
漫画『キングダム』に登場する敵キャラクター、樊琉期(はんるき)。彼の非道な行いや身勝手な振る舞いは、まさに敵役といった印象を読者に与えました。
この記事では、樊琉期が辿った悲惨な最期、主人公・信との因縁の戦いの結末、そして彼が史実に実在した人物なのかどうかについて、徹底的に解説します。
物語での登場回やアニメでの声優情報にも触れながら、樊琉期の全貌に迫りましょう。
『キングダム』作品概要と物語のあらすじ
樊琉期が登場する『キングダム』は、原泰久による中国の歴史漫画です。
「週刊ヤングジャンプ」で2006年から連載が始まり、2025年4月時点でコミックス累計発行部数は1億1千万部を突破しています。
第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞にも選ばれるなど、その人気と評価は確固たるものがあります。
テレビアニメは2012年から放送が開始され、2022年までに第4期までが放送。2019年には実写映画も公開され、大ヒットを記録し続編も制作されています。
キングダムのあらすじ
物語の舞台は紀元前245年の春秋戦国時代。中華統一を目指す秦国の若き王・嬴政(えいせい)と、天下の大将軍を夢見る戦争孤児・信(しん)の二人の視点から、激動の時代が描かれます。
秦国の政争や他国との激しい戦争を経て、二人はそれぞれの夢を追い、血と涙の物語を紡いでいきます。
樊琉期(はんるき)とは? その悪行と人物像
樊琉期は、毐国(あいこく)の将軍として登場するキャラクターです。
史実にも名を残す樊於期(はんおき)を父に持ちますが、樊琉期自身の名前は史実には記録されていません。
作中では、自ら敵の首を取りに行くなど行動的な一面を見せるものの、その戦果は限定的です。
彼の最大の特徴は、その非道な性格にあります。仲間の指示を待たずに独断で敵陣に乗り込んだり、武将ではない民間人を虐殺して楽しむといった身勝手な行動が目立ちました。
そのため、多くの仲間たちからも良く思われておらず、後宮に侵入して王女を襲おうとした際に信に返り討ちにされた時には、部下たちに見捨てられ捕縛されてしまいます。
そして、反乱軍の一員として咸陽(かんよう)の処刑場にて斬首刑に処され、最期を迎えました。
樊琉期の最期:信との戦いと処刑
樊琉期が『キングダム』の物語で最も印象的な活躍を見せるのは、嬴政の加冠の儀に合わせて起こった毐国の反乱です。
彼は毐国反乱軍の一員として秦の王都・咸陽に攻め入り、民間人を虐殺した後、後宮に侵入して秦の王女・麗(れい)を襲おうと企みます。
信との決着
多くの命を奪い、自らの力を誇示していた樊琉期でしたが、麗を助けに来た主人公・信と対峙します。
麗のもとに辿り着くまでに無差別に宮の従者たちを殺戮した彼の足跡を辿り、信は怒りに燃えながら麗の元へと駆けつけました。
信と対峙した樊琉期は、自分が信にかなわないことを悟り、「待て」と信を制止しようとしますが、信は構わず剣を振り下ろし、樊琉期の右腕を切り落とします。
その後、樊琉期は生きたまま捕縛され、最終的に処刑台へと送られることになります。
悲惨な斬首刑
反乱が収束し、秦国の王・政が勝利した後に、反乱軍の者たちは処分を受けることになりました。
樊琉期もその一人として、大衆が集められた処刑場で首を切り落とされ、悲惨な最期を遂げます。
その観衆の中には、服で顔を隠した樊琉期の父・樊於期の姿もあり、彼は息子の最期を悔しげに見届けることしかできませんでした。
樊琉期の登場回と史実における位置づけ
樊琉期が漫画『キングダム』に初めて登場したのは、単行本38巻の409話です。
この頃は、成人した嬴政が加冠の儀を行い、秦国の王となった直後の物語が描かれています。
嬴政の母親である太后と、その不倫相手である嫪毐(ろうあい)は、秦国の極北に位置する都市・太原一帯を「毐国」と名付けて建国。
毐国は楚国と取引を行うまでに発展し、秦国の領土をも手に入れようと企みます。
この毐国の中には、秦国の王族を途絶えさせ、自分が秦国の統治者になろうと企む秦国の丞相・呂不韋(りょふい)の息のかかった者たちが多くいました。
そして、嬴政の加冠の儀に合わせ、毐国に潜んでいた呂不韋派の者たちを秦国への反乱軍として、秦国の王都・咸陽に向かわせたのです。この反乱軍の中に、樊琉期やその父親の樊於期もいました。

