
週刊少年ジャンプで大人気を博し、テレビアニメ化もされた王道少年魔法ファンタジー作品『ブラッククローバー』。
物語の中盤において、主人公アスタが所属する「黒の暴牛」団が、魔石の行方を追って向かうのが「海底神殿」です。
この海底神殿編は、ノエルの覚醒や熱い共闘バトル、さらにはファン待望の水着回など、見所が凝縮された、まさに神展開として知られています。
本記事では、この魅力的な海底神殿編のあらすじをネタバレ解説し、新たに登場した個性豊かな神官魔道士たちの能力や、彼らを演じたアニメ声優の情報まで詳しくまとめていきます。
魔石を巡る水中バトルロワイヤルの詳細を振り返りながら、なぜ海底神殿編が「ブラクロ」の面白さを決定づけたエピソードだと評されているのか、その理由に迫りましょう。
ブラッククローバーの作品概要と海底神殿編の原作漫画情報
海底神殿編の物語の背景を理解するために、まずは作品の基本的な情報と、原作漫画の該当箇所を確認します。
ブラッククローバーの概要とあらすじ
「ブラクロ」の愛称で親しまれている『ブラッククローバー』は、田畠裕基原作の漫画で、王道の少年魔法ファンタジー作品として高い人気を誇ります。
2015年から週刊少年ジャンプで連載が開始され、2021年3月にはコミックスの累計発行部数が1200万部を突破しました。
物語の舞台は、誰もが魔法を使うことができる世界。
主人公のアスタは、この世界で唯一全く魔力を持たない人間ですが、魔導士のトップである魔法帝を目指すことを決意します。
彼は、問題児ばかりが集まる「黒の暴牛」に入団し、仲間と共に国と人々を守るためにいくつもの困難な任務を遂行しながら、成長していく姿が描かれています。
海底神殿編は何巻から何巻?原作漫画の該当箇所
『ブラッククローバー』における海底神殿編は、重要なアイテムである魔石を守るために「黒の暴牛」のメンバーが海底神殿に向かうエピソードです。
原作漫画のコミックスにおいては、7巻の途中から始まり、激しい戦いの末、9巻で決着がついています。
アニメ版では第40話から第51話にあたり、このエピソードを通じて、アスタやノエルといった主要キャラクターの能力の覚醒や、仲間との絆が深く描かれることになります。
物語の重要なターニングポイントとして、この海底神殿編から『ブラッククローバー』がより面白くなったと評価する読者やファンが多いです。
ブラッククローバーの海底神殿編のあらすじと見所をネタバレ解説
海底神殿編の物語は、魔法帝からの極秘任務から始まります。
ブラッククローバーの海底神殿編のあらすじ
魔法帝から、重要アイテムである魔石のありかを突き止めたという情報を受け、「黒の暴牛」団は魔石回収という極秘任務を任されます。
海底神殿へと向かった「黒の暴牛」を待ち受けていたのは、神殿の大司祭ジフソでした。
ジフソから、海底神殿の周辺の海で異変が起こっており、その原因が「ヌシ様」と呼ばれる生き物の怒りによるものであるという話を聞きます。
ヌシ様の怒りを鎮めるためには、ジフソの孫である神官魔道士の兄妹、キアトの踊りとカホノの歌の力が必要でした。
「黒の暴牛」は、この2人の護衛を頼まれ、神官魔道士たちとの神殿バトルロワイヤルを経て、魔石の回収を目指します。
しかし、その最中に、敵組織「白夜の魔眼」の幹部であるヴェットが海底神殿を襲撃し、事態は一気に緊迫した生死をかけたバトルへと発展します。
海底神殿編の見所①ファン歓喜の「水着回」とノエルの心情
海底神殿編のあらすじネタバレを含む見所の一つ目は、ファン歓喜の「水着回」です。
海底神殿での任務中、黒の暴牛の団長ヤミ・スケヒロが出かけている間に、団員たちは神殿のために用意された水着に着替えて大はしゃぎするシーンが描かれます。
