
異世界ダークファンタジーの金字塔『オーバーロード』。
主人公アインズ・ウール・ゴウンが統治するナザリック地下大墳墓には、個性豊かで圧倒的な力を持つ守護者たちが存在します。
その中でも特に異彩を放つのが、第5階層「氷河」の守護者であるコキュートスです。
二足歩行の昆虫のような姿をしていながら、武人の誇りを体現したような正々堂々とした言動が魅力のコキュートスですが、彼にはファンの間で「かわいい」と話題になる意外な夢があるのをご存知でしょうか。
本記事では、コキュートスのキャラクター設定、リザードマンとの戦いで見せた武人としての成長、そして彼に命を吹き込んだ声優三宅健太の魅力的な演技について徹底的にご紹介します。
オーバーロードのコキュートスとは?
コキュートスのキャラ設定とプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所属 | ナザリック地下大墳墓 |
| 役職 | 第5階層「氷河」守護者 |
| 種族 | 昆虫の戦士 |
| 創造主 | 武人建御雷 |
| カルマ値 | 50(人道寄り) |
コキュートスは、ナザリック地下大墳墓の第5階層「氷河」の守護を任されている階層守護者の一人です。
その見た目は、2メートルを超える巨体と、まるで二足歩行する昆虫のような異質な姿をしており、常に周囲に絶対零度の冷気を放っています。
コキュートスを創造したのは、「至高の四十一人」の一人である武人建御雷というプレイヤーです。
そのため、コキュートス自身も武士道精神を重んじており、「ケンセイ」「アスラ」「ナイト・オブ・ニヴルヘイム」などの戦士系の職業レベルを会得しています。
作中では、漢字を除くすべての言葉がカタカナで表記されるという独特な話し方をすることで、その武人としての風格を際立たせています。
オーバーロードの作品情報と概要
コキュートスが活躍するアニメ『オーバーロード』は、2012年より刊行されている丸山くがねの小説が原作です。
物語は、長年楽しんできたVRMMORPGの運営が終了する瞬間、主人公のサラリーマン「鈴木悟」がログアウトできなくなり、ゲーム内のキャラクター「アインズ・ウール・ゴウン」として異世界で生きる事になるところから始まります。
ナザリック地下大墳墓の統治者となったアインズと、彼に絶対的な忠誠を誓う守護者たちの異世界での奮闘、そして非情な支配が描かれるダークファンタジー作品です。
オーバーロードのコキュートスの夢がかわいい?
コキュートスの夢は「アインズ様の後継」に仕える「爺」?
コキュートスは、その厳格な武人の姿からは想像もつかない「かわいい」一面を持ち合わせています。
それが、彼の抱く究極の夢です。
武士道精神を体現するようなコキュートスの夢は、「爺(じい)」になってアインズの子供、すなわち次世代のアインズ・ウール・ゴウンに仕えることです。
この夢は、彼がアインズに対して抱く絶対的な忠誠心が、「永遠」という概念を超越して未来永劫にわたり奉仕し続けたい、という願いとして具現化したものです。
主君の「血筋」、そして「家」を守り、次代を担う者に武人としての精神を教え、支えるという夢は、彼の誇り高き武人としての精神と、アインズへの一途な想いが融合した、非常に純粋でかわいいものであるとして、ファンの間で話題になっています。
オーバーロードのコキュートスとリザードマンの戦い
1度目のリザードマンとの戦い:武力に頼り失敗
コキュートスは、守護者の中でも特に異質な姿をしているため、ナザリックの警護ばかりを担当しており、実戦経験が不足していました。
そこでアインズは、コキュートスに「武力だけでなく、頭を使って成長して欲しい」という想いを込めて、リザードマンの集落を侵略する任務を与えます。
しかし、コキュートスはアインズの真意を感じ取ることができず、自らの圧倒的な武力による侵略を試みてしまいます。
結果、リザードマンたちは種族間の垣根を超えて協力し、コキュートスの率いる部隊の強固な守りを破ることはできず、予期せぬ敗北を喫してしまいます。
2度目のリザードマンとの戦い:知恵を取り入れ成長
リザードマンとの戦いが上手くいかなかったコキュートスに対し、アインズは自らの「成長を促す」という真の意図を伝えました。
その想いを知ったコキュートスは、ナザリック屈指の知恵者・デミウルゴスに助けを求め、戦略と武力を融合させた戦い方を学びます。
2度目の戦いでは、コキュートスはリザードマンの代表者と一対一の決闘を行い、自らの圧倒的な強さでリザードマンを蹴散らし、集落を制圧しました。
この戦いの後、コキュートスはリザードマンを皆殺しにするのではなく、アインズの命令のもと、彼らを配下に置き忠誠を誓わせるという、武力と知恵を両立させた統治者としての手腕を発揮しました。
