【アンダーニンジャ】雲隠十郎は九郎の弟にしてNIN最強の男!破天荒な性格と戦闘の秘密、主人公交代の真相を徹底解説

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【アンダーニンジャ】雲隠十郎は九郎の弟にしてNIN最強の男!破天荒な性格と戦闘の秘密、主人公交代の真相を徹底解説

 

花沢健吾が描く忍者アクション漫画『アンダーニンジャ』は、前主人公・雲隠九郎の衝撃的な死亡という展開を経て、新たなフェーズへと突入しました。

その物語の中心に躍り出たのが、九郎の弟である雲隠十郎です。

「NIN最強の男」と称される十郎は、兄とはまた違った破天荒な個性と圧倒的な実力で、読者に強烈なインパクトを与えています。

この記事では、物語の新たなキーパーソンとなった雲隠十郎の正体や、十二郎が「口が悪く性格も悪い」と評する素顔、そして彼の強さを支える特殊な忍装の秘密、さらには物語の根幹に関わる雲隠一族の謎まで、深く掘り下げて解説していきます。

九郎の死後、「この漫画、どうなるんだ!?」と心配した読者も多かったことでしょう。

しかし、十郎の登場が、物語をさらに奥深く、予測不能な展開へと導いていることは間違いありません。

 

雲隠十郎のプロフィールとニンドルネーム

雲隠十郎は、雲隠兄弟の一員であり、九郎の弟にあたります。

九郎の死亡後、九郎が住んでいたアパートの部屋に、弟の十二郎と共に入居し、そこを活動拠点としています。

氏名雲隠十郎(くもがくれ じゅうろう)
年齢20歳
所属NIN(下忍)
ニンドルネーム天(てん)
異名NIN最強の男
家族構成兄:九郎、姉:十一、弟:十二郎など多数

彼は忍者組織NINに所属しており、組織内で与えられたニンドルネームは「天(てん)」です。

その実力から「NIN最強の男」と称されており、九郎とは異なり、自身の能力に相当な自信を持っていることが伺えます。

常に裸足で行動する姿も、九郎と共通する雲隠一族の特徴の一つです。

 

雲隠十郎とは何者か?九郎の弟にしてNIN最強の男

 

「口が悪く性格も悪い」十郎の破天荒な素顔

十郎の性格は、弟の十二郎に「口が悪く性格も悪く、なんでも暴力で解決する男」と評される通り、非常に自由奔放かつ暴力的です。

九郎も自由奔放な性格でしたが、十郎はそれを上回る予測不能な行動が目立ちます。

初対面の大野にカツアゲをしたり、コンビニの商品を勝手に食べたりと、社会のルールを無視した振る舞いが日常茶飯事です。

また、NINの任務としてシリアルキラーの五十嵐の抹殺指令を受けていながら、「雑魚には興味がない、加藤を殺る」と発言するなど、任務よりも自身の興味や武力行使を優先する傾向にあります。

この破天荒さこそが、九郎の真面目さに隠された自由奔放さとは一線を画す、十郎というキャラクターの最大の魅力であり、読者を飽きさせない要因となっています。

NIN最強の男でありながら、最も社会性に欠けるというギャップが、物語に緊張感とユーモアをもたらしていると考える読者も多いようです。

 

意外と抜けている一面と人間味のあるギャップ

口も性格も悪く、暴力で全てを解決しようとする十郎ですが、完璧な忍者ではない「抜けている一面」も持ち合わせています。

例えば、アパートの住人である川戸や、忍学校時代のパシリだった猿田にあっさり騙されて小銭を損したり、アパート移住当初は出るに出られず一日中畳の下に隠れていたというエピソードがあります。

特に川戸さんや猿田といった、一見すると普通の人間に一枚上手をいかれてしまう場面は、読者に驚きを与えると同時に、十郎に人間味を感じさせる要素となっています。

NIN最強の男でありながら、日常的な策略や人間関係には疎いというこのギャップが、十郎のキャラクターを単なる「脳筋の暴力的な強者」で終わらせず、愛嬌とコミカルさを加えています。

この抜けている部分は、彼が雲隠一族の特殊な環境で育ったこと、つまり、社会経験の欠如から来ていると考察する見方もあります。

 

猫の猫平と行動を共にする理由と過去の関係

十郎の行動を語る上で欠かせないのが、常に肩に乗っている猫の猫平です。

忍学校時代、十郎は猿田や猫平をパシらせていましたが、猫平とはお互いに猫語で話すという不思議な関係を築いていました。

しかし、この関係の裏には、人間の脳を猫に移植する実験のため、猫と相性のよさそうな人間を探す忍務が関わっていたという、残酷な真実が隠されています。

自分の脳を猫に移植されてしまった猫平は、十郎のことを深く恨んでいました。

しかし十郎は、猫平に「人間の体に戻れる方法がある」と持ち掛け、五十嵐抹殺の忍務を共にすることで、猫平を半ば強引に行動に引き込みます。

この過去は、十郎が目的のためなら非情な手段を選ぶ冷酷な一面を持っていることを示唆していますが、同時に猫平という「相棒」の存在が、孤独な雲隠一族にとって一種の心の繋がりとなっているという解釈も成り立ちます。