この水着回は、シリアスなバトル展開が続く中で一服の清涼剤となり、キャラクターたちの普段の賑やかな様子を見ることができ、ファンからは「すっごいノエルの水着楽しみ」といったコメントが寄せられるなど、特に注目されました。
中でも主人公のアスタに恋心を抱いているノエルは、このために特注の水着を用意するなど気合が入っていましたが、思うようにアスタに見せることができず、表情を豊かに変化させるノエルの様子も見所の一つとなっています。
この明るいシーンは、後に訪れる苛烈なバトル展開との対比となり、ノエルの内面の変化をより際立たせる効果を生み出していると考えることができます。
海底神殿編の見所②ノエルの覚醒と「負け犬」からの脱却
海底神殿編のあらすじネタバレを含む見所の二つ目は、ヒロインであるノエルの覚醒です。
ノエルは王族出身でありながら、魔力のコントロールが下手で、常に自身の魔力を解放することを躊躇していました。
しかし、白夜の魔眼の幹部ヴェットとの戦いで、神官魔道士の兄妹、特に仲の良かったカホノが声帯を潰され、歌で戦うことができなくなった悲劇を目の当たりにします。
何もできずに見ているだけのノエルに対し、ヴェットが「そこで大人しく見てろ負け犬」と言い放ったことが、ノエルの心に火をつけます。
大事な友だちを守るために、ノエルは長年のコンプレックスを乗り越え、覚醒を果たします。
彼女が持つ非常に強力な魔力を解放し、水創成魔法を発揮するこのシーンは、多くのファンが「ノエル覚醒のとこ泣いちゃうよね…」とコメントを寄せるほどの感動的な瞬間でした。
ノエルの攻撃によって、終始圧倒的な力を見せていたヴェットが右半身を失うという大ダメージを負い、ノエルが「負け犬」の呪縛から脱却し、真の魔法騎士としての一歩を踏み出した、物語の最重要シーンとして評価されています。
海底神殿編の見所③バネッサとフィンラルの強さとアスタとの連携
海底神殿編のあらすじネタバレを含む見所の三つ目は、バネッサとフィンラルという「黒の暴牛」のメンバーが真の強さを披露し、アスタと連携して戦うシーンです。
戦闘のサポート役として扱われることが多かったバネッサとフィンラルですが、海底神殿編ではヴェットという圧倒的な強敵を相手に、アスタをサポートしながら、それぞれの能力を最大限に活かしたチーム戦を展開します。
バネッサの「運命の赤い糸魔法」は、対象の運命を変えるという規格外の能力であり、フィンラルの「空間魔法」は、アスタを高速で移動させたり、敵の攻撃を避けさせたりと、戦場を支配する上で極めて有効な能力です。
この三人の連携は、個々の能力の弱点を補い合い、チームとしての強さを極限まで引き出したものでした。
バネッサの運命を変える能力と、フィンラルの移動能力、そしてアスタの反魔法による攻撃が組み合わさった熱いチーム戦は、海底神殿編の白眉の一つであり、「友情・努力・勝利」という少年ジャンプの王道を体現していると評価されています。
海底神殿編の見所④グレイの素顔と内面の変化
海底神殿編のあらすじネタバレを含む見所の四つ目は、長らく素顔を隠していた謎のキャラクター、グレイの素顔が明らかになることです。
グレイは「黒の暴牛」の団員で、変身魔法の達人ですが、普段は常に別の人物に変身しており、自身の素顔や本来の姿を隠していました。
この海底神殿編の戦闘中に、グレイの変身が解けてしまい、彼女の素顔が明らかになります。
その素顔は、水色のショートヘアを持った若い女性であり、その外見とは裏腹に、極度のシャイな性格で、素顔で人前に出ることができませんでした。
しかし、海底神殿での仲間との共闘や、自分自身を変えたいという強い願いから、彼女は戦いの後、手で顔を隠すことが多いものの、素顔を見せるようになります。
