
魔法使いをテーマとした王道の少年漫画『ブラッククローバー』。
物語の舞台となるクローバー王国では、国民の平和と秩序を守るため、9つの「魔法騎士団」が活動しています。
主人公アスタが所属する「黒の暴牛団」や、ライバルであるユノが所属する「金色の夜明け団」など、どの団も個性的でありながら、国を守るという強い使命感を持っています。
そして、それぞれの騎士団を率いる団長たちは、誰もが圧倒的な強さと、一筋縄ではいかない個性を持つ猛者揃いです。
本記事では、『ブラッククローバー』に登場する9つの魔法騎士団について、それぞれの団長と副団長を一覧形式で徹底的にご紹介します。
さらに、一時期大きな話題を呼んだ「裏切り者の団長」に関する真相や、作中で明らかになった最新情報も交えながら、彼らの魅力と実力を深く掘り下げていきます。
- ブラッククローバーの作品概要と魔法騎士団の役割
- 主人公所属の「黒の暴牛」団長・副団長
- 最強エリート集団「金色の夜明け」団長・副団長
- 強豪騎士団と個性豊かな団長たち(その他7団)
- 物語の鍵「裏切り者の団長」の正体
- 団長・副団長に対する読者の評価と魅力
- まとめ
ブラッククローバーの作品概要と魔法騎士団の役割
まずは、本作の基本的な世界観と、魔法騎士団という組織について解説します。
魔法使いの少年漫画『ブラッククローバー』とは
『ブラッククローバー』は、田畠裕基によるバトルアクション漫画です。
「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2015年から連載が開始され、2017年10月からはテレビアニメが放送されている人気作品です。
魔法が全ての世界で、生まれつき魔力を一切持たない少年アスタが、偶然手にした「五つ葉のクローバーの魔導書」と、その中に宿る「反魔法」の力で、魔法帝を目指す物語です。
努力と根性、そして仲間との絆をテーマに、様々な強敵との激しいバトルが描かれます。
クローバー王国を統べる「魔法騎士団」の仕組み
クローバー王国は、「魔法帝」と呼ばれる最強の魔道士と、その下に存在する9つの魔法騎士団によって平和が保たれています。
魔法騎士団は、国民を守るための任務を遂行し、その功績によって「星」が与えられます。
この星の数が、騎士団の実力や評価を示す重要な指標となります。
国を守るために命を懸ける騎士団ですが、その実力や得意分野は団によって大きく異なり、アスタが所属する「黒の暴牛団」のように史上最低と揶揄される団もあれば、ユノが所属する「金色の夜明け団」のように常にトップを独走するエリート集団も存在します。
団長は、魔法騎士団のトップとして、圧倒的な実力と統率力を兼ね備える人物が選ばれます。
主人公所属の「黒の暴牛」団長・副団長
主人公アスタが所属し、一見すると問題児の集まりながらも、物語の鍵を握る存在として活躍する「黒の暴牛団」のリーダーたちを紹介します。
ヤミ・スケヒロ:日ノ国出身の「闇魔法」の使い手
黒の暴牛団の団長は、ヤミ・スケヒロです。
ボサボサの頭に筋肉質な体格、そして口元には常にタバコをくわえている粗雑な風貌が特徴的です。
元々は遠い「日ノ国」から流れ着いた異邦人であり、その強さを見込まれて魔法帝ユリウスにスカウトされました。
めんどくさがりな性格で、団員には無茶ぶりを強いることが多いものの、その裏では団員一人ひとりの個性と実力を深く理解し、厚い信頼を集める頼れる団長です。
彼の魔法属性は「闇魔法」で、刀に闇の魔力を纏わせ、超遠距離から相手を斬り裂く強力な攻撃を得意とします。
ヤミの強さや戦闘センスは、他の団長からも一目置かれており、作中最強クラスの魔道士の一人として位置づけられています。
| 名前 | ヤミ・スケヒロ(夜見介大) |
| 出身 | 日ノ国 |
| 誕生日 | 9月17日(28歳) |
| 等級 | 大魔法騎士 |
| 魔法属性 | 闇魔法 |
副団長は悪魔同化の使い手ナハト・ファウスト
