
『ワールドトリガー』に登場する別役太一は、B級部隊「鈴鳴第一」に所属するスナイパーです。
彼はその落ち着きのない性格と、ドジな行動から、たびたびトラブルを引き起こしてしまう、愛すべきキャラクターとして知られています。
特に、隊長の来馬辰也に対しては、良かれと思ってやったことが裏目に出てしまい、「本物の悪」と呼ばれる原因を作ってしまいました。
しかし、彼はただの問題児ではありません。
戦闘では、そのドジな一面からは想像もつかないような、意外な才能を発揮します。
今回は、そんな別役太一の人物像と、作中で見せた活躍について詳しく解説していきます。
別役太一の基本情報
別役太一は、B級部隊・鈴鳴第一のスナイパーです。
戦闘経験の不足から、他の隊員と差が出てしまう場面もありますが、その実力は確かです。
普段は耳当てのついた帽子を被っているのが特徴的で、これは来馬辰也が、彼の落ち着きのなさを心配してプレゼントしたものです。
また、学業の成績はボーダーの同級生の中でも一番低いとされており、ドジな彼の印象にぴったりの成績となっています。
【ワールドトリガー】作者も認める「本物の悪」?その理由とは
『ワールドトリガー』の作者である葦原大介先生が、別役太一のことを「本物の悪」と評したことがあります。
これは、彼が良かれと思って起こした行動が、かえって周囲に大きな被害を与えてしまったためです。
ここでは、彼が「本物の悪」と呼ばれるに至った、3つの理由について見ていきましょう。
理由①:隊長のためのカップ麺を台無しにする
別役太一は、隊長である来馬を強く慕っています。
来馬の昼食のためにカップ麺を用意しますが、それを床に落としてしまい、台無しにしてしまいました。
この行動は、彼に悪気がないからこそ、かえって悪質だと評価されました。
理由②:来馬の熱帯魚を全滅させる
来馬には、アクアリウムで熱帯魚を育てるという趣味があります。
彼はこの趣味にかなりの情熱を注いでいましたが、別役が熱帯魚を「可愛がって」触ってしまったことが原因で、熱帯魚が全滅してしまいました。
この時も、別役に悪気がなかったことを理解している来馬は、辛い気持ちになりながらも彼を許しました。
理由③:オペレーターに毒を盛る戦術を思いつく
別役太一が最も「本物の悪」と言われる理由となったのが、ランク戦で思いついた新戦術です。
彼は、他の部隊に差をつけるために「相手のオペレーターに毒を盛る」という恐ろしい発想を平気で披露しました。
悪気がないからこそ、このような倫理観に欠けた発想を思いつくという、彼の本質が垣間見えるエピソードでした。
【ワールドトリガー】別役太一の能力
ドジな一面が目立つ別役ですが、戦闘ではその意外な才能を発揮し、チームに貢献する活躍を見せています。
ここでは、彼の戦闘スタイルと、作中で見せた印象的なシーンを解説します。
別役太一のトリガーセットと戦術
別役が主に使用するトリガーは、スナイパー用の「イーグレット」です。
また、隊長の来馬との連携を重視しているため、「ライトニング」も使い分けています。
彼の戦術は、隊長以外が県外からのスカウトで入隊したという、鈴鳴第一のバックグラウンドを活かしたものです。
夜間のショッピングモールを舞台にしたB級ランク戦・ROUND7では、彼の才能が光る作戦が実行されました。
彼は、夜間のマップであることを利用し、照明のオン・オフを切り替えることで相手を混乱させ、味方が有利に動ける状況を作り出しました。
これは、彼の確かな実力と、戦術的な思考力が垣間見える場面でした。
隊長を慕う心とチームへの貢献
別役は、ドジな行動で来馬に迷惑をかけてしまうこともありますが、その根底には、隊長を強く慕う気持ちがあります。
彼が起こす行動は、すべて来馬のため、チームのために良かれと思って行ったことです。
来馬もまた、そんな別役の気持ちを理解し、そのドジな一面を温かく見守っています。
このような二人の良好な関係は、鈴鳴第一というチームの雰囲気そのものを表しており、戦闘での連携力の高さにも繋がっています。
「ワールドトリガー」別役太一の作中での活躍
別役太一は、B級隊員ながら、大規模侵攻やB級ランク戦といった重要な局面で活躍しています。
ここでは、彼が作中で見せた印象的な活躍シーンを詳しく見ていきましょう。
大規模侵攻編:村上と東との共闘
別役が初めて本格的に登場したのは、アフトクラトルによる大規模侵攻編です。
彼は、新型トリオン兵「ラービット」の足止めを村上鋼に任せた後、来馬と共に東春秋が指揮するB級合同部隊に合流します。
そこで、アフトクラトルのランバネインと交戦することになりますが、別役は茶野隊が瞬殺される様子を見て動揺してしまいます。
その隙を突かれ、隠れていた自動車もろとも吹き飛ばされてしまい、戦線離脱を余儀なくされました。
この経験は、彼にとって実戦経験の不足を痛感させるものとなったでしょう。
B級ランク戦第三戦:那須隊との激闘
大規模侵攻での敗北を経て、別役はB級ランク戦に臨みます。