こうしてコキュートスは、リザードマンとの戦いを通じて「考える」ということを覚え、武人としての新たなステージへと成長を遂げたのです。
オーバーロードに登場したリザードマンたち
コキュートスとの戦いで重要な役割を果たしたリザードマンのキャラクターたちについても紹介します。
ザリュース・シャシャは、種族の中で指折りの強者として描かれ、コキュートスとの戦いで命を落としますが、後にアインズの慈悲により復活させられています。
ザリュース・シャシャの声を担当したのは、声優の東地宏樹です。
東地宏樹は1990年代より声優活動を行っており、「ツバサ・クロニクル」「トリニティ・ブラッド」「パンプキン・シザーズ」「とある魔術の禁書目録シリーズ」などの作品に出演しています。
クルシュ・ルールーは、朱の瞳族の族長代理として登場したキャラクターです。
ザリュース・シャシャと相思相愛になり、コキュートスとの決闘の前に子供を作っています。
クルシュ・ルールーの声を担当したのは、声優の雨宮天です。
雨宮天は2012年より声優活動を行っており、「魔法科高校の劣等生」「一週間フレンズ。」「モンスター娘のいる日常」「文豪ストレイドッグス」などの作品にも出演しています。
ゼンベル・ググーは、竜牙族の族長として登場した好戦的な性格のキャラクターです。
一族をまとめようとしていたザリュース・シャシャと決闘を行った経緯があります。
ゼンベル・ググーの声を担当したのは、声優の石井康嗣です。
石井康嗣は1988年より声優活動を行っており、「美少女戦士セーラームーン」「みどりのマキバオー」「逮捕しちゃうぞ」「シャーマンキング」などの作品にも出演しています。
オーバーロードのコキュートスの声優
コキュートスの声優は三宅健太
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 三宅健太 |
| 声優活動開始 | 1999年 |
| 受賞歴 | 2019年 声優アワード 助演男優賞 |
| 主な出演作(アニメ) | 『僕のヒーローアカデミア』(オールマイト)、『鋼の錬金術師』、『銀魂』など |
アニメ『オーバーロード』で、コキュートスの重厚な声と武人としての威厳を表現したのは、声優の三宅健太です。
1999年より声優活動を行っているベテランであり、その深く響く低音と力強い演技は、コキュートスのキャラクター性に見事に合致しています。
三宅健太は、2019年には声優アワードで助演男優賞を受賞するなど、その実力は広く認められています。
アニメ声優だけでなく、「アベンジャーズ」「猿の惑星」「ハンガー・ゲーム」などの洋画の吹き替えでも活躍しており、その重厚な声質は、数多くの作品で「頼れる存在」や「圧倒的な強者」を表現してきました。
彼の声が、コキュートスの正々堂々とした武人の誇りと、時に見せる純粋さという二つの側面を、より魅力的に際立たせているのです。
オーバーロードのコキュートスの魅力
魅力①アインズとの関係:究極の忠誠心
コキュートス最大の魅力の一つは、アインズに対する絶対的な忠誠心です。
彼はアインズの力だけでなく、その知恵と統治者としての手腕にも心から尊敬の念を抱いています。
前述の「アインズの子供に仕える爺になりたい」という夢は、守護者の中でも特に強い忠誠心を持っていることの表れです。
アインズがモモンガとして現実世界のサラリーマンの感覚を隠しながら行動しているのに対し、コキュートスは純粋に「至高の存在」としてアインズを仰ぎ見ており、その一途な想いが、武人としての清々しさに繋がっています。
ちなみに、アインズの声を担当したのは声優の日野聡です。
日野聡の知的で少し気弱なアインズの演技と、三宅健太の威厳あるコキュートスの演技の対比も、物語の面白さを引き立てています。
魅力②アルベドと訓練がしたい:向上心の表れ
コキュートスは、自己の武力をさらに高めるため、他の守護者との訓練(トレーニング)を望んでいます。
特に、守護者の中で最も防御力に特化しているアルベドとの訓練、そしてセバス・チャンとの訓練を強く願っています。
これは、コキュートスが「武人の誇り」として、飽くなき向上心を持っていることの表れです。
設定上、攻撃力に特化しているコキュートスはアルベドよりも優位な立場にあるとされていますが、防御の極致にあるアルベドを相手にすることで、自身の攻撃の技術を磨こうと考えているのです。
実際にドラマCDでは、コキュートスがアルベドの腕を切り落とすほどの強さを見せるなど、その戦闘力と技術の高さが描かれています。
ちなみにアルベドの声を担当したのは声優の原由実であり、彼女の妖艶で一途な演技も、コキュートスの真面目な武人像との対比を生み出しています。