原作の初期では副団長の存在が不明とされていましたが、スペード王国編において、満を持して「黒の暴牛団」の副団長であるナハト・ファウストが登場しました。
ナハトは、作中においてアスタとヤミに次ぐ「悪魔憑き」であり、「悪魔同化」を使いこなす実力者です。
四体の悪魔を使役し、影魔法を駆使して戦うナハトの登場は、それまで謎に包まれていた黒の暴牛団の層の厚さを示す結果となりました。
彼の額には悪魔憑きの証である「轍(ヴェーグ)」が現れており、その見た目と「正しさを信念に掲げる」という意外な人となりから、読者から大きな注目を集めました。
黒の暴牛団の団長ヤミの、型破りな人選センスが遺憾なく発揮された結果とも言えるでしょう。
最強エリート集団「金色の夜明け」団長・副団長
常に星の数でトップを走り、最強と謳われる「金色の夜明け団」のリーダーたちです。
ウィリアム・ヴァンジャンス:「世界樹魔法」を操る次期魔法帝候補
金色の夜明け団の団長は、ウィリアム・ヴァンジャンスです。
ユノが所属するこの団は、エリート中のエリートが集まる騎士団であり、その頂点に立つウィリアムは、次期魔法帝の最有力候補とされていました。
普段は冷静沈着で穏やかな性格ですが、その実力は超一流です。
魔法属性は「世界樹魔法」で、巨大な樹木を創生し、広大な範囲に根を張り巡らせる「魔樹降臨」や「ミスティルテインの大樹」といった強力な魔法を駆使します。
特に「ミスティルテインの大樹」は、町全体を覆うほどの世界樹を作り出し、周囲の魔力を吸収して圧倒的な魔力量を得る、規格外の技です。
物語の初期から常に仮面を被っていましたが、これは生まれつきの黒い痣を隠すためであり、彼の壮絶な過去を示唆していました。
| 名前 | ウィリアム・ヴァンジャンス |
| 誕生日 | 12月24日(26歳) |
| 身長 | 172㎝ |
| 等級 | 大魔法騎士 |
| 魔法属性 | 世界樹魔法 |
ランギルス・ヴォード:攻撃的な「空間魔法」を使うフィンラルの弟
金色の夜明け団で副団長を務めるのは、ランギルス・ヴォードです。
黒の暴牛団のフィンラルの弟であり、フィンラルと同じ「空間魔法」の使い手ですが、その魔法は移動が中心のフィンラルとは対照的に、空間を削り取る攻撃的な性質を持ちます。
幼少期から魔法の才能に恵まれていたランギルスは、才能のない兄フィンラルを見下すような態度をとる傲慢な一面も持ち合わせていました。
ロイヤルナイツ選抜戦では、フィンラルに対するコンプレックスから暴走し、フィンラルにトドメを刺そうとしたことで、その危険性が魔法帝や周囲から懸念されることになります。
しかし、エルフ転生編での戦いを通じて、ランギルスもまた兄フィンラルとの関係性や己の戦い方を見つめ直すことになり、今後の成長が期待されるキャラクターの一人です。
強豪騎士団と個性豊かな団長たち(その他7団)
黒の暴牛団、金色の夜明け団以外にも、クローバー王国には個性豊かな7つの魔法騎士団が存在します。
紅蓮の獅子王:団長フエゴレオンと代理メレオレオナの圧倒的な強さ
ライオンをシンボルとする紅蓮の獅子王団は、常に星の獲得数が1位か2位を争う強豪騎士団です。
団長はフエゴレオン・ヴァーミリオン。
王族ヴァーミリオン家の出身でありながら、身分や出自による差別や偏見に囚われず、アスタのような下民出身の者とも対等に接する高潔な人格者です。
彼の額にある菱形の印は、自分に打ち勝って王となる覚悟を持つ者に受け継がれるヴァーミリオン家の伝統の証です。
魔法属性は「炎魔法」で、圧倒的な魔力量と攻撃力で敵を焼き尽くします。
代理団長メレオレオナ・ヴァーミリオン:人類最強クラスの規格外の女
白夜の魔眼の急襲でフエゴレオンが重傷を負い、瀕死の状態に陥った際には、彼の姉であるメレオレオナ・ヴァーミリオンが団長代理を務めました。
メレオレオナは、騎士団に所属せず森の中で暮らしていた一匹狼ですが、その強さはフエゴレオンをも凌駕すると言われる規格外の魔道士です。
