
『ドラゴンボール』の劇場版シリーズには、本編にも劣らない魅力的なオリジナルキャラクターが多数登場します。
中でも、多くのファンの印象に強く残っているのが、劇場版第9作『ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち』に登場するメタルクウラではないでしょうか。
フリーザの兄であるクウラが、まさかのサイボーグ化、しかも量産型アンドロイドとして復活した姿は、当時の観客に大きな衝撃を与えました。
今回は、圧倒的な物量とパワーで悟空たちを追い詰めたメタルクウラの正体に迫ります。
その驚異的な戦闘力や能力、悟空とベジータが共闘して見せた激闘、そして彼がたどった意外な結末まで、読者の声や考察も交えながら詳しく掘り下げていきましょう。
メタルクウラとは?:機械惑星に潜む、さらなる進化
メタルクウラは、劇場版『ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強』で孫悟空に敗れた宇宙の帝王フリーザの兄、クウラが奇跡的な復活を遂げた姿です。
クウラの第4形態をベースに全身を金属化しており、その名の通り「メタル」な装甲をまとっています。
注目すべきは、単なるサイボーグ化に留まらず、自身の体を破損しても瞬時に修復できる能力や、悟空が習得した「瞬間移動」を使いこなすなど、大幅なパワーアップを遂げている点です。
しかし、さらに驚くべきは、このメタルクウラ自体が彼の「本体」ではなく、新ナメック星を襲った巨大な機械惑星ビッグゲテスターが、彼の本体を内包する巨大なシステムの一部だったということです。
ビッグゲテスターのメインコンピュータによって量産されたメタルクウラ軍団が、集団で悟空たちを追い詰める姿は、当時のファンに絶望感を与えました。
メタルクウラのプロフィール
| 名称 | メタルクウラ |
|---|---|
| 正体 | クウラの第4形態が全身金属化した姿(ビッグゲテスターの端末) |
| 特徴 | 自己修復能力、瞬間移動習得、量産可能 |
| 本体 | ビッグゲテスター内に存在するクウラの脳(コア) |
メタルクウラの名前の元ネタに隠されたトリビア
フリーザ一族の名前は、そのほとんどが「冷たいもの」に関連する言葉から来ています。
弟のフリーザは「freezer(冷凍庫)」、父親のコルド大王は「cold(冷たい)」が由来とされています。
クウラも例外ではなく、「cooler(冷却器、クーラー)」から名付けられました。
そして、全身が金属化されたことで「メタル(metal)」が加わり、メタルクウラとなったわけです。
余談ですが、クウラの命名時には、「クーラー」ではストレートすぎると悩んだ結果、プロデューサーの出身地である静岡の方言「食うら」もヒントになったという面白い逸話があるようです。
これは、キャラクターの強烈な印象とは裏腹に、意外な親しみやすさを感じさせるエピソードですね。
映画『ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち』の概要
本作は1992年3月7日に公開された『ドラゴンボール』シリーズ劇場版の9作目にあたります。
春休みの東映アニメフェア作品として公開され、観客動員数330万人、配給収入16億円を記録する大ヒットとなりました。
劇場版オリジナルのストーリーですが、原作の人造人間編でセルゲームが始まる前の時期が舞台であると推測されています。
また、今作はベジータが劇場版に初登場した作品としても、ファンの間では記憶されています。
映画『ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち』のあらすじ
ナメック星人たちが穏やかに暮らす新ナメック星に、突如として巨大な機械化惑星ビッグゲテスターが接近します。
ビッグゲテスターは新ナメック星に寄生し、そのエネルギーを吸収し始めました。
地球の神となったデンデは、故郷の危機を察知し、悟空たちに救援を要請します。
悟空一行は宇宙船で新ナメック星へと向かいますが、そこで待ち受けていたのは、ビッグゲテスターから現れた無数のロボット軍団と、アンドロイドとして復活を遂げたメタルクウラでした。
新ナメック星の命運、そして悟空たちの戦いが、今、幕を開けるのです。
メタルクウラの戦闘力と驚異の能力:超サイヤ人をも凌駕する強さ
映画本編で、メタルクウラは超サイヤ人となった悟空相手にも優位に戦いを進め、その底知れぬ強さを見せつけました。
疲労を知らない金属の体と、予想外の能力で悟空を追い詰めたメタルクウラの戦闘力や具体的な強さについて、悟空やベジータとの戦いを通して考察していきましょう。
メタルクウラの戦闘力と強さの秘密
メタルクウラは、戦闘の序盤から前作のクウラを遥かに凌ぐパワーを見せつけます。
その戦闘力は推定で10億前後とも言われ、これは悟空が20倍界王拳でも不利と判断し、超サイヤ人になって応戦したことからも伺えます。
渾身の一撃でメタルクウラの左腕を粉砕した悟空でしたが、メタルクウラの真の恐ろしさはここからでした。