このエピソードは、グレイの内面の成長を描いたものであり、「黒の暴牛」が個性豊かな問題児たちを成長させる場所であるという、騎士団の重要な役割を改めて示すものであったと言えるでしょう。
ブラッククローバーの海底神殿編の登場キャラ一覧
海底神殿編で「黒の暴牛」と関わりを持つ、新たに登場した個性豊かな神官魔道士たちを紹介します。
登場キャラ一覧①海底神殿を治める大司祭ジフソ
ジフソは、ハイテンションな老人ですが、海神を崇める海底神殿の大司祭として、神殿を守り、民を陽気にまとめあげています。
彼は、一定の場所を自身の思い通りのゲーム空間に変える「遊戯魔法」の使い手です。
ジフソは、ゲーム好きであることから、海底神殿の訪問者である「黒の暴牛」団に対して、神官魔道士たちとゲームで戦うことを提案し、神殿バトルロワイヤルを仕掛けます。
彼の魔法は、戦いをゲームという形にすることで、神殿を訪れた者たちに試練と楽しさを与えるという、非常にユニークなものです。
登場キャラ一覧②舞踏魔法の使い手キアト
キアトは、海底神殿を守護する神官魔道士の一人で、大司祭ジフソの孫にあたります。
陽気でまっすぐ、前向きな性格をしており、「舞踏魔法」の使い手です。
キアトの夢は、生まれ育った海底神殿から地上に出て、王国中を魅了する踊り手になることです。
彼は、常日頃から磨いている踊りの腕を活かして戦います。
踊りながら戦うという規則性のない動きで相手を惑わせる戦い方は、その陽気な性格を反映したものであり、彼の夢と実力が一体となったものです。
登場キャラ一覧③歌魔法の使い手カホノ
カホノは、キアトの妹で、同じく海底神殿を守護する神官魔道士です。
天真爛漫で人懐っこい性格ですが、お金が大好きなちゃっかり者という一面も持っています。
カホノは、歌うことが好きで「歌魔法」の使い手であり、アイドルになるという大きな夢を持っています。
彼女は夢のためならどんなことでも諦めないという強い信念を持っており、その歌声は魔力を込めた強力な武器となります。
ヴェットによって声帯を潰された際には、その夢を一時的に絶たれることになりますが、ノエルの覚醒のきっかけを作るなど、物語の重要な役割を果たしました。
登場キャラ一覧④神殿最強の神官魔道士ジオ
ジオは、大司祭ジフソの息子であり、キアトとカホノの父親にあたります。
彼は、海底神殿における最強の神官魔道士とされており、優れた能力を持っています。
「黒の暴牛」のメンバーであるマグナとラックの2人を同時に相手にしても余裕を見せるほどの、圧倒的な実力者です。
しかし、白夜の魔眼の幹部ヴェットという規格外の強敵に対しては、残念ながら太刀打ちできませんでした。
このことは、海底神殿の神官魔道士たちと、外の世界の強敵との間に大きな実力差があることを示すものであり、ヴェットの脅威を際立たせる役割を果たしました。
ブラッククローバーの海底神殿編のアニメ声優
海底神殿編で登場した個性豊かなキャラクターたちに命を吹き込んだ、実力派の声優陣を紹介します。
ジフソ役/チョー
海底神殿の大司祭ジフソ役のアニメ声優を務めたのは、ベテラン声優のチョーです。
チョーは、その多才な声質で知られ、主なアニメ出演作品には、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のチェン役、『トリコ×ONE PIECE×ドラゴンボールZ 超コラボスペシャル!!』のブルック役、『牙狼 -紅蓮ノ月-』のゴルバ役などがあります。
また、NHKの幼児番組『いないいないばあっ!』では、人気キャラクターワンワンの声優と着ぐるみを着用して演技するスーツアクターを兼任しており、幅広い層から親しまれています。