魔法属性は「炎魔法」ですが、彼女は魔法を身体能力の強化や拳に集中させて戦う体術を得意とし、その圧倒的な実力は、白夜の魔眼の幹部であるライアでさえも手も足も出ないほどでした。
その豪快で爽快な戦いぶりは、読者からも「人類最強クラス」と絶賛され、非常に高い人気を誇ります。
副団長ランドール・ルフトエール:拳法と「空気魔法」の使い手
紅蓮の獅子王団の副団長はランドール・ルフトエールです。
エルフ転生編で初登場した際、彼はエルフに体を乗っ取られた状態で、団員たちを単独で圧倒する強さを見せました。
彼の魔法は「空気魔法」であり、拳法のような体術と組み合わせて戦うのが特徴です。
エルフ化の影響で魔力量が増大していたとはいえ、並の魔道士では近づくことすら難しいほどの圧倒的な実力は、副団長としての格を示しています。
銀翼の大鷲:ノゼル・シルヴァの冷酷さと「水銀魔法」
鷹をシンボルとする銀翼の大鷲団も、常に星の数が上位に位置する強豪騎士団です。
団長はノゼル・シルヴァ。
王族シルヴァ家の長男であり、水銀魔法を操ります。
編み込んだ前髪と十字架の髪飾りが特徴的なノゼルは、王族らしく高慢で冷酷な性格をしており、魔力を持たない者や魔力の低い者を見下す態度をとります。
黒の暴牛団に所属する妹ノエルのことを「シルヴァ家の恥」と呼び、冷たく突き放していましたが、その背景には、亡き母の死にまつわる複雑な思いが隠されていました。
ノゼルが真にノエルを想い、身を呈して守ろうとする姿が描かれた際には、読者からの評価も大きく変わりました。
| 名前 | ノゼル・シルヴァ |
| 等級 | 大魔法騎士 |
| 魔法属性 | 水銀魔法 |
副団長は不明
銀翼の大鷲団の副団長は、作中では明確に言及されていません。
しかし、団員には氷魔法の使い手ニルス・ラグスなど、実力者が多く所属しています。
珊瑚の孔雀:常に眠る団長ドロシーと実務を担うキルシュ
孔雀をシンボルとする珊瑚の孔雀団は、戦闘シーンの描写が少なく、謎が多い騎士団として知られています。
団長はドロシー・アンズワース。
常に魔女のような帽子を被り、初登場時から寝ているという非常にユニークな人物です。
しかし、その実力は本物であり、エルフ化された際にアスタたちを襲撃した際に見せた「夢魔法」は、相手を夢の世界に引きずり込み、その中で絶大な力を発揮するという、恐ろしい魔法でした。
副団長キルシュ・ヴァーミリオン:自称「美しい」ナルシスト
珊瑚の孔雀団の副団長は、キルシュ・ヴァーミリオンです。
彼はミモザの兄であり、高い戦闘能力を持つ優秀な魔道士である一方、妹のミモザも呆れるほどの極度のナルシストです。
常に寝ているドロシーに代わって騎士団の実務をほとんど一人で取り仕切っているため、実質的な団長として機能しています。
意外にも周囲の状況をよく見ている戦略家の一面も持ち、次期団長候補としての呼び声も高い人物です。
碧の野薔薇:シャーロット団長の「荊棘魔法」と不器用な恋心
薔薇をシンボルとする碧の野薔薇団は、団長が男性を寄せ付けない性格であるため、団員のほとんどが女性で構成されています。
団長はシャーロット・ローズレイ。
常に甲冑を纏った、強さと抜群のスタイルを兼ね備えた女性です。
男性に厳しく、婚約の申し出を断り続けていましたが、実は黒の暴牛団団長のヤミ・スケヒロに救われた過去があり、それ以来ヤミに恋心を抱いています。
しかし、不器用な性格のため、ヤミに対しては冷たい態度をとってしまうという、そのギャップが読者の間で人気を呼んでいます。
彼女の魔法属性は「荊棘魔法」で、魔力を纏った荊と美しい薔薇を操り、鞭のように扱って戦います。
副団長は不明
碧の野薔薇団の副団長も、作中では明確に言及されていません。
男性にとって奴隷のような扱いを受けるとされるこの団に、どのような人物が副団長として存在しているのか、読者の想像を掻き立てる部分です。
翠緑の蟷螂:破壊愛好家ジャック・ザリッパーの戦闘狂ぶり
カマキリをシンボルとする翠緑の蟷螂団は、登場人物が少なく、謎が多い騎士団の一つです。
団長はジャック・ザリッパー。