三日目の昼の部(第三戦)では、三雲隊・那須隊と対戦しました。
この試合では、不用意な攻撃で那須隊に狙撃位置を割り出されてしまうなど、未熟な面も見られました。
しかし、来馬と合流後は、彼と連携して那須の猛攻を凌ぎ、スナイパーとしての成長を見せます。
特に、後半で那須のトマホークを初見で見抜き、手負いの来馬を庇ってベイルアウトしたシーンは印象的です。
彼が庇わなければ、来馬も倒されてしまっていたでしょう。
この行動は、彼がどれだけ来馬を慕い、チームに貢献したいと思っているかを示しています。
B級ランク戦第七戦:作戦立案者としての才能
別役が最もその才能を発揮したのが、B級ランク戦第七戦です。
なんと、この試合の作戦立案を担当していました。
来馬から「太一にしか思いつかない」と言われたその作戦は、屋内戦が主体のステージ「市街地D」と「時間夜」という環境を活かしたものでした。
作戦は、主戦場であるショッピングモールに相手が集まったところで、電源を操作して照明を消し、混乱させるというものでした。
この作戦によって、鈴鳴第一は視覚面で優位に立ち、影浦隊の影浦に深手を負わせることに成功します。
また、この時、スナイパー対策として、こっそりトリガーに「エスクード」を追加していた点も、彼の抜け目のない一面を物語っています。
この作戦は、多くの読み手から「完璧」と称賛されました。
今までのドジな言動とは裏腹に、その発想力と着眼点は、まさに天才的でした。
残念ながら、試合自体は相手に上手く対応され敗北してしまいますが、鈴鳴第一は「何をしてくるか分からない」と思わせることができ、今後のランク戦で大いに役立つ収穫を得ました。
「ワールドトリガー」別役太一の戦闘能力と発想力
別役太一は、戦闘経験こそ浅いものの、その柔軟な発想力と判断力は非常に高く評価されています。
彼の戦闘スタイルと才能について、さらに掘り下げていきましょう。
咄嗟の判断力と才能の片鱗
別役の主な使用トリガーはスナイパー用の「イーグレット」ですが、来馬との連携を重視して「ライトニング」も使いこなします。
彼は、B級ランク戦第三戦で、那須のバイパーとトマホークの僅かな弾速の違いを初見で見抜き、咄嗟に隊長を庇いました。
これは、県外からのスカウト組である彼に、確かな才能があることを示しています。
個人技は未熟ながらも、咄嗟の判断力と観察眼には光るものがあります。
天才的な戦術眼と発想力
別役の真骨頂は、彼の発想力にあります。
B級ランク戦第七戦で考案した、照明を利用した暗視戦術は、物語のメタ的な視点でも「完璧」な作戦でした。
・ショッピングモールを主戦場にすることで、敵のスナイパーの脅威を低減する。
・照明のオンオフで相手を混乱させ、アタッカーの鋼が攻撃する隙を作る。
・相手のオペレーターに負荷をかけ、情報処理を妨害する。
この作戦は、すべてが理に適っており、鈴鳴第一のスタイルにも完全に合致していました。
作者曰く「本物の悪」たる彼の、嫌がらせ能力が光りまくった作戦でもありました。
また、この作戦は、今まであまりクローズアップされていなかった「オペレーターの処理能力」に光を当てるという、物語上の役割も果たしました。
さらに、玉狛第二の修が、照明が落ちたことで東隊から逃れることができたり、鋼の黒い剣に完璧な納得感を与えたりと、複数の伏線を回収する役割まで果たしています。
そして、このカオスな状況の中できっちりと別役を捕捉してみせた、空閑とヒュースの戦術眼を見せ場に繋げ、物語の展開を完璧に繋いでみせました。
この展開のすべてを生み出した「トリガー」こそが、別役太一というキャラクターだったのです。
MVP級の活躍を見せた愛されキャラクター
別役太一は、ドジで愛すべきトラブルメーカーでありながら、その才能と発想力でB級ランク戦のMVP級の活躍を見せました。
彼は、個人技の未熟さを、チームを思う心と天才的な戦術眼で補い、鈴鳴第一に勝利をもたらそうと奮闘しました。
B級ランク戦で敗北はしたものの、鈴鳴第一が「どんな戦術を使ってくるか分からない」と思わせることができた点は、今後のランク戦で大きな強みとなるでしょう。
まとめ:愛すべきトラブルメーカー・別役太一
別役太一は、作者から「本物の悪」と評されるほど、そのドジな行動が目立つキャラクターです。
しかし、その根底には、隊長や仲間を強く思う気持ちがあり、その明るい性格はチームに良い影響を与えています。
また、戦闘では照明を操作する作戦を考案するなど、意外な才能を発揮し、チームの勝利に貢献しました。
彼のユニークな言動や、来馬との微笑ましい関係は、多くの読者から愛されています。
これからも、別役太一が鈴鳴第一で見せる、成長と活躍に注目していきましょう。
その他のワールドトリガーの情報は以下の記事にまとめていますので是非チェックしてみたください!















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