
『ドラゴンボールZ』劇場版シリーズの中でも、特に異色のボスが登場する『この世で一番強いヤツ』(1990年公開)! この映画に登場した、脳だけの存在となった悪の天才科学者・Dr.ウィローの傍らに仕えていたのが、Dr.コーチンです!
Dr.ウィローを神のように崇拝し、彼の野望実現のために暗躍したDr.コーチン。彼の正体は何者なのか? どのような能力や強さを持っていたのか?
そして、衝撃的な最期とは…? 今回は、そんなDr.コーチンに焦点を当て、彼のプロフィール、ユニークな設定、強さ、そして声を担当した声優について、徹底的に解説しちゃいますッ!
Dr.コーチン(ドクターコーチン)とは? 狂気の科学者の忠実な助手!
まずは、Dr.コーチンがどのようなキャラクターなのか、彼の背景と共に見ていきましょう。
Dr.コーチンは、劇場版『ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ』に登場する、Dr.ウィローの忠実な助手であり科学者です。この映画は劇場版としては5作目にあたり、原作漫画やテレビアニメにはないオリジナルのストーリーが展開されます。
時系列としては、サイヤ人編が終わった後、孫悟空がナメック星に到着するまでの間に起きた出来事とされていますが、ピッコロが生きているなど原作との矛盾点もあるため、パラレルワールドの物語として位置づけられることが多いです。
物語の中心となるDr.ウィローは、かつて世界から危険視された狂気の天才科学者。病によって肉体を失いましたが、脳だけを機械に移植することで生存していました。
Dr.コーチンは、そんなDr.ウィローの脳を機械に移植した張本人! 師であるDr.ウィローを神のように崇拝しており、50年間永久氷壁の中に閉じ込められていたウィローをドラゴンボールの力で復活させ、ウィローの野望である「世界一強い肉体を手に入れること」のために尽力します。
Dr.コーチンの正体については、公開当時のパンフレットでは「70歳の老人」とされていましたが、後に刊行されたドラゴンボール大全集では「ロボット」と解説されており、設定に少し謎が残るキャラクターです。
いずれにしても、彼はDr.ウィローの片腕として、忠実にその命令を実行しました。
ガトリング砲内蔵!? Dr.コーチンの強さ・戦闘力と冷酷な性格
Dr.コーチンは、Dr.ウィローの助手でありながら、自らも戦闘能力を持っていました。
彼の主な武器は、左腕に内蔵されたガトリング砲と、杖から放つエネルギー砲です! これらの武器を使い、当時のZ戦士(亀仙人、クリリン、孫悟飯など)相手にある程度渡り合える実力を持っていました。
ただし、Dr.ウィローが孫悟空の4倍界王拳かめはめ波に耐えるほどの驚異的な耐久力を持っていたのに対し、Dr.コーチンは亀仙人の攻撃によってあっさりと左腕を破壊されるなど、耐久力はウィローに劣るようです。
性格は、Dr.ウィローへの忠誠心が最優先であり、そのためなら手段を選ばない冷酷さを持っています。老人である亀仙人、子供である悟飯、女性であるブルマに対しても容赦なく攻撃を仕掛けてきました。
また、自分はDr.ウィローに仕える優れた科学者であるという傲慢さや、自己顕示欲が高い一面も。しかし、科学者でありながら、戦闘中に冷静な状況判断ができないこともあり、自らの行動が事態を悪化させてしまうといった、詰めが甘い部分も見られました。
ファンからは、サイヤ人やナメック星人といった超人的なキャラクターが多い『ドラゴンボール』の中では「地味なキャラ」という意見もありますが、サイボーグらしいユニークな能力と、狂気の科学者に仕える助っ人という設定で、一部のファンには印象を残しています。
意外な名前の由来! 愛知県名物との関連性!?
『ドラゴンボール』のキャラクターの名前には、作者の鳥山明氏や脚本家によるユニークな言葉遊びが隠されていることがよくあります。Dr.コーチンの名前にも、そんな遊び心が込められていると言われています!
鳥山明氏の出身地である愛知県の名物が、Dr.ウィローとDr.コーチンの名前の由来になったという説が非常に有力です!
- Dr.ウィロー → 大須ういろう
- Dr.コーチン → 名古屋コーチン
名古屋名物である「ういろう」と「名古屋コーチン」をもじったという、なんともユニークなネーミングセンスですね! 一部の熱心なファンは、公式発表よりも前にこの共通点に気づいていたそうです。
狂気の科学者とその助手の名前に、まさか愛知県のグルメが隠されていたとは、面白い発見です!
悟飯を挑発、ブルマにツッコミ!? Dr.コーチンの活躍と衝撃の最期をネタバレ!
