主人公・孫悟空たちが、フリーザやセル、魔人ブウといった最強レベルの敵と戦ってきたドラゴンボール。
ヤバい気を放出したり、星をも吹き飛ばすような巨大なエネルギー波が飛び交ったり…「地球、今回で終わったかも…」ってヒヤヒヤしたこと、一度や二度じゃないはず!
いくつもの星が消滅するのを見てきた私たちファンにとって、地球が無事でいられるのは奇跡のようにも思えます。
でも、じつはドラゴンボールの物語の中で地球が「実際に」破壊されてしまった回数って、意外と少ないんです!
一体何回? そして、どんな敵が地球を消滅させてしまったんでしょうか?
今回は、ドラゴンボールにおける地球破壊の歴史と、壊れそうで壊れなかったあの名シーン、さらに「なぜ地球はそんなに頑丈なの?」というナゾに迫ります!
そもそも「ドラゴンボール」って?
地球破壊の話の前に、まずは『ドラゴンボール』という作品について簡単におさらいしておきましょう。
『ドラゴンボール』は、鳥山明先生による週刊少年ジャンプの超人気漫画です。
1984年から約10年間にわたって連載され、日本国内だけでなく、海外でもアニメやゲームが大ヒットし、世界中にファンがいます。
尻尾の生えた少年・孫悟空が、願いを叶えてくれるという不思議な玉「ドラゴンボール」を探す旅に出るところから物語は始まります。
旅の中で、悟空はブルマや亀仙人、クリリンといった仲間たちと出会い、修行を重ねてどんどん強くなり、やがて地球や宇宙の平和を脅かす強敵たちと、ド迫力のバトルを繰り広げていくことになります!
意外と少ない!? 地球が「実際に」破壊・消滅した回数は?
物語が進むにつれて敵の強さが上がり、地球が破壊されそうなピンチは何十回と訪れました。
しかし、実際に地球が木っ端微塵に破壊されてしまった回数は…なんと「2回」だけなんです!
強敵だらけの世界なのに、意外と少ないと感じませんか?
では、その「2回」は誰の仕業だったのでしょうか?
1回目:魔人ブウが地球破壊!
ドラゴンボールZの終盤、最強最悪の敵として登場した魔人ブウ。
悟飯や仲間たちを吸収し、悟空やベジータを苦しめました。
そして、ブウの中から良い心のブウが引き剥がされ、邪悪な部分だけが残った「純粋」な魔人ブウへと変化した時…
理性も何もかもなく、「破壊したい」という本能だけの塊となった純粋ブウは、あっという間に地球を破壊してしまいました!
ドラゴンボールの物語で、地球が実際に破壊された初めてのシーンでした。
この時、悟空たちは界王神に連れられ、かろうじて地球から脱出しましたが、地球上の多くの生命は消滅してしまいました。
その後、ナメック星のドラゴンボール「ポルンガ」の力によって、地球は元通り復活しました。
2回目:復活したフリーザが地球破壊!
2回目の地球破壊は、劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』(および、それをリメイクしたテレビアニメ『ドラゴンボール超』の「復活のフリーザ編」)で描かれた、生き返ったフリーザとの戦いでの一幕です。
ナメック星での戦いで悟空に敗れ死んだフリーザが、ソルベたちの願いによって復活し、地球に攻め込んできました。
パワーアップしたフリーザは、超サイヤ人ゴッドSSとなったベジータと戦いますが、ベジータに追い詰められます。
そこでフリーザが取った行動は、ベジータが一瞬油断した隙をついて、地球の中心を狙ってエネルギー波を放つこと!
フリーザの狙いは見事成功し、地球は実際に破壊されてしまいました…
この時、たまたま近くにビルス様とウイスさんがいたため、悟空たちは難を逃れますが、悟空は自身の甘さで仲間たちや地球が滅んでしまったと後悔します。
しかし、ウイスさんの「時間巻き戻し」能力によって、地球が破壊されるほんの少し前に戻ることができ、悟空がフリーザを倒したことで地球の消滅を防ぎました。
時間を巻き戻したことで、結果的に地球が破壊されたという歴史は「無かったこと」になりましたが、物語の中では地球は一度確かに破壊されています。
なぜ地球は「なかなか」破壊されないの? 鳥山先生の意図は?
魔人ブウや復活したフリーザ以外にも、地球破壊を試みた敵はいました。
例えば、ベジータは悟空との最初の戦いで地球を破壊しようとしましたし、セルも自爆で地球を消滅させようとしました。
でも、これらのピンチは悟空や仲間たちの活躍によって食い止められ、地球は無事でした。
あれほど凄まじいバトルが繰り広げられているのに、なぜ地球はそんなに頑丈で、実際に破壊されるのが少ないんでしょうか?
作者の鳥山明先生が明確な理由を語ったわけではありませんが、ファンからはいくつかの考察がされています。
ストーリーのテンポを保つため?
もし敵が出てくるたびに地球が破壊されてしまうと、物語の舞台を別の星に移したり、ドラゴンボールで地球を復活させたりする手間が増えてしまいます。
それでは物語の展開が遅くなってしまうため、地球が壊れそうで壊れない、というスリリングな展開にすることで、ストーリーのテンポを保っているのではないか、という考察があります。
実際に、魔人ブウ戦や復活のフリーザ戦で地球が破壊された際も、その後の物語は地球の復活やタイムワープといった形でスムーズに進行しました。
『Dr.スランプ』の影響?