破壊された左腕を瞬時に復元し、さらに戦闘力を強化してしまう能力は、読者に驚きを与えました。
この時点で戦闘力は11億超に達したと推測され、超サイヤ人の悟空ですら絶体絶命のピンチに追い込まれるほどの強さを見せつけました。
疲労しない金属の体と、破損しても再生する能力が、彼の強さを底上げしていると言えるでしょう。
メタルクウラの技:フリーザ一族譲りの攻撃
メタルクウラが悟空との戦闘で披露した技の数々は、やはり弟のフリーザと共通するようなものが多く見られました。
ここで紹介する技は、いずれも超サイヤ人クラスの相手でなければ致命傷となるほどの必殺技級の威力を持っていると考えられます。
連続フィンガーブリッツ
人差し指の先から弾丸のような気弾を連続して発射する技で、フリーザのデスビームに相当する攻撃と言えるでしょう。
悟空には全弾弾かれていたため、威力のない牽制技に見えるかもしれませんが、悟空やベジータ以外の相手であれば、牽制以上の破壊力を持っていたと考える読者も多いようです。
ロックオンバスター
相手を「ロックオン」し、「バスター(破壊)」するという、その名の通り攻撃方法がそのまま現された技です。
この技名は映画作品中ではなく、ゲームで名付けられたものですが、メタルクウラの目から発射される閃光によってターゲットを破壊します。
超サイヤ人の悟空とベジータにもダメージを与えるほどの破壊力を持つ、強力な技でした。
スーパーノヴァ
前作でクウラの最終形態における必殺技として繰り出されたスーパーノヴァは、今作でも悟空との戦いの序盤で放たれました。
頭上に巨大なエネルギー球を作り出し、相手や星ごと破壊する技ですが、今回はビッグゲテスターへのダメージを考慮してか、惑星を破壊するほどの威力は抑えられていました。
しかし、その圧倒的な規模の技は、クウラ、そしてメタルクウラの恐ろしさを象徴するものでした。
メタルクウラの活躍と衝撃の結末:100億パワーの戦士たちの真価
『ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち』におけるメタルクウラの活躍は、単に悟空と戦うだけに留まりませんでした。
ビッグゲテスターの侵略目的と、それに立ち向かう悟空たちの思惑が交錯する中で、メタルクウラの真の目的と、その驚くべき最後が明らかになります。
悟空・ベジータとの初のタッグ戦
メタルクウラとの戦いは、『ドラゴンボール』劇場版で悟空とベジータが初めてタッグを組むという、ファンにとって歴史的な一戦となりました。
二人の超サイヤ人をもってしても、メタルクウラの圧倒的な戦闘力と、疲労しない体力は非常に厄介で、悟空とベジータは苦戦を強いられます。
二人は呼吸を合わせ、捨て身の覚悟でメタルクウラに攻撃を加え、その再生能力が追いつかないほどにまで破壊することで、かろうじて一体のメタルクウラを打ち倒すことに成功します。
しかし、その直後に無数のメタルクウラが崖の上から姿を現し、悟空とベジータ、そして当時の観客に絶望感を味わせる光景が広がりました。
この圧倒的な物量による恐怖は、メタルクウラ軍団の最大の魅力の一つと言えるでしょう。
メタルクウラの最期:本体「クウラ・コア」の誤算
前作で悟空に敗れ宇宙を漂っていたクウラの脳は、偶然にも宇宙を漂う数々の廃棄物と融合し、機械惑星ビッグゲテスターに収容されました。
その結果、彼の脳こそがビッグゲテスターのメインコンピュータ、すなわち「クウラ・コア」となっていたのです。
無数のメタルクウラ軍団は、このクウラ・コアによって生み出された端末に過ぎませんでした。
メタルクウラ軍団は、悟空とベジータを捕獲し、ビッグゲテスターの強化のために超サイヤ人のエネルギーを吸収しようと試みます。
しかし、超サイヤ人のエネルギーは彼らの想像を遥かに超える凄まじいものでした。
ビッグゲテスターは許容量を超えたエネルギーに制御不能となり、内部から崩壊し始めます。
最後の抵抗として、クウラ・コアは巨大な姿となり悟空を襲いますが、もはや勝負は決していました。
超サイヤ人の圧倒的な力によって、クウラ・コアは完全に破壊され、メタルクウラ軍団も消滅したのでした。
この結末は、科学と再生能力で強さを手に入れたメタルクウラが、最終的には超サイヤ人の底知れないパワーを読み間違えたことで敗れるという、皮肉な幕切れとなりました。
メタルクウラの名言「やっと姿を…」に秘められた武人気質
「やっと姿を現したか超サイヤ人。そうでなくてはつまらん」
この言葉は、メタルクウラが超サイヤ人になった悟空に対して放った名言です。
クウラは元々、武人気質な一面を持っていましたが、アンドロイドとなり、その体を強化しても、その性質は失っていませんでした。
このセリフからは、悟空の全力を引き出し、それを力でねじ伏せることこそが、今の彼の望みであったことが伺えます。
弟フリーザや自身を倒した超サイヤ人という存在を、完全に打ち倒すチャンスを得た彼は、この言葉をほくそ笑みながら放ったことでしょう。
しかし、結果として、その自信が意外な形で裏目に出てしまうという、悲劇的な展開となりました。