爬虫類のような顔と裂けた口という、いかにも悪役のような見た目をしています。
その見た目通り、攻撃的で破壊を愛好する戦闘狂です。
黒の暴牛団のヤミを一方的にライバル視しており、ヤミとの戦闘で山一つを消し飛ばしたという逸話を持つ、その実力は計り知れません。
魔法属性は「裂断魔法」で、魔力を込めた刃で空間や物体を斬り裂きます。
騎士団の星の数は大体6位となっており、他の強豪団に比べると実績は劣りますが、団長ジャックの個人としての強さは折り紙つきです。
副団長は不明
翠緑の蟷螂団の副団長についても、作中での言及はありません。
水色の幻鹿:最年少団長リル・ボワモルティエの底知れない才能
鹿をシンボルとする水色の幻鹿団は、団長リル・ボワモルティエは頻繁に登場するものの、団員についてはほとんど描写されていない騎士団です。
団長はリル・ボワモルティエ。
魔法騎士団の団長に最年少で就任したという経歴を持ち、その才能は圧倒的です。
ふわふわとした髪型と、それを反映したようなひょうきんな性格をしています。
ロイヤルナイツ選抜試験でユノと戦った際に、その「絵画魔法」の圧倒的な強さを披露し、多くの読者を驚かせました。
彼の魔法は、描いた絵を現実のものとするという、非常に汎用性が高く強力なもので、多彩な属性を操ることも可能です。
副団長は不明
水色の幻鹿団の副団長も、作中では未だに登場していません。
紫苑の鯱:ゲルドル・ポイゾットの汚職と副団長ザクスの悪行
鯱をシンボルとする紫苑の鯱団は、団長の不祥事により、団員のモラルが低いことで知られる騎士団です。
団長はゲルドル・ポイゾット。
元商人の太った男性で、等級は大魔法騎士の強者ではありますが、魔道具の横流しや団員への暴行など、多くの悪行に手を染めていました。
彼の魔法属性は「透過魔法」で、物体を透かし見たり、自らを透明化したりすることができます。
副団長ザクス・リューグナー:団長の悪行を継いだ卑劣な男
紫苑の鯱団の副団長はザクス・リューグナーです。
国境地帯に駐屯しており、他の騎士団員からもあまり知られていない存在でした。
団長ゲルドルが悪行によって拘束された後、団をまとめようとしましたが、裏では子供を誘拐したり、逆らう人間を不当に罰したりと、団長に負けず劣らずの汚い行為を行っていました。
最後は、孫を返してほしいと訴える老婆に暴行を加えようとしたところを、黒の暴牛団のゾラに倒されました。
物語の鍵「裏切り者の団長」の正体
物語の初期から読者や魔法騎士団の間で囁かれていた「裏切り者の団長がいる」という疑惑は、物語を大きく動かす重要な要素でした。
黒幕候補①:紫苑の鯱団長ゲルドル・ポイゾットの裏切り
当初、最も有力な裏切り者候補とされたのが、紫苑の鯱団長ゲルドル・ポイゾットでした。
悪人顔と、絶えない黒い噂から、いかにも悪者感のあるゲルドルは、透過魔法を駆使して障壁魔導士を誘拐し、「白夜の魔眼」に引き渡すという裏切り行為を働いていました。
彼の裏切りは、マルクスの記憶交信魔法によって発覚し、逃亡を図ったものの、アスタの反魔法によって動きを封じられ、魔法騎士団のトップによって拘束されました。
ゲルドルは、結果的に「白夜の魔眼」の情報を聞き出すための尋問対象となり、図らずも物語の進展に重要な役割を担うことになります。
黒幕の真実:ウィリアム・ヴァンジャンスの二重の正体と葛藤
しかし、真の「裏切り者」であり、王国を脅かしたテロ組織「白夜の魔眼」の黒幕は、最強の騎士団「金色の夜明け団」の団長ウィリアム・ヴァンジャンスでした。
彼が裏切り者だと判明したことは、多くの読者に衝撃を与えました。
ウィリアムの肉体には、エルフの魂であるパトリが転生しており、パトリこそが「白夜の魔眼」の頭首リヒトとして活動していたためです。
幼少期にユリウスに救われ、恩人に絶対的な忠誠を誓うウィリアムと、復讐を願う友人パトリの魂が、一つの体で共存していたという、彼の抱える壮絶な葛藤が明らかになりました。