鳥山明先生のもう一つの代表作に、ギャグ漫画の『Dr.スランプ』があります。
『Dr.スランプ』では、主人公の則巻アラレちゃんが地球を真っ二つに割ってしまう、という豪快なギャグシーンが登場します。
『Dr.スランプ』を読んだことがあるファンにとっては、「地球が破壊される=ギャグ」という印象があるかもしれません。
もし『ドラゴンボール』で頻繁に地球破壊が起きると、シリアスなバトル展開がギャグっぽく感じられてしまうため、破壊シーンを少なくしているのではないか、という考察もあります。
「うわぁ地球終わる…」! 壊れそうで壊れなかったあのシーン!
実際に破壊はされませんでしたが、地球が本当にヤバかった! とファンが思ったシーンはいくつかあります。
その代表的な場面を見てみましょう!
ベジータのギャリック砲vs悟空のかめはめ波!
サイヤ人編、地球に襲来したベジータと悟空の最初の直接対決でのシーン。
下級戦士の悟空に傷つけられたことに激怒したベジータは、地球もろとも悟空を吹き飛ばそうと、地球に向かって必殺技「ギャリック砲」を放ちます!
迎え撃つ悟空は、地球を守るために「かめはめ波」で応戦。
地球を挟んで放たれた二人の巨大なエネルギー波が激突するシーンは、多くのファンが手に汗握りました。
一時は押し負けそうになった悟空でしたが、界王拳を使ってパワーアップし、ベジータのギャリック砲を押し返して地球は救われました!
もし悟空が負けていたら、この時地球は消滅していました…。
セルの自爆!? 親子かめはめ波の奇跡!
セルゲーム終盤、超サイヤ人2に覚醒した悟飯に追い詰められたセルは、最後の手段として「自爆」を選びます!
体内にエネルギーを溜め込み、自分自身を爆発させて地球もろとも吹き飛ばそうとしました。
悟飯はセルを止められませんでしたが、なんと悟空がセルの自爆前に瞬間移動でセルのそばに行き、セルごと界王星に移動!
地球は救われましたが、悟空は界王様たちと共にセルの自爆に巻き込まれて命を落としてしまいました…
しかし、セルの核は無事だったためセルは復活!
パワーアップして地球に戻ってきたセルは、太陽系をも破壊できるという最大のかめはめ波を地球に向けて放ちます!
ボロボロになりながらも、片腕でかめはめ波を撃って応戦する悟飯。
そこに、あの世から悟空が「頑張れ悟飯!」「力を貸すぞ!」と語りかけ、父子の力が一つになった「親子かめはめ波」が炸裂!
セルの最大かめはめ波を押し返し、セルを完全に消滅させ、地球は二度目の絶体絶命の危機を脱したのでした。
親子かめはめ波は、ファン投票でも常に上位にくる感動の名シーンです!
ファンからの反応は? 「地球丈夫すぎ」「ギャグに感じる?」
ドラゴンボールにおける地球の扱い、特にその頑丈さは、ファンの間でもよく話題になります。
ネットではどんな声が見られるのでしょうか?
「ドラゴンボールの地球、丈夫すぎ!」
「フリーザの第一形態で惑星ベジータは消滅したのに、地球は大丈夫だった」「あんなにボカスカやってるのに壊れない地球すごい」など、その頑丈さ、タフさに驚きや感心の声が多く上がっています。
現実の地球ならとっくに大変なことになってますよね!
「敵なのに地球壊さないのなんで?」
もし自分がドラゴンボールの世界の登場人物なら、「最強戦士がたくさんいる地球を真っ先に壊す」という意見も。
なぜ敵はすぐに地球を壊さないのか、という疑問は、前述の「ストーリーの都合」や「ギャグ漫画的な背景」といった考察とも繋がります。
ギャグのネタにも!
「地球破壊」というシリアスな出来事でありながら、魔人ブウ戦以外ではDBやウイスさんの力で復活・回避されているためか、一部ではギャグネタとして扱われることもあります。
「悟空が現代社会の問題に絶望して地球を破壊しようとする」という、ファンによる創作ギャグ小説なども存在したりします。
まとめ:数々の危機を乗り越えた奇跡の星「地球」!
ドラゴンボールの物語において、孫悟空たちが暮らす「地球」は、幾度となく破壊の危機に晒されました。
そして、実際に敵によって破壊・消滅してしまった回数は、魔人ブウによるものと、劇場版『復活の「F」』でのフリーザによるもの、合わせて「2回」でした。
劇場版『復活の「F」』ではウイスさんのタイムワープ能力で破壊が無かったことになりましたが、物語上は一度破壊されています。
ベジータのギャリック砲やセルの自爆、セルのかめはめ波など、地球破壊寸前のヤバいシーンはたくさんありましたが、その都度、悟空や仲間たちの活躍によって地球は守られてきました。
「ストーリーのテンポ」や「鳥山明先生のギャグ漫画的な背景」といった考察はあれど、これほど激しいバトルが繰り広げられる世界で、多くの危機を乗り越えてきた地球は、まさに奇跡の星と言えるでしょう!
次にドラゴンボールを見るときは、ぜひ地球がピンチになるシーン、そして地球の頑丈さにも注目してみてください!
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