
決戦に向けモチベーションを上げる両者
刃牙の宣戦布告を受けた武蔵は、疲労からか刃牙の皮一枚しか斬ることができませんでした。
刃牙の提案により、両者は万全の状態で改めて決着をつけることを約束します。
決戦に向け、刃牙は特訓をするのではなく、日常の生活の中で戦いを意識します。
彼は鎬や渋川の元を訪れ、戦いに向けて精神的なモチベーションを高めていきました。
一方、武蔵も決戦に向け準備を進めます。
徳川から刃牙の真の実力を知った武蔵は、期待に胸を膨らませ、かつて戦ったピクルの元を訪れます。
言葉は通じなくとも、ピクルは武蔵に共感し、二人は互いの強さを理解しあったように見えます。
そしてついに、決戦の舞台は地下闘技場へと移ります。
武蔵は、刃牙という存在を「御馳走の山」だと感じていましたが、決戦当日、その御馳走がすべて食い尽くされているように感じ、怒りのスイッチが入るのです。
この言葉は、武蔵が想像していた以上に刃牙が成長しており、もはや自分が楽しみにしていた「未知の強敵」ではないことを悟ったことを示唆しています。
いよいよ、長きにわたる『刃牙道』の最終決戦が始まろうとしていました。
まとめ:刃牙が辿り着く「答え」とは?
『刃牙道』20巻は、花山薫vs武蔵の決着から、いよいよ主人公・刃牙vs武蔵の最終決戦が始まる、物語のターニングポイントとなる巻でした。
特に、これまでのシリーズの「戦い」から「殺し合い」へとルールが変わったことで、刃牙がどのような「答え」を出すのか、多くの読者が注目しています。
武蔵という「武器」を持つ相手に、刃牙はどのように立ち向かうのか。
ただの肉弾戦ではなく、精神的な駆け引きや武術の極意が試されるこの戦いは、これまでのシリーズの中でも最も期待値が高いものと言えるでしょう。
『刃牙道』というタイトルの通り、この物語で刃牙が歩む「道」が最終的にどうなるのか。
武器解禁というルールの中で、刃牙が辿り着く真の「強さ」とは何か。
熱い戦いが始まったばかりの20巻は、今後の展開に胸を膨らませてくれる、まさに「そそる」内容でした。
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