樊琉期は史実には登場しないオリジナルキャラクター
『キングダム』に登場するキャラクターの中には、信や嬴政のように史実に実在した人物が多くいます。
しかし、樊琉期は中国の史実を描いた書物などにはその名前を目にすることはありません。
そのため、樊琉期は史実に実在した人物ではなく、『キングダム』の漫画の中のみに登場するオリジナルキャラクターです。
一方で、樊琉期の父親である樊於期は史実に登場する人物であり、彼には子供がいたとも伝えられています。
樊於期の子供が息子なのか娘なのかは不明とされていますが、実在した樊於期の子供の話を元に作られたキャラクターが樊琉期だと考えられます。
樊琉期の父親と武力
樊琉期の父親は、毐国の武将として秦国に仇なした樊於期です。
樊於期も樊琉期と同じく毐国の武将であり、呂不韋の命令で嬴政をはじめとする秦国の王族を抹殺する任を与えられていました。
咸陽に着いた樊於期は、息子・樊琉期に嬴政の娘・麗を殺すように指示し、自身は嬴政の息子・扶蘇(ふそ)を殺そうと動きます。
しかし、反乱軍の総指揮を任されていた戎翟公ワテギが死亡したことを知ると、樊於期は反乱軍の負けを悟り、逃亡します。
史実では、元々は秦国の将軍であったことが判明しており、嬴政の軍を少数精鋭にするという策に反対したことから嬴政の怒りを買い、燕国に逃亡したとされています。
また、史実では秦の筆頭将軍・蒙驁(もうごう)の副将である桓騎(かんき)と同一人物なのではないかという説も囁かれています。
史実の樊於期は、自分を国から追い出し、一族をも皆殺しにした嬴政に復讐するため、嬴政の暗殺を企む荊軻(けいか)という人物の切り札となるよう自害し、自分の首を手土産にさせました。
漫画『キングダム』の中では、息子・樊琉期の処刑を見届けた後の樊於期の行方は不明となっています。
樊琉期の武力
毐国の将軍として秦国に攻め入った樊琉期。公式ガイドブックに公開されている彼の能力値は以下の通りです。
- 武力:78
- 知力:82
- 指揮力:77
- 経験値:C
武将の中ではそこまで高くないパラメータ値であり、物語での描写を見ても、相手の不意打ちを狙ったり、戦力ではない民間人を襲って楽しんだりする姿から、武将としての志が高いとは言えない人物でしょう。
樊琉期のアニメ声優と読者の評価
アニメ『キングダム』で樊琉期の声を担当したのは、声優の川島得愛(かわしま とくよし)さんです。
川島得愛さんは1973年2月8日生まれ、東京都出身。81プロデュース所属のベテラン声優です。
川島得愛の主な出演作品
『キングダム』の樊琉期以外にも、数多くの人気キャラクターを演じています。
- 『ベイマックス』:ベイマックス
- 『機動戦士ガンダム00』:クラウス・グラード
- 『しろくまカフェ』:林厘太郎
- 『FAIRY TAIL』:ロナルド・クーパー
- 『僕のヒーローアカデミア』:塚内直正
川島さんの声は、樊琉期の小物感と非道さを際立たせ、読者に強い印象を与えました。
読者からの評価
樊琉期は、その身勝手な行動や民間人への残虐性から、『キングダム』の読者からは好意的な評価よりも不評の声があがることが多いキャラクターです。
特に、信に追い詰められて「待ってくれ」と命乞いをしようとした情けない姿は、多くの読者に「クソ野郎」といった印象を与えました。
また、彼の行動の背景には父親である樊於期への依存心が見られ、「ファザコンなのではないか」と指摘する声も存在します。
しかし、アニメで川島得愛さんが声を担当したことで、「やたら良い声で腹立つな(褒めてる)」といった、皮肉を込めた好意的な意見も見られました。
『キングダム』では、敵将であってもその生き様や志がかっこいいと評されるキャラクターが多い中で、樊琉期は対照的な存在として、物語に多様な側面を与えました。
まとめ
今回は、漫画『キングダム』に登場する敵キャラクター、樊琉期についてご紹介しました。
樊琉期は毐国の武将として秦国に攻め入った人物の一人であり、その非道な行いは読者に強い印象を残しました。
彼は史実には登場しない『キングダム』のオリジナルキャラクターですが、その父親である樊於期は実在の人物です。
秦国への反乱では、嬴政の娘である麗の殺害を企みますが、麗の身を案じて駆けつけた信によって捕縛されてしまいます。
そして、反乱が収まった咸陽の処刑場で斬首刑となり、悲惨な最期を迎えました。
樊琉期は『キングダム』の単行本38巻の409話から登場します。彼の活躍、そして信との因縁の戦いの結末をぜひ本編で確認してみてください。
強さで見る『キングダム』最強キャラは誰だ!? 徹底考察ランキングはこちら!

『キングダム』は史実とどこまで同じ? 漫画と歴史を比較して深掘り!





あなたの推しキャラはいる? 『キングダム』主要登場人物を完全網羅!





思わず涙がこぼれる! 『キングダム』の心揺さぶる名シーンを厳選してご紹介!








コメント