メタルクウラの声優:中尾隆聖が演じ分けた兄と弟
メタルクウラの声を担当したのは、まさに『ドラゴンボール』には欠かせない声優、中尾隆聖(なかおりゅうせい)です。
彼は、メタルクウラの原型であるクウラはもちろん、大人気キャラクターであるフリーザも演じており、その声の演技で作品に深みを与えています。
メタルクウラの声優は中尾隆聖
メタルクウラの声優は、フリーザ役でおなじみの中尾隆聖です。
『ドラゴンボール』シリーズでは、フリーザやクウラ以外にも、ピッコロ大魔王が生み出した魔族「タンバリン」も演じていました。
中尾隆聖は、クウラおよびメタルクウラ役では、フリーザよりも直情的な性格を表現するために、声のトーンを低めにし、口調を演じ分けている点が特徴的です。
これは、長年のキャリアを持つ声優ならではの、卓越した演技力と言えるでしょう。
中尾隆聖のプロフィールと幅広い活躍
| 本名 | 竹尾智晴 |
|---|---|
| 出身地 | 東京都中央区 |
| 生年月日 | 1951年2月5日 |
| 身長 | 165㎝ |
| 体重 | 50㎏ |
| 血液型 | A型 |
| 職業 | 声優・俳優・歌手・演出家 |
| 所属事務所 | 81プロデュース |
| 趣味 | 乗馬・スキー・スケート・ダイビング・ギター・作曲 |
| 愛称 | トモちゃん |
中尾隆聖は、国民的アニメ『それいけ!アンパンマン』のばいきんまん役や、『ドラゴンボール』のフリーザ役として特に有名ですが、その芸歴は非常に長く、幼少期からラジオドラマや特撮ドラマ『ウルトラQ』に出演するなど、幅広い分野で活躍しています。
声優業に留まらず、俳優としてドラマや舞台にも出演し、さらには音楽分野でも活動するなど、多才な才能の持ち主です。
中尾隆聖の主な出演作品
・『宇宙パトロールホッパ』(ジュン)
・『母をたずねて三千里』(ミゲル)
・『あしたのジョー2』(カーロス・リベラ)
・『伊賀野カバ丸』(伊賀野カバ丸)
・『キャプテン』(近藤茂一)
・『それいけ!アンパンマン』(ばいきんまん他)
・『名探偵コナン』(高岡明)
・『スイートプリキュア♪』(ピーちゃん/ノイズ)
・『映画 Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』(ナイトパンプキン)
・『ワンパンマン』(ワクチンマン)
・『クレヨンしんちゃん』(プリンちゃん)
・『彼女、お借りします』(一ノ瀬勝人)
メタルクウラに対する世間の評判と人気:イケメン?それとも物足りない?
劇場版オリジナルキャラクターであるメタルクウラに対して、『ドラゴンボール』ファンはどのような印象を抱いているのでしょうか?
悟空とベジータが一体のメタルクウラを倒した後に現れた無数のメタルクウラ軍団のシーンは、まさに絶望感を味合わせてくれましたが、そんなメタルクウラの評判や人気を探ってみましょう。
まず、フリーザやコルド大王と比較して、クウラは元々整った顔立ちをしていると評価する声が多く、メタルクウラとなってそのイケメンぶりがさらに引き立ったと感じるファンもいるようです。
特に女性ファンの間では、メタルクウラのスタイリッシュなデザインに魅力を感じるという意見も少なくありませんでした。
また、フリーザがメカフリーザとして登場し、後に完全復活を遂げたことから、「クウラも完全復活し、さらにパワーアップして登場する可能性もあるのでは?」と期待する声も一部のファンの間では根強く存在しています。
もし本当にそうなれば、また新たな激闘が見られるかもしれませんね。
一方で、メタルクウラ軍団が悟空とベジータを徹底的に「ボコボコにする」シーンが描かれなかったことに対し、「視覚的な絶望感は大きかったが、戦闘面では物足りなかった」と感じる読者もいました。
これは、メタルクウラ軍団が超サイヤ人のエネルギーを吸収することを目的としていたため、過度なダメージを与える必要がなかったという理由も考えられますが、より圧倒的な強さを見たかったというファンの願望の表れかもしれません。
まとめ:メタルクウラの戦略と計算外の敗北
劇場版『ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち』に登場したメタルクウラは、超サイヤ人の悟空をも上回る強さを誇り、ベジータの助けがなければ悟空は敗北していた可能性が高いほどでした。
自己修復能力を持つ量産型アンドロイドとして、無数のメタルクウラが襲いかかってきたシーンは、多くの観客に恐怖と絶望を味合わせました。
このメタルクウラ軍団があれば、全宇宙征服も時間の問題だったと考えるファンも少なくありません。
しかし、ビッグゲテスターのメインコンピュータ、すなわちクウラ・コアは、超サイヤ人の底知れないパワーを読み違えていました。
この計算ミスこそが、結果として宇宙を救うことになったのかもしれません。
科学の力で最強を目指したメタルクウラの末路は、サイヤ人の無限の可能性を改めて示すものとなりました。
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