ジフソのハイテンションで陽気なキャラクターを、チョーのコミカルかつ威厳ある演技が支えました。
カホノ役/潘めぐみ
神官魔道士の妹、カホノ役のアニメ声優を務めたのは、潘めぐみです。
潘めぐみは、若手実力派として知られ、主なアニメ出演作品には、『ちはやふる』の花野菫役、『ハピネスチャージプリキュア!』のキュアプリンセス役、『俺物語!!』の大和凛子役、『フルーツバスケット』の草摩紅葉役など、多くの人気作品に出演しています。
彼女は声優だけでなく、女優としても活躍しており、カホノの天真爛漫さや、歌魔法を使う際の力強い歌声、そしてヴェットに傷つけられた際の悲痛な感情を、見事に演じ分けました。
キアト役/細谷佳正
神官魔道士の兄、キアト役のアニメ声優を務めたのは、人気と実力を兼ね備える細谷佳正です。
細谷佳正の主なアニメ出演作品は、『ちはやふる』の綿谷新役、『妖狐×僕SS』の反ノ塚連勝役、『黒子のバスケ』の日向順平役、『新テニスの王子様』の白石蔵ノ介役、『進撃の巨人』のライナー・ブラウン役など、数多くの人気作で主要なキャラクターを演じています。
キアトの持つ前向きな熱血漢としての側面と、踊り手としての情熱を、細谷佳正の爽やかで力強い声質が見事に表現しており、視聴者からも注目の声優として高い評価を得ています。
ブラッククローバーの海底神殿に関する感想や評価
海底神殿編は、読者や視聴者にとって『ブラッククローバー』の面白さが加速したと感じられるエピソードとして評価されています。
ファンからは、「ブラッククローバー海底神殿からより面白くなるんだよね」「ジャンプらしい『友情・努力・勝利』が見れて熱くなれる」といったコメントが寄せられており、このエピソードが少年漫画の王道要素を凝縮し、物語に火をつけたことがわかります。
特に、見所の一つであるノエルの覚醒のシーンは、「ノエル覚醒のとこ泣いちゃうよね…」というコメントに代表されるように、感動的であり、ノエルの成長を象徴する重要な瞬間として、多くのファンの心に強く残っています。
また、海底神殿に乗り込んだ「黒の暴牛」のメンバーが、一丸となって強敵ヴェットに立ち向かう共闘シーンは、個々の能力や絆が試される展開として熱狂的に支持されました。
海底神殿編は、キャラクターの内面的な成長と、それを支える熱いバトル展開が巧みに融合しており、『ブラッククローバー』が単なるファンタジーバトルに留まらない、深みのある作品であることを証明したエピソードだと評価されています。
まとめ
『ブラッククローバー』の海底神殿編は、魔法帝からの極秘任務として「黒の暴牛」が魔石を巡り、海底神殿で神官魔道士たちとのバトルロワイヤルを行う、物語の重要エピソードです。
この編の見所は、ノエルが「負け犬」のコンプレックスを乗り越え、強力な魔力を解放する覚醒シーンや、バネッサ、フィンラル、アスタの熱い連携バトル、さらにはファンサービス満載の水着回など、多岐にわたります。
海底神殿で出会った大司祭ジフソ、舞踏魔法のキアト、歌魔法のカホノといった個性豊かな神官魔道士たちと「黒の暴牛」の交流は、物語に新たな風を吹き込みました。
特に、ノエルの覚醒と、ヴェットとの壮絶な戦いにおける友情・努力・勝利の描写は、多くの読者や視聴者の心を熱くし、『ブラッククローバー』の面白さを決定づけたエピソードとして高く評価されています。
この海底神殿編は、単行本7巻の途中から9巻に収録されており、アニメでも熱い展開が描かれていますので、この機会に改めて海底神殿編を見返してみてはいかがでしょうか。
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