最終的に、ウィリアムはどちらを選ぶこともできず、パトリに体を明け渡し、ユリウスを裏切るという悲劇的な選択をすることになります。
この二重の正体こそが、彼の持つ「ヴァンジャンス」(復讐)という姓と、物語冒頭からの怪しい行動の全てを裏付けていました。
伏線:ライアの変装とヴァンジャンスの負傷
ウィリアムが黒幕であるという事実を補強する伏線も描かれていました。
物語の序盤で、白夜の魔眼の幹部であるライアが、団長の誰かに変装している様子が描かれていましたが、この団長こそがウィリアムでした。
白夜の魔眼の頭首リヒト(パトリ)と魔法帝ユリウスが交戦した際、リヒトは腕を負傷していましたが、その傷によって裏切り行為がバレることを恐れ、傷が癒えるまでの間、ライアがウィリアムに変装していたと考えられます。
ヤミがウィリアムに対して「光魔法なんて使わないもんな?」と意味深な言葉を投げかけたことも、光魔法の使い手であるパトリの存在を示唆する伏線の一つでした。
団長・副団長に対する読者の評価と魅力
個性豊かな団長・副団長たちは、その能力だけでなく、ユニークな人となりや人間関係で読者から高い評価を得ています。
規格外の強さを持つメレオレオナへの高評価
紅蓮の獅子王団の団長代理を務めたメレオレオナ・ヴァーミリオンは、読者から「一番強い」という評価を多く集めています。
彼女の規格外の魔力量と、体術と炎魔法を組み合わせた豪快な戦い方は、生まれつき圧倒的な魔力を持つエルフでさえも圧倒するほどでした。
「もうこの人だけでいいんじゃない?」と思わせるほどの暴れっぷりの爽快さは、少年漫画における最強キャラの魅力を体現しており、その竹を割ったような男らしい性格と相まって、絶大な人気を誇ります。
ヤミ団長のカリスマ性と「冥域」メンバーを見抜くセンス
黒の暴牛団団長ヤミ・スケヒロは、その破天荒な言動の裏にある人を選ぶセンスとカリスマ性で評価されています。
黒の暴牛団が、悪魔に対抗できる能力者である「冥域」を多く含んでいるのは、ヤミが「面白いやつ」であればどんなはみ出し者でも仲間にしてきた結果です。
ヤミの採用基準は、正統派な強さではなく、特殊な能力や強い個性にあり、その結果として、アスタやナハトをはじめとする物語の鍵を握るメンバーが集結しました。
ヤミの存在は、黒の暴牛団を「史上最低」から「王国で最も重要な団」へと変貌させた、物語の根幹をなす魅力となっています。
ゲルドルなど裏切り者たちが担った意外な役割
裏切り者となったゲルドル・ポイゾットやウィリアム・ヴァンジャンス(パトリ)も、物語において意外な重要性を担っていました。
ゲルドルは、裏切り者として拘束されたものの、その後の尋問によって「白夜の魔眼」に関する貴重な情報をもたらしました。
また、ウィリアムは王国に甚大な被害をもたらした一方で、彼の肉体を通じてエルフのパトリが転生を完了させたことが、結果的に後の悪魔との戦いにおける「エルフの協力」という布石にも繋がりました。
彼らは悪役として描かれましたが、その行動の全てが、物語を予想もしない方向へと展開させる、重要な役割を果たしたと言えるでしょう。
まとめ
『ブラッククローバー』の魔法騎士団の団長・副団長たちは、その多くが最高クラスの階級である大魔法騎士であり、誰もが最強クラスの実力を持つことが分かりました。
しかし、その強さや実績だけでなく、ヤミの破天荒な人柄、ウィリアムの悲劇的な葛藤、メレオレオナの規格外の豪快さなど、それぞれの個性が団のカラーを決定づけています。
特に、黒の暴牛団の副団長ナハトが後から判明したように、まだ作中で全ての力を出し切っていない団長や、謎に包まれたままの副団長も多く存在しており、今後の活躍に期待が高まります。
団長・副団長たちの圧倒的な強さと、その裏にある人間ドラマこそが、『ブラッククローバー』という作品の大きな魅力の一つです。
これからも、彼らの動向に注目しながら、クローバー王国の物語を見守っていきましょう。
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