 

雲隠十郎の強さの根源:NIN最強たる所以

 

自動攻撃する自律型戦術支援忍装「ASTNG(アストン)」

十郎が「NIN最強の男」と称される根拠の一つが、常に胸部と背中に装着している「NIN 10KG」と書かれた円盤です。

これは「ASTNG(アストン)」と呼ばれる自律型戦術支援忍装であり、単なる防弾チョッキではありません。

ASTNGは、乱戦や一対多戦時に威力を発揮する特殊な忍装で、相手が十郎の身体に触れると、円盤が自動的に起動し、触れた相手を攻撃する仕組みになっています。

作中では、ドミニクが十郎に喧嘩を売った際、円盤が起動してドミニクの足の上を直撃し、一瞬で撃退する場面が描かれました。

合計20kgもある鉄の塊を装着していながら、十郎は軽々とした身のこなしを見せており、この圧倒的な身体能力の高さも彼の強さの証明です。

ASTNGは、十郎の暴力的な戦闘スタイルを補完・強化するための切り札であり、彼の強さを語る上で不可欠な要素となっています。

 

瞬時に本質を見抜く鋭い観察眼

十郎は、その暴力的な言動から「脳筋タイプ」に見られがちですが、実は非常に鋭い観察眼を持っています。

UNがアップロードした映像を見て、カメラの目線が低いことから、「猫による撮影だ」と一瞬で見抜いたエピソードは、彼の洞察力の高さを象徴しています。

他にも、コンビニに入店してきた男が強盗だと刃物を出す前に察知し、足の指で刃物を蹴り飛ばして撃退したり、敵のアレクセイが「毒指」の使い手であることをすぐに見抜いたりしています。

この高い観察眼と洞察力は、戦闘において相手の裏をかく大きな武器となり、彼の予測不能な強さを支えています。

十郎の強さは、「圧倒的な身体能力+自動攻撃の忍装+鋭い観察眼」という、複数の要素が組み合わさって成り立っていると分析することができます。

 

雲隠兄弟最強の兄・虹郎との実力差

雲隠十郎は「NIN最強の男」と称されていますが、雲隠一族全体を見渡すと、兄である雲隠虹郎が「雲隠兄弟最強の男」として伝説的な強さを誇っています。

虹郎は「UNキラー」や「レインボーハウンド」など複数の異名を持ち、その実力はNIN、UNを問わず恐れられていました。

多くのファンや考察サイトの強さランキングでも、虹郎が1位、十郎が2位にランクインすることが多く、現時点では虹郎に一歩及ばないというのが一般的な見方です。

しかし、十郎は「九郎や虹郎たち雲隠兄弟の一桁台の時代は終わった」「これからは俺の時代だ」と宣言しており、偉大な兄たちへの対抗心と成長への強い意欲を見せています。

この発言は、十郎が最強の遺伝子を受け継ぎながらも、兄たちとは異なる新しい時代の最強を目指していることを示唆しており、物語の今後の展開次第では、虹郎を超えるポテンシャルを秘めていることは間違いありません。

 

主人公交代の真相:九郎の死と十郎の登場

 

前主人公・雲隠九郎の衝撃的な死亡

『アンダーニンジャ』の物語が大きく動いたのは、前主人公・雲隠九郎の死亡という衝撃的な展開でした。

九郎は漫画8巻(第68話)で、UN所属のくノ一・山田美月との壮絶な死闘の末に敗れ去ります。

九郎は山田の鼻を切断する一撃を与えたものの、山田に装備の弱点を的確に突かれ、最後は頭部を切断されるという、ショッキングな最期を遂げました。

主人公が死亡するという展開は、日本の漫画界では非常に異例であり、多くの読者に「今後の物語はどうなるのか」という大きな不安と期待を与えました。

この展開は、作者の花沢健吾が、既存の漫画の枠にとらわれない非情でリアルな忍者世界を描き出すという、強いメッセージが込められていたと考察されています。

 

漫画何巻から登場?九郎から十郎へのバトンタッチ

雲隠十郎は、九郎が死亡した漫画8巻から本格的に登場します。

そして、物語の転換点を象徴するように、9巻の表紙では、背中を向ける九郎と正面を向く十郎が描かれ、主人公が交代したことが明確に示されました。

この「バトンタッチ」の演出は、物語の主軸が、ニート同然の生活から抜け出そうともがいていた九郎から、自ら積極的に抗争に関わり、時代を変えようとする十郎へと完全に移ったことを象徴しています。

物語のファンからは、「九郎の死は寂しいが、十郎のキャラが良すぎてあまり寂しくない」といった声もあがるほど、十郎の登場は主人公不在の物語を牽引するだけの強いインパクトを持っていたことが分かります。

 