魅力③裏切りは許せない:人道的なカルマ値
ナザリックのNPCには、「カルマ値」という、キャラクターの善悪の指標となる数値が設定されています。
コキュートスのカルマ値は50であり、これはナザリックの守護者の中では非常に珍しく「人道的な心」を持っていることを意味します。
そのため、コキュートスは非人道的な行いや裏切りを許さないという武人としての信念を持っています。
対照的に、知恵者デミウルゴスのカルマ値は-450であり、人間を苦しめることに快楽を感じるという、極悪非道な性格です。
このカルマ値の違いが、コキュートスの清廉さを際立たせています。
魅力④強さは高レベル保持者:四本の腕と武技
コキュートスは、総合レベルが100の、ナザリックの守護者の中でも最高レベルの強者です。
彼の種族である「昆虫の戦士」の特性により、四本の腕全てに武器が装備できるため、守護者の中でも特に攻撃力が高いキャラクターです。
武技と呼ばれる特殊スキルと、多種の武器を操る高度な技術、そして氷河の守護者らしい冷気魔法も使用することで、その戦闘能力は全方位的に高いと言えます。
魅力⑤ナザリック初の領地統治者:内政への覚醒
リザードマンとの戦いで「考える」ということを学んだコキュートスは、その成長をアインズに評価され、ナザリックの守護者の中で初の領地統治者に任命されています。
これは、彼が武力一辺倒の存在から、知恵と統率力を兼ね備えた指導者へと進化を遂げたことを示しています。
武人の誇りを持ちながら、主君の期待に応えるために内政という新たな分野にも挑戦する彼の姿は、多くのファンに感銘を与えました。
魅力⑥デミウルゴスとナーベラルとの関係:異質な交流
カルマ値や性格が正反対でありながら、コキュートスとデミウルゴスは意外と気が合っており、コキュートスが知恵者であるデミウルゴスに戦略的な相談をしている姿が度々描かれています。
これは、武人として正々堂々とした戦いを好むコキュートスが、自己成長のために異なる価値観を持つデミウルゴスの知恵を柔軟に取り入れていることの表れです。
また、メイド隊「プレアデス」の一人であるナーベラル・ガンマとは特に仲が良く、2人きりになると気が置けない姿が描かれるなど、彼の武人以外の意外な側面を垣間見せています。
魅力⑦意外とポンコツ:一途さが生む純粋さ
コキュートスは、「アインズの子供に仕える」という夢を抱いているため、時にその夢の事ばかり考えて周りが見えなくなる姿も描かれます。
武人として完璧な姿を見せる一方で、夢に対する純粋で一途な想いが空回りし、「ポンコツ」だと評価されることもあります。
この「圧倒的な武人」と「夢に一途な純粋さ」というギャップが、コキュートスの人間味(?)とかわいらしさを強調し、彼のキャラクターをより魅力的なものにしています。
オーバーロードのコキュートスに関する感想や評価は?
感想:コキュートスはかわいい!
コキュートスは、その厳格な外見とは裏腹に、ファンからは「かわいい」という評価が多数寄せられています。
アインズやアルベドに対する強い忠誠心が描かれる中で、命令を素直に聞き、「ウンウン頷いている姿」を想像したりするファンが多く、その武人としての純粋さが、彼を愛らしいキャラクターとして映し出しています。
感想:コキュートスは強い!そしてかっこいい!
もちろん、コキュートスは「強い」という評価も揺るぎません。
リザードマンを圧倒した戦闘シーンの迫力は視聴者に強い印象を与え、「オーバーロードはこれからどんどん楽しみになってく」という感想にも繋がっています。
さらに、武人によって創造されたため、正々堂々とした戦いを好む姿勢や、武士道を重んじる言動から、多くのファンが彼を「かっこいい」と評価しています。
圧倒的な強さと高潔な精神、そして夢に一途な純粋さという、多面的な魅力がコキュートスの人気を支えているのです。
オーバーロードのコキュートスの夢や声優まとめ
本記事では、アニメ『オーバーロード』に登場したコキュートスの武人の誇りと、アインズの子供に仕えるという「かわいい」夢について深く掘り下げてきました。
コキュートスは、武人の精神に包まれた高潔なキャラクターでありながら、リザードマンとの戦いを通じて知恵と統率力を身につけ、成長を遂げる姿が描かれました。
彼の魅力を語る上で欠かせない声優、三宅健太の重厚な演技にも注目です。
まだアニメ『オーバーロード』を見たことがない方も、本記事を参考にしながら、コキュートスの「武人」としての活躍と、「一途な忠誠心」が織りなす物語をぜひご覧ください!
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