Dr.コーチンは、Dr.ウィローの復活後、彼の命令を受けてZ戦士たちと対峙します。作中での彼の具体的な活躍シーンと、迎えた最期を見ていきましょう。
Dr.ウィローの研究所へ乗り込んできた孫悟空たちに対し、Dr.コーチンはウィローの指示の下、配下の凶暴戦士たちや、洗脳したピッコロと共に攻撃を仕掛けます。
孫悟飯への挑発
孫悟飯は普段は大人しい子供ですが、怒りが頂点に達すると秘めたる潜在能力が爆発的に高まるという特徴があります。
Dr.コーチンはそのことを知らず、ウィローの制止も聞かずに悟飯を挑発し続けます。結果、悟飯の怒りを買ってしまい、そのパワーの前に危うい状況に追い込まれてしまいました。
ブルマへのツッコミ
Dr.コーチンの研究所に捕らえられていたブルマは、緊迫した状況にもかかわらず、ある発言をします。
それに対し、冷酷なはずのDr.コーチンがまさかの「座布団はやれん」とツッコミを入れるシーンが!
このユーモラスなやり取りは、大全集の「ロボット」設定と合わせて考えると、プログラムされたような、あるいは人間らしい感情とは少し違う反応を見せる、彼のユニークな一面として印象に残ります。
衝撃の最期
Dr.コーチンは、凶暴戦士たちや洗脳ピッコロを使って悟空や亀仙人を襲撃し、ブルマを解放しようとしたクリリンには容赦なくガトリング砲を浴びせるなど、ウィローの野望のために暗躍しました。しかし、亀仙人の攻撃によって左腕のガトリング砲を破壊されてしまいます。
戦いが激化する中、Dr.ウィローが研究所の床を崩壊させるという手段に出た際、Dr.コーチンもその崩壊に巻き込まれてしまいます。
崩壊の中で、彼の左腕が巨大なエネルギーの柱に触れた瞬間、身体の内部組織が露出し、「ド・ク・タ・ウ・ィ・ロー…」と無念そうな声(アニメ)を上げながら爆発、死亡しました。
Dr.ウィローのために忠実に働き、自らも戦闘に参加しましたが、最期は皮肉にもウィロー自身が起こした破壊に巻き込まれるという結末を迎えました。
Dr.コーチンに命を吹き込んだ声優は?
アニメ版『ドラゴンボールZ』で、Dr.コーチンの声を担当したのは、日本の声優界の重鎮、矢田耕司氏です。
矢田耕司氏は、青二プロダクションの創立メンバーの一人であり、長いキャリアの中で数多くのキャラクターを演じてこられました。特に、仙人や老人役、そして悪役やクセのあるキャラクターに定評があります。
『ドラゴンボール』シリーズにおいては、Dr.コーチンの他にも、後に登場する重要な悪役、人造人間20号(Dr.ゲロ)の声も担当されており、こちらも高く評価されています!
Dr.ウィローの助手が、後に別の強敵となるDr.ゲロと同じ声優であった、というのも面白い繋がりですね。
他にも、『宇宙戦艦ヤマト』のタラン、『北斗の拳』のカーネル、『ONE PIECE』の赫足のゼフなど、多くの代表作があります。矢田氏の演技が、Dr.コーチンの狂気的な忠誠心や、サイボーグらしい(?)不気味さ、そして最期の無念さを表現しました。
ファンからは、Dr.コーチンの最期のセリフ「ド・ク・タ・ウ・ィ・ロー…」を真似する人もいるほど、印象深い演技でした。
まとめ:短命ながらも印象を残した狂気の助っ人!
この記事では、劇場版『ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ』に登場したDr.コーチンについて、そのプロフィール、Dr.ウィローの助手としての役割、サイボーグ/老人説といったユニークな設定、戦闘スタイルや強さ、そして彼の活躍シーンと衝撃的な最期、さらに声を担当した声優について詳しく解説しました。
Dr.コーチンは、Dr.ウィローを神のように崇拝し、その野望のためにガトリング砲やエネルギー砲を駆使して戦いました。悟飯を挑発したり、ブルマに意外なツッコミを入れたりするシーンも描かれ、そのキャラクター性を示しました。
彼の名前が愛知県名物由来であること、そして声優がDr.ゲロと同じ矢田耕司氏であることも、ファンにとっては興味深いポイントです。
忠実に仕えたDr.ウィローが引き起こした事態に巻き込まれて爆死するという皮肉な最期を迎えましたが、Dr.コーチンの存在は、狂気の科学者の物語に彩りを加え、短命ながらもファンの記憶に片隅に残るキャラクターと言えるでしょう。
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