「これからは俺の時代だ」発言に込められた覚悟

十郎は登場後、「九郎や虹郎たち雲隠兄弟の一桁台の時代は終わった」「これからは俺の時代だ」と宣言しました。

この発言は、単なる自信過剰さや傲慢さとして捉えるだけでなく、雲隠一族の宿命や、NINとUNの膠着した抗争に対する強い変革の意思が込められていると考察されています。

「一桁台の時代」とは、九郎、虹郎といった偉大な兄たちが中心だった時代を指し、その時代が山田に九郎を殺されるという形で「終わった」と十郎は認識しています。

だからこそ、十郎はASTNGという新たな忍装と、破天荒な行動力を持って、新しい抗争の局面を切り開いていくという強い覚悟を表明しているのです。

この宣言は、物語がより激しく、より大きなスケールで展開していくことを示唆する、重要なセリフとなっています。

 

雲隠一族の謎と十郎の存在意義

 

雲隠兄弟の相関図:十一、十二郎との関係性

雲隠一族は、十郎の他にも多くの兄弟で構成されており、その登場は物語の複雑な人間関係と裏設定を明らかにしています。

十郎の姉には十一(といち)、弟には十二郎(じゅうにろう)などがいます。

特に十二郎は、情報分析を得意とする頭脳派であり、暴走しがちな十郎の尻拭いやサポート役を担うことが多く、十郎と行動を共にすることが多いキャラクターです。

十一は「くノ一最強の女」とされる実力者であり、彼女たちの存在は、雲隠一族が計画的かつ戦略的に生み出された集団であることを強く示唆しています。

雲隠兄弟は、生まれた順に一桁台、二桁台と番号で名前がつけられている様子が確認されており、十郎はその中でも中心的な存在として、物語を動かしていくことになります。

彼ら兄弟それぞれの能力や役割が、今後のNINとUNの抗争、そして雲隠一族の謎を解き明かす重要な鍵を握っていると分析されています。

 

雲隠一族の「クローン説」と「忍研」の関わり

雲隠兄弟の容姿が非常に似通っていることや、名前が番号でつけられていることから、読者の間では「クローン説」が濃厚になっています。

この説は、NINの研究施設「忍研」の存在によって、さらに信憑性を増しています。

忍研では、「壱拾参號」「壱拾四號」といった番号がつけられた人型の個体が、培養液の中で保管されていることが判明しました。

これは、雲隠一族が過去の遺伝子情報を持ちつつ、新たに取得した戦闘データが組み込まれたクローンとして、計画的に生み出されている可能性を強く示唆しています。

十郎の存在は、九郎の死後も同じ遺伝子情報を持つ個体を再生産できるという、雲隠一族の恐ろしいまでの「永続性」を読者に突きつけました。

この「クローン」という設定は、物語の壮大なスケールとSF的な要素を深めており、NIN内部の闇を解き明かす上でも非常に重要なテーマとなっています。

 

九郎は復活する?十郎の存在が示す新たな可能性

九郎の死は確定的なものでしたが、雲隠一族のクローン説や忍研の存在は、九郎の「復活」の可能性をゼロにはしていません。

忍研には、九郎のものと思われる「顔の上半分が欠損した人体」が保管されており、何らかの再生措置が施されている可能性が示唆されています。

また、十郎という「後継者」の存在自体が、九郎の「データ」や「魂」が受け継がれていることを意味しているという見方もできます。

作者は、主人公が死んでも物語を続けられるという「永遠に続けていける設定」を雲隠一族に組み込んでおり、今後、九郎の記憶が十郎に移植される、あるいは九郎のクローンが再生されるといった展開も十分に考えられます。

十郎の活躍は、九郎の意志を継ぐものであり、九郎の死は物語の終焉ではなく、新たな始まりであったことを示しているのです。

この「死と再生」のテーマこそが、雲隠十郎という新たな主人公の最も大きな存在意義であると考察されます。

 

まとめ

雲隠十郎は、前主人公・雲隠九郎の弟であり、その死後、物語の新たな中心人物となったキャラクターです。

彼はNINに所属し、ニンドルネーム「天」、異名「NIN最強の男」と称されるほどの圧倒的な戦闘能力を誇ります。

その強さは、自動攻撃する忍装「ASTNG」と、瞬時に本質を見抜く鋭い観察眼によって支えられています。

性格は暴力的で口が悪いものの、川戸や猿田に騙されるなど、どこか抜けた一面も持ち合わせており、そのギャップが読者に愛されています。

十郎の登場は、九郎の死を経て、物語がより大きく、より複雑な局面へと移行したことを示しており、彼の「これからは俺の時代だ」という宣言は、雲隠一族の過去と決別し、新たな抗争を牽引するという強い覚悟が込められています。

今後の物語は、十郎を中心に、雲隠一族のクローン疑惑や、姉の十一、弟の十二郎といった兄弟たちとの関係性が深く掘り下げられ、NINとUNの抗争はさらなる激化を見せていくでしょう。

アニメ、実写映画といったメディアミックス展開においても、十郎の活躍は続編の鍵を握っており、彼の今後の動向から目が離せません。

 

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